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第一章【幼少期】
【0.2】 お爺さんの目線
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時間を少しさかのぼり……
赤ん坊を助ける、数十分前!
森から メキメキ……ガジャーン! と言う何が壊れる様な大きな音が聞こえて来た。
「何の音ですかね? お爺さん……」
「……分からんが、モンスターでも暴れてるんじゃないか? 一様……
確認した方がいいかもしれんな」
そう言うと、お爺さんは森へと向かう事にした。
途中数人の村人に話しかけられたが……
村長のお爺さんが、様子を見て来るので危ないから近づかないでくれ!
そう伝えると、皆んな納得して任せてくれた。
まぁ~…… 何事もなきゃいいが…………。
などと思いながら、上着を脱ぎ捨て動きやすい忍者の姿へと変身した。
そして、森に向かう足を早めた!
……森を音がした方へと進むと、何かの気配を感じる。
近づくと……大きなクマが何かに襲いかかろうとしているのが、分かった。
その何かは、分からないが……逃げる様子がないことから野生動物では無い事だけは、分かったので……
背中に隠した刀を抜くと、クマを頭から一刀両断にした。
切り裂いたクマが、真っ二つに分かれると……
その先には、赤ん坊が1人転がっておった。
ワシは、周りを見渡し……
誰もいない事を確認すると、ゆっくりと赤ん坊に近づくと両手で抱き上げた。
そして、その赤ん坊の顔を覗くと……
真っ黒い黒髪に、暗い瞳をした可愛らしい男の子だったが
ワシは、ふと思った。
この瞳を見た事があると……
この真っ黒く暗い瞳は、絶望…………いや!
人生を諦めた時に、見せる目じゃと……
この赤ん坊は、自分の置かれている状況が分かっておるのか……?
それを受け入れた上で、諦めたのか……
それは、分からんが
とりあえず……
この普通ではない
赤ん坊に、聞いてみる事にした。
「お前は、何で1人なんじゃ? 親は?」
「・・・。」
しかし、僕は赤ん坊は答えん……
「だよな……話せないよな、赤ん坊じゃからな。 困ったのぉ~……」
ワシは、少し赤ん坊を見つめて考えた。
それにしても、この赤ん坊は泣かんのぉ……
そして、
「分からんから……お婆さんに相談しよう。
そう、しよう!」
そう言って、その場を後にしようとすると……
この赤ん坊が、入っていたであろう。
カゴを見つけたので……
それに入れて、連れて帰る事にした。
帰る途中に脱ぎ捨てた。
上着を拾い着替えると、村人に見つからないようにコソコソ帰ると家に赤ん坊を置いて
お婆さんを呼びに向かった。
途中、村人に会うと、どうだったのかと聞かれたので、モンスターが暴れていたので退治したと伝える。と 納得してくれた。
まぁ、嘘では無いじゃろう……。
そうして、お婆さんの元へ着いたワシは軽く説明をしてお婆さんを家へと連れ帰った。
お婆さんは、赤ん坊を見るなり……
「まぁまぁまぁ……困りましたね……
本当に赤ん坊では、ありませんか! もう少し子供を想像していました」
「それは……説明不足で、すまん。」
「いえ……それより、どうしましょうか?」
「親を探すにしても……
少しの間は、この村にいる事になる。」
「それが、難しいから困っているのですよ……」
この村には、この村のルールがある。
安易に外のモノを入れては、いけない。
トラブルの元になるからじゃ……
「それは、分かっているのじゃが……
なら……どうすれば!?」
お爺さんとお婆さんは、いろいろと考えた。
元の場所へ戻して来る!!!
1時間と持たないで魔物の餌に変わるだろう……
いろいろ考えて夜になってしまった。
そして、一つの答えに辿り着いた……
ワシとお婆さんは、忍びの服を見に纏い。
赤ん坊をを山の奥地へと連れて行った。
そして、抱いていた赤ん坊を地面に置くと……
ワシは、右手に魔力を溜め始めた。
「悪いな……お前が、悪いわけでは無い。
この村は、昔……ある事件により。
王国から見捨てられたのじゃ……
そして、もう2度と問題が起きんように
元暗殺者のワシとお婆さんが、この村に派遣されたのじゃ……」
それから問題が、起きないように努力した。
そして、村長になり。
今の今まで、村には特に何の問題も起きんかった。
そして、これからも……何の問題も起きんようにする!
ワシは、何も理解出来ない赤ん坊に
長々と説明をした。
理解して欲しい訳では無い……
ただただ……許して欲しいのだ!
その為の言い訳だ!!!
殺したい訳では、断じて無い……が……
村を守る村長として! 元暗殺者として!
それが、ワシらの使命なんじゃ……
「許してくれ……」
そう小さく呟く。と……
____________________________________
あとがき
この作品を読んで頂き、ありがとうございます。
私は、この作品で何処かで何かしらの結果を出さなければ小説を書くのを辞めようかと思っています。
そんな気持ちで書き溜めをしました!
ですので、少しでも面白いと思った方は評価してい頂けると、とても嬉しいです。
第16回ファンタジー小説大賞に参加しております。
そちらの応援の方も宜しければお願い致します。
では、これからも無駄な努力にならないように、精一杯頑張ります!!!
赤ん坊を助ける、数十分前!
森から メキメキ……ガジャーン! と言う何が壊れる様な大きな音が聞こえて来た。
「何の音ですかね? お爺さん……」
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確認した方がいいかもしれんな」
そう言うと、お爺さんは森へと向かう事にした。
途中数人の村人に話しかけられたが……
村長のお爺さんが、様子を見て来るので危ないから近づかないでくれ!
そう伝えると、皆んな納得して任せてくれた。
まぁ~…… 何事もなきゃいいが…………。
などと思いながら、上着を脱ぎ捨て動きやすい忍者の姿へと変身した。
そして、森に向かう足を早めた!
……森を音がした方へと進むと、何かの気配を感じる。
近づくと……大きなクマが何かに襲いかかろうとしているのが、分かった。
その何かは、分からないが……逃げる様子がないことから野生動物では無い事だけは、分かったので……
背中に隠した刀を抜くと、クマを頭から一刀両断にした。
切り裂いたクマが、真っ二つに分かれると……
その先には、赤ん坊が1人転がっておった。
ワシは、周りを見渡し……
誰もいない事を確認すると、ゆっくりと赤ん坊に近づくと両手で抱き上げた。
そして、その赤ん坊の顔を覗くと……
真っ黒い黒髪に、暗い瞳をした可愛らしい男の子だったが
ワシは、ふと思った。
この瞳を見た事があると……
この真っ黒く暗い瞳は、絶望…………いや!
人生を諦めた時に、見せる目じゃと……
この赤ん坊は、自分の置かれている状況が分かっておるのか……?
それを受け入れた上で、諦めたのか……
それは、分からんが
とりあえず……
この普通ではない
赤ん坊に、聞いてみる事にした。
「お前は、何で1人なんじゃ? 親は?」
「・・・。」
しかし、僕は赤ん坊は答えん……
「だよな……話せないよな、赤ん坊じゃからな。 困ったのぉ~……」
ワシは、少し赤ん坊を見つめて考えた。
それにしても、この赤ん坊は泣かんのぉ……
そして、
「分からんから……お婆さんに相談しよう。
そう、しよう!」
そう言って、その場を後にしようとすると……
この赤ん坊が、入っていたであろう。
カゴを見つけたので……
それに入れて、連れて帰る事にした。
帰る途中に脱ぎ捨てた。
上着を拾い着替えると、村人に見つからないようにコソコソ帰ると家に赤ん坊を置いて
お婆さんを呼びに向かった。
途中、村人に会うと、どうだったのかと聞かれたので、モンスターが暴れていたので退治したと伝える。と 納得してくれた。
まぁ、嘘では無いじゃろう……。
そうして、お婆さんの元へ着いたワシは軽く説明をしてお婆さんを家へと連れ帰った。
お婆さんは、赤ん坊を見るなり……
「まぁまぁまぁ……困りましたね……
本当に赤ん坊では、ありませんか! もう少し子供を想像していました」
「それは……説明不足で、すまん。」
「いえ……それより、どうしましょうか?」
「親を探すにしても……
少しの間は、この村にいる事になる。」
「それが、難しいから困っているのですよ……」
この村には、この村のルールがある。
安易に外のモノを入れては、いけない。
トラブルの元になるからじゃ……
「それは、分かっているのじゃが……
なら……どうすれば!?」
お爺さんとお婆さんは、いろいろと考えた。
元の場所へ戻して来る!!!
1時間と持たないで魔物の餌に変わるだろう……
いろいろ考えて夜になってしまった。
そして、一つの答えに辿り着いた……
ワシとお婆さんは、忍びの服を見に纏い。
赤ん坊をを山の奥地へと連れて行った。
そして、抱いていた赤ん坊を地面に置くと……
ワシは、右手に魔力を溜め始めた。
「悪いな……お前が、悪いわけでは無い。
この村は、昔……ある事件により。
王国から見捨てられたのじゃ……
そして、もう2度と問題が起きんように
元暗殺者のワシとお婆さんが、この村に派遣されたのじゃ……」
それから問題が、起きないように努力した。
そして、村長になり。
今の今まで、村には特に何の問題も起きんかった。
そして、これからも……何の問題も起きんようにする!
ワシは、何も理解出来ない赤ん坊に
長々と説明をした。
理解して欲しい訳では無い……
ただただ……許して欲しいのだ!
その為の言い訳だ!!!
殺したい訳では、断じて無い……が……
村を守る村長として! 元暗殺者として!
それが、ワシらの使命なんじゃ……
「許してくれ……」
そう小さく呟く。と……
____________________________________
あとがき
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私は、この作品で何処かで何かしらの結果を出さなければ小説を書くのを辞めようかと思っています。
そんな気持ちで書き溜めをしました!
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