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【211】 誓約の果てに
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澄み切った青空を自由落下している。
「すげぇ風だ」
「カイト、これで決めるんだね」
「ああ……トドメを刺すならこれしかない」
ミーティアのテレポートで【共和国・ブルームーン】の上空へ出ていた。かなりの速度で落ちている。アトモスフィアも落下中だ。
「……カイト、貴様なにをする気だ」
「全てを終わらせる。この大戦斧・エンディミオンでな……!」
「…………まさか!」
「そのまさかさ……!! アトモスフィア、お前と共和国ごと破壊する。このスキルなら、いくら神器級の防具を持つお前でも耐えられないはずだ」
そう、大戦斧に隠された最強の力だ。この力ならば、国を滅ぼす事も可能。あのトラモントでさえ発動を躊躇った程の兵器スキル。
「……やめろ! 何もかも破壊し尽して……帝国一強の時代にする気か! それでは世界は何も変わらん……前よりも酷くなる。それよりだ、それより……お前の力と私の力を合わせ、皆のレベルをゼロにするのだ。それから、ダークエルフ一色に染めるんだ……そこから始めよう……なあ、カイト!」
「聞く耳持たん! ……安心しろ。世界の事なら俺が何とかしてやるさ!」
そう返すと、アトモスフィアはブチギレた。
「商人風情が――!!」
「お前こそ何様だ……! 身勝手に振舞い、大戦争を起こしておいて……この落とし前、どうつけてくれるんだ」
「もう良い……こうなれば、月と太陽の安楽で…………」
「させるかぁぁぁぁぁぁ…………ッ!!」
大戦斧の力を解放し、俺は月と太陽に祈った。
『天の火・ダークフィラメント――――!!!』
斧が黒く染まっていく――。
漆黒を纏いし大戦斧は、まるで意思を持つかのように莫大な魔力を放出。周囲にまき散らし、青空さえ闇に変えた。
「これが天の火……!」
「この程度の魔力――――なっ」
アトモスフィアが目を見開く。
闇空いっぱいの黒い炎が落ちていき――やがて集中豪雨となった。縦横無尽に駆け巡る黒炎は容赦なくアトモスフィアを巻き込み、共和国・ブルームーンへ落ちていく。
「これは闇属性魔法の類なのか……」
「カイト、落下を遅らせれるから私に掴まって」
「ああ」
ミーティアに掴まると、落下が緩やかになった。風船のように浮いているような感覚。多分、それに近い。これはすげぇな。
彼女の魔法に感心していれば、共和国・ブルームーンにダークフィラメントが命中――大爆発と大炎上を起こし、誰もいない国は消滅し、滅んだ。
「うぁ……! なんだこの爆風、ヤバすぎる……世界の終焉かよ」
「凄い風圧。なにこれ、あれがダークフィラメントだっていうの……本当に何もかもが消し飛んじゃう……!」
天変地異なんて可愛いモノだ。
それに比較にならない程に黒い水爆級の大爆発が起きてしまっていた。もはや、推移を見守る事しか出来ない。
「……ミーティア、高度は?」
「そろそろ限界かも……テレポートするね」
「ああ、これでアトモスフィアとは……むっ!」
転移しようとした瞬間だった。
上空に殺気を感じ、見上げた。
すると、そこにはアトモスフィアの姿が――!!
「くそっ、いつの間に飛び跳ねていやがった……!」
「爆風を利用したのだ……! 危うく爆発に巻き込まれ死ぬところだったがな……だが、全身の神器が私を助けてくれた。これがある限り私は死なない――ダーク・ヘルズ・ディメンション……!!!」
闇属性攻撃が大戦斧を砕く。
「――しまっ! 武器破壊!!」
バラバラと砕け散っていく斧は、無残にも朽ち果てた。……なんてこった。けれど、これでもう世界を滅ぼす武器は消えて無くなった。
「カイト! どうするの!」
「問題ないよ、ミーティア……俺にはもうひとつ武器がある!!」
「え、どこに!?」
「……来い! 聖剣・マレット!!!」
しんと静まり返る。
――しまった、さすがに距離がありすぎ――おぉ!? 帝国・レッドムーンの方角から超スピードで飛翔してくる小さな影。
ピキーンの光を放ち、まるで隕石のように飛んできた。俺はそれをキャッチする。
「マジで来ちゃったよ……!」
「そ、それってソレイユさんの聖剣・マレット! カイトってば、認められていたんだ!?」
「まあな、結構前にだけどな!」
「――――おのれええええええええ!! これで最後だ!!」
こちらに手を向けて来るアトモスフィアは、またあの闇属性攻撃を撃って来た。
『ダーク・ヘルズ・ディメンション!!!』
ならば、こっちは……!
『勝利を決める者――――――!!!』
「――――な、なぜそのスキルをお前があぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああぁぁ――――――!!!」
そう、これは本来ならソレイユの必殺スキルだった。
――少し前、ソレイユは俺にこのスキルを託すと言って来た。みんを守ると誓って欲しいと。だから、マタンさんの力を借りて、譲渡して貰う事になった。これはずっと俺とソレイユだけの秘密だった。だから、少し前にソレイユが放ったのは、別のスキルだったのだ。
そして、もうひとつスキルはあった。
ルナからも託されていた。
スキル売買のあの日。
彼女から申し出があった。
もしもの為があったら困ると、俺にシマープリーストの力を貸してくれた。だから、今なら使える。必ずルナの元へ帰ると誓ったから――。
『グロリアスオッフェルトリウム!!!』
「…………そんな、そんな……そんな事がぁぁぁあぁ、うああああああああああああああぁぁぁぁぁ…………ッ!!!」
これが本当の『月と太陽の誓約』だ。
これが本当の『月と太陽の融合』だ。
――――アトモスフィアの身に着ける全ての神器を破壊し、ついに全ての想いを到達させた。これで……勝利だ。
「すげぇ風だ」
「カイト、これで決めるんだね」
「ああ……トドメを刺すならこれしかない」
ミーティアのテレポートで【共和国・ブルームーン】の上空へ出ていた。かなりの速度で落ちている。アトモスフィアも落下中だ。
「……カイト、貴様なにをする気だ」
「全てを終わらせる。この大戦斧・エンディミオンでな……!」
「…………まさか!」
「そのまさかさ……!! アトモスフィア、お前と共和国ごと破壊する。このスキルなら、いくら神器級の防具を持つお前でも耐えられないはずだ」
そう、大戦斧に隠された最強の力だ。この力ならば、国を滅ぼす事も可能。あのトラモントでさえ発動を躊躇った程の兵器スキル。
「……やめろ! 何もかも破壊し尽して……帝国一強の時代にする気か! それでは世界は何も変わらん……前よりも酷くなる。それよりだ、それより……お前の力と私の力を合わせ、皆のレベルをゼロにするのだ。それから、ダークエルフ一色に染めるんだ……そこから始めよう……なあ、カイト!」
「聞く耳持たん! ……安心しろ。世界の事なら俺が何とかしてやるさ!」
そう返すと、アトモスフィアはブチギレた。
「商人風情が――!!」
「お前こそ何様だ……! 身勝手に振舞い、大戦争を起こしておいて……この落とし前、どうつけてくれるんだ」
「もう良い……こうなれば、月と太陽の安楽で…………」
「させるかぁぁぁぁぁぁ…………ッ!!」
大戦斧の力を解放し、俺は月と太陽に祈った。
『天の火・ダークフィラメント――――!!!』
斧が黒く染まっていく――。
漆黒を纏いし大戦斧は、まるで意思を持つかのように莫大な魔力を放出。周囲にまき散らし、青空さえ闇に変えた。
「これが天の火……!」
「この程度の魔力――――なっ」
アトモスフィアが目を見開く。
闇空いっぱいの黒い炎が落ちていき――やがて集中豪雨となった。縦横無尽に駆け巡る黒炎は容赦なくアトモスフィアを巻き込み、共和国・ブルームーンへ落ちていく。
「これは闇属性魔法の類なのか……」
「カイト、落下を遅らせれるから私に掴まって」
「ああ」
ミーティアに掴まると、落下が緩やかになった。風船のように浮いているような感覚。多分、それに近い。これはすげぇな。
彼女の魔法に感心していれば、共和国・ブルームーンにダークフィラメントが命中――大爆発と大炎上を起こし、誰もいない国は消滅し、滅んだ。
「うぁ……! なんだこの爆風、ヤバすぎる……世界の終焉かよ」
「凄い風圧。なにこれ、あれがダークフィラメントだっていうの……本当に何もかもが消し飛んじゃう……!」
天変地異なんて可愛いモノだ。
それに比較にならない程に黒い水爆級の大爆発が起きてしまっていた。もはや、推移を見守る事しか出来ない。
「……ミーティア、高度は?」
「そろそろ限界かも……テレポートするね」
「ああ、これでアトモスフィアとは……むっ!」
転移しようとした瞬間だった。
上空に殺気を感じ、見上げた。
すると、そこにはアトモスフィアの姿が――!!
「くそっ、いつの間に飛び跳ねていやがった……!」
「爆風を利用したのだ……! 危うく爆発に巻き込まれ死ぬところだったがな……だが、全身の神器が私を助けてくれた。これがある限り私は死なない――ダーク・ヘルズ・ディメンション……!!!」
闇属性攻撃が大戦斧を砕く。
「――しまっ! 武器破壊!!」
バラバラと砕け散っていく斧は、無残にも朽ち果てた。……なんてこった。けれど、これでもう世界を滅ぼす武器は消えて無くなった。
「カイト! どうするの!」
「問題ないよ、ミーティア……俺にはもうひとつ武器がある!!」
「え、どこに!?」
「……来い! 聖剣・マレット!!!」
しんと静まり返る。
――しまった、さすがに距離がありすぎ――おぉ!? 帝国・レッドムーンの方角から超スピードで飛翔してくる小さな影。
ピキーンの光を放ち、まるで隕石のように飛んできた。俺はそれをキャッチする。
「マジで来ちゃったよ……!」
「そ、それってソレイユさんの聖剣・マレット! カイトってば、認められていたんだ!?」
「まあな、結構前にだけどな!」
「――――おのれええええええええ!! これで最後だ!!」
こちらに手を向けて来るアトモスフィアは、またあの闇属性攻撃を撃って来た。
『ダーク・ヘルズ・ディメンション!!!』
ならば、こっちは……!
『勝利を決める者――――――!!!』
「――――な、なぜそのスキルをお前があぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああぁぁ――――――!!!」
そう、これは本来ならソレイユの必殺スキルだった。
――少し前、ソレイユは俺にこのスキルを託すと言って来た。みんを守ると誓って欲しいと。だから、マタンさんの力を借りて、譲渡して貰う事になった。これはずっと俺とソレイユだけの秘密だった。だから、少し前にソレイユが放ったのは、別のスキルだったのだ。
そして、もうひとつスキルはあった。
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もしもの為があったら困ると、俺にシマープリーストの力を貸してくれた。だから、今なら使える。必ずルナの元へ帰ると誓ったから――。
『グロリアスオッフェルトリウム!!!』
「…………そんな、そんな……そんな事がぁぁぁあぁ、うああああああああああああああぁぁぁぁぁ…………ッ!!!」
これが本当の『月と太陽の誓約』だ。
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