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第24話 全裸ヘンタイ男の謀略
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深夜になると現れるという不審な……不審すぎる全裸男を倒すべく、俺とフォース、そしてネーブルは国中を走り回った。
「これといって怪しいヤツはおらんか」
「そうね、モンスターもクリーチャーも侵入してないし、平和なものよ」
ビキニ姿のネーブルは、『ライジン』を使い、光の速度で突っ走ったのだ。おかげで、十分と掛からず終わった。
「よくやった褒めて――――いでででぇっ……!!」
「だからって、わたしの胸に触れようとするなっ!」
右手の甲を激しく抓られた。
「違う違う!! 髪が、ポニーテールが乱れていたからさ……直してやろうと思っただけだ。ひでぇよぉ……」
「…………ご、ごめーん、ユメ! てっきり……」
おかげで右手を優しく擦って貰えたので、ヨシとしよう。
ネーブルの手はスラっとしているだけじゃない。派手なネイルこそしているが、暖かくて――なんといっても俺好みの手だった。うむ、手フェチにはたまらん。
「痛かったぞ」
「ごめんってばー…。あ、そうだ。このまま手を繋いであげよっか?」
「うむ、名案だな。そうしよう――ぐががががっ! フォース、首を絞めるなあああ」
肩車しているフォースが首を絞めてきた。
「…………」
これは所謂、無言の圧力――もとい寂しいの合図。
もっと砕いて要約すれば……『かまって』と言っている。
「フォース、お前の体操着は最強に、世界一可愛いぞ」
「……♡」
絞めつけの力が弱まり、優しくぎゅっと頭を抱きしめられた。
ペッタンコで胸がないのが残念だが、これはこれで……。
◆
ついに巡回も終わりが見えてきた。
あとは家に帰るだけ。
「なんだ、全裸のヘンタイなんていないじゃないか。フォース、気配は?」
「そんなヘンタイの気配なんて感じたくない」
「そ、そうだよな……気持ち悪いよな」
仕方ない、今日はここまでに――
「ユメ、あれ……!」
その時、ネーブルが何かを目撃したようだ。
「ん? あれ?」
ちょうど木々が生い茂る場所だった。
そこからカサカサと気味の悪い音が……うわ、なんかいる!!
『――――ブアアアアアアアッ!!!!』
「「「ギャアアアアア~~~~~~~~~~!!!!」
「なんかでたああああッ!!!」
「ユ、ユメ!! 怖い怖いってばあああ!!」
「…………」(←フォースは気絶した)
『探したぞ、元勇者・ユメよ…………!』
「なに、あんた俺を知って……うわ、全裸のヘンタイ!!」
そいつは全裸というか、葉っぱ一枚の男だった。
「………………きゅぅ」
あ、ネーブルも気絶してしまった。
確かにありゃ………………ひでぇ。
「ん、まて、あんた! そのゴテゴテした顔、どこかで見覚えがあるな!」
「そうだ、余は『風の帝国』の帝王・エレイソン三世なのである……!」
「……うそだろ!?」
葉っぱ一枚のヘンタイが……帝王!?
なにこれ、夢? 幻?
「断言しよう。本物の帝王だ」
「あんた、そんなカッコで何やってんだよ!! 帝王の威厳とかまったくないぞ!! つーか帝王どうした!! ご乱心か!?」
「ふむ。説明すると長いのだがな。簡単に説明すると――」
四属性の国が協力し、パラドックスを攻め滅ぼす予定だったが、光の天国と魔王に阻まれ、失敗した。
しかし、帝王は諦めなかった。
騎士長のトルネードの静止を振り切り、泳いでここまでやってきた――らしい。
「馬鹿っすか」
「馬鹿とはなんだ!! 帝王に向かって失礼な!」
「そんなカッコで言われてもな。とりあえず、追放していいですかね、目障りなんで」
「よ、よせ! その闇をしまえ。いいか、余はどうしてもお前に伝えたいことがあったのだ」
「俺にどうしても? 今更謝罪しても遅いぞ。俺はもう国を、理想郷を作り上げた! だから、誰にも邪魔はさせねぇ! 邪魔をするというのなら、帝王であろうが倒す」
「ああ……まず、謝罪はさせて欲しい。すまなかった。この通りだ」
なんと……あの帝王が頭を軽く下げた。
なんだこれ。
「――だが、ユメよ。お前にはどうしても風の帝国に戻ってもらいたい」
「なんでそこまで……いい加減しつこいぞ! 手紙も何万通も送ってきやがって。
……もういいよ、謝ってくれたのなら。じゃあ達者でな」
「ま…………まて!! 勇者・ユメ! 頼む!! 頼む!!」
「………………」
やれやれ。
……いや、だけど、俺は……それでも、心を鬼にして。
「……ユメ」
フォースが意識を取り戻した。
「ねえ、ユメ」
「ん」
「風の帝国……大変なことになってるよ。助けてあげないの?」
「……俺は……」
フォースの透き通るような目と合う。
……分かっている。
「仕方ない……ただし、二度はないと思ってくれ、帝王」
「……ありがとう、感謝する」
固く握手を交わし、交渉成立――――となるはずだった。
その瞬間だった。
「…………」
フォースがいきなり飛んできた魔法に撃たれ、倒れた。
「…………フォース?」
ぐっしゃっと地面に倒れて、動かなくなって……。
『フハハハハハハハハハハハハ!!』
『よくぞ、我々を導いてくれた風の帝王よ!!』
『帝王、お前の望み通り……この国ももう終わりだ』
『住人は皆殺しだ』
「………………帝王てめぇ、だましたな……」
「……ち、違う!! 余ではない!! 本当だ!! 余は、こんなつもりでは……!!」
「それになんだ、雑魚魔神が四匹」
空に浮遊している魔神。
どうやら、帝王が引き連れてきたらしい。
なんて卑怯。なんて下劣。……最悪最低だ。
『雑魚だとォ!? 俺たちを舐めるなよ……! いくぜ、イアペトゥス 、フェーベ、ヒペリオン!!』
『おう、分かったぜタイタン!』
『私に命令をするな、タイタン!』
『一瞬で滅ぼしてやる』
魔神たちが攻めてくる――。
だが、俺は……俺の怒りは頂点に達した。
『カラビ・ヤウ』
『あ~? なんだその変な呪文。そんなもので俺たち魔神を倒せるはずが―――――――――――はれ……え。なに?? 俺、体が塵にチリ、チ……チチチチチ、チリィ!!!!? アギャアアアブブブブヴァ!?』
イアペトゥスとかいう魔神は、木っ端微塵に吹き飛んだ。
『イアペトゥス!? 馬鹿な、なにをした!? な――かいぶ……つ?』
俺の背後に接近していた魔神は、闇が喰い殺した。
『イアペトゥス、フェーベが!!! そんなバカな……こんなヤツがいるなんて聞いてないぞ!!! ――――は!? え……なんで、自分は体に大穴が…………ぁ!?』
そいつは、再生と破壊を繰り返した。
『イアペトゥス、フェーベ、ヒペリオンが……瞬殺された……だと!?』
「残りはお前だな、でかいの。つっても、もう死んでるけどな、お前」
「…………俺が死んでいる? なにをふざけ――――――うあああげげがっがあうああああああああ、なんだこの混沌はあぁぁっははははあ?!?! 頭が、脳がイカれちまうあうあううあええええええげえええげげげげげえばばばば!!」
タイタンは発狂し、精神を病み――廃人となった。
魔神は全滅した。
「………………帝王、てめぇに割いてる時間はねえ、失せろ」
「……ひっ、ひィ!!」
帝王は去った。
フォースの体はまだ暖かい。
大丈夫、ゼファの……聖女の奇跡ならきっと助かる……!
「これといって怪しいヤツはおらんか」
「そうね、モンスターもクリーチャーも侵入してないし、平和なものよ」
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「だからって、わたしの胸に触れようとするなっ!」
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「違う違う!! 髪が、ポニーテールが乱れていたからさ……直してやろうと思っただけだ。ひでぇよぉ……」
「…………ご、ごめーん、ユメ! てっきり……」
おかげで右手を優しく擦って貰えたので、ヨシとしよう。
ネーブルの手はスラっとしているだけじゃない。派手なネイルこそしているが、暖かくて――なんといっても俺好みの手だった。うむ、手フェチにはたまらん。
「痛かったぞ」
「ごめんってばー…。あ、そうだ。このまま手を繋いであげよっか?」
「うむ、名案だな。そうしよう――ぐががががっ! フォース、首を絞めるなあああ」
肩車しているフォースが首を絞めてきた。
「…………」
これは所謂、無言の圧力――もとい寂しいの合図。
もっと砕いて要約すれば……『かまって』と言っている。
「フォース、お前の体操着は最強に、世界一可愛いぞ」
「……♡」
絞めつけの力が弱まり、優しくぎゅっと頭を抱きしめられた。
ペッタンコで胸がないのが残念だが、これはこれで……。
◆
ついに巡回も終わりが見えてきた。
あとは家に帰るだけ。
「なんだ、全裸のヘンタイなんていないじゃないか。フォース、気配は?」
「そんなヘンタイの気配なんて感じたくない」
「そ、そうだよな……気持ち悪いよな」
仕方ない、今日はここまでに――
「ユメ、あれ……!」
その時、ネーブルが何かを目撃したようだ。
「ん? あれ?」
ちょうど木々が生い茂る場所だった。
そこからカサカサと気味の悪い音が……うわ、なんかいる!!
『――――ブアアアアアアアッ!!!!』
「「「ギャアアアアア~~~~~~~~~~!!!!」
「なんかでたああああッ!!!」
「ユ、ユメ!! 怖い怖いってばあああ!!」
「…………」(←フォースは気絶した)
『探したぞ、元勇者・ユメよ…………!』
「なに、あんた俺を知って……うわ、全裸のヘンタイ!!」
そいつは全裸というか、葉っぱ一枚の男だった。
「………………きゅぅ」
あ、ネーブルも気絶してしまった。
確かにありゃ………………ひでぇ。
「ん、まて、あんた! そのゴテゴテした顔、どこかで見覚えがあるな!」
「そうだ、余は『風の帝国』の帝王・エレイソン三世なのである……!」
「……うそだろ!?」
葉っぱ一枚のヘンタイが……帝王!?
なにこれ、夢? 幻?
「断言しよう。本物の帝王だ」
「あんた、そんなカッコで何やってんだよ!! 帝王の威厳とかまったくないぞ!! つーか帝王どうした!! ご乱心か!?」
「ふむ。説明すると長いのだがな。簡単に説明すると――」
四属性の国が協力し、パラドックスを攻め滅ぼす予定だったが、光の天国と魔王に阻まれ、失敗した。
しかし、帝王は諦めなかった。
騎士長のトルネードの静止を振り切り、泳いでここまでやってきた――らしい。
「馬鹿っすか」
「馬鹿とはなんだ!! 帝王に向かって失礼な!」
「そんなカッコで言われてもな。とりあえず、追放していいですかね、目障りなんで」
「よ、よせ! その闇をしまえ。いいか、余はどうしてもお前に伝えたいことがあったのだ」
「俺にどうしても? 今更謝罪しても遅いぞ。俺はもう国を、理想郷を作り上げた! だから、誰にも邪魔はさせねぇ! 邪魔をするというのなら、帝王であろうが倒す」
「ああ……まず、謝罪はさせて欲しい。すまなかった。この通りだ」
なんと……あの帝王が頭を軽く下げた。
なんだこれ。
「――だが、ユメよ。お前にはどうしても風の帝国に戻ってもらいたい」
「なんでそこまで……いい加減しつこいぞ! 手紙も何万通も送ってきやがって。
……もういいよ、謝ってくれたのなら。じゃあ達者でな」
「ま…………まて!! 勇者・ユメ! 頼む!! 頼む!!」
「………………」
やれやれ。
……いや、だけど、俺は……それでも、心を鬼にして。
「……ユメ」
フォースが意識を取り戻した。
「ねえ、ユメ」
「ん」
「風の帝国……大変なことになってるよ。助けてあげないの?」
「……俺は……」
フォースの透き通るような目と合う。
……分かっている。
「仕方ない……ただし、二度はないと思ってくれ、帝王」
「……ありがとう、感謝する」
固く握手を交わし、交渉成立――――となるはずだった。
その瞬間だった。
「…………」
フォースがいきなり飛んできた魔法に撃たれ、倒れた。
「…………フォース?」
ぐっしゃっと地面に倒れて、動かなくなって……。
『フハハハハハハハハハハハハ!!』
『よくぞ、我々を導いてくれた風の帝王よ!!』
『帝王、お前の望み通り……この国ももう終わりだ』
『住人は皆殺しだ』
「………………帝王てめぇ、だましたな……」
「……ち、違う!! 余ではない!! 本当だ!! 余は、こんなつもりでは……!!」
「それになんだ、雑魚魔神が四匹」
空に浮遊している魔神。
どうやら、帝王が引き連れてきたらしい。
なんて卑怯。なんて下劣。……最悪最低だ。
『雑魚だとォ!? 俺たちを舐めるなよ……! いくぜ、イアペトゥス 、フェーベ、ヒペリオン!!』
『おう、分かったぜタイタン!』
『私に命令をするな、タイタン!』
『一瞬で滅ぼしてやる』
魔神たちが攻めてくる――。
だが、俺は……俺の怒りは頂点に達した。
『カラビ・ヤウ』
『あ~? なんだその変な呪文。そんなもので俺たち魔神を倒せるはずが―――――――――――はれ……え。なに?? 俺、体が塵にチリ、チ……チチチチチ、チリィ!!!!? アギャアアアブブブブヴァ!?』
イアペトゥスとかいう魔神は、木っ端微塵に吹き飛んだ。
『イアペトゥス!? 馬鹿な、なにをした!? な――かいぶ……つ?』
俺の背後に接近していた魔神は、闇が喰い殺した。
『イアペトゥス、フェーベが!!! そんなバカな……こんなヤツがいるなんて聞いてないぞ!!! ――――は!? え……なんで、自分は体に大穴が…………ぁ!?』
そいつは、再生と破壊を繰り返した。
『イアペトゥス、フェーベ、ヒペリオンが……瞬殺された……だと!?』
「残りはお前だな、でかいの。つっても、もう死んでるけどな、お前」
「…………俺が死んでいる? なにをふざけ――――――うあああげげがっがあうああああああああ、なんだこの混沌はあぁぁっははははあ?!?! 頭が、脳がイカれちまうあうあううあええええええげえええげげげげげえばばばば!!」
タイタンは発狂し、精神を病み――廃人となった。
魔神は全滅した。
「………………帝王、てめぇに割いてる時間はねえ、失せろ」
「……ひっ、ひィ!!」
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