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メテオゴーレムダンジョン
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振り向くと尻餅をつくローザの姿。
「そうでした! クエストは一人分なので、各々でクリアしないといけないんでした。忘れていました……」
「マジかよ。それでお前は入れなかったのか」
ダンジョンを出ようとすると、あのギルド『ディアボリック』の人達が動き出す。なんだあの不敵な笑み……まさか、これは罠!?
スライは、ローザの傍で腰を下ろす。相手が柄の悪い強面だから、ローザは涙目になってビビりまくって震える。やばい、助けないと!
「……あ、あの。わたしを襲う気ですか!?」
「へ? 違う違う。そういえば、シスター様にもクエストアイテムを渡し忘れていた。ほら、受け取ってくれ」
「へ……その、あれ……」
特に何もなく、ローザにアイテムを渡してくれるスライ。なんだ、てっきり罠かと思ったんだが、優しいじゃないか。
「これで取引完了。二人で頑張ってくれ!」
「え……はい。あの、疑ってごめんなさいでした。アイテムありがとうございます。ではでは」
「……っ! いいってことさ。じゃあな」
ローザは、手を振って別れた。石像ゴーレムに話しかけ、今度こそ進入できた。……ふぅ、ビビらせやがって。あのギルドは、見た目がおっかないだけで実際は優しいんだな。人は見かけによらないか。
納得していると、ローザがトコトコやってきた。ニコニコスマイルで。
「わたしとしたことが、クエストの仕様を失念してしまうとは」
「無事で良かったよ。俺はてっきり、スライたちが騙してローザを襲うかと思った」
「ええ、優しい人たちでした! それより、アビスさん相当焦っていましたね」
ニヤケ顔でからかうように俺を見つめてくる。そりゃそうだ。ローザがいないと俺は困るんだ。だけど、口に出すのは恥ずかしい!
――ので、誤魔化す。
「あ、焦ってない。ただ……俺は、あぁ!! あんなところに宝箱がああああ!」
「あー! 誤魔化したー! アビスさん、誤魔化したー!!」
叫ぶローザを無視して、俺は通路の先にある『宝箱』へ走る。へえ、高難易度ダンジョンってだけあって宝箱なんてあるもんだな。
開封してみると――
【レッドポーション改】
【重量:0.5】
【詳細】
通常のレッドポーションよりも重量が軽く、回復能力も高い。HPを小回復(30~50)する。このポーションは“三回分”使用できる。
「赤いポーションが『10個』か。そういえば、ログボでも沢山貰ったな」
「あ、それ、普通のレッドポーションよりも便利ですよ! なんと言っても軽くて三回も使えるんですから」
本来のレッドポーションは一度切りか。改造されているから、通常と違うんだな。現在、ログボ入手分と合わせて80個はあるから――実質240個分使えるわけか。そりゃスゲェや。
「よし、アイテムボックスへ入れた」
「アビスさん、アイテムボックスではダメですよ」
「へ?」
「ちゃんとアイテムショートカットに“セット”してください」
「意味が分からん」
「えっと、ですね。戦闘中にアイテムボックスからアイテムを取り出す場合、時間が掛かっちゃうんです。なので、アイテムショートカットに回復アイテムを登録しておくんです。この場合は『レッドポーション改』ですね」
バッテンでステータスを出す。ローザの指示通りに指を動かしていくと、確かに『アイテムショートカット』なる一覧があった。最大10個まで登録できるらしい。
「なにこれ」
「知らなかったんですか!?」
「知らん」
「そうでしたか。これは重要なので覚えておいて下さい。そのショートカットにアイテムを登録した場合は、アイテムボックスから取り出さなくても直接使用《・・・・》できるんです」
「ほうほう。そう言われると、いちいちアイテムボックスからアイテムを出すのって手間でダルいな」
「でしょ! なのでショートカットへ入れておくと、いつでも任意で使用できるんです」
レッドポーション改を登録。
すると【レッドポーション改:80個】と表示されていた。おぉ、すげぇや。
感心しながら、ごつごつとした岩の中を歩いていく。通路は広いけど、薄暗い。こんな不気味では、いつゴーレムが出現してもおかしくないな。
「ところで、ローザ」
「はい、なんでしょう?」
「なんで、そんなに詳しいんだ。俺より冒険の知識ありすぎだろ」
「気になるんですか?」
「そりゃな。もしかして、どこかのギルドとかパーティに所属していたのか」
「……捨てられたんです」
「え」
それはどういう意味だと聞き返そうとすると、正面からゴーレムが現れた。あれか! あの人間の三倍はある大きさの岩野郎がゴーレム。
「あれが『ゴーレム』ですよ! ヤツは『Lv.50』もあるんです。気を付けてください」
「なッ! そんなにレベルが高いのかよ」
どうやら、ローザはモンスターの詳細をスキルで見れるようで教えてくれた。
【ゴーレム】
【Lv.50】
【地属性】
【詳細】
HP:3500。
防御力が高いので物理攻撃のダメージが通りにくい。地属性攻撃のアースパンチに注意。
さすが高難易度ダンジョン。
いきなり強いな。
だけど、相手が強敵であるからこそ、俺の装備がどれほどの性能なのか試せる。
インビジブルスクエアを“槍”モードにして、俺は構えた。
これは軽量で持ちやすい。
「そ、それ……アビスさん、その武器って」
「なんだ。ローザ、これが見えるのか?」
「はい、同じパーティの場合は見えるようですね。ていうか、それ『ロンギヌスの槍』ですよ! 本物は神器級なんです」
「そうなのか。スクエアがこの形になっているから、再現しているのかもな」
「かもしれません。その武器、四形態もあって不思議ですね」
物珍しそうに俺の武器を見つめるローザ。それにしても、同じパーティだと形が認識できるとはな。
いや、それより『ゴーレム』を倒してみますかっ。
適当に槍を投げてみた。
――すると、槍は轟音を発して一瞬でゴーレムを粉々に打ち砕いた。
【EXP:1600】
【ITEM:ゴーレムの破片×1】
「……え。一撃!?」
「わ、わぁ……アビスさん、本気出し過ぎですよ!!」
「いやいや、俺は今、くっそ適当に投げたんだが」
「うそ……!」
どうやら、俺の力はゴーレムを軽く超えているらしい。……そりゃそうか。全身がSSS級だから。ここではまだ手応えは感じられないな。もっと奥へ進もっと。
「ローザ、ぼうっと立ち尽くしてないで先を行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ~」
奥の行き止まりまで来て、俺は仰天した。
「え……」
「ちょ、アビスさん。急に止まらないでください。なんです?」
「いや、ローザ。あれ」
「あれえ?」
行き止まりとなっている空間の真ん中に『地下階段』があった。なんか親切に【↓】の看板もあった。
ま、まさか……今までの通路ってまだダンジョンじゃなかったのか。この地下こそが本番というわけか。
「そうでした! クエストは一人分なので、各々でクリアしないといけないんでした。忘れていました……」
「マジかよ。それでお前は入れなかったのか」
ダンジョンを出ようとすると、あのギルド『ディアボリック』の人達が動き出す。なんだあの不敵な笑み……まさか、これは罠!?
スライは、ローザの傍で腰を下ろす。相手が柄の悪い強面だから、ローザは涙目になってビビりまくって震える。やばい、助けないと!
「……あ、あの。わたしを襲う気ですか!?」
「へ? 違う違う。そういえば、シスター様にもクエストアイテムを渡し忘れていた。ほら、受け取ってくれ」
「へ……その、あれ……」
特に何もなく、ローザにアイテムを渡してくれるスライ。なんだ、てっきり罠かと思ったんだが、優しいじゃないか。
「これで取引完了。二人で頑張ってくれ!」
「え……はい。あの、疑ってごめんなさいでした。アイテムありがとうございます。ではでは」
「……っ! いいってことさ。じゃあな」
ローザは、手を振って別れた。石像ゴーレムに話しかけ、今度こそ進入できた。……ふぅ、ビビらせやがって。あのギルドは、見た目がおっかないだけで実際は優しいんだな。人は見かけによらないか。
納得していると、ローザがトコトコやってきた。ニコニコスマイルで。
「わたしとしたことが、クエストの仕様を失念してしまうとは」
「無事で良かったよ。俺はてっきり、スライたちが騙してローザを襲うかと思った」
「ええ、優しい人たちでした! それより、アビスさん相当焦っていましたね」
ニヤケ顔でからかうように俺を見つめてくる。そりゃそうだ。ローザがいないと俺は困るんだ。だけど、口に出すのは恥ずかしい!
――ので、誤魔化す。
「あ、焦ってない。ただ……俺は、あぁ!! あんなところに宝箱がああああ!」
「あー! 誤魔化したー! アビスさん、誤魔化したー!!」
叫ぶローザを無視して、俺は通路の先にある『宝箱』へ走る。へえ、高難易度ダンジョンってだけあって宝箱なんてあるもんだな。
開封してみると――
【レッドポーション改】
【重量:0.5】
【詳細】
通常のレッドポーションよりも重量が軽く、回復能力も高い。HPを小回復(30~50)する。このポーションは“三回分”使用できる。
「赤いポーションが『10個』か。そういえば、ログボでも沢山貰ったな」
「あ、それ、普通のレッドポーションよりも便利ですよ! なんと言っても軽くて三回も使えるんですから」
本来のレッドポーションは一度切りか。改造されているから、通常と違うんだな。現在、ログボ入手分と合わせて80個はあるから――実質240個分使えるわけか。そりゃスゲェや。
「よし、アイテムボックスへ入れた」
「アビスさん、アイテムボックスではダメですよ」
「へ?」
「ちゃんとアイテムショートカットに“セット”してください」
「意味が分からん」
「えっと、ですね。戦闘中にアイテムボックスからアイテムを取り出す場合、時間が掛かっちゃうんです。なので、アイテムショートカットに回復アイテムを登録しておくんです。この場合は『レッドポーション改』ですね」
バッテンでステータスを出す。ローザの指示通りに指を動かしていくと、確かに『アイテムショートカット』なる一覧があった。最大10個まで登録できるらしい。
「なにこれ」
「知らなかったんですか!?」
「知らん」
「そうでしたか。これは重要なので覚えておいて下さい。そのショートカットにアイテムを登録した場合は、アイテムボックスから取り出さなくても直接使用《・・・・》できるんです」
「ほうほう。そう言われると、いちいちアイテムボックスからアイテムを出すのって手間でダルいな」
「でしょ! なのでショートカットへ入れておくと、いつでも任意で使用できるんです」
レッドポーション改を登録。
すると【レッドポーション改:80個】と表示されていた。おぉ、すげぇや。
感心しながら、ごつごつとした岩の中を歩いていく。通路は広いけど、薄暗い。こんな不気味では、いつゴーレムが出現してもおかしくないな。
「ところで、ローザ」
「はい、なんでしょう?」
「なんで、そんなに詳しいんだ。俺より冒険の知識ありすぎだろ」
「気になるんですか?」
「そりゃな。もしかして、どこかのギルドとかパーティに所属していたのか」
「……捨てられたんです」
「え」
それはどういう意味だと聞き返そうとすると、正面からゴーレムが現れた。あれか! あの人間の三倍はある大きさの岩野郎がゴーレム。
「あれが『ゴーレム』ですよ! ヤツは『Lv.50』もあるんです。気を付けてください」
「なッ! そんなにレベルが高いのかよ」
どうやら、ローザはモンスターの詳細をスキルで見れるようで教えてくれた。
【ゴーレム】
【Lv.50】
【地属性】
【詳細】
HP:3500。
防御力が高いので物理攻撃のダメージが通りにくい。地属性攻撃のアースパンチに注意。
さすが高難易度ダンジョン。
いきなり強いな。
だけど、相手が強敵であるからこそ、俺の装備がどれほどの性能なのか試せる。
インビジブルスクエアを“槍”モードにして、俺は構えた。
これは軽量で持ちやすい。
「そ、それ……アビスさん、その武器って」
「なんだ。ローザ、これが見えるのか?」
「はい、同じパーティの場合は見えるようですね。ていうか、それ『ロンギヌスの槍』ですよ! 本物は神器級なんです」
「そうなのか。スクエアがこの形になっているから、再現しているのかもな」
「かもしれません。その武器、四形態もあって不思議ですね」
物珍しそうに俺の武器を見つめるローザ。それにしても、同じパーティだと形が認識できるとはな。
いや、それより『ゴーレム』を倒してみますかっ。
適当に槍を投げてみた。
――すると、槍は轟音を発して一瞬でゴーレムを粉々に打ち砕いた。
【EXP:1600】
【ITEM:ゴーレムの破片×1】
「……え。一撃!?」
「わ、わぁ……アビスさん、本気出し過ぎですよ!!」
「いやいや、俺は今、くっそ適当に投げたんだが」
「うそ……!」
どうやら、俺の力はゴーレムを軽く超えているらしい。……そりゃそうか。全身がSSS級だから。ここではまだ手応えは感じられないな。もっと奥へ進もっと。
「ローザ、ぼうっと立ち尽くしてないで先を行くぞ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ~」
奥の行き止まりまで来て、俺は仰天した。
「え……」
「ちょ、アビスさん。急に止まらないでください。なんです?」
「いや、ローザ。あれ」
「あれえ?」
行き止まりとなっている空間の真ん中に『地下階段』があった。なんか親切に【↓】の看板もあった。
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