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110 ライオット領へ
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ライオット領を訪問する日程の調整が完了した。
約十日後に訪問する算段だ。
ニューロック領からライオット領までは船で向かうが、そこそこ距離があるために明確な訪問日時は指定できない。
ライオット領の首都はアコニール。
地球の南米の地理に当てはめるとペルーあたりだろうか。
ニューロックからは距離にして約千二百万ローグ。
一キロメートルが約五千ローグなので、だいたい二千五百キロメートルといったところだ。
ざっくりではあるが、おそらく早くて七日、遅くとも十日で着くだろうという見解だ。
今回使う船はエスカが改造を加えて高速船仕様にしたアーガスの旗艦『星の翼』号だ。
最大船速は時速五十km/hほど。
もしも最大船速ぶっ通しで進んだ場合、約五十時間、二日ちょいで着く計算になる。
しかしそんな事をしたらきっと船がぶっ壊れる。
途中で補給も必要だし、陸路での移動時間もある。
無理のない訪問日程を考えた場合、七日程度が妥当とのことだ。
なお、今回の訪問にわたしは含まれていない。
わたしが訪問する前に、まず先遣隊であるアーガスのメンバーがライオット領に前乗りをするのだ。
そして、アーガスのリーダーでありニューロック独立の立役者であるエリザがライオット領の太守と会談をし、現地の状況も視察して、わたしがライオット領に向かっても大丈夫かどうかを判断をして先遣隊がニューロックに連絡を入れる。
エリザから問題なしの連絡を受けたら、そこでようやくわたしがニューロックの使節団と共にライオット領に向かうことになっていた。
ライオット領の太守には失礼なことかもしれないが、国の最重要人物の安全確保が最優先ということで太守には承諾をいただいている。
・・・というのが一般公開されている建前であり、実際は隠れてアーガスのみんなと一緒に渡航するんだけどね。
わたしそっくりに擬態できるアフロちゃんの能力のおかげだ。
アフロちゃんの能力のおかげでニューロックにわたしが存在し、そろばんのオンライン授業も行うため、ライオット領に向かっていることを悟られることはない。
この作戦を知っているのは、ディーネ、サラ、ノーラ、カークと側近のスポーク、船で一緒に行くアーガスのメンバー、ミライ、そしてライオット領の太守だけだ。
会談にこぎつけるまでは、王都側にわたしの不在を知られないように細心の注意を払わねばならない。
今回、先遣隊にアーガスのメンバーを動員することにした理由もそのためだ。
エリザやアドル、そしてアーガスのみんなには命を預けられるほど信用している。
そしてライオット領の太守には少なくとも会談開始までは側近にも漏らさないように言ってあり、もしも事前に情報が漏れていることが発覚した場合、その時点で訪問を中止して帰るし、ニューロックは今後ライオット領に一切協力しないと釘を刺してある。
ライオット領太守の信用具合を見極めるためにも丁度よいだろう。
それから出発日まで着々と準備を進め、いよいよ出発する前日の夜となった。
わたしはアフロと入念な事前準備を行い、意識合わせも済んでいる。
万が一擬態がバレた場合や、ライオット領にいる時に危険が迫った場合の対処方法などについてもしっかりと打ち合わせを済ませていた。
あとは入れ替わるだけだ。
カークと先遣隊のメンバー、そしてニューロックに残る主要メンバーで最終確認の会議を終えたところで、わたしは計画どおりに動いた。
「では、これから船の準備を行っている先遣隊の皆さんを激励しに『星の翼』号に行ってきますね。すぐに戻ってきますけど」
「ああ、ユリ殿。よろしく頼む」
カークも打ち合わせ通りの回答を返し、わたしを会議室から退出させた。
わたしと一緒にアドルとノーラも会議室から退出し、外でディーネとサラ、そしてアフロと合流して『星の翼』号に向かった。
◇
「うわー、この船室、久しぶりだねー」
「妾とユリが使っていた時と全く変わっておらんようじゃの」
「つまりここはユリが粗相をして、ミライに掃除させた場所ってことね」
「サラちゃん、それは言わないで・・・」
そんな事もあったわね・・・
せっかく忘れていたのに。
「そんな事はどうでもいいから、ユリ以外は出ていって」
アフロが皆に退室を促した。
アフロの術は一応秘術扱いなので、皆に見せることはできないそうだ。
「そうだね、みんなは外で待ってて。アフロちゃんの魔術の後で部屋の外に出るのは一人だけだけどね・・・ノーラ、『ニューロックのわたし』の護衛は任せたわよ」
「はい。お任せください」
わたしがニューロックにいるのにノーラが渡航したら怪しまれるかもしれないので、ノーラは居残り組だ。
わたしとアフロだけが部屋に残り、扉を閉めた。
早速アフロが魔術でわたしに擬態し、用意しておいたわたしと同じ服を着る。
そして最後の仕上げを終え、準備は整った。
「・・・核も定着しているし、大丈夫ね。うまくいくことを祈っているわ、ユリ」
「うん、アフロちゃんもよろしくお願い。・・・無理しちゃダメだからね」
「それは貴方も同じよ。・・・いざという時は、分かっているわね」
「それはアフロちゃんも同じでしょ」
わたしはアフロに笑顔を返すと、アフロはやれやれといった仕草をした後、扉を開けて外に出ていった。
入れ替わりでディーネとサラが部屋に入り、すぐに扉を閉める。
皆の足音が遠ざかっていく。
「よし。あとは出航までここでしっかり隠れていようね」
「ユリ、変装はどうするの?」
「髪の色を変えて髪型を変えるだけかな。あとは眼鏡をかけるとかだね」
髪の毛の色はエスカからもらったイヤリングの魔道具で変えることができる。
そして髪型をポニーテールから別の髪型にするだけで、わたしだと認識されなくなることは実証済みだ。
若干納得はいかないけど。
「それにしても出航まで暇だねー。・・・ああっ、しまった!」
「ユリ、どうしたのじゃ!?」
「何よ、出発前から問題が起きたの?」
・・・わたしとしたことが、痛恨のミスだ。
「暇つぶしに麻雀を持ってくればよかった・・・」
「音でここにいる事がバレるからダメでしょ」
「大人しく寝ているのが良いのじゃ」
「うう・・・そうします」
夜とはいえ時間はまだ早いし、たいして眠くもないが、わたしは作戦成功のためにおとなしくベッドに入った。
◇
翌日。
予定通り、朝の鐘と同時に『星の翼』号はライオット領にむけて出発した。
部屋の小窓からチラッと覗くと、港で出航を見送る人達の中に、ノーラと並んで手を振る『わたし』の姿を見つけた。
・・・よし、まずは順調な滑り出しだね。
こちらも予定通り、髪の色を赤毛に変え、ポニーテールを解いて髪を下ろし、出航からたっぷり一刻ほど待ってから部屋を出て艦橋に向かった。
そこにはエリザやホークス、アドル達がいるはずだ。
「なつかしいなー。この船に乗るのも王都からニューロックに向かった時以来だもんね。あの頃は魔力の制御もまだまだ未熟だったね」
「そうじゃったな。かなり上達した今とは比べものにならないのじゃ」
「うん、わたし成長し・・・ぶへっ!」
わたしは艦橋に向かう途中の廊下で足をもつれさせ、派手にすっ転んでしまった。
「ユリ・・・本当に成長してるの?」
「ちょっと船が揺れたせいよ。まだ慣れてないし。・・・サラちゃん、そんな目でわたしを見ないで。かわいいけど」
カピバラの無表情な顔でジト目を向けられるなんて、むしろご褒美だけどね!
「ユリよ、まだ初日なのじゃ。術が破れぬよう気をつけるのじゃ」
「うん、ディーネちゃん。気をつけるよ。このぐらいで破れるほど弱い術ではないけれども、油断は禁物だもんね」
転ばないよう慎重に歩き、無事に艦橋にたどり着いた。
艦橋の様子も以前とほとんど変わっていない。
司令席に座るエリザ。
地図を確認しているホークスとアドル。
機器を操作しているクルー達。
懐かしい光景に自然と顔がほころんだ。
「みんな、おはよう!」
艦橋の皆が一斉に振り向き、わたしに笑顔を・・・あれ、みんなどうしたの?
顔がこわばってない?
エリザとクルー達はバッと立ち上がると、わたしに向かって大声を上げた。
「誰だ貴様!どこから潜り込んだ!」
「もしやライオットの内通者か!?」
「捕まえろ!」
「なっ!ええっ!?」
『アーガスのクルーですら、髪型を変えただけでユリだと認識できないわけだし、この先もきっと安心だね!』と謝罪まじりに弁明されたが、わたしはちょっと傷ついた。
ええ、そうですとも。どうせわたしはポニーテールが本体ですよ!ふん!
約十日後に訪問する算段だ。
ニューロック領からライオット領までは船で向かうが、そこそこ距離があるために明確な訪問日時は指定できない。
ライオット領の首都はアコニール。
地球の南米の地理に当てはめるとペルーあたりだろうか。
ニューロックからは距離にして約千二百万ローグ。
一キロメートルが約五千ローグなので、だいたい二千五百キロメートルといったところだ。
ざっくりではあるが、おそらく早くて七日、遅くとも十日で着くだろうという見解だ。
今回使う船はエスカが改造を加えて高速船仕様にしたアーガスの旗艦『星の翼』号だ。
最大船速は時速五十km/hほど。
もしも最大船速ぶっ通しで進んだ場合、約五十時間、二日ちょいで着く計算になる。
しかしそんな事をしたらきっと船がぶっ壊れる。
途中で補給も必要だし、陸路での移動時間もある。
無理のない訪問日程を考えた場合、七日程度が妥当とのことだ。
なお、今回の訪問にわたしは含まれていない。
わたしが訪問する前に、まず先遣隊であるアーガスのメンバーがライオット領に前乗りをするのだ。
そして、アーガスのリーダーでありニューロック独立の立役者であるエリザがライオット領の太守と会談をし、現地の状況も視察して、わたしがライオット領に向かっても大丈夫かどうかを判断をして先遣隊がニューロックに連絡を入れる。
エリザから問題なしの連絡を受けたら、そこでようやくわたしがニューロックの使節団と共にライオット領に向かうことになっていた。
ライオット領の太守には失礼なことかもしれないが、国の最重要人物の安全確保が最優先ということで太守には承諾をいただいている。
・・・というのが一般公開されている建前であり、実際は隠れてアーガスのみんなと一緒に渡航するんだけどね。
わたしそっくりに擬態できるアフロちゃんの能力のおかげだ。
アフロちゃんの能力のおかげでニューロックにわたしが存在し、そろばんのオンライン授業も行うため、ライオット領に向かっていることを悟られることはない。
この作戦を知っているのは、ディーネ、サラ、ノーラ、カークと側近のスポーク、船で一緒に行くアーガスのメンバー、ミライ、そしてライオット領の太守だけだ。
会談にこぎつけるまでは、王都側にわたしの不在を知られないように細心の注意を払わねばならない。
今回、先遣隊にアーガスのメンバーを動員することにした理由もそのためだ。
エリザやアドル、そしてアーガスのみんなには命を預けられるほど信用している。
そしてライオット領の太守には少なくとも会談開始までは側近にも漏らさないように言ってあり、もしも事前に情報が漏れていることが発覚した場合、その時点で訪問を中止して帰るし、ニューロックは今後ライオット領に一切協力しないと釘を刺してある。
ライオット領太守の信用具合を見極めるためにも丁度よいだろう。
それから出発日まで着々と準備を進め、いよいよ出発する前日の夜となった。
わたしはアフロと入念な事前準備を行い、意識合わせも済んでいる。
万が一擬態がバレた場合や、ライオット領にいる時に危険が迫った場合の対処方法などについてもしっかりと打ち合わせを済ませていた。
あとは入れ替わるだけだ。
カークと先遣隊のメンバー、そしてニューロックに残る主要メンバーで最終確認の会議を終えたところで、わたしは計画どおりに動いた。
「では、これから船の準備を行っている先遣隊の皆さんを激励しに『星の翼』号に行ってきますね。すぐに戻ってきますけど」
「ああ、ユリ殿。よろしく頼む」
カークも打ち合わせ通りの回答を返し、わたしを会議室から退出させた。
わたしと一緒にアドルとノーラも会議室から退出し、外でディーネとサラ、そしてアフロと合流して『星の翼』号に向かった。
◇
「うわー、この船室、久しぶりだねー」
「妾とユリが使っていた時と全く変わっておらんようじゃの」
「つまりここはユリが粗相をして、ミライに掃除させた場所ってことね」
「サラちゃん、それは言わないで・・・」
そんな事もあったわね・・・
せっかく忘れていたのに。
「そんな事はどうでもいいから、ユリ以外は出ていって」
アフロが皆に退室を促した。
アフロの術は一応秘術扱いなので、皆に見せることはできないそうだ。
「そうだね、みんなは外で待ってて。アフロちゃんの魔術の後で部屋の外に出るのは一人だけだけどね・・・ノーラ、『ニューロックのわたし』の護衛は任せたわよ」
「はい。お任せください」
わたしがニューロックにいるのにノーラが渡航したら怪しまれるかもしれないので、ノーラは居残り組だ。
わたしとアフロだけが部屋に残り、扉を閉めた。
早速アフロが魔術でわたしに擬態し、用意しておいたわたしと同じ服を着る。
そして最後の仕上げを終え、準備は整った。
「・・・核も定着しているし、大丈夫ね。うまくいくことを祈っているわ、ユリ」
「うん、アフロちゃんもよろしくお願い。・・・無理しちゃダメだからね」
「それは貴方も同じよ。・・・いざという時は、分かっているわね」
「それはアフロちゃんも同じでしょ」
わたしはアフロに笑顔を返すと、アフロはやれやれといった仕草をした後、扉を開けて外に出ていった。
入れ替わりでディーネとサラが部屋に入り、すぐに扉を閉める。
皆の足音が遠ざかっていく。
「よし。あとは出航までここでしっかり隠れていようね」
「ユリ、変装はどうするの?」
「髪の色を変えて髪型を変えるだけかな。あとは眼鏡をかけるとかだね」
髪の毛の色はエスカからもらったイヤリングの魔道具で変えることができる。
そして髪型をポニーテールから別の髪型にするだけで、わたしだと認識されなくなることは実証済みだ。
若干納得はいかないけど。
「それにしても出航まで暇だねー。・・・ああっ、しまった!」
「ユリ、どうしたのじゃ!?」
「何よ、出発前から問題が起きたの?」
・・・わたしとしたことが、痛恨のミスだ。
「暇つぶしに麻雀を持ってくればよかった・・・」
「音でここにいる事がバレるからダメでしょ」
「大人しく寝ているのが良いのじゃ」
「うう・・・そうします」
夜とはいえ時間はまだ早いし、たいして眠くもないが、わたしは作戦成功のためにおとなしくベッドに入った。
◇
翌日。
予定通り、朝の鐘と同時に『星の翼』号はライオット領にむけて出発した。
部屋の小窓からチラッと覗くと、港で出航を見送る人達の中に、ノーラと並んで手を振る『わたし』の姿を見つけた。
・・・よし、まずは順調な滑り出しだね。
こちらも予定通り、髪の色を赤毛に変え、ポニーテールを解いて髪を下ろし、出航からたっぷり一刻ほど待ってから部屋を出て艦橋に向かった。
そこにはエリザやホークス、アドル達がいるはずだ。
「なつかしいなー。この船に乗るのも王都からニューロックに向かった時以来だもんね。あの頃は魔力の制御もまだまだ未熟だったね」
「そうじゃったな。かなり上達した今とは比べものにならないのじゃ」
「うん、わたし成長し・・・ぶへっ!」
わたしは艦橋に向かう途中の廊下で足をもつれさせ、派手にすっ転んでしまった。
「ユリ・・・本当に成長してるの?」
「ちょっと船が揺れたせいよ。まだ慣れてないし。・・・サラちゃん、そんな目でわたしを見ないで。かわいいけど」
カピバラの無表情な顔でジト目を向けられるなんて、むしろご褒美だけどね!
「ユリよ、まだ初日なのじゃ。術が破れぬよう気をつけるのじゃ」
「うん、ディーネちゃん。気をつけるよ。このぐらいで破れるほど弱い術ではないけれども、油断は禁物だもんね」
転ばないよう慎重に歩き、無事に艦橋にたどり着いた。
艦橋の様子も以前とほとんど変わっていない。
司令席に座るエリザ。
地図を確認しているホークスとアドル。
機器を操作しているクルー達。
懐かしい光景に自然と顔がほころんだ。
「みんな、おはよう!」
艦橋の皆が一斉に振り向き、わたしに笑顔を・・・あれ、みんなどうしたの?
顔がこわばってない?
エリザとクルー達はバッと立ち上がると、わたしに向かって大声を上げた。
「誰だ貴様!どこから潜り込んだ!」
「もしやライオットの内通者か!?」
「捕まえろ!」
「なっ!ええっ!?」
『アーガスのクルーですら、髪型を変えただけでユリだと認識できないわけだし、この先もきっと安心だね!』と謝罪まじりに弁明されたが、わたしはちょっと傷ついた。
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