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 それから、熱りが冷めた後に2人は冒険者ギルドに報告に向かった。

 そして、フロックは水魔法で記憶のリーゼントベアーとエリアルの戦いを投影すると
エリアルは、実力が認められて——いきなりDランクへと昇格をした。

 その後、エリアルはフロックと場所を変えて話す事にした。

「……あんたーー!!! あの魔法は、何!?
あんな便利な魔法があるなら、自分の誤解もちゃんと解きなさいよ!!!」

 エリアルが、そう騒いでいるが……フロックは、ずっと真剣な顔をしていた。

「ねえー! 話聞いてるの!?」

「お前って、凄い奴なのか?」

「あんたの方が、凄いわよ!!!」

「俺は、Bランクの冒険者になるまでに10年かかった。
それを——お前は、一瞬でDランクまで行くなんて……
そうか! 凄い奴は、自分が凄いなんて言わないからな。
よしッ! 分かった。
お前を仲間にしてやろう!!!」

「何で、そうなるのよ!!!
何で——私が、あんたの仲間にならないといけないのよ」

 とは言ったが……正直言って、このフロックと言うカエルは物凄く強い!

 リーゼントベアーとの戦いでも、フロックの粘液を舐めた。モンスターの動きが悪くなっていた事に——エリアルは、気づいていた。

『コイツは、あの時——確実に、私に経験を積ませようとしていた。
しかも、私が倒せる範囲での……』

 そこまで計算をして、リーゼントベアーを弱らせて——もしもの時は、瞬時に助けに入っていたに違いない……

 そんなコイツは、見た目を除けば———仲間としての実力は、申し分ない。
と、言うより——本来なら私から頼むのが筋なくらいの実力者。

『でも、下手に下手に出て——
コイツ魔物に、主導権を握られたら!
何をされるか分からない……』

「何だ!? 何をみてやがる! やるかコラ」

「まぁ、あんたが悪い魔物じゃないって事は
一応、分かるけど……」

 それだけで、全てを信用するのは危険すぎる。

「俺様を理解出来る奴なんて、そうそう——
いねーからな。
理解を超えた凄さがある。それが、俺様!
カエリングズ・フォートナイトイズ、ベストアルバムシングルパーム……」

「もう良いから、少し黙って——!」

 それに……あれだけ人を助けているのに
それに気づいいるのは、何故か私だけである。

 それは、不思議であると共に——可哀想とも思う。

 ならば、私が一緒にいてフロックの誤解を解いて行けば——コイツは、皆んなからも感謝されるヒーローに……

「何で、私が! そんな事を考えるしかないのよ———」

「何の事だ?」

「気にしないで——こっちの話よ!」

「そうか、仲間になってくれるなら。
この魔力結晶の指輪をやろうと思ったんだが……
まぁ、仕方ないから。
今回は初クエストと女の子を助けた褒美としてあげるケロよ」

「えっ!? 指輪……要らないわよ!
そんな物——」

「いや、遠慮するな——
この世に9つしか存在しない貴重な物ケロよ」

「いや、貴重とかそう言う問題じゃなくて……
イヤ……ちょっ……と、やめて——!」

 嫌がるエリアルの手を押さえて、フロックは薬指に指輪をはめた。

「バカなの!!! 何で所に、指輪をはめてるのよ———しかも、ヌルヌルして外せない!」

「えっ……何が!?」

「えっ……何が!? じゃないわよ!」

「昔、村娘を助けた時は——いつも、薬指に指輪をはめてくれ! って、頼まれたケロよ。
そしたら、皆んな喜んでくれたし……」

「知らないわよ! 何処の村カエルよ——
私は、気高いエルフよ!!!
魔物なんかに、指輪を貰っても嬉しくなんてないんだから——!!!」

「いや、その時は——人間の村娘だったケロよ」

「何処の世界に、あんた魔物から指輪を貰って喜ぶ人間が居るのよ——!!!」

「そんなに疑うなら——見せてやるケロよ!」

「見せてみなさいよ! そんなバカ存在しないわ——。」

 すると、フロックは水魔法でスクリーンを作り出すと——自分の記憶を投影し始めた。

「オケラスキオラン……記憶の精霊よ。
我、記憶を映し出せ!!!」

「これは……」
_________________________________________
あとがき

書いたら、ドンドン投稿して行こうと思います✌︎('ω')✌︎
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