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【160】 エルフと騎士の帰還
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オーロラをイルミネイトに招待し、ソレイユとミーティアの帰りを待った。まだ二人の帰ってくる気配はない。
メイド二人は、割と仲良く厨房へ向かった。ルナは、オーロラをなんだかんだ信頼しているようで、緊張感も薄れて自然となっていた。
俺は、一階の応接室で書類の整理をしていた。
レベル売買関係の取引履歴、顧客情報、税金関係、国内や国外の情報が纏められた書類をそれぞれの箱に収納していく。
そうして作業を進めて振り返った時。扉に気配を感じて視線を移すと、ミーティアが顔をひょっこり出していた。
肩まで伸びる金色の髪がゆらゆら揺れている。あれは……こちらを覗き込んでいるようだな。翆色の瞳は微かに揺れ動いて、早く気づいてと言っているようにも見えた。
「そんな所で顔半分でどうした、ミーティア。ていうか、いつの間に帰っていたんだよ、おかえり」
「ただいま……です。さっきです」
「さっきか。で、コソコソとどうした」
「……その」
やっと姿を現し、こちらへやって来るなり、もじもじとしていた。なんか後ろに隠しているなー。実に分かりやすい。
「カイト、プレゼントです」
「プレゼント?」
両手で丁寧に差し出される小さなリング。
人差し指くらいのサイズ感で、指輪にも見えた。
古代文字のようなモノが刻まれているデザインで、全体的に深緑。そうか、これはピアスか。
「変わった濃い緑色だな。気持ちは嬉しいよ……でもなあ、ピアスは痛いだろう」
「これはピアスですが、イヤーカフなんです。挟むだけなので痛くありませんよ。ほら……」
と、ミーティアは髪を耳にかけて、右耳を見せてくれた。そこには、掌にあるモノと同等のイヤーカフが装着されていた。……しまった、さっきの仕草は可愛すぎるな。つい見惚れてしまった。
いや、それよりだ。
「くれるのか?」
「……はい、カイトに付けて欲しいのです」
そんな潤んだ瞳で見られると断れない。
ミーティアの掌にあるイヤーカフを摘まんで、そのまま左耳に装着してみた。……そうか、これってミーティアとペアイヤーカフという事になるのか。
「こんな感じか。どうだ?」
鈍い違和感があるだけで、痛みはなかった。自分では分からんけど、ちょっとオシャレになったかな。うん、まだ慣れないけどイイな。
「…………」
なんだか意外そうな顔をして、ミーティアは顔を一気に真っ赤にして……背を向けて去った。
「お、おい……」
唐突だな。
俺は、ただ左耳に付けただけなんだがな。
それにしても――なんだろう、このイヤーカフを装着してから、ここ最近ずっと酷かった肩凝りが解消されたような気が。そういう特殊効果でもあるのかもな。
◆
程なくしてソレイユも帰還した。
珍しい格好をして。
「おかえり、ソレイユ……って、なんだその貴族のお嬢様風な」
シックで落ち着きのあるワンピース。ピンクのリボンも可愛らしくて、なんと言うか可憐だった。これは所謂、ロリータってヤツだろうか。
俺は、その辺は詳しくないのだが……なんでこんな似合っているんだろうな。ココは素直に一言で「麗しい」と称賛を送りたい。
「ちょっ……心の声が漏れてるわよ、カイト」
「あっ」
思わず言葉が漏れてしまっていた。
俺は手で口を塞ぐも遅かった。
「でも、ありがと」
「初めて見るな、それ」
「うん、いつもの騎士の格好だと目立つし、いちいち声掛けられて面倒だからさ。でも、これなら、その辺にいる貴族と変わらないし。顔は、帽子を深く被れば判別できないからね」
今回の戦争に参加しなかったソレイユだが、その人気っぷりは相変わらずだった。何故か好意的に捉えられており、国を守る為にレッドムーンに残ったのだと勝手に解釈され、勝手に噂が広まっていた。
因みに、彼女の用事はつい先日の『来客』の所為であった。戦争不参加のソレイユの行動を見過ごすわけにもいかないと、騎士団の迎えがイルミネイトにやって来た。その為、ルナとソレイユは『オルビス』へ出ていたのだ。
あの様子からして皇帝陛下からのお咎めも無かったようだ。そうでなければ、彼女がこのイルミネイトに再び姿を現すわけがない。
「成程な。例の件は無事だったみたいだな」
「ええ、呼び出された時はヒヤヒヤしたけれどね。でも、ルナがついて来てくれたし……まあ、言っちゃうとね、珍しくルナが激怒しちゃってね……もちろん、あたしの為に」
「マジか……ルナが?」
「そりゃあもう、擦った揉んだの舌戦よ。あの皇帝陛下と騎士団長ノエル相手に捲し立てて――最後に『ソレイユは、わたしの友だ。彼女に処分を下すのならば誓約破棄してでも国を出て行く』と……二人を睨み殺す勢いだったわ」
ウソだろ……。
あの温厚のルナが。
ソレイユの為に必死になってくれたんだ。
最初から対立不可避だろうとは思ったけれど、無事に帰って来てくれた。ルナには、また後で感謝しよう。
今はとにかく、ソレイユの帰還を喜びたい。
「おかえり」
「うん……ただいま」
メイド二人は、割と仲良く厨房へ向かった。ルナは、オーロラをなんだかんだ信頼しているようで、緊張感も薄れて自然となっていた。
俺は、一階の応接室で書類の整理をしていた。
レベル売買関係の取引履歴、顧客情報、税金関係、国内や国外の情報が纏められた書類をそれぞれの箱に収納していく。
そうして作業を進めて振り返った時。扉に気配を感じて視線を移すと、ミーティアが顔をひょっこり出していた。
肩まで伸びる金色の髪がゆらゆら揺れている。あれは……こちらを覗き込んでいるようだな。翆色の瞳は微かに揺れ動いて、早く気づいてと言っているようにも見えた。
「そんな所で顔半分でどうした、ミーティア。ていうか、いつの間に帰っていたんだよ、おかえり」
「ただいま……です。さっきです」
「さっきか。で、コソコソとどうした」
「……その」
やっと姿を現し、こちらへやって来るなり、もじもじとしていた。なんか後ろに隠しているなー。実に分かりやすい。
「カイト、プレゼントです」
「プレゼント?」
両手で丁寧に差し出される小さなリング。
人差し指くらいのサイズ感で、指輪にも見えた。
古代文字のようなモノが刻まれているデザインで、全体的に深緑。そうか、これはピアスか。
「変わった濃い緑色だな。気持ちは嬉しいよ……でもなあ、ピアスは痛いだろう」
「これはピアスですが、イヤーカフなんです。挟むだけなので痛くありませんよ。ほら……」
と、ミーティアは髪を耳にかけて、右耳を見せてくれた。そこには、掌にあるモノと同等のイヤーカフが装着されていた。……しまった、さっきの仕草は可愛すぎるな。つい見惚れてしまった。
いや、それよりだ。
「くれるのか?」
「……はい、カイトに付けて欲しいのです」
そんな潤んだ瞳で見られると断れない。
ミーティアの掌にあるイヤーカフを摘まんで、そのまま左耳に装着してみた。……そうか、これってミーティアとペアイヤーカフという事になるのか。
「こんな感じか。どうだ?」
鈍い違和感があるだけで、痛みはなかった。自分では分からんけど、ちょっとオシャレになったかな。うん、まだ慣れないけどイイな。
「…………」
なんだか意外そうな顔をして、ミーティアは顔を一気に真っ赤にして……背を向けて去った。
「お、おい……」
唐突だな。
俺は、ただ左耳に付けただけなんだがな。
それにしても――なんだろう、このイヤーカフを装着してから、ここ最近ずっと酷かった肩凝りが解消されたような気が。そういう特殊効果でもあるのかもな。
◆
程なくしてソレイユも帰還した。
珍しい格好をして。
「おかえり、ソレイユ……って、なんだその貴族のお嬢様風な」
シックで落ち着きのあるワンピース。ピンクのリボンも可愛らしくて、なんと言うか可憐だった。これは所謂、ロリータってヤツだろうか。
俺は、その辺は詳しくないのだが……なんでこんな似合っているんだろうな。ココは素直に一言で「麗しい」と称賛を送りたい。
「ちょっ……心の声が漏れてるわよ、カイト」
「あっ」
思わず言葉が漏れてしまっていた。
俺は手で口を塞ぐも遅かった。
「でも、ありがと」
「初めて見るな、それ」
「うん、いつもの騎士の格好だと目立つし、いちいち声掛けられて面倒だからさ。でも、これなら、その辺にいる貴族と変わらないし。顔は、帽子を深く被れば判別できないからね」
今回の戦争に参加しなかったソレイユだが、その人気っぷりは相変わらずだった。何故か好意的に捉えられており、国を守る為にレッドムーンに残ったのだと勝手に解釈され、勝手に噂が広まっていた。
因みに、彼女の用事はつい先日の『来客』の所為であった。戦争不参加のソレイユの行動を見過ごすわけにもいかないと、騎士団の迎えがイルミネイトにやって来た。その為、ルナとソレイユは『オルビス』へ出ていたのだ。
あの様子からして皇帝陛下からのお咎めも無かったようだ。そうでなければ、彼女がこのイルミネイトに再び姿を現すわけがない。
「成程な。例の件は無事だったみたいだな」
「ええ、呼び出された時はヒヤヒヤしたけれどね。でも、ルナがついて来てくれたし……まあ、言っちゃうとね、珍しくルナが激怒しちゃってね……もちろん、あたしの為に」
「マジか……ルナが?」
「そりゃあもう、擦った揉んだの舌戦よ。あの皇帝陛下と騎士団長ノエル相手に捲し立てて――最後に『ソレイユは、わたしの友だ。彼女に処分を下すのならば誓約破棄してでも国を出て行く』と……二人を睨み殺す勢いだったわ」
ウソだろ……。
あの温厚のルナが。
ソレイユの為に必死になってくれたんだ。
最初から対立不可避だろうとは思ったけれど、無事に帰って来てくれた。ルナには、また後で感謝しよう。
今はとにかく、ソレイユの帰還を喜びたい。
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