26 / 33
痴漢ハメ撮り動画
2
しおりを挟む「んっ……」
瞬平はゆっくりと意識を取り戻した。ぼやける視界が捉えたのは、薄暗い、橙色の光。ここはどこかと目線をぐるりと動かしてみる。先ほどの光以外にも右側から白い光が差し込んでいた。よく見ると薄暗い闇の中に光に照らされた人影が一つ、二つと見えた。
――――ここは、一体どこ、だ?
とにかく上体を起こそうと腕を動かした瞬平は、何度動かしてもビクともしない両腕に意識を覚醒させた。両腕は纏め上げられており、辛うじて見える頭上のベッドボードに手錠で繋がれている。驚愕で思考が止まる。それも一瞬で、まさか、かと思い急いで脚も動かしてみるがこちらは自由に動いた。が、動かした拍子に身体の異変を感じた瞬平の顔色はみるみる内に青褪めていく。
試しに膝を立ててみても、やはり衣服は見えない。素肌を直接空気が撫でる感覚に瞬平は身震いした。
脳裏に浮かぶのはあの日の光景。そして追うように身体が熱く、奥がじくじくと疼き出す。
思い出しちゃ駄目だ……! そう思えば思うほどにあの時の光景が蘇ってきて、瞬平はジャラッと手錠を鳴らしながら腰をくねらせた。
「クソッ……!」
「おや、お目覚めかな?」
「ひぃっ!?」
そう言って、白い光の奥から男がぬっと姿を現した。瞬平が小さく悲鳴を漏らすと男は満足そうにニタァと笑い、リモコンを手に光へと翳す。
すると、部屋の中に嬌声が木霊した。耳を塞ぎたくなるような肉同士がぶつかり合うぱんぱんという音とぬちゃぬちゃと奏でる水音に混じって、気持ち悪く卑猥な言葉を漏らす男達の卑下た声が瞬平の耳にしっかりと届いた。そしてそれは、あの日あの時、あの電車の中で起きた最悪な出来事を更に鮮明に思い出させる。
腕に手錠が食い込むのも構わず瞬平は振り回した。身体を捻り脚をバタつかせたが勿論手錠はビクともしない。男の一人が暴れ放題の脚を押さえた。のし掛かられるように押さえつけられてしまい、サッカーで鍛えられた流石の瞬平の脚でも抵抗することができない。瞬平は悔し気に奥歯を噛んだ。
別の男の手が瞬平の敏感な乳首を擦り上げると、瞬平は上体をくねらし弓なりに反らした。
「瞬平君おっぱい突き出しちゃって可愛いー」
「ぁ、ッ、やめ、ろよ! ン、ぁあッ!」
「おい、自分たちだけで楽しんでないで早くこっちつれてこいよ!」
「せっかちだなぁ……瞬平君手錠外すけど抵抗しないでねー。したら、どうなるか、わかるよね?」
視界の外れから複数の男の声が聞こえる。乳首をくにくにと擦る手を休めず手錠が外される。耳元で脅迫めいた言葉を男が呟き、抵抗しようとした瞬平の腕はピタりと固まった。その間に瞬平は男に担がれ、大音量で卑猥な映像が流れるテレビの前に放り投げられた。
――『ぁあっ、ン……やめっ、やだ、ひぃぁ……!』
――『凄く可愛いよ……ンっ、嗚呼、たまらないなぁ』
――『あっ、あっ、ぁんっ……や、もう……ひぃ、ぁああっ!』
「やめッ……」
「耳穴じゅぶじゅぶされてだらしなく舌出しちゃうくらい気持ち良かった?」
「そんなわけッ、ひぃッあっ耳、やめてっ、ンぅっああん」
映像に合わせて、男達が瞬平の身体をいやらしく撫でまわし耳穴を舌でじゅぶじゅぶと犯していく。直接身体に抜けていく快感と、まるで今の自分を客観視させられているかのように映像を見せられて羞恥と恥辱により快楽が高まってしまう。脳みそを犯されているような、そんな感覚だった。
――『っあん! イ、った、も、イったから……やめ、ぁあっ、やぁっ、ふ、ぅああん!』
――『……はぁ、またイくの? 電車の中ではしたなく女の子みたいに喘いで、男に痴漢されてまたイっちゃうの?』
――『ちが、イきた……なぃ、ンン、ひゃぁあ、ぁあ! ああン!』
――『ふふ……イっちゃったね、可愛いよ瞬平君』
――『いやだ、も、ゆるしてぇ……たすけてぇ!』
1
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる