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098 戦いの顛末
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土の精霊の顔面に一発くれてやったわたしは、思考停止して座り込んでいる土の精霊に手を差し伸べた。
「試合は終わり。わたしの勝ち」
しかし土の精霊はわたしの手を取らず、未だ呆けていた。
「おーい、再起動してー」
土の精霊の目の前で手をフリフリすると、土の精霊はゆっくりと顔をこちらに向け、開口一番、文句を垂れた。
「見えない攻撃なんて卑怯よ!」
「どの口が言うか!」
流石に土の精霊には言われたくないものである。
そして土の精霊は、ぷーっと頬を膨らませたかと思ったら、今度は深い溜息を吐いて悔しそうな顔をしたり、次々に感情任せに表情を変えた。
・・・なにこれ、面白い。
そのまま土の精霊の百面相をしばらく眺めていたが、ようやくメンタルが落ち着いた土の精霊はゆっくりと立ち上がると、仁王立ちでジッとわたしの顔を見た。
「で、どんな手を使ったのか、教えてくれるかしら?」
わたしはこくりと頷くと、どうやって一本取ったのかを説明した。
あの時、私が張った水の膜の本当の目的は目隠しのためだった。
もちろん水の膜を通過して、見えない腕で攻撃して来るのであればそれを察知して反撃するつもりではあったが、たぶんそれはないと踏んでいた。
「わたしがあなたから見えない攻撃を受けた時、ちょっと違和感があったのよ」
「違和感?」
「なんていうのかしら。普通の人の腕から攻撃されるには、ちょっと無理な位置から攻撃されたような感じがしていたの」
そのため、土の精霊が見てない手で攻撃をしていたと知る前までは、石つぶてのようなもので遠距離攻撃を仕掛けられているのではと考えていた。
見えない手で攻撃されていると分かった後でも、もしかしたら手が伸びるのかもしれないとか、手が切り離されてロケットパンチのように飛んできているのかもしれないと考えた。
だとすれば、水の膜を避けて攻撃することが可能だろう。
その場合、水の膜では攻撃を捕捉出来ない。
でもわたしが水の膜に与えた役目は一瞬でも土の精霊の目を誤魔化すことだった。
土の精霊の攻撃が見えないならば、当てられなければいい。
わたしは土の精霊の頭の上を飛び越え、真後ろに水の膜を貼るタイミングに合わせて、魔道具を発動させていた。
わたしは横を向いて、左耳を指差した。
「このイヤリングね、わたしの分身を作れるの。本体を隠してね」
「分身・・・?」
このイヤリングは、ドルッケンでわたしをのけものにしてラプターの試作を勝手に始めてしまったエスカからお詫びにもらったものだった。
左耳の青いイヤリングに魔力を流すと、わたしの分身を横に作り出すことができる。
そしてわたしの本体は見えなくなるという面白い魔道具だった。
結構魔力を食う代物だが、わたしは当時よりも成長しているし、風の精霊の御力も授かっている今、わたしにとっては大した魔力量ではなかった。
そんなわけで、一瞬の死角で分身の魔道具を発動させたわたしは、分身の立ち位置がちょうど土の精霊と対峙する場所になるように着地して、回し蹴りを放った。
案の定、土の精霊はわたしの回し蹴りに合わせるように分身の頭に向かってカウンターの拳を合わせてきたらしい。
そしてその拳は分身を通り抜けて空振りに終わり、土の精霊は動揺した。
その様子は、土の精霊の逡巡で察知できた。
もちろんわたしの回し蹴りも分身による虚像なのでこちらも空振りしたが、土の精霊が頭にハテナを浮かべている時に、すぐに次の攻撃に移った。
分身の動きにつられて明後日の方向を見ている土の精霊に、今度はわたしの本体で土の精霊の顔面に向かい、しっかり踏み込んだゲンコツ一発をお見舞いした、という訳だ。
「・・・そのイヤリングで姿を消せるならば、回りくどい分身で攻撃などせず、最初から姿を消した本体で攻撃してくればよかったんじゃないの?」
「んー、たぶん最初からそうしていたら、あなたに察知されたような気がするわ。分身を変な位置に立たせて攻撃のモーションを見せて、もしもあなたが『こいつも見えない攻撃をしてくるのでは』とか考えて距離を取られたら勝機がなくなっちゃうから、最初に嘘を混ぜて、混乱させようと思ったの」
攻撃には虚と実を混ぜることが重要なのよ、と、某功夫漫画のセリフをあたかも自分の言葉のようにわたしは言ってやった。
「さすが師匠です、大変勉強になります」
「あら、ノーラ。聞いてたの?恥ずかしいわ。でも仇は取ったわよ」
戦いを終えたわたしのそばにノーラとアドルがやってきていた。
「おめでとうございます、師匠。私は信じていました」
「やったなユリ。すごいよ」
「二人ともありがとう!それと、土の精霊さんもありがとう」
私が土の精霊にもお礼を言うと、土の精霊は首を傾げた。
「お礼?敗者に向かって何を言ってるのよ。負けてくれてありがとうって事?性格悪いわね」
「ひどっ!違うわよ。だって土の精霊さん、わたし達に合わせて手加減してくれてたでしょう?本気を出せば、もっとえげつない攻撃だって出来たはずでしょう?」
「そりゃまあ、そうだけどね・・・でもアドルが見ているし、卑怯だって言われたくないし・・・」
・・・意外とオトメだったのか。
しかし、アドルについては釘を刺さなければならない。
「約束通り、わたしが勝ったのだから、あなたはわたし達に協力してもらうわ。いいわね?」
「・・・分かったわ。言う通りにするわ」
土の精霊はやれやれ、というジェスチャーで承諾してくれた。
「アドルにももうちょっかいを出さないでね」
「それはイヤよ」
「え?何言ってるの?それじゃ約束が違・・・」
「あなたこそ何言ってるのよ。あなたがワタシにした勝負の約束は『あなた達に協力しろ』でしょう?アドルを諦めろなんて約束がどこにあったのよ」
「あ、あれ・・・?」
・・・言われてみればそうだ。
そんな約束してない。
してないけど・・・
「いや・・・でも、ほら、話の流れ的に、わたしが勝ったらアドルに手を出すのもやめるのが筋じゃない?」
「だったら最初からそう提案してくれないとね。約束通り、ワタシはあなた達に力を貸すわ。でもアドルは別ね。そうでしょ?」
そういって土の精霊はアドルのそばにササっと寄ると、アドルを抱きしめて頬にキスした。
「ちょっ!こらー!アドルの馬鹿!馬鹿!」
「ええっ?オレが悪いのか!?」
「ううっ、アドルの馬鹿・・・」
涙目でアドルをにらみつけると、土の精霊はいたずらっぽく笑って、今度はわたしに近づいてきた。
「面白い娘ね。あなたも気に入ったわ」
そしてわたしを抱きしめると、わたしの頬にもキスをした。
「は?え?はい!?」
今度はわたしがフリーズする番だった。
土の精霊はふふっと笑うと、ウインクしながらわたしに宣戦布告した。
「ライバル同士、仲良くやりましょうね。でもアドルのハートを掴む勝負はワタシが勝つけどね」
「うぐぐ・・・」
(ユリ・・・まあ、頑張りなさい)
呆れ気味のサラに励まされた。
頑張るけど・・・ちゃんと条件を明確にしておけば良かったよ。
わたしの馬鹿・・・
(それで、ユリ。これで用事は済んだのでしょう?そろそろわたしの依代を作って欲しいのだけど)
「ああ、うん、そうだね・・・サラちゃんの依代、作ろっか。姿は決まってるの?」
(ええ。可愛いのを見つけてあるわよ)
「そう。じゃあとっとと作っちゃおうか。作り方は覚えてるし」
訓練場は広いし、ちょうど良い。
わたしは訓練場の中央付近で、依代を作るための言葉を紡ごうとした。
「わっ!待った待った!」
アドルに慌てて止められた。
「なに?アドル。わたし今日はもう色々疲れちゃったから、とっとと済ませて部屋に戻ろうと思うんだけど」
「駄目だよここじゃ!」
「なんでよ、ここ広いし、丁度いいじゃないの」
アドルが首を左右にブンブン振って否定した。
「駄目だって!忘れたのかい?」
「忘れてないわよ。ちゃんと作り方ぐらい覚えて・・・あ・・・ああっ!!」
思い出した・・・
初めてディーネの依代を作ったときの悲劇を。
・・・依代を作る過程で、わたし、全裸になっちゃうんだった!
いや、正確には、魔力で作られたわたしの裸体だけど。
でもわたしにソックリだから、わたしの裸が見られているようなもんだ、と思う。
それをこの群衆の前で・・・
「うひゃあああ、危なかった!アドル、ナイスよ!」
「いや、分かってくれればいいんだ。また怒られたくないしね・・・」
ああ、そういえばその後アドルに八つ当たりしたんだっけ。
その節はごめんなさい。
「サラちゃん、明日にしましょう」
(えー何でよ。別にあなたが本当の裸を見られる訳じゃないし、別にいいでしょ?減るもんじゃないし)
「今日はこれ以上何もしない方がいいと思うの。肉体的にも精神的にも疲れたし、わたしもすっかり忘れていたけど、わたしは先日の戦いの後、今日、目が覚めたばかりの病み上がりなのよ。きっと残念な失敗をしそうだわ。依り代作りも失敗して、不細工なサラちゃんになってしまうかもしれないわよ」
(明日にしましょう)
最後の言葉が効いたのか、サラはすぐに納得してくれた。
こうして、サラの依代作りは明日やることにして、わたしは部屋に戻ると夕食も取らずに翌朝まで眠りに落ちた。
「試合は終わり。わたしの勝ち」
しかし土の精霊はわたしの手を取らず、未だ呆けていた。
「おーい、再起動してー」
土の精霊の目の前で手をフリフリすると、土の精霊はゆっくりと顔をこちらに向け、開口一番、文句を垂れた。
「見えない攻撃なんて卑怯よ!」
「どの口が言うか!」
流石に土の精霊には言われたくないものである。
そして土の精霊は、ぷーっと頬を膨らませたかと思ったら、今度は深い溜息を吐いて悔しそうな顔をしたり、次々に感情任せに表情を変えた。
・・・なにこれ、面白い。
そのまま土の精霊の百面相をしばらく眺めていたが、ようやくメンタルが落ち着いた土の精霊はゆっくりと立ち上がると、仁王立ちでジッとわたしの顔を見た。
「で、どんな手を使ったのか、教えてくれるかしら?」
わたしはこくりと頷くと、どうやって一本取ったのかを説明した。
あの時、私が張った水の膜の本当の目的は目隠しのためだった。
もちろん水の膜を通過して、見えない腕で攻撃して来るのであればそれを察知して反撃するつもりではあったが、たぶんそれはないと踏んでいた。
「わたしがあなたから見えない攻撃を受けた時、ちょっと違和感があったのよ」
「違和感?」
「なんていうのかしら。普通の人の腕から攻撃されるには、ちょっと無理な位置から攻撃されたような感じがしていたの」
そのため、土の精霊が見てない手で攻撃をしていたと知る前までは、石つぶてのようなもので遠距離攻撃を仕掛けられているのではと考えていた。
見えない手で攻撃されていると分かった後でも、もしかしたら手が伸びるのかもしれないとか、手が切り離されてロケットパンチのように飛んできているのかもしれないと考えた。
だとすれば、水の膜を避けて攻撃することが可能だろう。
その場合、水の膜では攻撃を捕捉出来ない。
でもわたしが水の膜に与えた役目は一瞬でも土の精霊の目を誤魔化すことだった。
土の精霊の攻撃が見えないならば、当てられなければいい。
わたしは土の精霊の頭の上を飛び越え、真後ろに水の膜を貼るタイミングに合わせて、魔道具を発動させていた。
わたしは横を向いて、左耳を指差した。
「このイヤリングね、わたしの分身を作れるの。本体を隠してね」
「分身・・・?」
このイヤリングは、ドルッケンでわたしをのけものにしてラプターの試作を勝手に始めてしまったエスカからお詫びにもらったものだった。
左耳の青いイヤリングに魔力を流すと、わたしの分身を横に作り出すことができる。
そしてわたしの本体は見えなくなるという面白い魔道具だった。
結構魔力を食う代物だが、わたしは当時よりも成長しているし、風の精霊の御力も授かっている今、わたしにとっては大した魔力量ではなかった。
そんなわけで、一瞬の死角で分身の魔道具を発動させたわたしは、分身の立ち位置がちょうど土の精霊と対峙する場所になるように着地して、回し蹴りを放った。
案の定、土の精霊はわたしの回し蹴りに合わせるように分身の頭に向かってカウンターの拳を合わせてきたらしい。
そしてその拳は分身を通り抜けて空振りに終わり、土の精霊は動揺した。
その様子は、土の精霊の逡巡で察知できた。
もちろんわたしの回し蹴りも分身による虚像なのでこちらも空振りしたが、土の精霊が頭にハテナを浮かべている時に、すぐに次の攻撃に移った。
分身の動きにつられて明後日の方向を見ている土の精霊に、今度はわたしの本体で土の精霊の顔面に向かい、しっかり踏み込んだゲンコツ一発をお見舞いした、という訳だ。
「・・・そのイヤリングで姿を消せるならば、回りくどい分身で攻撃などせず、最初から姿を消した本体で攻撃してくればよかったんじゃないの?」
「んー、たぶん最初からそうしていたら、あなたに察知されたような気がするわ。分身を変な位置に立たせて攻撃のモーションを見せて、もしもあなたが『こいつも見えない攻撃をしてくるのでは』とか考えて距離を取られたら勝機がなくなっちゃうから、最初に嘘を混ぜて、混乱させようと思ったの」
攻撃には虚と実を混ぜることが重要なのよ、と、某功夫漫画のセリフをあたかも自分の言葉のようにわたしは言ってやった。
「さすが師匠です、大変勉強になります」
「あら、ノーラ。聞いてたの?恥ずかしいわ。でも仇は取ったわよ」
戦いを終えたわたしのそばにノーラとアドルがやってきていた。
「おめでとうございます、師匠。私は信じていました」
「やったなユリ。すごいよ」
「二人ともありがとう!それと、土の精霊さんもありがとう」
私が土の精霊にもお礼を言うと、土の精霊は首を傾げた。
「お礼?敗者に向かって何を言ってるのよ。負けてくれてありがとうって事?性格悪いわね」
「ひどっ!違うわよ。だって土の精霊さん、わたし達に合わせて手加減してくれてたでしょう?本気を出せば、もっとえげつない攻撃だって出来たはずでしょう?」
「そりゃまあ、そうだけどね・・・でもアドルが見ているし、卑怯だって言われたくないし・・・」
・・・意外とオトメだったのか。
しかし、アドルについては釘を刺さなければならない。
「約束通り、わたしが勝ったのだから、あなたはわたし達に協力してもらうわ。いいわね?」
「・・・分かったわ。言う通りにするわ」
土の精霊はやれやれ、というジェスチャーで承諾してくれた。
「アドルにももうちょっかいを出さないでね」
「それはイヤよ」
「え?何言ってるの?それじゃ約束が違・・・」
「あなたこそ何言ってるのよ。あなたがワタシにした勝負の約束は『あなた達に協力しろ』でしょう?アドルを諦めろなんて約束がどこにあったのよ」
「あ、あれ・・・?」
・・・言われてみればそうだ。
そんな約束してない。
してないけど・・・
「いや・・・でも、ほら、話の流れ的に、わたしが勝ったらアドルに手を出すのもやめるのが筋じゃない?」
「だったら最初からそう提案してくれないとね。約束通り、ワタシはあなた達に力を貸すわ。でもアドルは別ね。そうでしょ?」
そういって土の精霊はアドルのそばにササっと寄ると、アドルを抱きしめて頬にキスした。
「ちょっ!こらー!アドルの馬鹿!馬鹿!」
「ええっ?オレが悪いのか!?」
「ううっ、アドルの馬鹿・・・」
涙目でアドルをにらみつけると、土の精霊はいたずらっぽく笑って、今度はわたしに近づいてきた。
「面白い娘ね。あなたも気に入ったわ」
そしてわたしを抱きしめると、わたしの頬にもキスをした。
「は?え?はい!?」
今度はわたしがフリーズする番だった。
土の精霊はふふっと笑うと、ウインクしながらわたしに宣戦布告した。
「ライバル同士、仲良くやりましょうね。でもアドルのハートを掴む勝負はワタシが勝つけどね」
「うぐぐ・・・」
(ユリ・・・まあ、頑張りなさい)
呆れ気味のサラに励まされた。
頑張るけど・・・ちゃんと条件を明確にしておけば良かったよ。
わたしの馬鹿・・・
(それで、ユリ。これで用事は済んだのでしょう?そろそろわたしの依代を作って欲しいのだけど)
「ああ、うん、そうだね・・・サラちゃんの依代、作ろっか。姿は決まってるの?」
(ええ。可愛いのを見つけてあるわよ)
「そう。じゃあとっとと作っちゃおうか。作り方は覚えてるし」
訓練場は広いし、ちょうど良い。
わたしは訓練場の中央付近で、依代を作るための言葉を紡ごうとした。
「わっ!待った待った!」
アドルに慌てて止められた。
「なに?アドル。わたし今日はもう色々疲れちゃったから、とっとと済ませて部屋に戻ろうと思うんだけど」
「駄目だよここじゃ!」
「なんでよ、ここ広いし、丁度いいじゃないの」
アドルが首を左右にブンブン振って否定した。
「駄目だって!忘れたのかい?」
「忘れてないわよ。ちゃんと作り方ぐらい覚えて・・・あ・・・ああっ!!」
思い出した・・・
初めてディーネの依代を作ったときの悲劇を。
・・・依代を作る過程で、わたし、全裸になっちゃうんだった!
いや、正確には、魔力で作られたわたしの裸体だけど。
でもわたしにソックリだから、わたしの裸が見られているようなもんだ、と思う。
それをこの群衆の前で・・・
「うひゃあああ、危なかった!アドル、ナイスよ!」
「いや、分かってくれればいいんだ。また怒られたくないしね・・・」
ああ、そういえばその後アドルに八つ当たりしたんだっけ。
その節はごめんなさい。
「サラちゃん、明日にしましょう」
(えー何でよ。別にあなたが本当の裸を見られる訳じゃないし、別にいいでしょ?減るもんじゃないし)
「今日はこれ以上何もしない方がいいと思うの。肉体的にも精神的にも疲れたし、わたしもすっかり忘れていたけど、わたしは先日の戦いの後、今日、目が覚めたばかりの病み上がりなのよ。きっと残念な失敗をしそうだわ。依り代作りも失敗して、不細工なサラちゃんになってしまうかもしれないわよ」
(明日にしましょう)
最後の言葉が効いたのか、サラはすぐに納得してくれた。
こうして、サラの依代作りは明日やることにして、わたしは部屋に戻ると夕食も取らずに翌朝まで眠りに落ちた。
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