ポニーテールの勇者様

相葉和

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198 破撃

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その後も火の精霊の猛攻は続いた。
起死回生とも言える反撃方法を思いついたものの、必要な魔力を練りだすために極度の集中が必要で、わたしは思考加速を随時発動して火の精霊の攻撃を避けつつ、魔力の準備を続けていた。
とはいえ、火の精霊が繰り出してくる見えない斬撃は、人間の肉体の負荷限界を超え、依代の体の損傷もお構いなしになっている。
火の精霊の攻撃速度はさらに上がり、わたしは防御と魔力の練出しの両立に苦しんでいた。

(ユリよ!)
(らに?ろうしたの・・・あら?)

気がつけば、わたしは両鼻から鼻血を流していた。
鏡でもあれば、かなり間抜けな自分の顔が見れたかもしれない。
見たくないけど。
ひとまず鼻息でブッと鼻血を排出し、袖で鼻を拭う。
お行儀?そんなもんを気にする余裕など無い。

(ユリよ、思考加速状態を続け過ぎたせいで、体に過度の負担がかかっているのじゃ)
「そうね。わたしも火の精霊も、お互い体を酷使し過ぎてるわね。だったらここはなおさら負けられないわね」

幾度目か、もはや攻撃された回数などわからない斬撃がわたしを襲う。
剣の切っ先がわたしの左腕を斬り、血が流れたが傷は深くない。
わたしは大きく後方に飛んで距離を取り、できる限り呼吸を整えた。
そんなわたしの様子に、火の精霊が呆れ顔を向ける。

「もはや時間の問題だ。大人しく斬られよ」
「はあ、はあ・・・丁重にお断りするわ。それにわたしはまだ負けてない」
「所詮、人間が精霊に勝つことなどできぬ。何故それが分からぬのだ」
「・・・ねえ、火の精霊。精霊と人間って、どっちが先に生まれたの?」

ちょうどいいタイミングだと思い、わたしは火の精霊に問いかけてみた。

「どちらが先だと?・・・そんなことを聞いてどうする?」
「知らないなら知らないって言いなさいよ。まあ、ニワトリが先か卵が先かは分からないけど、少なくとも今ここにいる精霊達は人間が造り出したわけよね」
「それがどうした?」
「人間が造り出した精霊なら、人間にかなうわけがない。違うかしら?」
「ふん。馬鹿なことを。我らの魔力を借りねば何もできない人間共が、我らに勝てる道理が無い」
「それは違う。道理はあるわ」
「・・・何?」

火の精霊が再び剣を構えて攻撃姿勢を取ろうとしたが、わたしの全否定の言葉で動きを止めた。
わたしは言葉を続けた。

「そろばんはね、下段にある四つの一の玉と、上段にある一つの五の玉で一つの桁が構成されているの。1から4までは下段の一の玉だけで表現できるけど、4からさらに1を加える場合は、一の玉を全部払って替わりに五の玉を置くことで5を表現するのよ」
「娘、一体何の話をしている?」
「そこから1ずつ足していって9になって、そこにさらに1を加える場合は、一の玉と五の玉を払って、ひとつ左の桁の一の玉をひとつ上げて、10を表現するの」
「・・・お前が何を言っているのか分からぬ」
「分からない?火の精霊のあなたは5で、わたしは10だって言ってるのよ。どう?わたしのほうが二倍強いわよ」
「なるほど・・・つまり、くだらん時間稼ぎということか」
「あ、バレちゃった?」

わたしの左腕の傷が治癒されたことに気付いた火の精霊は、これ以上の時間稼ぎをさせまいと、再びわたしに向かって突撃してきた。
確かに時間稼ぎの意図もあったが、それは傷の治癒のためではない。
真の目的は、魔力の練り上げを完了させるためだ。
それと同時に自分の推測を確信に変えるため、いや、自分を納得させるための心の整理を行うためでもあった。
火の精霊が間近に迫る。
未来視によって、火の精霊がすれ違いざまにわたしの胴を両断しようとしている剣の軌道が視える。
わたしはギリギリまで引き付け、剣の軌道からサイドステップで避ける。
しかし火の精霊はすぐに反転して追撃してくるはずだ。
そう思って火の精霊の次の動きに注視していると、案の定、火の精霊は体を反転させると同時に足を踏み出したのだが、その火の精霊の動きが鈍った。
足が床に軽く引っかかったのだ。

「床にヒビが・・・これは足型か?」

火の精霊が疑問の声を漏らす。
今火の精霊が立っている場所は『さんだあぼると』号によって破壊された床付近ではない。
魔力攻撃が効かない王城の屋上広場の床は、傷一つついていないはずなのだ。
しかしその場所の床にはヒビが入り、さらに足の形に沈み込みができていた。

・・・わたしはその理由を知っている。
そこはわたしがちょっと前に震脚で踏み込んだ場所。
そのヒビを入れたのはわたし!

火の精霊がそこで足を取られたのはただの偶然だが、その隙を逃す手はない。
魔力によるなんちゃって震脚で床を踏み込み、今度はわたしが火の精霊に向かって突進をかけた。
震脚によって、床に新たな亀裂と凹みが生まれる。
それを見た火の精霊の目がやや大きく見開かれるが、肉薄するわたしに対処すべく、火の精霊はすぐさま腕だけで私に向けて剣を振るった。
剣の軌道を読んでいたわたしは上体を下げて横薙ぎに振られた剣の下をかいくぐり、射程距離へと辿り着いた。
先に着地した左足に右足を寄せ、飛び込んだ勢いを殺さぬようにそのまま右足を前に出す。
右足のつま先が地面に触れると同時に腰を捻り、重心が体の中心から真下に抜ける位置に来るように意識しながら右足の踵をひねって馬式の体勢に移行する。
足をしっかり踏みしめ、集約した魔力を右拳に乗せて突き出す。
これは高校時代、太極拳部の活動の一環で習った八極拳の套路。
もちろん巧夫など積んでいないわたしができるのは形だけの偽物だ。
しかし、思考加速と魔力のサポートが、偽物を『凄い偽物』に引き上げる。
狙うは火の精霊が纏っている宝具の鎧の中心。
そしてその先にある火の精霊の心臓、そして火の精霊の核。

「なんちゃって衝捶!」

衝捶は八極拳、金剛八式の套路の中の技であり、簡単に言えば中段突きである。
『なんちゃって』なのは、無論、魔力任せだからであるが、その効果は絶大だった。
気合と魔力を乗せて突き出した拳は鎧に命中し、大きな衝撃音が響き渡った。
魔力の乗った拳の衝撃が宝具の鎧に深く浸透していき、拳に打たれた場所を中心として放射状にヒビが入っていき、そして鎧を粉砕した。
鎧を貫通した拳は止まらず、そのまま火の精霊の胸へと到達した。
しかし、鎧によって威力が軽減されたわたしの拳は強靭な肉体に触れることはできたものの、火の精霊の核に到達するほどのダメージを与えられそうになかった。
火の精霊もそのことに気付いたのか、火の精霊が反撃をすべく、剣を引き戻してわたしを薙ぎ払おうとする未来が視えた。
引かなければわたしの首か胴が両断される。

・・・でも拳を引くわけにはいかない。
今が絶好のチャンスなんだ。
だから、借してもらうね、ミライちゃん!

右手が魔力の光を反射して輝きを放つ。
こんなこともあろうかと、わたしは予め右手に魔道具を装着していた。
それは捕らえられたアドルの体から魔力剣を取った時に、密かにミライの体から取っておいた、ミライ専用の『護身用』魔道具であるナックルダスターだ。
このナックルダスターはミライだけが使えるように使用者制限が掛けられていたが、魔道具の製作者であるアフロにロックを解除してもらい、わたしも使えるようにしてあった。
このナックルダスターは使用者の魔力を増幅し、一気に放出して敵を退ける。
本来の目的はミライが不審者に襲われた時に身を守るためのものだが、過保護なアフロがとんでもない威力に仕立てたため、(悪者を除いて)人に向けての使用は固く禁じていた。
ミライの魔力量ですらとんでもない威力を発揮する魔道具を、今のわたしが使ったらどうなるか。
わたしは火の精霊の剣が振られるより先に、魔道具を発動するための言葉を叫んだ。

『絶対に近寄らないで!』

わたしの中の魔力が一気にナックルダスターに流れ込む。
直後、ナックルダスターを起点として膨大な魔力が弾け、そのまま火の精霊の胸を穿つ。
火の精霊の顔が苦悶の表情で歪む。
無色の魔力の奔流は火の精霊の体を突き抜け、その威力によって生じた衝撃波によって火の精霊は後方に吹き飛ばされた。
同時に、魔力の負荷に耐えきれなくなったナックルダスターも砕け、その役目を終えた。
火の精霊は床に何度かバウンドした後、屋上広場の外壁にぶつかってようやく停止した。
まるで糸が切れた操り人形のように、壁にもたれた火の精霊の体はズズッと床にずり落ち、
火の精霊はそのまま動かなくなった。

「はあ、はあ・・・どうよ、やってやったわ!」
(やったか!?)
「サラちゃん、それ言っちゃダメって言ったよね!?」

サラがまた嫌なフラグを立てたものの、鎧を貫いた拳が火の精霊にもしっかりダメージを与えたという感触はあった。
火の精霊は壁際で倒れたままだが、フラグの件もあってまだ油断はできない。
わたしは火の精霊の状態を確認するために、ゆっくり歩いて近づいていった。
やがて火の精霊の体がはっきり見えてくると、鎧を粉砕されて再び上半身が裸になった火の精霊の胸のあたりに衝撃を受けた痕のようなアザと凹みが確認できた。
どうやら無色の魔力は肉体を破壊するような損傷を与えることはなかったようだが、その威力は肉体の内面、つまり火の精霊の核に大きなダメージを与えたようだ。
火の精霊に近づくわたしに気がついたのか、火の精霊がピクリと動いた。
わたしも警戒して足を止める。
そして火の精霊は上半身を起こし、ゆっくりと立ち上がろうとした。
しかし膝に力が入らないのか、立ち上がりに失敗した火の精霊は再び座り込んだ。
やはりわたしの攻撃はしっかり効いているようで、すぐに戦闘復帰できるような状態には思えなかった。
とはいえ、派手に吹き飛ばされ、ダメージを負いながらも手から剣を落としていない点には素直に賞賛したい。
そんな火の精霊は、苦悶の表情を浮かべながらわたしを睨んだ。

「貴様・・・一体・・・」
「だから言ったじゃない。火の精霊のあなたは5で、わたしは10なんだって」
「・・・意味がわからぬ」
「別に分からなくてもいいわよ。とにかくもう貴方を守る鎧は無い。そして今の貴方はすぐに戦える状態じゃない。わたしが今すぐ攻撃すれば貴方を倒せる。その肉体から貴方を解放できる。それは分かるわよね?」
「・・・ひとつ教えて欲しい。我が聞きたいのはどうやってこの鎧を破壊したのかだ。魔力が効かぬこの鎧を」
「もちろん、魔力で壊したに決まってるでしょ」

宝具の鎧は城の外壁と同様、魔力による攻撃を無効にするというとんでもない代物だ。
しかし、正確を期するならば、鎧は全ての魔力を無効化するのではなく『精霊の魔力を無効化する』のだ。
ならばどうすればいいか。

「精霊の魔力が無効化されるなら、この星の人間なら当たり前のように持っている無色の魔力を使えばいいと思ったのよ。実際に床で試してみたらヒビを入れることができたからね。だからわたしは無色の魔力を使って鎧を破壊できた。それだけのことよ」
「たとえ無色の魔力とは言え、鎧を破壊し我にも損害を与えるには膨大な魔力量が必要なはずだ。お前はそれほどまでの無色の魔力まで持っていたのか」
「いいえ、わたしは異世界人だし、魔力なんて一切持ってないわよ。今わたしが持っている魔力は、精霊から借りている魔力だけ。無色どころか、精霊の色に染まりまくってるわね」
「ならばどうやって・・・」
「無いから作ったのよ。自力で」

この世界の人間は、精霊の魔力ように特色のある魔力は持っていないけれども、無色の魔力は持っている。
そんな人間達、具体的にはこの星を造った先人達が、尖った魔力特性を持つ精霊達を造った。
わたしは、無色の魔力しか持っていない先人達が一体どうやってそんな精霊達を造ることができたのかを考えてみた。
最初のヒントは『魔力を混ぜる』ということだった。
ヤミの提案に従い、水と風と土と光と闇の魔力を均等に混ぜて紡ぎ出したところ、火の魔術を作り出すことができた。
先のそろばんの玉の例で言えば、水と風と土と光と闇の魔力は一の玉であり、それらを合算してできた火の魔力は五の玉であるということだ。
ならば、水と風と土と光と闇と、さらに火の魔力を混ぜて紡いだらどうなるのか・・・
わたしはまず、体内で火の魔力を造り出してキープしておいた。
そしてその火の魔力量と同等の水と風と土と光と闇の魔力を混合し、再度魔力を練り上げた。
結果、見事に無色の魔力を作り出す事に成功したのだ。
あとはこの魔力を鎧に叩き込み、鎧をぶっ壊してやったというわけだ。
しかし、何故これら精霊の魔力を混ぜることで何の特性もない無色の魔力になるのかという疑問は残るし、精霊の魔力を扱えない人間が何故精霊を造れたのかという疑問も解決しない。
そこでわたしは更に考えた。

・・・こういう時は、発想を逆転させればいいって、髪の毛がとんがっている弁護士さんが言ってたからね。

そうして発想を逆転させたところ、一つの仮説を立てることができた。

「つまり、この世界の人間の無色の魔力というのは、水や風といった特性を持つ魔力が全て均等に混じり合ったものなの。その事を発見したはるか昔の先人が研究の末に、意図的に魔力を分解する方法でも見つけたのでしょうね。そうして分離した魔力を集約・凝縮して、尖った特性を持つ魔力を手に入れた。その魔力を魔石のような形で部品化して、魔道具として利用した。こうして人々は高度な魔道具文明を築いて繁栄してきたんじゃないかな」
「・・・我ら精霊は自ら意思を持ち、力を持っている。我ら精霊が造られた理由にはなっておらぬ」
「んー、ここからはさらにわたしの推測になるんだけど・・・」

例えば、魔石の生成や魔力の抽出にかなり手間がかかる場合、それを自動的に行なってくれるシステムを作りたくなる。
できれば手間もかからず、勝手に魔力を生成したり、特性に合わせて利便性を向上してくれるような存在を造りたい、そう先人が考えて造り出したのが精霊なのではないか。

「つまり、精霊のみんなは、利便性向上、生産性向上、自動化といった目的のために造られた『AI』あるいは『人工知能』って言えば分かるかな?人工的に造られたけど、人間と同じかそれ以上の頭脳を持ってて、自己学習して成長できる人工生命体みたいなものなのではないかしら」

たしか精霊達は造られてすぐの時には自我を持たず、数年してようやく自分を認識するようになると言っていた。
まさにそれが自己学習なのではないだろうか。

「火の精霊が自由になりたいと思うのは、それこそ自己学習や進化によるものかもしれないわね。それはとても素敵なことだと思う。でも、そのために人を滅ぼすのはやっぱり間違っていると思う」
「我は人間の勝手な都合で縛り付けられているのだ。たとえ人間が創造主だとしても許すことは出来ぬ。滅ぼすべきなのだ」
「あー、わたしが言っているのはそういう意味ではなくって、もしかしたらなんだけど・・・」

(ユリ!)
「アフロちゃん?何?」
(ユリの言いたいことは分かったわ。ワタシにも火の精霊と話をさせてくれないかしら?)
(妾もじゃ。もしもユリの仮説が正しいとすれば、火の精霊を説得することができるかもしれないのじゃ)
(あの・・・私も気がついたことがあるから話がしたい・・・)
(ヤミちゃんだけじゃないわ。あたしもよ!)
(えっ?みんな何が分かったの!?あ、いや、もちろん私だって気がついたことがあるし!別に話してあげてもいいわよ)
「えっと、じゃあサラちゃん以外の言葉をわたしが中継すればいいのかな?」
(ねえユリ、やっぱり私の扱いだけひどくない?)

とりあえずわたしは皆の意向を火の精霊に伝えた。

「というわけで、みんなが話をしたいそうなんだけれども、いいかな?」
「・・・いいだろう」

火の精霊はそう答えると、剣を投げ捨てた。


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