泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【5】説得

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そうして、数日が経つと……

僕の前に【星の光】のメンバーが現れ!

僕に謝罪をして来た!
そして、一緒クエストに来て欲しいと言われたが……

僕が断ると……

カグヤの話を出して来た!!!

僕は、その話を聞き! 驚き! もっとショックを受けた。

「……僕のせいで……カグヤが……カグヤまで……」

しかし、ラッシュ達は! こうも続けた。

今回のクエストを成功すれば!
カグヤの処遇もギルドが再検討してくれると……

「俺達も2人には、悪いと思っている。
だから俺達の為じゃなくて、カグヤの為に力を貸してくれ!!!」

そう熱心に頼まれて……

僕は、納得して力を貸す事にした。

もちろん!!! 
メンバーの為では無くカグヤの為である!!!

そして、僕は皆んなについていく事に……

到着した先は、【死の森】だった!

死の森とは、ほとんどのモンスターがBランク以上の特別危険地帯!!!

Aランク冒険者でも、滅多に寄り付かない!
たまに来るのは切羽詰まった冒険者が、死の森にしか生えてないキノコや薬草などのレア度の高い素材を一攫千金を狙って、取りに来るくらいで!
実際、その成功率も低く……
ほとんどの冒険者が死の森に入ると帰らなくなっているのも、また事実だ!

死の森とは、それだけ危険な場所……
僕は皆んなを止める!!!

「……死の森とは聞いてない!!!
ここには、入るな! と、お爺ちゃんにも教わった。
から、今回のクエストは諦めよう!」

そう言うと……

「ギルドからのクエストは死の森の調査だ!
間違っても戦闘ではない!!!
急いで済ませれば、何とかなる!!!」

「いやッ! 死の森は、何が起こるか分からない! 命あっての冒険者だ!!!」

「……でも、カグヤの事がある。
やらない訳には、いかない!!!」

そう言われ! 僕は黙ってしまった……

そして、覚悟を決めて!

死の森に入る事に……


森に入ると僕は、気にどの方角から来たか分かるように目印を付けて行く。

今の所……モンスターの気配は無い……

僕は、全神経を尖らせて微かな気配も見逃さない様に進んだ。

そして、奥へ奥へと進むと……


気配を感じて、立ち止まる!

全員! 地面に伏せる体制を取って気配を消した……

現れたのは、傷だらけのオークジェネラル!!!

オークジェネラルは、僕達に気づく事も無く
何かを探している様だった為。

少し様子を伺うと……


ワイルドパイソン! 大蛇が現れた!!!

ワイルドパイソンが現れるとオークは、走り出し! 襲いかかった。

モンスター同士の仲間割れか……?

そんな事を思っていると、オークがワイルドパイソンに巻き付かれ! 締め上げられていく……

仕方ない結果だと思う。

いくらオークジェネラルと言えどワイルドパイソンの方が大きくランクにしても上だ!

どう足掻いても敵うはずがない。

そんな事を思っていると……

巻きつかれたオークが必死抵抗をして、ワイルドパイソンの巻きつけを引き剥がすとワイルドパイソンの体を引きちぎり出した!

パイソンが逃げようとするとオークは、首を締め始める。

パイソンは体をくねらせながらオークの体に、また巻き付いた。

そして、

ボキッ! ボキッ! と言う。

オークの骨の折れる音が響く……

音が止み終わる頃には、ワイルドパイソンは白目をむき! 泡を吹いて倒れていた。

オークは、地面に倒れ込むと……

周りに生えていた草やキノコを食べ始める。

すると、体のギズが見る見る回復していった!!!

そして、オークは倒したワイルドパイソンを置いて姿を消したので

僕達は周りを警戒しながらワイルドパイソンの素材を剥ぎ取り! 近くに生えていた薬草を食べてみると……
ポーションまでは、回復しないがギズが言える事が分かった。

この土地は、多くの魔素が溜まっている為に薬草だけでも回復の効果があるみたいだった。

それが分かっただけでも、有益な情報だ!

それから数匹のモンスターを見たが、弱いモンスターが格上のモンスターに挑んで自分を高める! 修行の様に見えた。

中には、戦闘に負けるモンスターも居た。

体の大きなゴブリンチャンピオンが負けた時は、やはり! この森のモンスターが強い事が分かり……

それで、調査も終わりとなり帰る事にした。

そして、帰る途中に甘い香りが漂うと……
 
僕達の前にインフェルノウルフが姿を現した!!!

僕は、すぐさま体制を整えてインフェルノウルフと向き合うと、撤退の指示を出す!

……反応が無いので、周りを見るとラッシュ達の姿が無かった!

皆んなは気配を感じ取り! 先に撤退したのかと思うと……

どう1人で、インフェルノウルフを相手に逃げようか考えた。

僕は急いで木によじ登ると……

インフェルノウルフの炎により! 木が薙ぎ倒された。

僕は他の木に飛び移ると……

何とかインフェルノウルフを撒いた!

そして、帰る為の目印を探すと……

目印がグチャグチャになり、方向が分からない……帰り方が分からなくなった。

……どうしてこうなった………?

そんな事を考えても仕方が無いので、僕は生きる為に出来る事を考えた。
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