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旅立つ前にステータスを確認しよう。
キエル / Lv.56 / 魔法使い
習得スキル:4
ファイア、コールド、ライトニング、アース
アイル / Lv.40 / 大聖女
習得スキル:2
ヒール、キュア
ラル / Lv.36 / 剣士
習得スキル:2
ブレイク、スカイブレイド
ルナミス / Lv.81 / ホーリーナイト
習得スキル:7
ホーリークロス、サンシャイン、アフターグロウ、インシネレート、ホーリーエンハンス、ニューワールドオーダー、ヘリオスフィア
……確認完了。
やっぱり、ルナミスさんが圧倒的だな。
というか『Lv.81』って……バケモノすぎる。彼女がいれば、案外スライム討伐も何とかなるかもな。
◆
お屋敷を出て、帝国の外を目指す。
たった今からは『四人パーティ』となった。こんな大人数は、ギルドに入った時以来だ。しかも、前と違って信頼できる仲間だ。
「ところで、パーティーリーダーは誰がやる?」
ラルがそう疑問を呈した。
言われてみれば確かに。
「わたしは、キエルさんでいいかと」
アイルは、僕にやって欲しいらしい。
でも、僕はルナミスさんと比べるとレベルも低いしなあ。
「僕かあ。でも、ルナミスさんの方がいいんじゃないかな」
「あたしは、リーダーという器ではないよ。ここは、キエルくんで」
なんと、ルナミスさんも僕を選ぶ。
「じゃあ、決まりじゃないか!」
「ラル……そうだな、じゃあ、僕がパーティリーダーをやろう」
決まった。
――となると、今後の方針とか纏めないとな。
「キエルさん、パーティって何をするんですか?」
「良い質問だね、アイル。これから、辺境伯から頼まれたスライムを討伐しに行く。となると、道中で他のスライムとも戦うかもしれない。よって、経験値は公平分配。アイテムも公平に分け合おう」
「なるほど! よく分かりません!」
僕は、ズッコケた。
アイルには難しすぎだらしい。
今度改めて説明しておくか。
話を続ける。
「前衛は、ルナミスさん。ラルは、アイルを守って。で、僕は後衛で魔法で対応する」
「さすがキエルだな! そんなスラスラと指揮を執るとは、まるで騎士団長のようだぞ」
そう褒めるラル。騎士団長かあ、どっちかと言えば『メフィストフェレス』か『ウォーロック』として欲しいかな。まあいいけど。
「ええ、これほどテキパキと指示できるとは、す、すごい……ひゃア!」
相変わらず、ルナミスさんは僕を見ると照れていた。この照れ症は、何故か僕に限定されているようだ。
そんなこんなで帝国を出た。
草原フィールドに出ると、さっそくスライムがあちらこちらに。でも、まだレベルの低いヤツだな。
「この周囲のスライムは無視しよう。ルナミスさん、先陣をお願いします」
「了解。では、襲って来た場合に限り対応するので」
「それでいいです」
どんどん先へ進んで行く。
スライムは、赤、青、黄、緑と四属性が転がっていた。こちらの気配を察知され、ターゲットにされれば戦闘となるだろう。でも、今のところは距離も離れているし、ならば無駄な戦闘は避けるべきだ。
回復アイテムもあんまりないし。
指定のポイントまで向かうと、さすがにスライムと遭遇。
「――ぐッ!」
変わった剣で防御するルナミスさん。スライムの猛烈な攻撃を受け止めていたが……待ってくれ。あのスライム、なんて強さだ。
「キエル! あの赤いスライム、レベルがかなり高いぞ。今、父さんから貰ったモンスター解析の魔石アイテムを使用したが……あれは『Lv.70』の『バーニングスライム』だ。強力な火属性攻撃を使ってくる!」
そ、そんな!
Lv.70だって!?
じゃあ、あれが辺境伯の言っていたヤツか!?
キエル / Lv.56 / 魔法使い
習得スキル:4
ファイア、コールド、ライトニング、アース
アイル / Lv.40 / 大聖女
習得スキル:2
ヒール、キュア
ラル / Lv.36 / 剣士
習得スキル:2
ブレイク、スカイブレイド
ルナミス / Lv.81 / ホーリーナイト
習得スキル:7
ホーリークロス、サンシャイン、アフターグロウ、インシネレート、ホーリーエンハンス、ニューワールドオーダー、ヘリオスフィア
……確認完了。
やっぱり、ルナミスさんが圧倒的だな。
というか『Lv.81』って……バケモノすぎる。彼女がいれば、案外スライム討伐も何とかなるかもな。
◆
お屋敷を出て、帝国の外を目指す。
たった今からは『四人パーティ』となった。こんな大人数は、ギルドに入った時以来だ。しかも、前と違って信頼できる仲間だ。
「ところで、パーティーリーダーは誰がやる?」
ラルがそう疑問を呈した。
言われてみれば確かに。
「わたしは、キエルさんでいいかと」
アイルは、僕にやって欲しいらしい。
でも、僕はルナミスさんと比べるとレベルも低いしなあ。
「僕かあ。でも、ルナミスさんの方がいいんじゃないかな」
「あたしは、リーダーという器ではないよ。ここは、キエルくんで」
なんと、ルナミスさんも僕を選ぶ。
「じゃあ、決まりじゃないか!」
「ラル……そうだな、じゃあ、僕がパーティリーダーをやろう」
決まった。
――となると、今後の方針とか纏めないとな。
「キエルさん、パーティって何をするんですか?」
「良い質問だね、アイル。これから、辺境伯から頼まれたスライムを討伐しに行く。となると、道中で他のスライムとも戦うかもしれない。よって、経験値は公平分配。アイテムも公平に分け合おう」
「なるほど! よく分かりません!」
僕は、ズッコケた。
アイルには難しすぎだらしい。
今度改めて説明しておくか。
話を続ける。
「前衛は、ルナミスさん。ラルは、アイルを守って。で、僕は後衛で魔法で対応する」
「さすがキエルだな! そんなスラスラと指揮を執るとは、まるで騎士団長のようだぞ」
そう褒めるラル。騎士団長かあ、どっちかと言えば『メフィストフェレス』か『ウォーロック』として欲しいかな。まあいいけど。
「ええ、これほどテキパキと指示できるとは、す、すごい……ひゃア!」
相変わらず、ルナミスさんは僕を見ると照れていた。この照れ症は、何故か僕に限定されているようだ。
そんなこんなで帝国を出た。
草原フィールドに出ると、さっそくスライムがあちらこちらに。でも、まだレベルの低いヤツだな。
「この周囲のスライムは無視しよう。ルナミスさん、先陣をお願いします」
「了解。では、襲って来た場合に限り対応するので」
「それでいいです」
どんどん先へ進んで行く。
スライムは、赤、青、黄、緑と四属性が転がっていた。こちらの気配を察知され、ターゲットにされれば戦闘となるだろう。でも、今のところは距離も離れているし、ならば無駄な戦闘は避けるべきだ。
回復アイテムもあんまりないし。
指定のポイントまで向かうと、さすがにスライムと遭遇。
「――ぐッ!」
変わった剣で防御するルナミスさん。スライムの猛烈な攻撃を受け止めていたが……待ってくれ。あのスライム、なんて強さだ。
「キエル! あの赤いスライム、レベルがかなり高いぞ。今、父さんから貰ったモンスター解析の魔石アイテムを使用したが……あれは『Lv.70』の『バーニングスライム』だ。強力な火属性攻撃を使ってくる!」
そ、そんな!
Lv.70だって!?
じゃあ、あれが辺境伯の言っていたヤツか!?
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