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今日から仲良し/いじめっ子、クラスペット
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「まだ何もしてない。するのはこれからさ」
「は……?」
つらいはずの身体に鞭打って向井の胸倉を掴む涼太を見て、向井は卑下た笑みを浮かべる。これからこの男前が自らの手によってぐずぐずに蕩けていくと思うと、向井は楽しくてしょうがなかった。溢れ出る笑みを我慢できるはずがない。
胸倉を掴まれながらも口元を押さえ爆笑する向井に、涼太は背筋が凍るのを感じた。おかしい、コイツはアブナイ――、涼太の本能がそう訴え、頭の中で警鐘をけたたましく鳴らし逃げろと告げる。
向井の胸倉を掴んでいた手を離した涼太が向井から距離を取るように大きく後退り、次の瞬間にはドアに向かって走り出していた。
もう少しでドアに手が届くところで、涼太の前に斎藤が立ち塞がった。身体のいうことが上手く聞かない今の涼太にとって巨漢の斎藤を倒して通ることなどできるはずもなく、ドアに伸ばしていた腕を捻り上げられ簡単に床へ押し倒されてしまった。
高身長で筋肉質な涼太とはいえ、腕を捻られたうつ伏せ状態で斎藤に跨られている状態から逃げ出すことは不可能だった。
「逃げられないよ、涼太くん?」
「くっ、そ……ぁ、ンンっ!」
「腰揺らしちゃってどうしたのかな? 涼太くんはえっちな悪い子だったんだねぇ」
「や、めろ、キモデブ野郎っ!」
巨漢の体重と冷たい床に挟まれて涼太の身体は意思とは裏腹に喜び震えた。無意識のうちに腰がへこへこと快楽を貪ろうと動いてしまう。涼太は羞恥と怒りで顔を真っ赤に染め上げて、できる限りの抵抗を続けた。
斎藤が跳ねるように腰を上下させると、それに合わせて声が上擦り高く甘い声が涼太の鼻から抜けていく。抵抗するたびに咎めるように腰を動かされ痺れる快感で思考が一時停止する。それでも尚抵抗し続ける涼太に拍手を送りながら、村瀬が屈んで顔を覗き込んだ。
村瀬の細い指が涼太の顎を掴むと同時に強引に唇を重ねた。
「ンっ!? や、……ン、ふぅ、ンン!」
舌なめずりをする村瀬、欲に塗られた瞳で見つめる向井、固く熱い欲望をごりごりと尻に擦り付ける斎藤。これは何かの悪い夢だ――そう言い聞かせることが今の涼太にできる唯一の抵抗だった。
五時限目の授業中、教室に響くのは教師の凛とした声ではなく、甘く乱れた嬌声。
教卓の上でМ字に開脚させられた涼太の穴には、男根を模したグロテスクな玩具が暴れ狂っていた。シャツははだけ、脱ぎかかったスラックスが足先に掛かったはしたなく恥ずかしい恰好で、涼太はただ快楽に悶え喘ぐ。
三人を筆頭に生徒たちのみならず教師でさえも涼太の痴態に股間を熱く滾らせていた。
ただ、涼太に手を出すことはせずに皆授業に取り組んでいる。
至って普通の授業中の光景の中で、己のみが淫らに乱れ喘いでいることの非現実さに涼太は眩暈を覚えていた。これは夢、これは夢……。快感以外にはそれしか考えられない。
ふと向井が教卓の前に向かった。そして徐にバイブを引き抜くと滾った男根を容赦なく突き立てた。
信じたくない光景に涼太の目から涙が零れる。今まで虐げてきたキモイ男達にこんな屈辱的な行為をされるなんて、と確かな快感に飲まれゆく思考で思う。だがそれも快楽の波に飲み込まれて涼太は訳が分からなくなった。
「あああっ! ……ひぃぅっ、ぅあっ、ああ、あん、あっ!」
向井が乱暴な腰付きで涼太の奥を幾度か穿つと、熱いものが涼太の中に放たれた。中出しされた事実に悲しむ暇もなく、次は斎藤の男根が入り込んできた。
向井と違ってぐりぐりと円を描くように奥を小刻みに刺激する斎藤の律動は、的確に涼太のイイトコロを抉った。
「ひゃぁっ! ……そこ、あっ! や、めっ、ンンぅ! ああんっ!」
斎藤も涼太の中で爆ぜ、男根が抜き取られるとほぼ同時に村瀬のものが強引に挿入された。
「んああああ! お、く、深……ぁあっ、そ、な、とこ、とどいてっ、あああっ!」
村瀬のもやしのようなひょろひょろの身体からは想像できないほど長い男根が、涼太の奥の奥まで深く犯していく。内臓をひっくり返されるような衝撃に涼太は目を見開き頭を抱え叫ぶように喘いだ。
村瀬の男根が達するとずるりと内側の襞を引きずるようにして抜けていった。それに感じて喘いでしまう自分に涼太は嫌気がした。
やっとこの凌辱も終わったか、と激しい快感につむっていた瞳を開くと自分の前に列をなし今か今かと順番を待つクラスメイトたちの姿を見て、涼太は絶望に目の前が真っ暗になった。
都内有数の進学校である私立清涼学院高等学校に、一際異彩を放つ生徒がいた。
彼は2-A所属の山本涼太(やまもとりょうた)。サイドを刈り上げた金髪を携えて、上品に仕立てられた値の張る制服を大胆に着崩した所謂不良生徒、ヤンキーに他ならない。しかし涼太はその奇抜な容姿だけならず素行もかなり酷いものだった――でも今やそれも以前の話。
彼は今日もきちんと授業を受けている。一番仲の良い斎藤に跨って楽しそうに授業を受けているのだ。彼が真面目に授業を受けるようになってからというもののクラスの成績がぐんと上がった。
どんな授業であっても彼が先頭に立って取り組んで見せてくれるし、疲れたら息抜きに楽しいこともさせてくれる。そんな彼がクラスのみんなは大好きになった。
「あん! あん! ぁ、ぁあん! きもち、イイっ♡ ン、ンン!」
「この問題がわかるやついるかー?」
「先生! わかりません!」
「じゃあ山本。この問題解きなさい」
「はぁ……口じゃ、上手く説明できないからぁ……こっちにきいてぇ」
そう言って尻朶を広げる涼太の前には、問題が分からないクラスメイトたちの列がずらりと並ぶ。
「っ、ぁあん♡……夢なら、覚めないで、ぁ、ンン♡」
将来は先生になるのも悪くないな――、快感の海に沈みながら涼太はそう思った。
「は……?」
つらいはずの身体に鞭打って向井の胸倉を掴む涼太を見て、向井は卑下た笑みを浮かべる。これからこの男前が自らの手によってぐずぐずに蕩けていくと思うと、向井は楽しくてしょうがなかった。溢れ出る笑みを我慢できるはずがない。
胸倉を掴まれながらも口元を押さえ爆笑する向井に、涼太は背筋が凍るのを感じた。おかしい、コイツはアブナイ――、涼太の本能がそう訴え、頭の中で警鐘をけたたましく鳴らし逃げろと告げる。
向井の胸倉を掴んでいた手を離した涼太が向井から距離を取るように大きく後退り、次の瞬間にはドアに向かって走り出していた。
もう少しでドアに手が届くところで、涼太の前に斎藤が立ち塞がった。身体のいうことが上手く聞かない今の涼太にとって巨漢の斎藤を倒して通ることなどできるはずもなく、ドアに伸ばしていた腕を捻り上げられ簡単に床へ押し倒されてしまった。
高身長で筋肉質な涼太とはいえ、腕を捻られたうつ伏せ状態で斎藤に跨られている状態から逃げ出すことは不可能だった。
「逃げられないよ、涼太くん?」
「くっ、そ……ぁ、ンンっ!」
「腰揺らしちゃってどうしたのかな? 涼太くんはえっちな悪い子だったんだねぇ」
「や、めろ、キモデブ野郎っ!」
巨漢の体重と冷たい床に挟まれて涼太の身体は意思とは裏腹に喜び震えた。無意識のうちに腰がへこへこと快楽を貪ろうと動いてしまう。涼太は羞恥と怒りで顔を真っ赤に染め上げて、できる限りの抵抗を続けた。
斎藤が跳ねるように腰を上下させると、それに合わせて声が上擦り高く甘い声が涼太の鼻から抜けていく。抵抗するたびに咎めるように腰を動かされ痺れる快感で思考が一時停止する。それでも尚抵抗し続ける涼太に拍手を送りながら、村瀬が屈んで顔を覗き込んだ。
村瀬の細い指が涼太の顎を掴むと同時に強引に唇を重ねた。
「ンっ!? や、……ン、ふぅ、ンン!」
舌なめずりをする村瀬、欲に塗られた瞳で見つめる向井、固く熱い欲望をごりごりと尻に擦り付ける斎藤。これは何かの悪い夢だ――そう言い聞かせることが今の涼太にできる唯一の抵抗だった。
五時限目の授業中、教室に響くのは教師の凛とした声ではなく、甘く乱れた嬌声。
教卓の上でМ字に開脚させられた涼太の穴には、男根を模したグロテスクな玩具が暴れ狂っていた。シャツははだけ、脱ぎかかったスラックスが足先に掛かったはしたなく恥ずかしい恰好で、涼太はただ快楽に悶え喘ぐ。
三人を筆頭に生徒たちのみならず教師でさえも涼太の痴態に股間を熱く滾らせていた。
ただ、涼太に手を出すことはせずに皆授業に取り組んでいる。
至って普通の授業中の光景の中で、己のみが淫らに乱れ喘いでいることの非現実さに涼太は眩暈を覚えていた。これは夢、これは夢……。快感以外にはそれしか考えられない。
ふと向井が教卓の前に向かった。そして徐にバイブを引き抜くと滾った男根を容赦なく突き立てた。
信じたくない光景に涼太の目から涙が零れる。今まで虐げてきたキモイ男達にこんな屈辱的な行為をされるなんて、と確かな快感に飲まれゆく思考で思う。だがそれも快楽の波に飲み込まれて涼太は訳が分からなくなった。
「あああっ! ……ひぃぅっ、ぅあっ、ああ、あん、あっ!」
向井が乱暴な腰付きで涼太の奥を幾度か穿つと、熱いものが涼太の中に放たれた。中出しされた事実に悲しむ暇もなく、次は斎藤の男根が入り込んできた。
向井と違ってぐりぐりと円を描くように奥を小刻みに刺激する斎藤の律動は、的確に涼太のイイトコロを抉った。
「ひゃぁっ! ……そこ、あっ! や、めっ、ンンぅ! ああんっ!」
斎藤も涼太の中で爆ぜ、男根が抜き取られるとほぼ同時に村瀬のものが強引に挿入された。
「んああああ! お、く、深……ぁあっ、そ、な、とこ、とどいてっ、あああっ!」
村瀬のもやしのようなひょろひょろの身体からは想像できないほど長い男根が、涼太の奥の奥まで深く犯していく。内臓をひっくり返されるような衝撃に涼太は目を見開き頭を抱え叫ぶように喘いだ。
村瀬の男根が達するとずるりと内側の襞を引きずるようにして抜けていった。それに感じて喘いでしまう自分に涼太は嫌気がした。
やっとこの凌辱も終わったか、と激しい快感につむっていた瞳を開くと自分の前に列をなし今か今かと順番を待つクラスメイトたちの姿を見て、涼太は絶望に目の前が真っ暗になった。
都内有数の進学校である私立清涼学院高等学校に、一際異彩を放つ生徒がいた。
彼は2-A所属の山本涼太(やまもとりょうた)。サイドを刈り上げた金髪を携えて、上品に仕立てられた値の張る制服を大胆に着崩した所謂不良生徒、ヤンキーに他ならない。しかし涼太はその奇抜な容姿だけならず素行もかなり酷いものだった――でも今やそれも以前の話。
彼は今日もきちんと授業を受けている。一番仲の良い斎藤に跨って楽しそうに授業を受けているのだ。彼が真面目に授業を受けるようになってからというもののクラスの成績がぐんと上がった。
どんな授業であっても彼が先頭に立って取り組んで見せてくれるし、疲れたら息抜きに楽しいこともさせてくれる。そんな彼がクラスのみんなは大好きになった。
「あん! あん! ぁ、ぁあん! きもち、イイっ♡ ン、ンン!」
「この問題がわかるやついるかー?」
「先生! わかりません!」
「じゃあ山本。この問題解きなさい」
「はぁ……口じゃ、上手く説明できないからぁ……こっちにきいてぇ」
そう言って尻朶を広げる涼太の前には、問題が分からないクラスメイトたちの列がずらりと並ぶ。
「っ、ぁあん♡……夢なら、覚めないで、ぁ、ンン♡」
将来は先生になるのも悪くないな――、快感の海に沈みながら涼太はそう思った。
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