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053 地表の丘
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ヘリコプターもどきの飛行テストは概ね成功だった。
その後もディーネの操縦によってヘリコプターもどきの飛行テストが続けられ、その都度ディーネからのフィードバックをもらう。
「なるほど、ローターの回転による振動対策と、少し右に傾く感じがあるぞと。それと操作時の反応か・・・うん。改良点は分かった。少し手直しするね。ディーネちゃん、ありがとう!」
「よろしく頼むのじゃ」
上昇と下降、そして前進と転回を行い、ディーネは大空を自由に飛んだ。
・・・ディーネちゃんはもともと飛べるけどね。
ディーネからのフィードバックを受けて、エスカとアドルが改良する。
その作業を何度も繰り返す。
もちろんわたしも改良に参加して、思いついたり、気がついた点について意見を出す。
さらに何度かのフライト実験の後、ついに、完成品相当といえる仕上がりとなった。
そこで、ディーネに続き、わたしがヘリコプターもどきに乗ってみる事になった。
もちろんわたしは、ヘリコプターの操縦免許なんて持っていない。
持っているのは普通自動車免許、オートマ限定だけだ。
そして、ヘリコプターに乗ること自体、初めてだ。
安全装置がわりに小型化したディーネにも同乗してもらうので、いざという時にはディーネに乗り換えて脱出する算段だ。
操縦席に座ると、当たり前のことを今さらながら思い出した。
・・・このヘリ、操縦者向けの安全装備がない。
「シートベルトとヘルメットもあった方がいいね。それと脱出用のパラシュートも。後でエスカさんに相談しよう」
ヘルメットとシートベルトなしで飛ぶ恐怖にすこし怖気づいたが、ディーネからのアドバイスで、少し気持ちが落ちついた。
「ユリよ。心配はいらぬ、妾の指示に従えば大丈夫じゃ。まず、上昇は少しずつ魔力を増やしていくのじゃ。ある程度高く飛んだら、ゆっくり前進じゃ。焦るでないぞ」
「うん、分かった」
ディーネはすっかり訓練教官のようになっている。
さすが、テストパイロットの経験値が違う。
ディーネの指示に従えば大丈夫と自分に言い聞かせて、操作パネルに手を置いた。
「女は度胸よ。いくわよ!」
魔力を注ぎ、メインローターを回す。
「最初はゆっくり、それから徐々に流す魔力を増やしてく・・・」
やるべき事を口に出しながら、ヘリコプターもどきの操作を続ける。
メインローターの回転数が上がり、機体がゆっくりと浮き上がり始めた。
「浮いた!よし!このまま気を抜かずに注意しながら魔力を流す!」
ローターの回転数をさらに上げ、より高く空に飛び上がる。
「そのまま魔力を維持して、ゆっくり前進・・・」
前進の操作を行う。
ヘリコプターもどきは高度を維持したまま、ゆっくりと前進した。
「ユリよ、筋が良いぞ。常に魔力を流す量にだけは気をつけて、そのまま操縦を続けると良い」
「はい、教官!」
ヘリコプターもどきは、わたしの思い通りにあっさりと大空を飛んだ。
「すごいわ!わたし飛べてる!気持ちいい!」
慣れてしまえば、操縦は簡単だった。
速度もそれなりに出せた。
馬車よりも全然速いし、とても快適だ。
「この世界なら間違いなく馬鹿売れするね。一財産稼げそうだわ」
「ユリよ、魔力の流れが乱れぬよう気をつけよ」
「うん。余計な事考えてた。気をつけるね」
もしもメインローターに流す魔力が途切れてしまったら、ヘリコプターもどきは失速する。
そこは十分に気をつけなければならない。
それなりの魔力量がないと、長時間の飛行は無理かもしれない。
魔力量が豊富なわたしとディーネでは、その点の検証に関してだけは全く参考にならなかった。
「船の推進装置と同じように、充填した魔石を燃料代わりに積んでおくべきかな?」
そうすれば、自分の魔力をあまり使わずとも飛行が可能になるだろう。
もちろん、あまり自重を重くすると飛行に負荷がかかるので、重量のバランスは気をつけなくてはならないが。
わたしは気を抜かないよう、操作台の魔石をしっかりと握り直す。
操作のための魔石から手を離すと魔力が途切れてしまうので、揺れた時などに手が離れないように注意する必要がある。
しかし、そこはディーネからのフィードバックで、操作台の魔石に手を触れて操縦するのではなく、魔石をしっかり握り込んで操縦できる形状に改造されている。
そのため、多少の揺れでも魔石から手が離れる事はない。
ディーネは実に優秀なテストパイロットだった。
「もう少し高度を上げてみるね」
「うむ。妾も高さに慣れるのにちょうど良いのじゃ」
・・・そういえば、高所恐怖症の鳥だったわね。
わたしは高度を上げて、オーストラリアのミニサイズようなニューロックを眺めてみる事にした。
「そういえば、エアーズロックのような、大きな一枚岩はこの大陸には無いって言ってたわね。代わりに何かないのかしら?」
大きく旋回して大陸を三百六十度、ぐるっと眺めてみた。
たしかにエアーズロックは見当たらなかった。
しかし眼下に、奇妙な建造物を見つけた。
いや、建造物と言っていいのだろうか。
地形が変化したと言った方がいいだろうか。
全貌を目に捉えた時、わたしの体に軽く震えが走った。
「なに?これ・・・巨人?」
地表からでは、ちょっと土が隆起している丘か、少し高低差のある地形ぐらいにしか思わなかっただろう。
上空から見て、初めてその形状が何か意味のあるものだと分かる。
ナスカの地上絵と同じようなものだ。
そこには、地面から浮き上がった巨大な人型が、大地に横たわっていた。
全長五十メートルくらいはあるだろうか。
頭部にはうっすら顔らしきものが見える。
三点あれば顔に見える、という心理現象ではない。
しっかり顔だと思う。
手の部分の先には、指先のような切れ目が見える。
体の部分は衣服のようなものを纏い、足の形状が浮いて見える。
裾から足の先が出ているように見える。
そして・・・
「この巨人。女性だね。たぶん」
しっかりご立派な胸があったよ・・・
こんなところでも敗北感を味わうとは。
「ユリよ、分かったのじゃ」
「何か分かったの?ディーネちゃん」
巨人の上空を旋回しながら、ディーネちゃんの話を聞く。
「こやつ、土の精霊じゃ」
「はい!?」
土の精霊ですと?
こんなところで優雅にお昼寝ですか?
「普段は海底の、さらに深いところにある寝ぐらにおるのじゃ。こんなところにいたとはな」
「もしかして、バルゴの追跡から逃げるため、とか?」
バルゴは水中船を持っていた。
土の精霊が海底の寝ぐらにいる事を知っていたのならば、水中船を使って土の精霊の捜索もしていたかもしれない。
「先王が星降りの儀式の魔道具を破壊した事で、異変に気が付いたのじゃろう。厄介な事になる前に、ここに居場所を変えたのかもしれんの」
海底を歩いて、ニューロックに上陸して、ここでゴロンと?
なかなか大胆なお引越しをなさる。
でも精霊さんなら姿を消したりなんだりして、こっそりここに来たのだろうと勝手に納得する。
・・・土の精霊がここにいる。
わたしはモヤッと浮かんだ考えについて、ディーネに相談してみることにした。
「ねえ、ディーネちゃん。わたしは、どうすれば良いと思う?」
「どう、とは?」
巨人の上空で旋回を続けながら、考えをまとめる。
「つまりね、ディーネちゃんと同じように、土の精霊ともお話しして協力をお願いした方がいいのかなって。もしも土の精霊がバルゴに見つかって支配されるぐらいなら、わたしが先に・・・」
「ユリよ。先走るでない」
ディーネが羽根でわたしの顔をペシッと叩く。
別に痛くはない。
諌められた、という感じだ。
「ユリよ。妾は、妾とユリのために、ユリに支配される事を望んだ。他に良い手段も無かった。妾はその事に後悔はしていない。むしろ望むところじゃった」
「うん。そうだったね」
ディーネはヘリコプターもどきから身を乗り出して巨人を見ている。
少し懐かしそうに思っているのかも知れない。
「土の精霊が一人でここまで移動してきたのであれば、それは土の精霊が『自由』だということじゃ。ならば、何か悪い事態にでもならぬ限りは、今はそのままがよい、と妾は思う」
なるほど、確かにその通りだと思う。
わたしが土の精霊に『身の安全のためにわたしに支配されなさい』と言っても、それって結局はバルゴと同じ事だしね。
「なにより、其方が一人で抱え込む必要はないのじゃ。本来はこの星の人間が考えるべき事。まずはアドルやエリザにこの情報を伝え、皆で考えればいいのじゃ。それで皆がユリに協力を求めたら、その時に改めて考えると良いのじゃ」
「そうだね、そうするよ。ありがとうディーネちゃん!」
「礼には及ばんよ」
わたしには頼れる仲間がいる。
一人で悩む必要はない。
頭の中のモヤモヤも無くなり、すっきり解決したところで、作業小屋に戻る事にした。
◇
作業小屋の横に着陸すると、アドルとエスカが駆け寄ってくる。
「ユリ!ずいぶん遠くまで行ったのか?遅かったので心配したよ」
「ごめんねアドル。わたしは大丈夫よ。それより聞・・・」
「ユリちゃん!それより聞いてよ。重大な報告よ!」
「えっ?そっちも?」
もしかしてエスカ達も土の精霊に気がついたとか?
そういえば、魔石の産出量の中でも、土の魔石はよく採れていると言っていた。
そこに接点を見出したのかもしれない。
「ユリちゃん、よく聞いてね」
「うん・・・」
固唾を飲み、エスカを見つめる。
「ヘリコプターの名前、『ラプター』に決定しました!」
すごくどうでもいい報告だった。
その後もディーネの操縦によってヘリコプターもどきの飛行テストが続けられ、その都度ディーネからのフィードバックをもらう。
「なるほど、ローターの回転による振動対策と、少し右に傾く感じがあるぞと。それと操作時の反応か・・・うん。改良点は分かった。少し手直しするね。ディーネちゃん、ありがとう!」
「よろしく頼むのじゃ」
上昇と下降、そして前進と転回を行い、ディーネは大空を自由に飛んだ。
・・・ディーネちゃんはもともと飛べるけどね。
ディーネからのフィードバックを受けて、エスカとアドルが改良する。
その作業を何度も繰り返す。
もちろんわたしも改良に参加して、思いついたり、気がついた点について意見を出す。
さらに何度かのフライト実験の後、ついに、完成品相当といえる仕上がりとなった。
そこで、ディーネに続き、わたしがヘリコプターもどきに乗ってみる事になった。
もちろんわたしは、ヘリコプターの操縦免許なんて持っていない。
持っているのは普通自動車免許、オートマ限定だけだ。
そして、ヘリコプターに乗ること自体、初めてだ。
安全装置がわりに小型化したディーネにも同乗してもらうので、いざという時にはディーネに乗り換えて脱出する算段だ。
操縦席に座ると、当たり前のことを今さらながら思い出した。
・・・このヘリ、操縦者向けの安全装備がない。
「シートベルトとヘルメットもあった方がいいね。それと脱出用のパラシュートも。後でエスカさんに相談しよう」
ヘルメットとシートベルトなしで飛ぶ恐怖にすこし怖気づいたが、ディーネからのアドバイスで、少し気持ちが落ちついた。
「ユリよ。心配はいらぬ、妾の指示に従えば大丈夫じゃ。まず、上昇は少しずつ魔力を増やしていくのじゃ。ある程度高く飛んだら、ゆっくり前進じゃ。焦るでないぞ」
「うん、分かった」
ディーネはすっかり訓練教官のようになっている。
さすが、テストパイロットの経験値が違う。
ディーネの指示に従えば大丈夫と自分に言い聞かせて、操作パネルに手を置いた。
「女は度胸よ。いくわよ!」
魔力を注ぎ、メインローターを回す。
「最初はゆっくり、それから徐々に流す魔力を増やしてく・・・」
やるべき事を口に出しながら、ヘリコプターもどきの操作を続ける。
メインローターの回転数が上がり、機体がゆっくりと浮き上がり始めた。
「浮いた!よし!このまま気を抜かずに注意しながら魔力を流す!」
ローターの回転数をさらに上げ、より高く空に飛び上がる。
「そのまま魔力を維持して、ゆっくり前進・・・」
前進の操作を行う。
ヘリコプターもどきは高度を維持したまま、ゆっくりと前進した。
「ユリよ、筋が良いぞ。常に魔力を流す量にだけは気をつけて、そのまま操縦を続けると良い」
「はい、教官!」
ヘリコプターもどきは、わたしの思い通りにあっさりと大空を飛んだ。
「すごいわ!わたし飛べてる!気持ちいい!」
慣れてしまえば、操縦は簡単だった。
速度もそれなりに出せた。
馬車よりも全然速いし、とても快適だ。
「この世界なら間違いなく馬鹿売れするね。一財産稼げそうだわ」
「ユリよ、魔力の流れが乱れぬよう気をつけよ」
「うん。余計な事考えてた。気をつけるね」
もしもメインローターに流す魔力が途切れてしまったら、ヘリコプターもどきは失速する。
そこは十分に気をつけなければならない。
それなりの魔力量がないと、長時間の飛行は無理かもしれない。
魔力量が豊富なわたしとディーネでは、その点の検証に関してだけは全く参考にならなかった。
「船の推進装置と同じように、充填した魔石を燃料代わりに積んでおくべきかな?」
そうすれば、自分の魔力をあまり使わずとも飛行が可能になるだろう。
もちろん、あまり自重を重くすると飛行に負荷がかかるので、重量のバランスは気をつけなくてはならないが。
わたしは気を抜かないよう、操作台の魔石をしっかりと握り直す。
操作のための魔石から手を離すと魔力が途切れてしまうので、揺れた時などに手が離れないように注意する必要がある。
しかし、そこはディーネからのフィードバックで、操作台の魔石に手を触れて操縦するのではなく、魔石をしっかり握り込んで操縦できる形状に改造されている。
そのため、多少の揺れでも魔石から手が離れる事はない。
ディーネは実に優秀なテストパイロットだった。
「もう少し高度を上げてみるね」
「うむ。妾も高さに慣れるのにちょうど良いのじゃ」
・・・そういえば、高所恐怖症の鳥だったわね。
わたしは高度を上げて、オーストラリアのミニサイズようなニューロックを眺めてみる事にした。
「そういえば、エアーズロックのような、大きな一枚岩はこの大陸には無いって言ってたわね。代わりに何かないのかしら?」
大きく旋回して大陸を三百六十度、ぐるっと眺めてみた。
たしかにエアーズロックは見当たらなかった。
しかし眼下に、奇妙な建造物を見つけた。
いや、建造物と言っていいのだろうか。
地形が変化したと言った方がいいだろうか。
全貌を目に捉えた時、わたしの体に軽く震えが走った。
「なに?これ・・・巨人?」
地表からでは、ちょっと土が隆起している丘か、少し高低差のある地形ぐらいにしか思わなかっただろう。
上空から見て、初めてその形状が何か意味のあるものだと分かる。
ナスカの地上絵と同じようなものだ。
そこには、地面から浮き上がった巨大な人型が、大地に横たわっていた。
全長五十メートルくらいはあるだろうか。
頭部にはうっすら顔らしきものが見える。
三点あれば顔に見える、という心理現象ではない。
しっかり顔だと思う。
手の部分の先には、指先のような切れ目が見える。
体の部分は衣服のようなものを纏い、足の形状が浮いて見える。
裾から足の先が出ているように見える。
そして・・・
「この巨人。女性だね。たぶん」
しっかりご立派な胸があったよ・・・
こんなところでも敗北感を味わうとは。
「ユリよ、分かったのじゃ」
「何か分かったの?ディーネちゃん」
巨人の上空を旋回しながら、ディーネちゃんの話を聞く。
「こやつ、土の精霊じゃ」
「はい!?」
土の精霊ですと?
こんなところで優雅にお昼寝ですか?
「普段は海底の、さらに深いところにある寝ぐらにおるのじゃ。こんなところにいたとはな」
「もしかして、バルゴの追跡から逃げるため、とか?」
バルゴは水中船を持っていた。
土の精霊が海底の寝ぐらにいる事を知っていたのならば、水中船を使って土の精霊の捜索もしていたかもしれない。
「先王が星降りの儀式の魔道具を破壊した事で、異変に気が付いたのじゃろう。厄介な事になる前に、ここに居場所を変えたのかもしれんの」
海底を歩いて、ニューロックに上陸して、ここでゴロンと?
なかなか大胆なお引越しをなさる。
でも精霊さんなら姿を消したりなんだりして、こっそりここに来たのだろうと勝手に納得する。
・・・土の精霊がここにいる。
わたしはモヤッと浮かんだ考えについて、ディーネに相談してみることにした。
「ねえ、ディーネちゃん。わたしは、どうすれば良いと思う?」
「どう、とは?」
巨人の上空で旋回を続けながら、考えをまとめる。
「つまりね、ディーネちゃんと同じように、土の精霊ともお話しして協力をお願いした方がいいのかなって。もしも土の精霊がバルゴに見つかって支配されるぐらいなら、わたしが先に・・・」
「ユリよ。先走るでない」
ディーネが羽根でわたしの顔をペシッと叩く。
別に痛くはない。
諌められた、という感じだ。
「ユリよ。妾は、妾とユリのために、ユリに支配される事を望んだ。他に良い手段も無かった。妾はその事に後悔はしていない。むしろ望むところじゃった」
「うん。そうだったね」
ディーネはヘリコプターもどきから身を乗り出して巨人を見ている。
少し懐かしそうに思っているのかも知れない。
「土の精霊が一人でここまで移動してきたのであれば、それは土の精霊が『自由』だということじゃ。ならば、何か悪い事態にでもならぬ限りは、今はそのままがよい、と妾は思う」
なるほど、確かにその通りだと思う。
わたしが土の精霊に『身の安全のためにわたしに支配されなさい』と言っても、それって結局はバルゴと同じ事だしね。
「なにより、其方が一人で抱え込む必要はないのじゃ。本来はこの星の人間が考えるべき事。まずはアドルやエリザにこの情報を伝え、皆で考えればいいのじゃ。それで皆がユリに協力を求めたら、その時に改めて考えると良いのじゃ」
「そうだね、そうするよ。ありがとうディーネちゃん!」
「礼には及ばんよ」
わたしには頼れる仲間がいる。
一人で悩む必要はない。
頭の中のモヤモヤも無くなり、すっきり解決したところで、作業小屋に戻る事にした。
◇
作業小屋の横に着陸すると、アドルとエスカが駆け寄ってくる。
「ユリ!ずいぶん遠くまで行ったのか?遅かったので心配したよ」
「ごめんねアドル。わたしは大丈夫よ。それより聞・・・」
「ユリちゃん!それより聞いてよ。重大な報告よ!」
「えっ?そっちも?」
もしかしてエスカ達も土の精霊に気がついたとか?
そういえば、魔石の産出量の中でも、土の魔石はよく採れていると言っていた。
そこに接点を見出したのかもしれない。
「ユリちゃん、よく聞いてね」
「うん・・・」
固唾を飲み、エスカを見つめる。
「ヘリコプターの名前、『ラプター』に決定しました!」
すごくどうでもいい報告だった。
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