泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

真っ白 磨代

文字の大きさ
上 下
7 / 114
第一章【幼少期】

【0.6】 勘違い!

しおりを挟む
「お!!! 何だ!? このオオカミの群れは……?」

鎧を身にまとい背中に大きな大剣を背負った男が、現れた。

僕は、その男に助けを求めた。

「……あの~…………申し訳ないのですが、助けては貰えないでしょうか」

そして、その男は僕に気づくと……

「おお! ビックリしたー!!!
人が居たのか……
そのせいで、コイツらが騒いでいたのか___」

オオカミは、鎧の男を警戒して臨戦態勢をとっていた。

「坊主! そんな所で、何をやってるんだ?」

「実は、薬草を探しに来てオオカミに襲われたので木にしがみついて居るのです。
ですので、助けては貰えないでしょうか……」

「それは、いいが……
坊主! 子供1人で森に入っては行けないと教わらなかったのか?」

「はい! それは、教わりましたが……
何せ、祖母が病気な物で……
てかッ! そんな事より! オオカミは大丈夫なのですか!?」

「おお! 忘れてた……
まぁ、すぐに終わりにするよ」

そう言うと、臨戦態勢を整えたオオカミ達が鎧の男に襲いかかった!!!

ガルルルゥーーー!!!

鎧の男は、大剣を素早く抜くとオオカミを薙ぎ払った……

ドサッ! ドサッ!!!

オオカミ達は、鳴く暇もなく地面に横たわる屍と化した……

そして、数匹のオオカミが逃げようと
するのを見ると……

「ファイヤーボルトーーー!!!」

手から凄まじい炎が飛び出すと……

残りのオオカミ達を焼き払った!!!

僕は、驚き! 木から滑り落ちた。

「……お……おじさん…………今のは……?」

「……あ"ぁ! おじさん!?
俺は、おじさんじゃねーよ! おにーさんだろ!!!
助けてやったのに、ふざけた坊主だ!!!」

「いや……そんな事は、どうでもいい!!!
今のは!? 魔法???」

鎧の男は、文句を言いながら答えてくれた。

「そうだよ! 魔法だよ!!!
何だ!? 坊主は、魔法を見た事ねーのか?
珍しいな!」

……僕は、いろいろと思い返した。

確かに、疑わしい事は沢山あった。

村には……

テレビもねぇ! ラジオもねぇ!

車もまったく走ってねぇ!!!

しかし、世界には
こんな国もあるかと思っていた……

けれど! 多分!! 違う!!!

ここは、異世界だ!!!

アニメで見た事がある。 
異世界に僕は、転生してしまった……

僕は、その真実を目の当たりして

鎧のおじさんがブツブツ……文句を言っていたが、まったく聞こえて来なかった!

それだけ、衝撃的な事実を突きつけられたのだ!!!

気がつくのに5年もかかるとは、自分でもビックリだ!!!

しかし、気づくと説明がつく……納得する事も沢山あった。

お爺さんやお婆さんが、火を使う際に使っていた赤い宝石はライターやマッチではなく

魔法……


僕が、意識を外に向けていると……

「……おーい! 大丈夫か!? ガシュ!」

「いきなり! 走りやがって!!! 置いて行くんじゃーね!!!」

「おお! わりー……わりー!!! なんか胸騒ぎがしてよ!」

「……で!? このガキは、何だ?」

「ああ……この坊主が、オオカミの群れに襲われてたから助けて、やったんだ!!!」

「へぇ~……
所で、このガキは!? 何かの術にでもかかっているのか……?」

「……いや! オオカミしか居なかったから術には、かかってないとは思うが……
俺が助けてから……ずっと、こんな感じなんだよ」

「……それは、それは…………どうしたものですかね……」

すると!

「おい! ガキ……ガキ!!!」

バチーンッ!!!

僕は、ビンタをされたので!
ほっぺたを抑えた……

「……痛い! …………いきなり何をするんですか!!!」

僕が、意識を取り戻すと……

鎧を来た大人が、3人に増えていた。

助けてくれた鎧の男に、もっと重そうな鎧を着た男、それに……

僕をビンタした! 口の悪い女の人……

僕は、3人に改めてお礼を言うと

その後……いろいろと質問をした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。

譚音アルン
ファンタジー
ブラック企業に勤めてたのがいつの間にか死んでたっぽい。気がつくと異世界の伯爵令嬢(第五子で三女)に転生していた。前世働き過ぎだったから今世はニートになろう、そう決めた私ことマリアージュ・キャンディの奮闘記。 ※この小説はフィクションです。実在の国や人物、団体などとは関係ありません。 ※2020-01-16より執筆開始。

転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!? 今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました

ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。 そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった…… 失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。 その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。 ※小説家になろうにも投稿しています。

賢者? 勇者? いいえ今度は世界一の大商人(予定)!

かたなかじ
ファンタジー
テオドール=ホワイトは商人の家に生まれた一人息子である。 彼はある日、前世と前々世の記憶を取り戻す。 それは賢者と勇者という二つの記憶だった。 「これだけの力があるなら……」  ひとたび剣を手にすれば強力な魔物であろうと彼の敵ではない。  様々な魔法を使うことができ、独自の魔法を無数に創り出している。  失われた過去の知識を持つ。  数々の修羅場を潜り抜けた経験がある。   彼はこれらの力を使いこなして……。 「世界一の大商人になる!」  強力な魔物の素材を集めたり、ただのアイテムをマジックアイテムに変えたり、失われた加工法を使ったり。彼にしかできない特別な手法で次々に金を稼いでいく!

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

処理中です...