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第140話 May the Force be with you
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マスター・グレイスは俺を真っすぐ見た。
「よいか、ユメ。これから話すことは我々のこと」
「我々……?」
「極魔法使い出生の秘密じゃ。良いか、ユメ。これから話すことは、今後の世界を左右するかもしれない重大な話になるやもしれん」
「極魔法使いの……それは聞いた事がなかったな。そもそも、フォースやテスラは何者なんだ。彼女たちに親はいるのか」
「親は一切おらん。ある『神』とも言うべき存在から生まれたのじゃ。この私もな」
「神様か。それはいったい……」
「んむ、意外かもしれんが、我々は『神の世界』ではなく『輪廻の世界』から生まれた。その世界の神こそ『ジェネシス』という。彼あるいは彼女は、我々を導いてくれた偉大な存在でな。その神から誕生したわけじゃな」
「ジェネシス……。それが極魔法使いたちの親ってワケか」
「そうじゃな、言ってしまえばそういう事になる。だが、そのジェネシスの存在はまったく掴めない。つまり、その存在を観測したことすらないのだ」
そんな曖昧な存在だったのか。
でも、グレイスやフォース、テスラを生み出すほどなのだ。とんでもないほどの強大な力を持つのだろう。でもそれは俺にとって感謝すべきことだ。
「なんだ、そのジェネシスって奴は悪いヤツじゃなさそうだな」
「なぜそう思う」
「だって、マスターやフォース、テスラを生み出してくれたんだろう。俺はみんな好きだし」
「………………っ。そ、そう言われると照れるのじゃ」
おー、マスターが顔を真っ赤にしている。
「よ、よいか。じゃから……『輪廻の世界』はうまくいけば、味方に出来るやもしれん。そもそも、『輪廻の世界』とこの【バテンカイトス】は強く結びついておる。極魔法使いがこれほど現存しておるのだからな」
そう言われればそうだ。
マスターにしろ、かなり昔から極魔法使いは生息していた。だが、極魔法使いは世界に数えるほどしかいなかったから、やっぱり、今までは偶然や奇跡によって、彼女たちは出現していたのかも。
これからは、たくさん現れるのだろうか?
「分かったよ、ありがとう。俺はもっとフォースやテスラを大切にしようと思えたよ。話してくれて、ありがとう。マスター」
「……そうじゃ、極魔法使いをもっと丁重に扱えい。我々は儚くも孤高の存在なのだ。最初からひとりぼっち。苦難を乗り越えた者たちだからな。しかも、女しか生まれんのじゃ」
「マ、マジかよ。……ああ、マスターのことも、もっと尊敬するよ」
「……わ、分かれば良いのじゃ。それと、今回のことは黙っていてすまんかったな」
「いいよ。世界の事を教えて貰えたし、なにより、絶対本人が喋りたがらないフォースとテスラの出生の秘密を教えてもらえた。チャラってことで」
「よろしい。……それでは、帰ろうかの。私はこのパラドックスに新しく家を作ることに決めたからの」
「え、マスター移住すんの?」
「んや、移住ではないが、別荘ってことで」
「そういうことか。じゃ、しばらくは居るんだな」
「んむ。困ったときは尋ねると良い」
「そうするよ。じゃ、俺も帰ろうかな」
◆
家に戻ると、メランコリーたちの姿はなかった。
「ユメ! どこ行ってたの~」
「フォース……」
「……ユメ? どうしていきなり抱きつくの~。別にいいけど」
「少しこうさせてくれ。いや、むしろ抱っこさせろ」
「うん」
俺はフォースを抱っこして、みんなの元へ。
「あ~、フォースばかりずるいですー!」
「テスラも後でな」
「ほ、本当ですか! では、我慢しますっ」
興奮気味に納得してくれた。
「で、なにがあったの、ユメ」
察しているネーブルは、やや困り気味に言った。そうだな、ここは正直に話すべきだ。これからのことを。
「実は……」
「――――七つの世界が。そんなに繋がっていたの」
「ちょっと怖いですね……」
ネーブルもゼファも困惑していた。
「だけど、安心しろ。俺の国は強いヤツがたくさんいる。デイブレイクとサンライズがいる。そして、パラドックスだ」
「そうね、みんないるし、きっと大丈夫よね」
「うん、だからな、ネーブル」
「え?」
「この前、無茶しただろ。ほどほどにな!」
「…………ぁ、覚えてたか」
「当たり前だろう。リーダーを懸けたギルド戦だったとはいえ、本気になりすぎた。もうちょい自分を労われ。いいな」
「わ、分かったわよ」
顔を赤くして、ネーブルは反省した。
ならばこれ以上は何も言うまい。
◆
俺はフォースと二人きりになりたくて、そのまま抱っこして外へ出た。
「……ユメ、今日はずっとこのまま?」
「嫌か?」
「ううん。すっごく嬉しい」
「そうか、それで頼みがあるんだ」
「ん~?」
・
・
・
フォースの『ワープ』を使い、『地の神国』へ。
【 とある森の中 】
エメラルドグリーン一色の大自然。
フォースが生まれ、育ち、そして、俺と出逢った例の場所へ来た。
出逢ったきっかけ。
あの時、フォースは最大の試練を受けていた。
マスター・グレイスがフォースを魔法使いとして見極める為の。
彼女は、ひとりぼっちでこの場所『オリジン』で『超巨大ゴーレム』と戦っていた。俺は当時、魔王討伐で世界を巡り、偶然この場所に辿り着いていた。――いや、思えば導きがあったのかも。
そうして、ひとりの魔法使いと邂逅を果たした。
「…………なつかしい」
「そうだな、フォース。全てはここから始まった」
そう俺は、フォースを優しく見つめた。
するとフォースは顔を近づけてきた。唇が重なった。
「………………」
ここへ来たのは、あのグレイスの話があったからだ。俺はもっとフォースのことを知りたかったから。大好きな彼女の秘密を。
「ユメ……あたし、ユメに出逢えて本当に良かった。大好き……愛してる」
「俺も愛してるよ。こんな宇宙一可愛い魔法使いと幸せな毎日が送れるとか、それだけでもう奇跡だね。ソウルフォースの導きに感謝を」
その日、俺はフォースと共に長い夜を過ごした。
May the Force be with you.
(フォースと共にあらんことを)
「よいか、ユメ。これから話すことは我々のこと」
「我々……?」
「極魔法使い出生の秘密じゃ。良いか、ユメ。これから話すことは、今後の世界を左右するかもしれない重大な話になるやもしれん」
「極魔法使いの……それは聞いた事がなかったな。そもそも、フォースやテスラは何者なんだ。彼女たちに親はいるのか」
「親は一切おらん。ある『神』とも言うべき存在から生まれたのじゃ。この私もな」
「神様か。それはいったい……」
「んむ、意外かもしれんが、我々は『神の世界』ではなく『輪廻の世界』から生まれた。その世界の神こそ『ジェネシス』という。彼あるいは彼女は、我々を導いてくれた偉大な存在でな。その神から誕生したわけじゃな」
「ジェネシス……。それが極魔法使いたちの親ってワケか」
「そうじゃな、言ってしまえばそういう事になる。だが、そのジェネシスの存在はまったく掴めない。つまり、その存在を観測したことすらないのだ」
そんな曖昧な存在だったのか。
でも、グレイスやフォース、テスラを生み出すほどなのだ。とんでもないほどの強大な力を持つのだろう。でもそれは俺にとって感謝すべきことだ。
「なんだ、そのジェネシスって奴は悪いヤツじゃなさそうだな」
「なぜそう思う」
「だって、マスターやフォース、テスラを生み出してくれたんだろう。俺はみんな好きだし」
「………………っ。そ、そう言われると照れるのじゃ」
おー、マスターが顔を真っ赤にしている。
「よ、よいか。じゃから……『輪廻の世界』はうまくいけば、味方に出来るやもしれん。そもそも、『輪廻の世界』とこの【バテンカイトス】は強く結びついておる。極魔法使いがこれほど現存しておるのだからな」
そう言われればそうだ。
マスターにしろ、かなり昔から極魔法使いは生息していた。だが、極魔法使いは世界に数えるほどしかいなかったから、やっぱり、今までは偶然や奇跡によって、彼女たちは出現していたのかも。
これからは、たくさん現れるのだろうか?
「分かったよ、ありがとう。俺はもっとフォースやテスラを大切にしようと思えたよ。話してくれて、ありがとう。マスター」
「……そうじゃ、極魔法使いをもっと丁重に扱えい。我々は儚くも孤高の存在なのだ。最初からひとりぼっち。苦難を乗り越えた者たちだからな。しかも、女しか生まれんのじゃ」
「マ、マジかよ。……ああ、マスターのことも、もっと尊敬するよ」
「……わ、分かれば良いのじゃ。それと、今回のことは黙っていてすまんかったな」
「いいよ。世界の事を教えて貰えたし、なにより、絶対本人が喋りたがらないフォースとテスラの出生の秘密を教えてもらえた。チャラってことで」
「よろしい。……それでは、帰ろうかの。私はこのパラドックスに新しく家を作ることに決めたからの」
「え、マスター移住すんの?」
「んや、移住ではないが、別荘ってことで」
「そういうことか。じゃ、しばらくは居るんだな」
「んむ。困ったときは尋ねると良い」
「そうするよ。じゃ、俺も帰ろうかな」
◆
家に戻ると、メランコリーたちの姿はなかった。
「ユメ! どこ行ってたの~」
「フォース……」
「……ユメ? どうしていきなり抱きつくの~。別にいいけど」
「少しこうさせてくれ。いや、むしろ抱っこさせろ」
「うん」
俺はフォースを抱っこして、みんなの元へ。
「あ~、フォースばかりずるいですー!」
「テスラも後でな」
「ほ、本当ですか! では、我慢しますっ」
興奮気味に納得してくれた。
「で、なにがあったの、ユメ」
察しているネーブルは、やや困り気味に言った。そうだな、ここは正直に話すべきだ。これからのことを。
「実は……」
「――――七つの世界が。そんなに繋がっていたの」
「ちょっと怖いですね……」
ネーブルもゼファも困惑していた。
「だけど、安心しろ。俺の国は強いヤツがたくさんいる。デイブレイクとサンライズがいる。そして、パラドックスだ」
「そうね、みんないるし、きっと大丈夫よね」
「うん、だからな、ネーブル」
「え?」
「この前、無茶しただろ。ほどほどにな!」
「…………ぁ、覚えてたか」
「当たり前だろう。リーダーを懸けたギルド戦だったとはいえ、本気になりすぎた。もうちょい自分を労われ。いいな」
「わ、分かったわよ」
顔を赤くして、ネーブルは反省した。
ならばこれ以上は何も言うまい。
◆
俺はフォースと二人きりになりたくて、そのまま抱っこして外へ出た。
「……ユメ、今日はずっとこのまま?」
「嫌か?」
「ううん。すっごく嬉しい」
「そうか、それで頼みがあるんだ」
「ん~?」
・
・
・
フォースの『ワープ』を使い、『地の神国』へ。
【 とある森の中 】
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フォースが生まれ、育ち、そして、俺と出逢った例の場所へ来た。
出逢ったきっかけ。
あの時、フォースは最大の試練を受けていた。
マスター・グレイスがフォースを魔法使いとして見極める為の。
彼女は、ひとりぼっちでこの場所『オリジン』で『超巨大ゴーレム』と戦っていた。俺は当時、魔王討伐で世界を巡り、偶然この場所に辿り着いていた。――いや、思えば導きがあったのかも。
そうして、ひとりの魔法使いと邂逅を果たした。
「…………なつかしい」
「そうだな、フォース。全てはここから始まった」
そう俺は、フォースを優しく見つめた。
するとフォースは顔を近づけてきた。唇が重なった。
「………………」
ここへ来たのは、あのグレイスの話があったからだ。俺はもっとフォースのことを知りたかったから。大好きな彼女の秘密を。
「ユメ……あたし、ユメに出逢えて本当に良かった。大好き……愛してる」
「俺も愛してるよ。こんな宇宙一可愛い魔法使いと幸せな毎日が送れるとか、それだけでもう奇跡だね。ソウルフォースの導きに感謝を」
その日、俺はフォースと共に長い夜を過ごした。
May the Force be with you.
(フォースと共にあらんことを)
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