275 / 319
【275】 最果てからの来訪
しおりを挟む
商人連合でダンジョン開発の手続きを終えた。
これで俺はダンジョンを作る事も可能になった。開拓も可能だし、世界に一人しかいないという『ダンジョンマスター』も目指せる。
マスターになるつもりはないが、一先ずは『イルミネイト』の地下にでもダンジョンを設置しようかなとは俺は思った。
「今日は第一歩を踏み出しましたね」
「ついて来てくれてありがとうな、ルナ。これからはレベル売買とダンジョン開発も進めていく」
そんな話をしながらもお店へ戻った。
イルミネイトに戻ると、そこには桃色の髪を靡かせる騎士が歩いていた。あの細く、無駄のないボディラインはソレイユだな。
「戻っていたのか、ソレイユ」
「ただいま。うん、ペイルの面倒を見ていたの。って、ルナと一緒に出掛けていたのね。そっちは何していたの?」
「海人様が新事業を始めるそうなのです」
俺の代わりにルナが答えてくれる。
「へぇ! 新事業ね。レベル売買だけでなく、何か他の商売をやろうとしているのね。何やるの? レアアイテム取引とか?」
興味津々にソレイユは俺に視線を合わせる。
「そんな普通の商人じゃないよ、俺は。ダンジョン開発さ」
「ダンジョン開発? なにそれ、面白そう」
「とりあえず、試しにイルミネイトの地下室を魔改造してダンジョンにしようかなと計画中だ」
「ちょ! それ名案ね! 直ぐに狩りに行けていいじゃん」
「まあな。とにかく――」
そこで『ゴーン』と呼び出し鈴が鳴る。
どうやら来客らしい。
「すまん、ソレイユ。お客さんだ」
「あ~、うん。じゃ、あたしは最上階のお風呂でも行って来るわ。良かったら、ルナも来る~?」
「いいですね、では、わたしもご一緒しますね♪ 海人様、大変申し訳ないのですが……」
「いや大丈夫だよ。こっちは俺に任せてゆっくりするといい」
ソレイユとルナは、魔導式エレベーターへ向かい、最上階にある展望風呂へ向かった。あそこは眺めが良くて最高だ。
俺はお客の対応だ。
◆
玄関へ向かうと四人組のギルドらしき人たちが立っていた。俺は、その光景にちょっとギョッとなってしまう。
な、なんだか珍しいお客さんだな。
見ない顔だった。
「ご来店ありがとうございます。えっと、お客様は四名でございますか?」
俺が訊ねるとリーダーらしき高齢の男性が前へ出る。なんだこの超豪華なローブを羽織った老人。貫禄があるなぁ。
「お初目に掛かります。私共は最果ての国・パラレログラムから参りました……ギルド『パラレログラム』でございます」
「え……最果ての国・パラレログラムのギルド『パラレログラム』?」
「左様でございます」
な、なんだそれは。
聞いた事がない。
そんな国……あったかなあ。
「ちなみに、お名前を伺っても?」
「ええ、私はパラレログラム国のプロフェッサーにしてギルドマスターの『ジェネラル』でございます。魔術師などをやっておりましてね。皆さんも自己紹介をしなさい」
赤髪の少年が前へ出る。
「俺はプライムだ。この通りノコギリの使い手だ。よろしくな」
プライムの腰には『ノコギリ』が二本あった。
彼の衣装も歯もノコギリ状だった。
何なんだろうこのやたら、ギザギザの人。
「私はナイツです。この通り、ビリヤードのキュー・スティックが武器でして……突くのが得意なんです。……ウフフ」
いやらしい手つきで長い棒を持つ金髪のお姉さん。なんでそんなクニクニと……! 確かに、あれはビリヤードで使うヤツだ。それが武器だって?
「わたしはモニカで~す★ よろしく★」
きゃぴきゃぴした十五歳くらいのドレスに身を包む少女は、そう名乗った。彼女の武器は見当たらない。この流れからして、何かしら武器を持っているかと思ったが。
こうなると名乗られたからには、俺も名乗らねばな。
「俺はこの『イルミネイト』を経営しているカイトです。よろしくお願いします」
自己紹介を終えると、あの老体が目の前に。
「やはり、貴方様が。噂は聞いておりますとも……貴方は『レベル売買』が可能なのですよね。私どもは、そのレベルが必要でわざわざ世界の最果てからやって来たのです」
なにやら訳ありのようだな。
これで俺はダンジョンを作る事も可能になった。開拓も可能だし、世界に一人しかいないという『ダンジョンマスター』も目指せる。
マスターになるつもりはないが、一先ずは『イルミネイト』の地下にでもダンジョンを設置しようかなとは俺は思った。
「今日は第一歩を踏み出しましたね」
「ついて来てくれてありがとうな、ルナ。これからはレベル売買とダンジョン開発も進めていく」
そんな話をしながらもお店へ戻った。
イルミネイトに戻ると、そこには桃色の髪を靡かせる騎士が歩いていた。あの細く、無駄のないボディラインはソレイユだな。
「戻っていたのか、ソレイユ」
「ただいま。うん、ペイルの面倒を見ていたの。って、ルナと一緒に出掛けていたのね。そっちは何していたの?」
「海人様が新事業を始めるそうなのです」
俺の代わりにルナが答えてくれる。
「へぇ! 新事業ね。レベル売買だけでなく、何か他の商売をやろうとしているのね。何やるの? レアアイテム取引とか?」
興味津々にソレイユは俺に視線を合わせる。
「そんな普通の商人じゃないよ、俺は。ダンジョン開発さ」
「ダンジョン開発? なにそれ、面白そう」
「とりあえず、試しにイルミネイトの地下室を魔改造してダンジョンにしようかなと計画中だ」
「ちょ! それ名案ね! 直ぐに狩りに行けていいじゃん」
「まあな。とにかく――」
そこで『ゴーン』と呼び出し鈴が鳴る。
どうやら来客らしい。
「すまん、ソレイユ。お客さんだ」
「あ~、うん。じゃ、あたしは最上階のお風呂でも行って来るわ。良かったら、ルナも来る~?」
「いいですね、では、わたしもご一緒しますね♪ 海人様、大変申し訳ないのですが……」
「いや大丈夫だよ。こっちは俺に任せてゆっくりするといい」
ソレイユとルナは、魔導式エレベーターへ向かい、最上階にある展望風呂へ向かった。あそこは眺めが良くて最高だ。
俺はお客の対応だ。
◆
玄関へ向かうと四人組のギルドらしき人たちが立っていた。俺は、その光景にちょっとギョッとなってしまう。
な、なんだか珍しいお客さんだな。
見ない顔だった。
「ご来店ありがとうございます。えっと、お客様は四名でございますか?」
俺が訊ねるとリーダーらしき高齢の男性が前へ出る。なんだこの超豪華なローブを羽織った老人。貫禄があるなぁ。
「お初目に掛かります。私共は最果ての国・パラレログラムから参りました……ギルド『パラレログラム』でございます」
「え……最果ての国・パラレログラムのギルド『パラレログラム』?」
「左様でございます」
な、なんだそれは。
聞いた事がない。
そんな国……あったかなあ。
「ちなみに、お名前を伺っても?」
「ええ、私はパラレログラム国のプロフェッサーにしてギルドマスターの『ジェネラル』でございます。魔術師などをやっておりましてね。皆さんも自己紹介をしなさい」
赤髪の少年が前へ出る。
「俺はプライムだ。この通りノコギリの使い手だ。よろしくな」
プライムの腰には『ノコギリ』が二本あった。
彼の衣装も歯もノコギリ状だった。
何なんだろうこのやたら、ギザギザの人。
「私はナイツです。この通り、ビリヤードのキュー・スティックが武器でして……突くのが得意なんです。……ウフフ」
いやらしい手つきで長い棒を持つ金髪のお姉さん。なんでそんなクニクニと……! 確かに、あれはビリヤードで使うヤツだ。それが武器だって?
「わたしはモニカで~す★ よろしく★」
きゃぴきゃぴした十五歳くらいのドレスに身を包む少女は、そう名乗った。彼女の武器は見当たらない。この流れからして、何かしら武器を持っているかと思ったが。
こうなると名乗られたからには、俺も名乗らねばな。
「俺はこの『イルミネイト』を経営しているカイトです。よろしくお願いします」
自己紹介を終えると、あの老体が目の前に。
「やはり、貴方様が。噂は聞いておりますとも……貴方は『レベル売買』が可能なのですよね。私どもは、そのレベルが必要でわざわざ世界の最果てからやって来たのです」
なにやら訳ありのようだな。
0
あなたにおすすめの小説
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる