泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

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第二章【仲間】

【4】初!失敗……

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その後の事は、覚えていない……

ただ、必死に泳ぎ続けた。

そして、岸に着くと意識を失い……

近くの村の人に助けられ! 

数日後……


僕達がギルドに戻ると【星の光スターライト】のクエスト失敗の噂が街に広がっていた!

初めてのクエスト失敗……
皆んな面白おかしく噂した!

堕ちた星だの……
流れ星になって消えて行った! だの……

そんな噂を耳にした【星の光】のメンバーは、数日間!

ギルドに顔を出さなくなった……


そして、久しぶりに皆んなが集まると

今回の失敗は、僕のせいだと責め立てて来た。

僕が、もっと強ければ! 戦闘に参加していれば! こんな事にはならなかった。

そして、今回のクエストで失った武器や装備などを弁償しろ!!! と全員に責められ……

僕は、ショックを受けたが……
どちらにしろ! このままではクエストもまともに受けられないので、パーティー全員分の武器と防具を買い揃える事となった。

装飾そうしょくは無いが、以前! 皆んなが使っていた強度の装備を揃えて渡すと……

何故? そんなにお金を持っているのかと、聞かれたので!

僕はポーションの素材集めや皆んなが来なかった時などに1人でクエストに行き少しずつ貯めていた事を話す。
後は、この前のダンジョンの報酬である事を説明する。

そして、後どのくらい《お金》が、有るのかと聞かれたので! 皆んなもそれなりに持ってると思い。 金貨200枚とちょっと! と、答えると……

皆んなは、疑いの目を僕に向けて来た。

何故? 皆んなが、そんな目で見て来るのか分からなかった僕は……

「なに……?」

そう言うと……ラッシュが!!!

「お前! クエストの報酬を誤魔化して無いよな?」

「……はぁ? そんな事! するわけないじゃ無いか!!!」

そう声を荒げると!

「声を荒げるなんて、なんか怪しわね……」 

そう言われたので! 僕は……

「じゃー! ギルドに、確認したらいいじゃないか!!!」

そう言うと……

ローズさんが、僕達の元へ近づいて来る!

そして……

「カグヤも、あんたのグルなら証拠は残らないかもね……」

「……はぁ? ローズさん何で!? そんな根も葉もない嘘を言うんですか……」

そう聞くと!

「別に~……
  私は、本当の事を言ったまでよ! だって~
本当にカグヤがクエスト報酬を誤魔化せば、分からなくなるじゃない!
星の光スターライト】のクエストの報告は、あなたとカグヤしか知らないんでしょ?」

すると、皆んなが疑いの眼差しを僕とカグヤに向ける。

「確かに! そうだな!!!」

「お前ら正直に答えろ!!!」

「早く! 答えなさい!!!」

「私は、お金さえ貰えれば! それで良いわ」

「……僕もカグヤも、そんな事! しない……
するわけ無いだろ!!!」

しかし、この話は大きくなり! ギルドで大事になると、大きく取り上げられ……

僕とカグヤは、徹底的に調べ上げられる事となった。

そして、無実は証明出来たが……

この事からカグヤは信用を失い。

他の冒険者から担当を外され! 担当できるのは、僕だけとなってしまった。

しかも、僕は個人のクエストしか受注出来なくなってしまった。

しかし、そんな事は……

どうでもいい!!!

問題はカグヤに迷惑をかけてしまった事だ……

カグヤは一生懸命に働いていた。

確かに失敗も多かったが、何度! 怒られても……
めげずに頑張る彼女の姿を僕は、何度も見ている!!!

そんな彼女は、病気の母を抱え! 家族を支える為に働いているのに……

カグヤは調査期間は仕事が出来ず! 家系も苦しくなっていたらしく……

しかし、僕は! その事を後から知る為。

その時はカグヤの力になってあげられなかった。

そう……あの後。
僕は、ずっとお世話になっていた宿の部屋に閉じこもった。

一度は、パーティー仲間は家族だ!

そう言ってくれた人達からの裏切りに合い……

落ち込み……引きこもった。

その時の僕は、前世でも異世界でも僕の人生は、そう変わらない……
そう思い……もう、色んな事がどうでも良くなっていた。

そして、何日も何日も引きこもる中……

パーティーの動向を宿屋の主人が伝えて来た。

何でも、あの後【星の光スターライト】はクエストを失敗し続けているらしく……
このままでは、Dランクに格下げと言う話も上がっている事を伝えられるが……

僕は、もうパーティー星の光に戻るつもりは無い。
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