13 / 19
タワーダンジョンに冒険者殺到
しおりを挟む
「クリムゾンブレイク!!」
[クリムゾンブレイク]
[Lv.10]
[スキル]
[効果]
火属性魔法ダメージ3000%。スキルレベルがアップすると【+500%】上昇する。弱点属性の場合、三倍のダメージを与える。
火属性魔法の最上位に位置する魔法スキル。通常は長い詠唱があるが、もちろん僕は無詠唱。しかも、絶大な威力を誇る。
本来の力なら広範囲に炎を撒き散らすが、今回はスキルレベルを押さえて発動した。紅色の槍のような塊が敵へ命中。
「うぎゃあああああああああああ!!」
その隙に俺はモフモフちゃんを華麗に救出。余裕だったな!
「カ、カムイ様……怖かったです!」
「なんだ、モフモフちゃん。会話すると金を取るんじゃなかったのか?」
「助けていただいたのでカムイ様は対象外です」
「そりゃ良かった」
しかし、ゴロツキがまだ二人残っている。俺はそのままクリムゾンブレイクを放つ。
「な、なんだこの炎おおおお! うあああああああ!」
「ちょ、こっちにも!! あぎゃあああああああ!!」
ついに全滅した。
女の子を人質にするとは、最低な野郎達だったな。まあ、あんなヤツ等ならどのみちタワーダンジョンには入れないけどな。
排除を完了すると、ガーネットスターの連中がやって来た。
「凄いです、カムイ様!!」「やるなぁ、アンちゃん!」「素晴らしい能力をお持ちで……本当に案内人?」「お兄ちゃんすごぉーい!」『サスガ、オレガ、ミトメタダケアル』
レイア、ケイ、ドウェイン、モフモフちゃん、フェンリルが喜んでくれた。なんかこう褒められると悪い気はしないな。
それに、濃い連中でヤバイ人かと思ったけど、あのゴロツキ集団に比べたらマトモなのかもしれない。
「お怪我はありませんか、カムイ様」
コーラルが僕の体をくまなく擦る。くすぐったいっ。
「だ、大丈夫だよ。僕の完全勝利だったし」
「よ、良かったです。心配しましたから」
「コーラルってば、僕を心配してくれたのかい」
「……そ、それは当たり前ですっ!」
おぉ、顔が真っ赤だなあ。
照れている表情も可愛い。
――って、それはいいか。それよりタワーダンジョンだ。
「それじゃ、向かうか。レイア、それでいいかい?」
「はい、よろしくお願いします」
さっそくテレポートを開始した。
転移は一瞬で終わり――タワーダンジョン前。
「ようこそ、タワーダンジョン前に……って、ん?」
周囲を見渡すと、たくさんの冒険者が待機していた。……まてまて、いつの間に! 百人はいるぞ。
「ど、どうしてこんなに人が」
「分からない。コーラル、僕から離れるなよ」
「はい……」
恐らく、塔がニ十階にもなって目立つし、噂を聞きつけた冒険者が殺到しているんだろうな。でも、権限がないと入れないし、どう入るか模索しているってところかな。
状況を把握していると、レイアが困った顔を向けた。
「カムイ様、どうしましょう?」
「うーん、これだけ多いと扉を開けたら僕ら意外もダンジョンに入れちゃうからねえ」
いっそ、この冒険者も受け入れるか? でも、ニ十階程度ならすぐクリアされそうだ。出来れば、百階は作ってからと思っていたんだけど。……うん、そうだな、まだ開通するには早い。
「レイア、今回は僕達だけでいこう」
「でも、扉を開けると他の方も入ってきちゃうのでは?」
「大丈夫。僕はこのタワーダンジョンの管理人だからね」
「え、ええッ!?」
あれ、レイアには言ってなかったけ。てか知っているかと思ったけど。詳細までは聞かされていなかったのかもしれない。
「なんとかなるさ、行こう!」
[クリムゾンブレイク]
[Lv.10]
[スキル]
[効果]
火属性魔法ダメージ3000%。スキルレベルがアップすると【+500%】上昇する。弱点属性の場合、三倍のダメージを与える。
火属性魔法の最上位に位置する魔法スキル。通常は長い詠唱があるが、もちろん僕は無詠唱。しかも、絶大な威力を誇る。
本来の力なら広範囲に炎を撒き散らすが、今回はスキルレベルを押さえて発動した。紅色の槍のような塊が敵へ命中。
「うぎゃあああああああああああ!!」
その隙に俺はモフモフちゃんを華麗に救出。余裕だったな!
「カ、カムイ様……怖かったです!」
「なんだ、モフモフちゃん。会話すると金を取るんじゃなかったのか?」
「助けていただいたのでカムイ様は対象外です」
「そりゃ良かった」
しかし、ゴロツキがまだ二人残っている。俺はそのままクリムゾンブレイクを放つ。
「な、なんだこの炎おおおお! うあああああああ!」
「ちょ、こっちにも!! あぎゃあああああああ!!」
ついに全滅した。
女の子を人質にするとは、最低な野郎達だったな。まあ、あんなヤツ等ならどのみちタワーダンジョンには入れないけどな。
排除を完了すると、ガーネットスターの連中がやって来た。
「凄いです、カムイ様!!」「やるなぁ、アンちゃん!」「素晴らしい能力をお持ちで……本当に案内人?」「お兄ちゃんすごぉーい!」『サスガ、オレガ、ミトメタダケアル』
レイア、ケイ、ドウェイン、モフモフちゃん、フェンリルが喜んでくれた。なんかこう褒められると悪い気はしないな。
それに、濃い連中でヤバイ人かと思ったけど、あのゴロツキ集団に比べたらマトモなのかもしれない。
「お怪我はありませんか、カムイ様」
コーラルが僕の体をくまなく擦る。くすぐったいっ。
「だ、大丈夫だよ。僕の完全勝利だったし」
「よ、良かったです。心配しましたから」
「コーラルってば、僕を心配してくれたのかい」
「……そ、それは当たり前ですっ!」
おぉ、顔が真っ赤だなあ。
照れている表情も可愛い。
――って、それはいいか。それよりタワーダンジョンだ。
「それじゃ、向かうか。レイア、それでいいかい?」
「はい、よろしくお願いします」
さっそくテレポートを開始した。
転移は一瞬で終わり――タワーダンジョン前。
「ようこそ、タワーダンジョン前に……って、ん?」
周囲を見渡すと、たくさんの冒険者が待機していた。……まてまて、いつの間に! 百人はいるぞ。
「ど、どうしてこんなに人が」
「分からない。コーラル、僕から離れるなよ」
「はい……」
恐らく、塔がニ十階にもなって目立つし、噂を聞きつけた冒険者が殺到しているんだろうな。でも、権限がないと入れないし、どう入るか模索しているってところかな。
状況を把握していると、レイアが困った顔を向けた。
「カムイ様、どうしましょう?」
「うーん、これだけ多いと扉を開けたら僕ら意外もダンジョンに入れちゃうからねえ」
いっそ、この冒険者も受け入れるか? でも、ニ十階程度ならすぐクリアされそうだ。出来れば、百階は作ってからと思っていたんだけど。……うん、そうだな、まだ開通するには早い。
「レイア、今回は僕達だけでいこう」
「でも、扉を開けると他の方も入ってきちゃうのでは?」
「大丈夫。僕はこのタワーダンジョンの管理人だからね」
「え、ええッ!?」
あれ、レイアには言ってなかったけ。てか知っているかと思ったけど。詳細までは聞かされていなかったのかもしれない。
「なんとかなるさ、行こう!」
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。
空
ファンタジー
そこは、ダンジョンと呼ばれる地下迷宮を舞台にモンスターと人間が暮らす世界。
冒険者と呼ばれる、ダンジョン攻略とモンスター討伐を生業として者達がいる。
その中で、常にトップの成績を残している冒険者達がいた。
その内の一人である、付与師という少し特殊な職業を持つ、ライドという青年がいる。
ある日、ライドはその冒険者パーティーから、攻略が上手くいかない事を理由に、「もう不要」と言われ解雇された。
新しいパーティーを見つけるか、入るなりするため、冒険者ギルドに相談。
いつもお世話になっている受付嬢の助言によって、トップ2の冒険者パーティーに参加することになった。
これまでとの扱いの違いに戸惑うライド。
そして、この出来事を通して、本当の現実を知っていく。
そんな物語です。
多分それほど長くなる内容ではないと思うので、短編に設定しました。
内容としては、ざまぁ系になると思います。
気軽に読める内容だと思うので、ぜひ読んでやってください。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる