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【236】 マスターテイマー
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ルナの未来視を信じ、俺達はアムールの別荘へ向かった。今はスピカの住んでいる場所でもあるし、多くのペットモンスターも保護されている場所だ。
「アムール、悪いが別荘で戦闘が起きるかもしれん」
「ええ、こればかりは致し方ありません。わたくしとしても、あの子達が利用されたり、傷つけあったりする姿なんて見たくはありませんから」
そうさせない為にも……急ぐ!
走って走って走りまくった。
俺の背後に千人を超える大所帯が形成。ドタドタと忙しなく進軍していく。これだけの大規模人数だ、万が一があってもきっと大丈夫。
走り続けていると……
ようやくアムールの別荘前に辿り着く。
「ここね、カイト。あたしはスピカちゃんの保護を最優先にするわ。その方がいいでしょ?」
「トニーが心配するからな。任せたよ、ソレイユ。ただ無茶はするな」
「大丈夫、任せて。これでも帝国の騎士だからね」
ソレイユは、ダンッと軽快に飛び跳ねる。
「さて、別荘内のモンスター達は……」
良かった、ペットモンスターは放たれていない。
安堵し、庭を歩いているとそこで丁度、侵入してくる二つの影があった。あれは……あの金髪ツインテールは間違いない。
パラセレネ・ピルグリメッジだ。
それとこの前、レベルの取引をした弓職の男だ。あの黒髪ロン毛、キリッとした渋くも凛々しい容姿は本人だ。ただ、名前は分からない。
「なっ……! どうして先回りされているの! マレフィック、これはどういう事!? アイツ等、わたくしのお屋敷に向かっているのではなかったの!」
プンプン怒るパラセレネは、弓職の男にギャアギャア吼えまくっていた。どうやら、想定外だったらしいな。良かったぁ、間に合って。
「これは驚いたよ。本来なら……パラセレネを叩く連中がピルグリメッジ家へ集中するというのが、僕の筋書きだった。そこで大量のエクサダイトを起爆し、まぁ半分くらい減らせれば御の字かなと思ったのだけど、全員しぶとく生き残るとはね」
弓職の男……どうやら名は『マレフィック』というらしい。彼は、含み笑いを浮かべた。なんだ、不気味だなコイツ。
ていうか『エクサダイト』だと?
それは『爆薬』か『オーバー精錬』に使われるアイテムだ。現在、帝国・レッドムーンでは高需要で入手困難な希少鉱石。爆弾に転用すればその爆発力は凄まじい。
拳一個分でもあろうものなら、城は余裕で吹っ飛ぶ。そんなモンを仕掛けているとか、物騒以外の何ものでもない。あの男……何者だ。
「おい、お前! マレフィックだったか。パラセレネとはどういう関係だ? 協力し合っている所を見ると、前にレベルを購入したのはドラゴンのテイムの為ってわけか」
「そうさ、僕はパラセレネの婚約者。彼女の為にこの計画を実行したのさ。いや、もっと前からやるつもりだった。でもね、以前はシャロウが君臨していたからね、中々実行に移せなかったのさ」
こ、この男……今なんと?
「お前、まさかシャロウと!」
「そうとも。僕はシャロウを裏から支え、援助していた。でもその世界最強ギルドも今では消え去ってしまった。もう用はないし、興味もない。
改めて名乗ろう。僕はマスターテイマーの『マレフィック・コヴェナント』だ。元共和国・ブルームーンの将軍とは双璧を成す地位だったさ。けれど、あんまり目立たなくてね……たいした力もなかった僕は金だけはあった。だからさ、シャロウに関わりテイマーの道を極めたのさ」
「そうかよ、マレフィック。よくぞ名乗ってくれたよ、じゃあ、やっぱりお前は敵だよ。パラセレネ、お前もだ」
そう冷たく言い放つと、パラセレネが発狂した。
「ふざけないでよ!!! マレフィック!! このままじゃ、わたくし達はおしまいよ! どうしてくれるのよ!!」
激しくマレフィックの体を揺さぶるパラセレネの表情は、まるでオークかゴブリンのようだった。なんと醜い。
「うるせぇッ!!」
バチンと大きな音がした。
マレフィックがパラセレネの頬を思いっきり引っ叩いていた。……おいおい、俺達の前で、そんな大胆に暴力を……。
「……きゃぁッ!!!」
バタッとパラセレネは倒れた。
なんだ、仲違いか?
「図に乗るな、パラセレネ! 君は僕の言う事だけを聞いていればいいんだ!! お前は所詮、僕の人形なんだよ。いいな!!」
「……そ、そんなぁ……うぅ……」
頬を腫らし、泣き崩れるパラセレネ。もう戦う覇気もない。あれだけ暴力を振われて、暴言まで吐かれるとか心も折れるわな。
可哀想とも思えなかった。
どんな理由があれ、彼女はやりすぎた。
だが、それ以上に……!
「マレフィック・コヴェナント、お前が元凶だ!」
「……あぁ、カイト。お前に会いたかった!! シャロウ時代、ずっとずっとお前の噂を耳にしていたぞ。お前には商売の才能があった。その世界唯一の『レベル売買』スキルを遺憾なく発揮し、あの最弱だったギルドを最強へと変えた。
だが、マスターのアトモスフィア、No.2でブルームーンの姫君だったエキナセアは、お前を追放した……それからだ。それから歯車は狂いだした」
ギリッと俺を睨むマレフィック。
そこには憎悪があった。
ヤツは言葉を続けた。
「正直、共和国・ブルームーンの運命はどうでも良かった……あの国はどのみち帝国には勝てなかった。圧倒的な戦力差があったからな。それに、この僕でさえも国を裏切ったからな。だけど、お前は、お前は!! 僕からパラセレネを奪ったんだ!!」
「パラセレネを奪った? 何の事だ」
「やっぱり覚えていないのか、カイト。お前は最低なヤツだ。……あぁ、パラセレネ、僕のパラセレネ。叩いて済まなかった。今すぐあのクズを殺してやるからな」
パラセレネは、怯えていた。
頭を抱え絶望さえしているようだった。
「覚えていないんじゃない。俺は記憶の一部を消されたんだよ。だから、思い出せない事もある。すまんな」
ソレイユの幼馴染だったアメリアという少女にやられたんだ。ソレイユもその記憶消去スキルの影響を受けていたがな……。
「そうか、それなら都合がいい! もう思い出さなくていいぞ、パラセレネの事はな! 二度と彼女を呼ぶな。思い出すな! カイト、この先にあるのは絶望だ。さあ、始めようか……帝国・レッドムーンの終焉を」
ニヤリとマレフィックは笑い、走り出していく。まずい、屋敷の中に入って、ペットモンスターを自分のモノにする気か!!
させるかよ、絶対にさせるものか。
「マレフィック、お前だけは絶対に許さん!!」
駆け出そうとすると、アムールが武器をくれた。
「カイトさん、これをお使いになって下さいませ。これは、ノイヤール家に代々伝わる『宝剣ルナティック』です」
「ルナティック……? って、これ!」
「そうです。これは聖剣マレットよりは劣りますが、同じ系統として製作された試作品です。ですが、能力は素晴らしいですから、カイトさんに使って戴きたいのです」
まさか、マレットと同じハンマー型を渡されるとはな。ただし、形状がやや違う。こっちの方が若干ながら大きい。重さもあった。
「か、海人様……思い出しました。それ、わたしが小さい頃、アムールに差し上げたモノなんです。まさか、ノイヤール家にあったとは……完全に忘れていました」
「そうです。これは子供の頃のルナ様が遊んでおられたものです」
子供の頃のルナ、宝剣でなにやってんのー! でも、想像するだけで可愛いな。うん、ルナは可愛い。超絶に可愛い。
「ありがとう、アムール。これで俺は戦えるよ、ところで、これって何か効果とかあるの?」
「ええ、それは名前の通り『狂気』の力を持つのです。つまり、攻撃力と攻撃速度を底上げする『バーサーク』スキルを強制発動させるのですよ」
――その瞬間、ドドドンと俺の体が真っ赤に染まった。……ただでさえ、Lv.9999の俺が、更にパワーアップ!?
「アムール、悪いが別荘で戦闘が起きるかもしれん」
「ええ、こればかりは致し方ありません。わたくしとしても、あの子達が利用されたり、傷つけあったりする姿なんて見たくはありませんから」
そうさせない為にも……急ぐ!
走って走って走りまくった。
俺の背後に千人を超える大所帯が形成。ドタドタと忙しなく進軍していく。これだけの大規模人数だ、万が一があってもきっと大丈夫。
走り続けていると……
ようやくアムールの別荘前に辿り着く。
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「トニーが心配するからな。任せたよ、ソレイユ。ただ無茶はするな」
「大丈夫、任せて。これでも帝国の騎士だからね」
ソレイユは、ダンッと軽快に飛び跳ねる。
「さて、別荘内のモンスター達は……」
良かった、ペットモンスターは放たれていない。
安堵し、庭を歩いているとそこで丁度、侵入してくる二つの影があった。あれは……あの金髪ツインテールは間違いない。
パラセレネ・ピルグリメッジだ。
それとこの前、レベルの取引をした弓職の男だ。あの黒髪ロン毛、キリッとした渋くも凛々しい容姿は本人だ。ただ、名前は分からない。
「なっ……! どうして先回りされているの! マレフィック、これはどういう事!? アイツ等、わたくしのお屋敷に向かっているのではなかったの!」
プンプン怒るパラセレネは、弓職の男にギャアギャア吼えまくっていた。どうやら、想定外だったらしいな。良かったぁ、間に合って。
「これは驚いたよ。本来なら……パラセレネを叩く連中がピルグリメッジ家へ集中するというのが、僕の筋書きだった。そこで大量のエクサダイトを起爆し、まぁ半分くらい減らせれば御の字かなと思ったのだけど、全員しぶとく生き残るとはね」
弓職の男……どうやら名は『マレフィック』というらしい。彼は、含み笑いを浮かべた。なんだ、不気味だなコイツ。
ていうか『エクサダイト』だと?
それは『爆薬』か『オーバー精錬』に使われるアイテムだ。現在、帝国・レッドムーンでは高需要で入手困難な希少鉱石。爆弾に転用すればその爆発力は凄まじい。
拳一個分でもあろうものなら、城は余裕で吹っ飛ぶ。そんなモンを仕掛けているとか、物騒以外の何ものでもない。あの男……何者だ。
「おい、お前! マレフィックだったか。パラセレネとはどういう関係だ? 協力し合っている所を見ると、前にレベルを購入したのはドラゴンのテイムの為ってわけか」
「そうさ、僕はパラセレネの婚約者。彼女の為にこの計画を実行したのさ。いや、もっと前からやるつもりだった。でもね、以前はシャロウが君臨していたからね、中々実行に移せなかったのさ」
こ、この男……今なんと?
「お前、まさかシャロウと!」
「そうとも。僕はシャロウを裏から支え、援助していた。でもその世界最強ギルドも今では消え去ってしまった。もう用はないし、興味もない。
改めて名乗ろう。僕はマスターテイマーの『マレフィック・コヴェナント』だ。元共和国・ブルームーンの将軍とは双璧を成す地位だったさ。けれど、あんまり目立たなくてね……たいした力もなかった僕は金だけはあった。だからさ、シャロウに関わりテイマーの道を極めたのさ」
「そうかよ、マレフィック。よくぞ名乗ってくれたよ、じゃあ、やっぱりお前は敵だよ。パラセレネ、お前もだ」
そう冷たく言い放つと、パラセレネが発狂した。
「ふざけないでよ!!! マレフィック!! このままじゃ、わたくし達はおしまいよ! どうしてくれるのよ!!」
激しくマレフィックの体を揺さぶるパラセレネの表情は、まるでオークかゴブリンのようだった。なんと醜い。
「うるせぇッ!!」
バチンと大きな音がした。
マレフィックがパラセレネの頬を思いっきり引っ叩いていた。……おいおい、俺達の前で、そんな大胆に暴力を……。
「……きゃぁッ!!!」
バタッとパラセレネは倒れた。
なんだ、仲違いか?
「図に乗るな、パラセレネ! 君は僕の言う事だけを聞いていればいいんだ!! お前は所詮、僕の人形なんだよ。いいな!!」
「……そ、そんなぁ……うぅ……」
頬を腫らし、泣き崩れるパラセレネ。もう戦う覇気もない。あれだけ暴力を振われて、暴言まで吐かれるとか心も折れるわな。
可哀想とも思えなかった。
どんな理由があれ、彼女はやりすぎた。
だが、それ以上に……!
「マレフィック・コヴェナント、お前が元凶だ!」
「……あぁ、カイト。お前に会いたかった!! シャロウ時代、ずっとずっとお前の噂を耳にしていたぞ。お前には商売の才能があった。その世界唯一の『レベル売買』スキルを遺憾なく発揮し、あの最弱だったギルドを最強へと変えた。
だが、マスターのアトモスフィア、No.2でブルームーンの姫君だったエキナセアは、お前を追放した……それからだ。それから歯車は狂いだした」
ギリッと俺を睨むマレフィック。
そこには憎悪があった。
ヤツは言葉を続けた。
「正直、共和国・ブルームーンの運命はどうでも良かった……あの国はどのみち帝国には勝てなかった。圧倒的な戦力差があったからな。それに、この僕でさえも国を裏切ったからな。だけど、お前は、お前は!! 僕からパラセレネを奪ったんだ!!」
「パラセレネを奪った? 何の事だ」
「やっぱり覚えていないのか、カイト。お前は最低なヤツだ。……あぁ、パラセレネ、僕のパラセレネ。叩いて済まなかった。今すぐあのクズを殺してやるからな」
パラセレネは、怯えていた。
頭を抱え絶望さえしているようだった。
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ニヤリとマレフィックは笑い、走り出していく。まずい、屋敷の中に入って、ペットモンスターを自分のモノにする気か!!
させるかよ、絶対にさせるものか。
「マレフィック、お前だけは絶対に許さん!!」
駆け出そうとすると、アムールが武器をくれた。
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「ルナティック……? って、これ!」
「そうです。これは聖剣マレットよりは劣りますが、同じ系統として製作された試作品です。ですが、能力は素晴らしいですから、カイトさんに使って戴きたいのです」
まさか、マレットと同じハンマー型を渡されるとはな。ただし、形状がやや違う。こっちの方が若干ながら大きい。重さもあった。
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「ありがとう、アムール。これで俺は戦えるよ、ところで、これって何か効果とかあるの?」
「ええ、それは名前の通り『狂気』の力を持つのです。つまり、攻撃力と攻撃速度を底上げする『バーサーク』スキルを強制発動させるのですよ」
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