泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【8】危険とスキル

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突然、前に進む事が出来なくなった。

別に壁がある訳でもないのに……前に、進めない!!!

体を調べると、透明な糸が絡み付いていたので!
取ろうとするが、余計に絡みつく為ので諦め……

魔物達を見ると酷く暴れたのか、身動きが取れないくらいに絡まった状況になっていた。

僕は、その状況を見て微笑ましく笑って居ると……

ゆっくりと忍び寄る巨大な蜘蛛の姿を見つけた。

「ヤバい!!! デススパイダーだ!!!」

死の森でも1番危険とされるデススパイダー! その糸に絡まると後は食べられるのを待つしかない……
そう言われるくらい危険なモンスター!!!

勿論! Aランク……

そんなデススパイダーが今にも雛に襲い掛かろうとしている!!!

僕は、助けたいが全く身動きが取れない。

インフェルノウルフの吐く炎ならデススパイダーの糸を焼き切る事が出来るが、まだ子供のインフェルノウルフには炎を吐く事は出来ない……

絶望的な状況……

今回は、ガシュは助け行きてくれないだろ!

何せここは、人が立ち入らない! 
死の森……

僕は、何とかしようと手を動かす……

何も出来ないがステータスを確認する。

今の状況を何とかする物を見つける為に必死に……

炎魔法……

僕の魔法では、一本ずつしか切ることが出来ない……

スキル……マップは便利だが、今の状況を何とも出来ない!!!

……なら、今まで使った事は無いが…………
泥棒のスキル! 【盗む】は、どうだろう?

雛に絡まった糸を盗む事は出来るだろうか?

一か八か!イチカバチカ 試してみる事にした!!!

手を伸ばし……

「スキル! 盗む! 発動!!!」

すると……

伸ばした手から糸が生えて、デススパイダーを捕まえていた。

僕は、何が起こったのか分からないが……

引っ張られる! その糸を木に貼り付けた。

そして、また糸をデススパイダーに絡めると木に貼り付ける……

いつの間にかデススパイダーは動けなくなっており……

僕は急いで炎魔法で一つ一つ糸を焼き切ると、皆んなを救出し……

急いでその場を離れた!!!

安全な場所へ移動すると僕はスキル【盗む】について考えた。

この能力は、相手の能力を盗むスキル……

しかし、能力である。
糸を盗まれたデススパイダーは、その後も糸を使っていた。

それで思ったのだが、盗むと言うスキルは
【コピー】なのでは、ないのかと思った。

そして、ステータスを確認すると! スキル【粘糸】が追加されていた。

僕は【粘糸】糸を出してみる。

何とも便利なスキルを手に入れた! そう思った。
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