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[5] 温泉に現れた筋肉ムキムキのおっさんとドラゴン族の少女!!
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さっそくステータスカスタム開始。
「今回はお試しでお前に[物理耐性][魔法耐性][種族耐性]を付け加えてやる」
「えっ、それって意味あるんですか?」
「あのな、フィラ。この[物理耐性][魔法耐性][種族耐性]があれば防御力が上がって、モンスターから受けるダメージが痛くなくなるんだぞ。つまり、死ににくくなるんだ」
「うんうん」
「お前は貧弱そうだからな、まずは防御から強化していく。それにな、このステータスカスタムは、相手にカスタムする場合は最大三個制限があるんだ。今はな」
「制限、ですか」
「ああ、そうだ。スキルレベルが上がればその制限も緩くなっていくらしいが、今は三つまで」
俺はサクッとフィラのステータスを改良。
フィラ【カスタム画面】
[Lv.]1
[Job]大聖女
[HP]10
[MP] 3000
[ATK]1
[DEF]1
[STR]1
[AGI]1
[DEX]1
[INT]1
[VIT]1
[LUK]1
[物理耐性] 1%
[魔法耐性] 1%
[種族耐性] 1%
――というわけで、フィラのステータスに三項目を追加完了。基本数値はレベルと共にアップする。だが、戦闘時に限れば俺の方で調整可能。三分間だけなら好きな数値にできるのだ。今はこれでいい。
「うわぁ、なんか勝手に追加されました」
「同意の上だろ。ていうか、フィラ。お前弱すぎだろ」
「だって、冒険なんて真面にした事ないですし」
でも魔力だけはやたら高い。これはきっと『大聖女補正』だろう。[JOB]によって、補正が掛かるから、あり得ない話ではない。
「それじゃあ、俺も自身のステータスを改造しまくる。その間は適当に過ごしてくれ」
「えー! つまんないですよ~。じゃあ、お風呂貸して下さい」
「風呂は……使えない」
「へ」
「水を止められているんだ、この家は」
「どんだけ貧乏なんですか!!」
「お前に言われたかねぇ~~~」
「もういいです! わたしは一度、大聖堂に帰ります。汗臭い大聖女とか最悪なイメージがついたら嫌なので!」
「そうか、それじゃあ仕方ない。俺は『温泉』でゆっくりステータスでもカスタムするよ」
「えっ……温泉、ですか。あの温泉?」
「他にあるのか? お風呂の温泉だよ。近所に有名な温泉があるんだよ。知らなかったのか?」
「し、知りませんでした……。そこでいいです!」
仕方ないので、フィラを連れていく事にしたが……お金はギリギリか。そろそろバイトかクエストでもしないとなぁ。
◆
没落貴族の屋敷を改良して作ったらしい『温泉』へ。入浴料300クインを支払って入っていく。……ん?
「まて、フィラ。お前は男湯ではないだろう」
「えっ……なんです、それ」
「ここは混浴ではないんだ。男女に別れているだろう?」
「そういうものなんです?」
「そういうものなの。女のお前はあっち」
「えー…。一緒に入りましょうよ~」
「バカヤロウ。一緒に入れるかってーの! いいから行け」
「は~い」
フィラは女湯へ向かった。
やっと行ったか。
世話の焼ける大聖女様だなぁ。
俺は男湯へ。のれんを潜っていくと、その先には大きな胸板が――うわ!! 男の筋肉だ……!! てか、デカすぎんだろう。巨人かよ。
「…………」
大男が俺を鋭い目つきで見下していた。こえー…睨み殺されそう。だが、男はそのまま俺の横を通り過ぎて行った。なんだったんだ?
「さて、さっさと入るか」
服を全部脱ぎ捨て、俺は浴場へ。
その先には誰もおらず、貸し切り状態だった。
「おお、いいね。ひとりきりでノンビリ過ごせそうだ」
『スローンさ~ん! こっちは誰もいませーん!』
だが、フィラの声が反響した。
あいつ、女湯から叫んでらあ。
「さすがに風呂くらい一人で入れるだろ? 後は頑張れ」
『はぁ~い』
妙に素直な所が悪くない。さぁて、今度こそ――む? お湯がブクブクいっている。なんだ、温泉の底に何か居る?
やがてそれは影となり、なにかがドバッと出て来て……!?
『スローン、貴様を待っていたぞ……!』
「お、お前は……」
この人型のドラゴン族女は……まさか!!
「この顔を忘れたとは言わせんぞ、スローン。我が名はオシリス。クレセントムーンの副ギルドマスターだ!」
丸裸のすっぽんぽんで副ギルマスは現れた。なんで、この男湯にいるんだよ~~~!?
「……何の用だよ」
「よくもハワードをボコボコにしてくれたな!!」
「恨んでいるのか?」
「いや、むしろ……感謝している!!」
「感謝してんのかい!!」
「私は本日をもってクレセントムーンを勝手に脱退する!! 決めたぞ、お前の仲間になるってな!!」
「ギルドを裏切るっていうのかよ!?」
「そうだ!」
「そうだって、丸裸で堂々と言われてもなぁ……けど、信じるに値するな。まず、乙女がそんな素肌を晒して懇願するなんて、ありえない」
「ああ、私は本気だ!! 本気も本気! 今すぐお前に抱かれてもいい!!」
「黙れヘンタイ!!」
また変なのが増えたなぁ。
「今回はお試しでお前に[物理耐性][魔法耐性][種族耐性]を付け加えてやる」
「えっ、それって意味あるんですか?」
「あのな、フィラ。この[物理耐性][魔法耐性][種族耐性]があれば防御力が上がって、モンスターから受けるダメージが痛くなくなるんだぞ。つまり、死ににくくなるんだ」
「うんうん」
「お前は貧弱そうだからな、まずは防御から強化していく。それにな、このステータスカスタムは、相手にカスタムする場合は最大三個制限があるんだ。今はな」
「制限、ですか」
「ああ、そうだ。スキルレベルが上がればその制限も緩くなっていくらしいが、今は三つまで」
俺はサクッとフィラのステータスを改良。
フィラ【カスタム画面】
[Lv.]1
[Job]大聖女
[HP]10
[MP] 3000
[ATK]1
[DEF]1
[STR]1
[AGI]1
[DEX]1
[INT]1
[VIT]1
[LUK]1
[物理耐性] 1%
[魔法耐性] 1%
[種族耐性] 1%
――というわけで、フィラのステータスに三項目を追加完了。基本数値はレベルと共にアップする。だが、戦闘時に限れば俺の方で調整可能。三分間だけなら好きな数値にできるのだ。今はこれでいい。
「うわぁ、なんか勝手に追加されました」
「同意の上だろ。ていうか、フィラ。お前弱すぎだろ」
「だって、冒険なんて真面にした事ないですし」
でも魔力だけはやたら高い。これはきっと『大聖女補正』だろう。[JOB]によって、補正が掛かるから、あり得ない話ではない。
「それじゃあ、俺も自身のステータスを改造しまくる。その間は適当に過ごしてくれ」
「えー! つまんないですよ~。じゃあ、お風呂貸して下さい」
「風呂は……使えない」
「へ」
「水を止められているんだ、この家は」
「どんだけ貧乏なんですか!!」
「お前に言われたかねぇ~~~」
「もういいです! わたしは一度、大聖堂に帰ります。汗臭い大聖女とか最悪なイメージがついたら嫌なので!」
「そうか、それじゃあ仕方ない。俺は『温泉』でゆっくりステータスでもカスタムするよ」
「えっ……温泉、ですか。あの温泉?」
「他にあるのか? お風呂の温泉だよ。近所に有名な温泉があるんだよ。知らなかったのか?」
「し、知りませんでした……。そこでいいです!」
仕方ないので、フィラを連れていく事にしたが……お金はギリギリか。そろそろバイトかクエストでもしないとなぁ。
◆
没落貴族の屋敷を改良して作ったらしい『温泉』へ。入浴料300クインを支払って入っていく。……ん?
「まて、フィラ。お前は男湯ではないだろう」
「えっ……なんです、それ」
「ここは混浴ではないんだ。男女に別れているだろう?」
「そういうものなんです?」
「そういうものなの。女のお前はあっち」
「えー…。一緒に入りましょうよ~」
「バカヤロウ。一緒に入れるかってーの! いいから行け」
「は~い」
フィラは女湯へ向かった。
やっと行ったか。
世話の焼ける大聖女様だなぁ。
俺は男湯へ。のれんを潜っていくと、その先には大きな胸板が――うわ!! 男の筋肉だ……!! てか、デカすぎんだろう。巨人かよ。
「…………」
大男が俺を鋭い目つきで見下していた。こえー…睨み殺されそう。だが、男はそのまま俺の横を通り過ぎて行った。なんだったんだ?
「さて、さっさと入るか」
服を全部脱ぎ捨て、俺は浴場へ。
その先には誰もおらず、貸し切り状態だった。
「おお、いいね。ひとりきりでノンビリ過ごせそうだ」
『スローンさ~ん! こっちは誰もいませーん!』
だが、フィラの声が反響した。
あいつ、女湯から叫んでらあ。
「さすがに風呂くらい一人で入れるだろ? 後は頑張れ」
『はぁ~い』
妙に素直な所が悪くない。さぁて、今度こそ――む? お湯がブクブクいっている。なんだ、温泉の底に何か居る?
やがてそれは影となり、なにかがドバッと出て来て……!?
『スローン、貴様を待っていたぞ……!』
「お、お前は……」
この人型のドラゴン族女は……まさか!!
「この顔を忘れたとは言わせんぞ、スローン。我が名はオシリス。クレセントムーンの副ギルドマスターだ!」
丸裸のすっぽんぽんで副ギルマスは現れた。なんで、この男湯にいるんだよ~~~!?
「……何の用だよ」
「よくもハワードをボコボコにしてくれたな!!」
「恨んでいるのか?」
「いや、むしろ……感謝している!!」
「感謝してんのかい!!」
「私は本日をもってクレセントムーンを勝手に脱退する!! 決めたぞ、お前の仲間になるってな!!」
「ギルドを裏切るっていうのかよ!?」
「そうだ!」
「そうだって、丸裸で堂々と言われてもなぁ……けど、信じるに値するな。まず、乙女がそんな素肌を晒して懇願するなんて、ありえない」
「ああ、私は本気だ!! 本気も本気! 今すぐお前に抱かれてもいい!!」
「黙れヘンタイ!!」
また変なのが増えたなぁ。
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