ポニーテールの勇者様

相葉和

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169 処刑

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フラウスの開会宣言で式典が始まった。
城の屋上の各所に設置された投映の魔道具が、星の全領地に向けて式典を中継する。
現在、正面に設置された投映の魔道具を通じて、バルゴが雄弁に演説をしていた。
人体発火事件のテロ行為が精霊の力を悪用したニューロックの仕業であること、わたしはニューロックに利用されていたが、バルゴの手によりニューロックから救い出されたこと、ニューロックの主犯格達は既に捕らえたため、二度と人体発火事件は起きないこと、今後わたしはバルゴに協力して、共に星のために尽力すること。
要約すればそんな内容だが、もちろんそれは虚偽の内容だ。
しかし国民も馬鹿ではない。
バルゴのこれまでの為政を振り返ってみれば、バルゴの語る事が全て真実だと思っているわけではないだろう。
しかし人体発火事件という身近にも迫っている危険を目の当たりにして、その犯人がわたし達であり、主犯の捕縛とわたしとの和解により解決に至ったという話を聞かされれば、その点については安易に信じてしまうかもしれない。
まずは身の安全のほうが大事だから当然である。

「さあ、皆も見るがいい。快く協力してくれた異世界の勇者の姿を」

バルゴの呼びかけに応じて、投映の魔道具を担いだ兵士がわたしのほうに寄る。
中継の状況を確認できるスクリーンの映像が切り替わり、わたしの姿が映し出される。

(今この姿が領地中に流されているのか・・・ちゃんと髪をとかしたり、顔を洗いたかったなあ・・・)

式典の前に雑に顔を拭かれただけである。
そんな顔を大観衆の前に晒すことになるなんて実に嘆かわしい。
椅子に座り、無表情のまま動かないわたしの映像と共に、バルゴがわたしに向けた美辞麗句を並べ立てていく。
『嘘ばかりつきやがって、うっさいわボケ!』と言ってやりたいが、動けないし声も出せないのでどうしようもない。
その後、バルゴはわたしの隣で同じく身動きが取れずに立っているだけのディーネと、檻の中に囚われているサラとアフロを軽く紹介した。

「見ての通り、精霊達も我が手中に収まりつつある。これからもこの星のために協力してくれるだろう」
(檻に閉じ込められている精霊を見せて、よくもまあ協力とか言えるわね・・・)

やがてバルゴの嘘八百演説が終わりに近づき、兵士達も動き始める。

「これより、戦犯であるニューロックの主犯格共の公開処刑を行う。奴らにはこれまでの罪を償ってもらうためにも、国民を恐怖に陥れた人体発火を自らに受けてもらう。魔術の行使は勇者殿が自ら行う。これは勇者殿が自らの過去を精算するため是非にと実行を進言してくれたことであり、我はその心に深く感銘を受けた。本来であれば我の手によって処刑を実行するところだが、今回は勇者殿の勇気ある提案を聞き入れた。国民よ、皆を恐怖で震え上がらせた人体発火で、叛徒共が自ら焼き払われる姿をとくと見るがいい!」

ここで、準備のために放映の魔道具による中継が一旦停止された。
その間に『星の翼』号を中継するためのセッティングなどが行われていく。
そんな中、フラウスと兵士がわたしの所にやってきて、わたしを拘束している魔道具に何か手を加えた。

「ユリ殿。お前の体の拘束を少しだけ緩めた。立ち上がることも声を出すことも出来ないが、表情を変えたり、上半身を軽く動かすことはできよう」
(おおっ、ホントだ、動く!・・・てかフラウスさん、ようやくわたしの名前を覚えてくれたのね・・・)

フラウスの言う通り、上半身部分はゆっくりながら動かすことは出来たし、表情も出せるようになった。
とはいえ、特に何もやれることはないので、とりあえず手ぐしで髪を整え、顔を軽く拭った。

「ははっ。この状況でも身だしなみが真っ先に気になるか。やはり女なのだな」
(わたしの事を何だと思っているんですか!)

表情のみで抗議していると、バルゴもやってきた。

「ほう、いい表情をするようになったではないか。これから処刑を行う様子を見て、お前が顔を歪めるところを世界中に見てもらわねばならぬからな。もっと良い表情をする事を期待しているぞ」
(悪趣味ね。地獄に落ちればいいんだわ)

そう思いながらも声が出せないので、とりあえずバルゴを睨みつける。
そんなわたしを見て、バルゴはまたニヤニヤと見下ろしながら笑うのかと思いきや・・・真面目な顔をしてわたしの顔を見ていた。

「・・・火の」
『何だ?』

バルゴが小さな声で火の精霊に呼びかけると、火の精霊がバルゴの真上に姿を現した。
相変わらず火の精霊も憎たらしい顔をしている。
少し遠くから『ああーっ!火の精霊!こっちに来なさいよ!今度こそぶん殴ってやるんだから!』という声が聞こえる。

(サラちゃん、気持ちはわかるけど落ち着いて・・・)

叫んでいるのはサラだ。
威勢はいいが、サラとアフロは精霊の力を封じ込める檻に閉じ込められていて現状何もできない。

(いや待てよ。火の精霊を挑発すればどさくさで檻を壊させることも・・・できないよね、やっぱり)

しかし、どさくさでも何でもいい。
処刑が始まった時に何か行動を起こせないと、本当にみんなが死んでしまう。
わたし達のことはいいから、なんとか逃げる手立てを・・・

「お前、やっぱり何か隠しているんじゃないか?」
(えっ?何がですの!?)

バルゴがわたしの顔をじっと見ながら呟いた。
思わず目を背ける。

「火の。お前はどう思う?」
『我には心を読む力は無いのだがな・・・そうだな。この娘が感じている危機感・・・そういう類のものがやや薄いと思うぞ』
(そんな事は無いわよ。ちょっと何を言ってるのかわからないわね・・・)

・・・えーと、危機感?危機感のある表情ってどんなだっけ?
とりあえず怯えてみればいい?

動くようになった顔の筋肉を総動員して、しかめっ面や悲しそうな表情をしてみるが、バルゴには見透かされているような気がしてならない。
ちょっと油断しすぎたかな?

「・・・小娘。お前はまだ奴等が処刑されることなど無いとでも思っているのではないか?」
「・・・」
「例えば・・・」

バルゴは鎧の腰につけた袋に手を入れ、袋の中をまさぐりながら話を続ける。

「人体発火に必要な情報が国民証の番号だと看破したお前は、そいつを上手くごまかすことができれば人体発火などしない、と考えた」
「・・・」
「そしてお前は、とある魔道具を作った。それを装着して国民証を出現させると、偽の番号を表示させることができる。そんな代物を全員に装着させることで、我々に偽の番号を掴ませた。だから人体発火で奴等を処刑することはできない、とかな」
(なっ!それはっ!)
「ようやく顔色が変わったか」

バルゴが取り出したのは、見覚えのある紐だった。
その紐は、エスカとメティスとわたしで開発した番号偽装のための魔道具だ。

「我が見逃すとでも思ったのか?お前を含め、叛徒共全員がこの紐をつけていた。何かあるとは思っていたが、取り上げて調べてみれば案の定、魔道具だったというわけだ」
(くそっ!)
「なかなか面白いことを考えるものだ。さすがは勇者といったところか?だが既に全員からこの魔道具を取り上げ、番号も再確認済みよ。残念だったな」

看破されていた・・・
ミサンガ型の魔道具による国民証番号の偽装工作を、バルゴはあっさりと見破っていた。
わたしは両手で顔を覆い、下を向くしか無かった。

「おお、なかなか良い絵ではないか!お前が元の仲間を処刑する。だがやはり心は痛む!申し訳ないという気持ちで一杯のお前は、そうやって顔を伏せて悲嘆に暮れるのだ!」

顔を伏せたままのわたしの耳に、バルゴの耳障りな高笑いが聞こえる。
やがて笑い声は徐々に遠ざかっていき、いよいよ処刑が始まる時間となった。



再び全領地と中継が繋がる。
フラウスによって、処刑される人物の名前が一人ずつ読み上げられていく。
投映の魔道具は城の屋上から『星の翼』号の様子も映し出していた。
甲板には縄で縛られ、座らされている皆の様子が見える。
足は拘束されていない。
もしかしたらそのまま海に身を投げれば船からは逃げられる可能性はあるが、人体発火の魔術からは逃れられない。
そして人体発火による処刑後には、『星の翼』号も周囲を取り囲んでいる軍船の一斉放火によって沈められる運命にある。
もはや死の運命から逃げることなど出来ない。
バルゴの下卑た笑みを浮かべてわたしのほうを見る。
わたしは再び顔を伏せた。
もはや、なりゆきに任せるしか無かった。

「どれ。最後に、叛徒共の声を聞いてみるとしようか」

バルゴがなにやら兵士に指示を出している声が聞こえる。
すると投映の魔道具の側に設置されている別の魔道具から、兵士の声が聞こえてきた。
通話の魔道具だろうか、音声だけのようだがその声は、『星の翼』号からのものだった。

「陛下、聞こえますか?こちらは叛徒の船の甲板です。全員、大人しく刑の執行を待っています。暴動などはありません」
「うむ、そうであろう。逃げる術も無いからな・・・叛徒の諸君よ。誰か、最後に言いたいことがあれば聞いてやろう」

バルゴが通話の魔道具越しに皆に問いかける。
わたしは少し顔を上げ、投映の魔道具に目を向けた。
投映の魔道具に映されている甲板上の映像には、お互いの顔を見合わせている様子が伺える。

「なんだ、誰もいないのか?・・・ふむ、ではこちらから指名しよう。ニューロックの元太守であり、主犯格のカークに最後の言葉を・・・む?」

バルゴが言葉を途中で詰まらせた。
なにが起きたのだろうか。

「ユリお姉ちゃん!」
(え?ミライちゃん!?)

甲板上の映像をよく見ると、兵士が持つ通話の魔道具の前にミライが立っていた。
ミライは上半身を縛られたまま、しかし胸を張るように堂々と立ち、兵士を見上げている。
兵士は少し驚いた様子を見せつつも、少しかがんでミライの口元に魔道具を寄せた。
その様子に、少しバルゴも躊躇したようだ。
処刑される人達の中に幼い子供がいるのを映すのはマズイとでも考えたのだろうか。

「おい、子供に喋らせるのか。他の奴に代わ・・・」

しかし、バルゴの制止など構わず、ミライは大声で叫ぶように言った。

「王様の言っていることは嘘なの!ユリお姉ちゃんもみんなも、全然悪いことなんてしてないの!悪いのは全部王様なの!みんなも騙されちゃだめなの!ミライはユリお姉ちゃんを信じ・・・」

そんなミライの訴えは、ドン、という音と共に途切れた。
嫌な想像で心臓が飛び上がりそうになる。
バルゴも甲板上で何が起きたのかを問う。

「おい、殺したのか?」
「・・・いえ、死んではいなさそうですが、そのまま娘は倒れているようです」

バルゴに答えたのは投映の魔道具で甲板上を注視していたフラウスだった。
どうやらミライが王を糾弾したので、甲板上の兵士によって殴り飛ばされたようだ。
ミライが痛そうにうずくまっている所に、ドルフやノーラ達が駆け寄る。
ミライを殴った兵士はバツが悪そうに、投映の魔道具を放置したまま逃げ帰るようにして接舷していた王都の船へと戻っていった。

(ミライちゃんになんてことを!・・・貴様らはあああっ・・・!絶対許さん!)

しかし、わたしの怒りはぶつける先もないままに、バルゴの非情な声が上がった。

「もう良い!処刑を開始する!」

バルゴが処刑開始を宣言した。
同時に、フラウスが兵士に指示を出し、指示を受けた兵士が城内に走っていく。
おそらく例の人体発火の魔道具の起動を指示したのだろう。
バルゴの宣言は『星の翼』号の甲板に放置されたままになっている通話の魔道具から皆にも伝わったようで、映像の中で皆が慌てふためく様子が見える。

「さあ、勇者殿。叛徒共を燃やし尽くすのだ!」
(やるのはわたしじゃなくてあんたらでしょうが!濡れ衣よ!)

わたしは再び両手で顔を押さえて上半身を伏せた。

「おお、見よ。勇者殿も胸を痛めて刑を執行しているのだ!国民よ!勇者殿を讃えようではないか!」

バルゴに扇動され、兵士達がわたしを讃えるように歓声を上げる。
そして・・・

「うわあああああああ!」
「ぎゃあああああああ!」

複数の悲鳴が、通話の魔道具越しに聞こえてきた。

「おお、火が!」
「叛徒共が燃えているぞ!」
「これで王の完全勝利だ!」

恐る恐る顔を上げ、指の隙間から投映の魔道具に目を向けると、そこには炎に包まれた皆の姿があった。

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