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196 宝具
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火の精霊が自我を持つようになったのは、創造主たる人間共に火の精霊として造られてすぐのことだった。
通常は自我が芽生えるまでに幾年か掛かるのが普通だということは後から知った。
しかし火の精霊に自我はあれども、造られてしばらくの間は話すことが出来なかったため、創造主は火の精霊にはまだ自我が無いものだと勘違いしていたようだった。
火の精霊は、創造主と共に生き、創造主と共にこの星を永続させるための使命を帯びた。
それは火の精霊にとって喜びであり、火の精霊はすぐにこの星に興味を持った。
しかし世界はつまらないものだった。
行動を制限され、あてがわれた狭い棲処と創造主の長が住む王城だけが火の精霊の世界の全てだった。
一方、火の精霊の魔力を分割して生まれた他の精霊には自由が与えられた。
何故自分だけは自由を得られないのか。
何故自分だけただ魔力を供給するためだけに存在しているのか。
やがて火の精霊は創造主と、この星を憎むようになった。
◇
・・・何故、我の邪魔をするのか。
・・・何故、我の自由を奪おうとするのか。
戦いの中、火の精霊は目の前にいる異世界人の娘に苛立ちを覚えていた。
完全なる自由を得られると思った矢先に、自分の想像を超えた脅威が立ち塞がる。
これが創造主の意だと言わんばかりに、再び呪縛に絡め取ろうとする。
最強と自負していた火の魔術は、娘が行使する火の魔術に相殺された。
何故娘が火の魔術まで使えるのかは分からない。
少なくとも火の魔石を使った魔術ではないことは間違いない。
紛れもなく、娘自身が火の魔力を紡ぎ出していた。
・・・そこまでして世界は我の自由を認めないのか。
それでも火の精霊にはまだ打つ手があった。
火の魔術を攻撃手段として直接用いなくても、身体強化に特化した魔術で依代の肉体を強化し、バルゴが習得していた剣技で切り伏せる。
手には歴代の王が愛用している宝剣もある。
宝剣は魔力を攻撃力に転化し、魔力障壁ごと容易く斬ることができる。
一度は娘を敗北に追い込んだこの技ならば、間違いなく娘を仕留められる。
娘の首か胴を真っ二つにしてしまえば火の精霊の勝利なのだ。
しかし・・・
こうもことごとく躱されるとは!
火の精霊が魔力攻撃から斬撃による攻撃に切り替えてから、既に十数回の攻撃を試行していた。
普通の人間であれば知覚できないほどの速度で急接近し、射程に入った瞬間に超高速の斬撃で一刀両断する。
仮に射程上から逃げられて空振りしたとしても、すぐさま高速移動で追撃し、再び射程に捕らえて剣撃を繰り出す。
しかし娘はこの斬撃を、体術と見切りで全て躱し続けていた。
この娘が実は武芸の達人だったとは到底考えにくい。
とするとやはり精霊の力によるものか・・・
それでも火の精霊は休むことなく攻撃を続けた。
疲れ知らずの依代は、魔力が枯渇するまで動き続けることができる。
いずれ娘のほうが先に体力、あるいは魔力が尽きるだろう。
その時こそ勝機が訪れる。
そう考えて間断なく攻撃を続けていたが、娘の動きは鈍るどころが徐々に洗練されていった。
火の精霊の動きを最小限の動きで躱し、攻撃動作の後には追従するように反撃の素振りさえ見せるようになってきた。
精霊の魔力を借りてるとはいえ、これが人間のできる動きなのか?
あるいは異世界人の本当の力なのか?
この娘は一体・・・
全く・・・面白い。
面白いぞ、娘!
今、火の精霊の中では苛立ちや畏怖・憎悪よりも、歓喜の感覚が沸き起こっていた。
火の精霊としてこの地に生を受けてから、これほど楽しいと感じたことはなかった。
自分の知らない力、自分の力に匹敵するほどの好敵手。
やはりまだ世界には知らないことが沢山あるのだ。
それを知るためにも、自由を手に入れるしかない。
ならば・・・もはや出し惜しみなどするなど無粋か。
火の精霊は手に入れた依代を永く使うためにも、肉体が耐えられないような負荷をかけることは避けていた。
だが、もはや限界まで力を出して勝負しなければ勝てない相手だと認めざるをえない。
限界を超えた力で娘を倒す、と決めたその直後だった。
火の精霊が左から右へと剣を薙ぎ払った直後、娘が火の精霊の懐へ飛び込んだ。
そしてついに娘の手が火の精霊の体に届いた。
娘の伸ばした拳に、大きな魔力の集中を感じる。
この魔力量はまずい・・・火の精霊は本能でそう察知した。
返す刀で娘を斬ろうとしても娘の拳のほうが速い。
そう察した火の精霊は、右手に持つ剣の柄に魔力を込めながら、娘の拳を妨害するために柄で拳を殴り落とそうと動いた。
少なくとも娘の目にはそう見えただろう。
今まさに魔力を打ち込もうとしている娘のその目は、勝利を確信しているように見えた。
果たして、剣の柄が娘の拳に届く前に娘の拳から大きな魔力が弾け、火の精霊の胸を撃った。
◇
拳から放った全力の魔力攻撃がついに火の精霊を捕らえた。
衝撃音と共に、膨大な魔力が火の精霊の胸に刺さる。
そしてその衝撃によって、わたしは後ろにふっ飛ばされた。
盛大に転がり軽く頭を打ったが、防御魔術のおかげでダメージは無い。
上半身を起こして軽く頭を振る。
痛くはないけど、ちょっと目が回った。
そんなことより、火の精霊はどうなったのだろうか。
(やったか!?)
「サラちゃん、それ絶対言っちゃダメなやつよ!」
サラの余計な一言に嫌な予感を覚えつつ、火の精霊が立っていた場所を見た。
そして残念なことに、その予感は的中した。
「そんなあ・・・」
火の精霊は変わらず立っていた。
胸を撃ち抜かれ、死んだまま立っているという様子ではなかった。
「ほらあ!、サラちゃんが余計なフラグを立てたから!」
(私のせいじゃないし!・・・てか何よアレは)
「あれは・・・盾?」
火の精霊は左手に奇妙な盾のような道具を構えていた。
表面に意匠を凝らしたその道具は、わたしが攻撃した時には持っていなかったはずのものだ。
「何故・・・」
「正直、危ないところだったぞ、娘よ」
火の精霊が左腕を下ろす。
胸元があらわになるが、やはり無傷のままだった。
「わたしの攻撃をどうやって・・・それに、それは・・・」
「これは、この剣と対になっている宝具だ。危険が迫った時、この剣の柄の魔石に魔力を充填させることで使用者を守るために現れるのだ」
「そんな隠し玉があったなんて・・・しかもこの局面で・・・」
「それだけではない。この宝具はこのように装着するのだ」
そう言うと火の精霊は宝具を自分の体に密着させた。
すると宝具は首と上半身を覆うように広がり、火の精霊の体に張り付いて鎧と化した。
「この宝具を使うつもりは無かったのだがな。これを使うことになるほど、お前は我の脅威であるということだ。誇るが良い」
「嬉しくもなんともないわよ・・・」
「無論、お前の攻撃を防いだのはこの宝具の効果だ。この宝具は城の外壁と同じ効果を持つ。つまり、我ら精霊の魔力では破壊できないものだ」
「そんなあ・・・」
火の精霊の装着した宝具がある限り、わたしがいくら火の精霊の隙をついて攻撃しようがすべて無効化されるということだ。
魔力に依存しない、物理的な攻撃ならば破壊できるかもしれないが、きっと恐ろしく頑丈だろう。
「皮肉なものだな。おそらく人間共が精霊の魔力の脅威から身を守るために造ったものが、精霊を守るために使われるとはな」
右手には全てを切り裂く剣。
体には魔力攻撃を無効化する鎧。
思わず膝から崩れ落ちそうになった。
なんとか踏みとどまったけど。
だいたいどんな仕組みで現れて、どんな仕組みで鎧化したんだか。
先人達の無駄に高い技術力には脱帽するが、今回は絶望しそうだ。
アキムが生きてこの場にいたら、小一時間問い詰めたいところだ。
「まったく、ひどいハンデだわ・・・」
(ユリよ。まだ負けたわけではないのじゃ。鎧に守られていない部分もあるのじゃ)
「まあ、そうなんだけどね・・・」
(ユリ。火の精霊の言ったことを覚えていて?)
「なに?アフロちゃん。なんて言ってたっけ?」
(火の精霊はあれを『使うつもりはなかった』と言ったのよ。おそらく何かしらの制約、あるいは影響を受けているのだと思うわ。そこに付け入る隙があるかもしれない)
「なるほどね・・・」
とはいえ、その弱点を戦闘中に見つけることができるかどうかは分からない。
それに火の精霊がリスクを背負っていたとしても、それが必ずしも弱点になるという保証もない。
「しっかし、先人はどうしてそんな魔道具を造ったのよ。ほんと迷惑な話だわ。てかどうやって造ったんだか」
(全くその通りじゃな。精霊の魔力も使わずに加工するとは器用なものなのじゃ)
「ん?どういうこと?」
(精霊の魔力を無効化するようなものを、魔力で加工できるはずがないのじゃ)
「じゃあどうやって造るのよ」
(うむ・・・分からないのじゃ)
最後はどうでもいいような話だったかもしれないけど・・・
今、ディーネちゃん、なんか重要なことを言ったような気が・・・
通常は自我が芽生えるまでに幾年か掛かるのが普通だということは後から知った。
しかし火の精霊に自我はあれども、造られてしばらくの間は話すことが出来なかったため、創造主は火の精霊にはまだ自我が無いものだと勘違いしていたようだった。
火の精霊は、創造主と共に生き、創造主と共にこの星を永続させるための使命を帯びた。
それは火の精霊にとって喜びであり、火の精霊はすぐにこの星に興味を持った。
しかし世界はつまらないものだった。
行動を制限され、あてがわれた狭い棲処と創造主の長が住む王城だけが火の精霊の世界の全てだった。
一方、火の精霊の魔力を分割して生まれた他の精霊には自由が与えられた。
何故自分だけは自由を得られないのか。
何故自分だけただ魔力を供給するためだけに存在しているのか。
やがて火の精霊は創造主と、この星を憎むようになった。
◇
・・・何故、我の邪魔をするのか。
・・・何故、我の自由を奪おうとするのか。
戦いの中、火の精霊は目の前にいる異世界人の娘に苛立ちを覚えていた。
完全なる自由を得られると思った矢先に、自分の想像を超えた脅威が立ち塞がる。
これが創造主の意だと言わんばかりに、再び呪縛に絡め取ろうとする。
最強と自負していた火の魔術は、娘が行使する火の魔術に相殺された。
何故娘が火の魔術まで使えるのかは分からない。
少なくとも火の魔石を使った魔術ではないことは間違いない。
紛れもなく、娘自身が火の魔力を紡ぎ出していた。
・・・そこまでして世界は我の自由を認めないのか。
それでも火の精霊にはまだ打つ手があった。
火の魔術を攻撃手段として直接用いなくても、身体強化に特化した魔術で依代の肉体を強化し、バルゴが習得していた剣技で切り伏せる。
手には歴代の王が愛用している宝剣もある。
宝剣は魔力を攻撃力に転化し、魔力障壁ごと容易く斬ることができる。
一度は娘を敗北に追い込んだこの技ならば、間違いなく娘を仕留められる。
娘の首か胴を真っ二つにしてしまえば火の精霊の勝利なのだ。
しかし・・・
こうもことごとく躱されるとは!
火の精霊が魔力攻撃から斬撃による攻撃に切り替えてから、既に十数回の攻撃を試行していた。
普通の人間であれば知覚できないほどの速度で急接近し、射程に入った瞬間に超高速の斬撃で一刀両断する。
仮に射程上から逃げられて空振りしたとしても、すぐさま高速移動で追撃し、再び射程に捕らえて剣撃を繰り出す。
しかし娘はこの斬撃を、体術と見切りで全て躱し続けていた。
この娘が実は武芸の達人だったとは到底考えにくい。
とするとやはり精霊の力によるものか・・・
それでも火の精霊は休むことなく攻撃を続けた。
疲れ知らずの依代は、魔力が枯渇するまで動き続けることができる。
いずれ娘のほうが先に体力、あるいは魔力が尽きるだろう。
その時こそ勝機が訪れる。
そう考えて間断なく攻撃を続けていたが、娘の動きは鈍るどころが徐々に洗練されていった。
火の精霊の動きを最小限の動きで躱し、攻撃動作の後には追従するように反撃の素振りさえ見せるようになってきた。
精霊の魔力を借りてるとはいえ、これが人間のできる動きなのか?
あるいは異世界人の本当の力なのか?
この娘は一体・・・
全く・・・面白い。
面白いぞ、娘!
今、火の精霊の中では苛立ちや畏怖・憎悪よりも、歓喜の感覚が沸き起こっていた。
火の精霊としてこの地に生を受けてから、これほど楽しいと感じたことはなかった。
自分の知らない力、自分の力に匹敵するほどの好敵手。
やはりまだ世界には知らないことが沢山あるのだ。
それを知るためにも、自由を手に入れるしかない。
ならば・・・もはや出し惜しみなどするなど無粋か。
火の精霊は手に入れた依代を永く使うためにも、肉体が耐えられないような負荷をかけることは避けていた。
だが、もはや限界まで力を出して勝負しなければ勝てない相手だと認めざるをえない。
限界を超えた力で娘を倒す、と決めたその直後だった。
火の精霊が左から右へと剣を薙ぎ払った直後、娘が火の精霊の懐へ飛び込んだ。
そしてついに娘の手が火の精霊の体に届いた。
娘の伸ばした拳に、大きな魔力の集中を感じる。
この魔力量はまずい・・・火の精霊は本能でそう察知した。
返す刀で娘を斬ろうとしても娘の拳のほうが速い。
そう察した火の精霊は、右手に持つ剣の柄に魔力を込めながら、娘の拳を妨害するために柄で拳を殴り落とそうと動いた。
少なくとも娘の目にはそう見えただろう。
今まさに魔力を打ち込もうとしている娘のその目は、勝利を確信しているように見えた。
果たして、剣の柄が娘の拳に届く前に娘の拳から大きな魔力が弾け、火の精霊の胸を撃った。
◇
拳から放った全力の魔力攻撃がついに火の精霊を捕らえた。
衝撃音と共に、膨大な魔力が火の精霊の胸に刺さる。
そしてその衝撃によって、わたしは後ろにふっ飛ばされた。
盛大に転がり軽く頭を打ったが、防御魔術のおかげでダメージは無い。
上半身を起こして軽く頭を振る。
痛くはないけど、ちょっと目が回った。
そんなことより、火の精霊はどうなったのだろうか。
(やったか!?)
「サラちゃん、それ絶対言っちゃダメなやつよ!」
サラの余計な一言に嫌な予感を覚えつつ、火の精霊が立っていた場所を見た。
そして残念なことに、その予感は的中した。
「そんなあ・・・」
火の精霊は変わらず立っていた。
胸を撃ち抜かれ、死んだまま立っているという様子ではなかった。
「ほらあ!、サラちゃんが余計なフラグを立てたから!」
(私のせいじゃないし!・・・てか何よアレは)
「あれは・・・盾?」
火の精霊は左手に奇妙な盾のような道具を構えていた。
表面に意匠を凝らしたその道具は、わたしが攻撃した時には持っていなかったはずのものだ。
「何故・・・」
「正直、危ないところだったぞ、娘よ」
火の精霊が左腕を下ろす。
胸元があらわになるが、やはり無傷のままだった。
「わたしの攻撃をどうやって・・・それに、それは・・・」
「これは、この剣と対になっている宝具だ。危険が迫った時、この剣の柄の魔石に魔力を充填させることで使用者を守るために現れるのだ」
「そんな隠し玉があったなんて・・・しかもこの局面で・・・」
「それだけではない。この宝具はこのように装着するのだ」
そう言うと火の精霊は宝具を自分の体に密着させた。
すると宝具は首と上半身を覆うように広がり、火の精霊の体に張り付いて鎧と化した。
「この宝具を使うつもりは無かったのだがな。これを使うことになるほど、お前は我の脅威であるということだ。誇るが良い」
「嬉しくもなんともないわよ・・・」
「無論、お前の攻撃を防いだのはこの宝具の効果だ。この宝具は城の外壁と同じ効果を持つ。つまり、我ら精霊の魔力では破壊できないものだ」
「そんなあ・・・」
火の精霊の装着した宝具がある限り、わたしがいくら火の精霊の隙をついて攻撃しようがすべて無効化されるということだ。
魔力に依存しない、物理的な攻撃ならば破壊できるかもしれないが、きっと恐ろしく頑丈だろう。
「皮肉なものだな。おそらく人間共が精霊の魔力の脅威から身を守るために造ったものが、精霊を守るために使われるとはな」
右手には全てを切り裂く剣。
体には魔力攻撃を無効化する鎧。
思わず膝から崩れ落ちそうになった。
なんとか踏みとどまったけど。
だいたいどんな仕組みで現れて、どんな仕組みで鎧化したんだか。
先人達の無駄に高い技術力には脱帽するが、今回は絶望しそうだ。
アキムが生きてこの場にいたら、小一時間問い詰めたいところだ。
「まったく、ひどいハンデだわ・・・」
(ユリよ。まだ負けたわけではないのじゃ。鎧に守られていない部分もあるのじゃ)
「まあ、そうなんだけどね・・・」
(ユリ。火の精霊の言ったことを覚えていて?)
「なに?アフロちゃん。なんて言ってたっけ?」
(火の精霊はあれを『使うつもりはなかった』と言ったのよ。おそらく何かしらの制約、あるいは影響を受けているのだと思うわ。そこに付け入る隙があるかもしれない)
「なるほどね・・・」
とはいえ、その弱点を戦闘中に見つけることができるかどうかは分からない。
それに火の精霊がリスクを背負っていたとしても、それが必ずしも弱点になるという保証もない。
「しっかし、先人はどうしてそんな魔道具を造ったのよ。ほんと迷惑な話だわ。てかどうやって造ったんだか」
(全くその通りじゃな。精霊の魔力も使わずに加工するとは器用なものなのじゃ)
「ん?どういうこと?」
(精霊の魔力を無効化するようなものを、魔力で加工できるはずがないのじゃ)
「じゃあどうやって造るのよ」
(うむ・・・分からないのじゃ)
最後はどうでもいいような話だったかもしれないけど・・・
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