237 / 308
【237】 宝剣ルナティック
しおりを挟む
宝剣ルナティックの強制効果『バーサーク』により、どうやら俺は十倍の攻撃力と攻撃速度を得てしまったらしい。
「おまけに移動速度も上がってる。こりゃいいな! ――よし、ここは俺に任せろ。皆は、もしもの時に備えてそこで待機してくれ」
背後にいる千人の商人達に対し、俺はそう指示を出した。と、同時にルナが俺の元へ寄ってくる。
「海人様、わたしは先ほどの未来視で魔力が枯渇しております。ですので、足を引っ張らないよう、ここでミーティアちゃんと共に待っています。必ず帰って来て下さいね」
そう切なそうに俺の頬に手を伸ばす。
これは、おまじないだ。
この世で一番ありがたい力を貰った所で俺は一人、アムールの屋敷の中へ向かった。疾風迅雷のように俺は駆けていく。
「――――」
そういえば、マレフィックはどうやって侵入した? この別荘はかなり厳重なセキュリティだった。あのデマイズもだが……何か特殊なアイテムやスキルでも使ったのだろうか。
まあいいさ、本人に直接聞けばいい。
大きく広い通路を行けば、あの赤い扉の前。そこにはマレフィックの姿があった。……良かった。まだ中へ侵入されていない。モンスターも無事だ。
「止めろ、マレフィック!!」
「僕は一応、弓使いでもあってね、割と足には自信がったんだが、もう追い付いたのか。しかも一人で来るとは愚かで馬鹿なのかな、君は」
俺の方へ振り向き、不気味な笑みを浮かべるマレフィック。まるで悪魔だ……。コイツ、デマイズ以上にイカれてやがる。
「なんとでも言え。俺はこの騒動を終わらせる。その為にお前を止めに来たんだ」
「僕を止める? もう遅いんだよ。この扉の向こうにティーニーグリズリーやイクスドラゴンが保護されているのは知っているんだ。モンスター達を僕のテイマーの力で操り、帝国を崩壊させる。さあ、この地獄の門を開こうか……!」
高笑いするマレフィックは、懐から『黄金の鍵』を取り出した。……な、なんだあの金に輝く鍵は。形はスケルトンキーだが、なんだかヴィンテージ物。
「それは……」
「これは、エルドラードのギルドマスター・オールが製造した『アナライズ』という鍵さ。コイツがあれば、どのような扉も開けられるのさ。そして、あらゆる部屋の構造を解析も可能。……まあ、本来はオルビスの塔に使われる代物だったらしいがな」
オールの作ったアナライズ。
そうか、あの鍵を使って侵入したのか。
デマイズもアレを使って。
「でも、まて……となるとデマイズは……まさか」
「フフ、そうですよ、カイト!」
唐突に聞き覚えのある声が響く。
マレフィックの影が揺れていた。
まさか、あの影が? それから黒い影がウネウネと移動し、形を変えてデマイズとなった。そんな能力もあったのか。
「お前……脱獄したのか。あの鍵を使って」
「そうですとも。彼は……マレフィックは、アナライズを私に託してくれたんです。おかげでオルビス騎士団から逃げ出すのに苦労はしなかった。さあ、これで二対一ですよ、降参するなら今の内――ぶあふぁあああああああッ!?」
俺は、デマイズが言い終わる前にも宝剣ルナティックを振い、顔面に打ち付けた。ドンッと鈍い音がして、頬骨の砕ける音がした。
ゴロゴロと転がっていくデマイズは、そのまま壁に体を打ち付け倒れた。……おぉ、これが『ルナティック』と『バーサーク』の力か。スゲェ。
「カイト、貴様……! デマイズを一撃で! いつの間にそんな力を……それになんだ、そのハンマー! ブラックスミスが使う槌よりも小さいし、いったい……」
「覚えておけ、これはお前を倒す宝剣だ」
「クソが! デマイズは役に立たないどころか、死体にしか興味がないただのクズでしかなかった。もういい、この扉を開ける!」
あの鍵を、アナライズを使うマレフィック。くそっ、させてなるものか!! これを阻止せねば、お店も帝国も、何もかも消え去る。
「やらせるかッ!!」
「言っただろう、カイト。僕は弓職でもあると! デマイズの黒薔薇、ブラックローズは僕が考案したクロスボウなんだよ。これを使う」
――そうか、あのクロスボウはヤツが開発したのか。道理で、デマイズには似合わなすぎだし、使いこなせていないなと思った。
マレフィックは、クロスボスを乱れ撃ちしてくる。俺は、宝剣ルナティックで矢を捌く。くそっ……矢は魔力で編んでいるから、どんどん飛んできやがる。
「このッ! しつこい!!」
「ははは、それでは身動きできまい。僕はその間にアナライズを使用する。扉よ、開け」
鍵が輝き始める。
ダメだ……こうなれば、一気に畳みかける。
「武器レベルアップ!!」
Lv.10宝剣ルナティックを完成させ、一気に突撃を掛ける。もう少し、もう少し前進出来れば――だが、扉は開いてしまった。
「これで……これで終わりだ、カイト!! ペット達は僕のもの!! 全モンスターをひと暴れさせてやる!! ふははははは!!」
ガシャンと、扉は全て開き終えた。
「く……そ、ここまでか」
諦めかけたその時だった。
扉の向こうから桃色の影が飛んで来た。
『クリムゾンブレイク!!!』
赤い閃光がマレフィックの腹部に命中し、深く抉《えぐ》っていた。……なっ、なんだ!? よく目を凝らすと、それは聖剣マレットだった。
――という事は。
「ソレイユ……!」
「まだよ!!」
『ファントムブレイズ!!! ――からの、ヘルズブラスト!!!』
ソレイユは猛烈な勢いで連撃を繰り返した。ドォォン、バコォォンと容赦のない破壊的なダメージをマレフィックに与えていた。普通死ぬだろ、アレ……。
彼の体は宙を舞い、草原に叩きつけられた。そして、岩に激突。その岩が粉々になった。なんて威力だ。ていうか、ソレイユがスキル乱発は珍しいな。
「お、おいおい……この『楽園』の中にいたのかよ、ソレイユさん」
「言ったでしょう、スピカを保護するって。で、中へ入ったらペット達の避難をさせられてさ~、もうココにはいないわよ」
「へ……いないって」
「そのまんまの意味よ。ほら、デマイズなんて侵入者があったくらいだから、アムールが警戒してたのよね。きっと、ペット達が狙われるかもって。だから、イクスドラゴンに乗って、あたしに相談しに来ていたのよ」
ああ……それで、二人してイクスドラゴンに乗って来ていたのか。納得した。アムールも今回の件を危惧していたんだ。
状況を重く見たアムールは、ペット達を避難させたと……よくやったよ。ナイスだ。これで、マレフィックに狙われずに済む。
その本人が復活していた。
「あああああああああ!! 痛い、痛い、痛いぞぉぉぉ、くそぉぉお!! 肋骨に左腕を骨折した。体の中がグチャグチャだ! うあぁ、もう激痛で死にそうだ……帝国の騎士・ソレイユ……! 酷いじゃないか……善良な一般市民をこんな目に遭わせるとはなァ!」
「は? 善良な一般市民? バッカじゃないの。アンタ、気でも狂っているんじゃないかしら。もうね、アンタは終わりよ。ペット達も移動済みだし、ここには何もない」
そう冷たくソレイユは言い放つ。
ズタボロのマレフィックは、キョロキョロと周囲を見渡し、モンスターがいない事に混乱し、プルプルと震え始めていた。
「くそがああああああああああッ!!!」
終わったな。
「おまけに移動速度も上がってる。こりゃいいな! ――よし、ここは俺に任せろ。皆は、もしもの時に備えてそこで待機してくれ」
背後にいる千人の商人達に対し、俺はそう指示を出した。と、同時にルナが俺の元へ寄ってくる。
「海人様、わたしは先ほどの未来視で魔力が枯渇しております。ですので、足を引っ張らないよう、ここでミーティアちゃんと共に待っています。必ず帰って来て下さいね」
そう切なそうに俺の頬に手を伸ばす。
これは、おまじないだ。
この世で一番ありがたい力を貰った所で俺は一人、アムールの屋敷の中へ向かった。疾風迅雷のように俺は駆けていく。
「――――」
そういえば、マレフィックはどうやって侵入した? この別荘はかなり厳重なセキュリティだった。あのデマイズもだが……何か特殊なアイテムやスキルでも使ったのだろうか。
まあいいさ、本人に直接聞けばいい。
大きく広い通路を行けば、あの赤い扉の前。そこにはマレフィックの姿があった。……良かった。まだ中へ侵入されていない。モンスターも無事だ。
「止めろ、マレフィック!!」
「僕は一応、弓使いでもあってね、割と足には自信がったんだが、もう追い付いたのか。しかも一人で来るとは愚かで馬鹿なのかな、君は」
俺の方へ振り向き、不気味な笑みを浮かべるマレフィック。まるで悪魔だ……。コイツ、デマイズ以上にイカれてやがる。
「なんとでも言え。俺はこの騒動を終わらせる。その為にお前を止めに来たんだ」
「僕を止める? もう遅いんだよ。この扉の向こうにティーニーグリズリーやイクスドラゴンが保護されているのは知っているんだ。モンスター達を僕のテイマーの力で操り、帝国を崩壊させる。さあ、この地獄の門を開こうか……!」
高笑いするマレフィックは、懐から『黄金の鍵』を取り出した。……な、なんだあの金に輝く鍵は。形はスケルトンキーだが、なんだかヴィンテージ物。
「それは……」
「これは、エルドラードのギルドマスター・オールが製造した『アナライズ』という鍵さ。コイツがあれば、どのような扉も開けられるのさ。そして、あらゆる部屋の構造を解析も可能。……まあ、本来はオルビスの塔に使われる代物だったらしいがな」
オールの作ったアナライズ。
そうか、あの鍵を使って侵入したのか。
デマイズもアレを使って。
「でも、まて……となるとデマイズは……まさか」
「フフ、そうですよ、カイト!」
唐突に聞き覚えのある声が響く。
マレフィックの影が揺れていた。
まさか、あの影が? それから黒い影がウネウネと移動し、形を変えてデマイズとなった。そんな能力もあったのか。
「お前……脱獄したのか。あの鍵を使って」
「そうですとも。彼は……マレフィックは、アナライズを私に託してくれたんです。おかげでオルビス騎士団から逃げ出すのに苦労はしなかった。さあ、これで二対一ですよ、降参するなら今の内――ぶあふぁあああああああッ!?」
俺は、デマイズが言い終わる前にも宝剣ルナティックを振い、顔面に打ち付けた。ドンッと鈍い音がして、頬骨の砕ける音がした。
ゴロゴロと転がっていくデマイズは、そのまま壁に体を打ち付け倒れた。……おぉ、これが『ルナティック』と『バーサーク』の力か。スゲェ。
「カイト、貴様……! デマイズを一撃で! いつの間にそんな力を……それになんだ、そのハンマー! ブラックスミスが使う槌よりも小さいし、いったい……」
「覚えておけ、これはお前を倒す宝剣だ」
「クソが! デマイズは役に立たないどころか、死体にしか興味がないただのクズでしかなかった。もういい、この扉を開ける!」
あの鍵を、アナライズを使うマレフィック。くそっ、させてなるものか!! これを阻止せねば、お店も帝国も、何もかも消え去る。
「やらせるかッ!!」
「言っただろう、カイト。僕は弓職でもあると! デマイズの黒薔薇、ブラックローズは僕が考案したクロスボウなんだよ。これを使う」
――そうか、あのクロスボウはヤツが開発したのか。道理で、デマイズには似合わなすぎだし、使いこなせていないなと思った。
マレフィックは、クロスボスを乱れ撃ちしてくる。俺は、宝剣ルナティックで矢を捌く。くそっ……矢は魔力で編んでいるから、どんどん飛んできやがる。
「このッ! しつこい!!」
「ははは、それでは身動きできまい。僕はその間にアナライズを使用する。扉よ、開け」
鍵が輝き始める。
ダメだ……こうなれば、一気に畳みかける。
「武器レベルアップ!!」
Lv.10宝剣ルナティックを完成させ、一気に突撃を掛ける。もう少し、もう少し前進出来れば――だが、扉は開いてしまった。
「これで……これで終わりだ、カイト!! ペット達は僕のもの!! 全モンスターをひと暴れさせてやる!! ふははははは!!」
ガシャンと、扉は全て開き終えた。
「く……そ、ここまでか」
諦めかけたその時だった。
扉の向こうから桃色の影が飛んで来た。
『クリムゾンブレイク!!!』
赤い閃光がマレフィックの腹部に命中し、深く抉《えぐ》っていた。……なっ、なんだ!? よく目を凝らすと、それは聖剣マレットだった。
――という事は。
「ソレイユ……!」
「まだよ!!」
『ファントムブレイズ!!! ――からの、ヘルズブラスト!!!』
ソレイユは猛烈な勢いで連撃を繰り返した。ドォォン、バコォォンと容赦のない破壊的なダメージをマレフィックに与えていた。普通死ぬだろ、アレ……。
彼の体は宙を舞い、草原に叩きつけられた。そして、岩に激突。その岩が粉々になった。なんて威力だ。ていうか、ソレイユがスキル乱発は珍しいな。
「お、おいおい……この『楽園』の中にいたのかよ、ソレイユさん」
「言ったでしょう、スピカを保護するって。で、中へ入ったらペット達の避難をさせられてさ~、もうココにはいないわよ」
「へ……いないって」
「そのまんまの意味よ。ほら、デマイズなんて侵入者があったくらいだから、アムールが警戒してたのよね。きっと、ペット達が狙われるかもって。だから、イクスドラゴンに乗って、あたしに相談しに来ていたのよ」
ああ……それで、二人してイクスドラゴンに乗って来ていたのか。納得した。アムールも今回の件を危惧していたんだ。
状況を重く見たアムールは、ペット達を避難させたと……よくやったよ。ナイスだ。これで、マレフィックに狙われずに済む。
その本人が復活していた。
「あああああああああ!! 痛い、痛い、痛いぞぉぉぉ、くそぉぉお!! 肋骨に左腕を骨折した。体の中がグチャグチャだ! うあぁ、もう激痛で死にそうだ……帝国の騎士・ソレイユ……! 酷いじゃないか……善良な一般市民をこんな目に遭わせるとはなァ!」
「は? 善良な一般市民? バッカじゃないの。アンタ、気でも狂っているんじゃないかしら。もうね、アンタは終わりよ。ペット達も移動済みだし、ここには何もない」
そう冷たくソレイユは言い放つ。
ズタボロのマレフィックは、キョロキョロと周囲を見渡し、モンスターがいない事に混乱し、プルプルと震え始めていた。
「くそがああああああああああッ!!!」
終わったな。
0
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる