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泳いで無人島を脱出
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天候と波は良好。
海は穏やかで流される心配はなさそうだが……。
「本当に泳いでいく気?」
古森刑事は半ば呆れていた。
「仕方ないさ。イカダを作っている時間もないし」
「そ、それはそうだけど……危険じゃない? 救助を待つとか」
「どうだろうな。天気を見ると三日後は嵐だ」
ギリギリ届いている電波でネットを使ってみてみると、今後の天気が怪しかった。つい最近も嵐があったばかり。不安定な天候が続きそうだ。
「なるほど、なら急いだほうがいいというわけね」
「そうだ。一応聞くけど、古森刑事は泳げるんだよな?」
「……も、もちろん」
なんか妙な間があったような。
尚、俺と天音は北上さんの地獄の訓練を受けて水泳やら潜水も叩き込まれていた。おかげで泳ぎが得意になっちまった。
「おいおい、自信なさそうだな」
「ぐっ。多分大丈夫よ、多分ね」
多分が多いな。けど、本人はやる気あるようだし、泳げると信じておこう。
準備が出来次第、泳いで種子島へ向かう。
「ところで、ビジネスバッグの持ち主……怪しすぎないか」
と、俺は特に注射器に注目した。
古森刑事は、直ぐに険しい表情で「それは明らかにポンプね」と指摘。警察の隠語か。
「なるほど。じゃあ、この粉は」
「見ての通り、シャブね。私は専門外だから詳しい成分は解からないけどね」
そういうことか。船の乗客にヤバイ奴が乗っていたってことか。
そして、この書類の中身だ。
機密事項らしいな
ペラペラとめくっていく。
すると【櫛】の名がいくつか。
これは櫛家の……!
そうか、このバッグの持ち主は櫛家の関係者。俺たちをコッソリつけていたのか。
櫛家は、北上さんのツテで当初こそ支援してくれていた。けれども、櫛家の娘さん……万由里さんが裏切り、俺たちを殺そうとした。
だから仕方なく、彼女と戦って……最後には千年世がトドメを刺した。いや、俺たち全員で殺った。
その結果、敵対関係になってしまった。
そもそもヤツ等は敵だった。
櫛家も『八咫烏』のメンバーだったのだから。
「櫛家か……」
「え、早坂くん。それってあの櫛家だよね!?」
「そうだ、天音。俺たちはつけられて……む!?」
岩陰に気配を感じた。
殺意と銃口を向けられているような気がして、俺は天音を押し倒した。
直後。
『ビュンッ』
と風を切る音がして、それが弾丸であることを理解した。
ま、まさか!
「チィ、外したか!!」
そうか、ビジネスバッグの持ち主が生きていたんだ……!
「お、男! 誰よ、あのハゲ!」
古森刑事は、男を視認。確かに、スキンヘッドの厳つい男がいるな。
この無人島に流れ着いていた人がいたのか。しかも敵が!
俺は直ぐに石を拾い、投石。
「くらえッ!」
「ぐ、おぉ!?」
見事なコントロールで男の手に命中。拳銃を地面に落としていた。
ナイス、俺!
「さすが早坂くん! 凄すぎ!」
「宝島やら北センチネル島とかで散々鍛えるヒマがあったからな」
手を痛めている間に、古森刑事が拳銃を拾い上げた。
それを男に向けた。
「手を挙げなさい!」
「…………くっ。命は惜しい……参った」
素直に両手を挙げるスキンヘッドの男。さすがに死にたくはないらしい。
俺は男に聞いた。
「おい、あんた……櫛家の者だな」
「……そうだ。俺はお前たちを尾行していた。だが、船があんなことになって……! クソォ! お頭に殺される……」
意外と素直に認めるな。
コイツから情報を引き出せるかもしれないな。
海は穏やかで流される心配はなさそうだが……。
「本当に泳いでいく気?」
古森刑事は半ば呆れていた。
「仕方ないさ。イカダを作っている時間もないし」
「そ、それはそうだけど……危険じゃない? 救助を待つとか」
「どうだろうな。天気を見ると三日後は嵐だ」
ギリギリ届いている電波でネットを使ってみてみると、今後の天気が怪しかった。つい最近も嵐があったばかり。不安定な天候が続きそうだ。
「なるほど、なら急いだほうがいいというわけね」
「そうだ。一応聞くけど、古森刑事は泳げるんだよな?」
「……も、もちろん」
なんか妙な間があったような。
尚、俺と天音は北上さんの地獄の訓練を受けて水泳やら潜水も叩き込まれていた。おかげで泳ぎが得意になっちまった。
「おいおい、自信なさそうだな」
「ぐっ。多分大丈夫よ、多分ね」
多分が多いな。けど、本人はやる気あるようだし、泳げると信じておこう。
準備が出来次第、泳いで種子島へ向かう。
「ところで、ビジネスバッグの持ち主……怪しすぎないか」
と、俺は特に注射器に注目した。
古森刑事は、直ぐに険しい表情で「それは明らかにポンプね」と指摘。警察の隠語か。
「なるほど。じゃあ、この粉は」
「見ての通り、シャブね。私は専門外だから詳しい成分は解からないけどね」
そういうことか。船の乗客にヤバイ奴が乗っていたってことか。
そして、この書類の中身だ。
機密事項らしいな
ペラペラとめくっていく。
すると【櫛】の名がいくつか。
これは櫛家の……!
そうか、このバッグの持ち主は櫛家の関係者。俺たちをコッソリつけていたのか。
櫛家は、北上さんのツテで当初こそ支援してくれていた。けれども、櫛家の娘さん……万由里さんが裏切り、俺たちを殺そうとした。
だから仕方なく、彼女と戦って……最後には千年世がトドメを刺した。いや、俺たち全員で殺った。
その結果、敵対関係になってしまった。
そもそもヤツ等は敵だった。
櫛家も『八咫烏』のメンバーだったのだから。
「櫛家か……」
「え、早坂くん。それってあの櫛家だよね!?」
「そうだ、天音。俺たちはつけられて……む!?」
岩陰に気配を感じた。
殺意と銃口を向けられているような気がして、俺は天音を押し倒した。
直後。
『ビュンッ』
と風を切る音がして、それが弾丸であることを理解した。
ま、まさか!
「チィ、外したか!!」
そうか、ビジネスバッグの持ち主が生きていたんだ……!
「お、男! 誰よ、あのハゲ!」
古森刑事は、男を視認。確かに、スキンヘッドの厳つい男がいるな。
この無人島に流れ着いていた人がいたのか。しかも敵が!
俺は直ぐに石を拾い、投石。
「くらえッ!」
「ぐ、おぉ!?」
見事なコントロールで男の手に命中。拳銃を地面に落としていた。
ナイス、俺!
「さすが早坂くん! 凄すぎ!」
「宝島やら北センチネル島とかで散々鍛えるヒマがあったからな」
手を痛めている間に、古森刑事が拳銃を拾い上げた。
それを男に向けた。
「手を挙げなさい!」
「…………くっ。命は惜しい……参った」
素直に両手を挙げるスキンヘッドの男。さすがに死にたくはないらしい。
俺は男に聞いた。
「おい、あんた……櫛家の者だな」
「……そうだ。俺はお前たちを尾行していた。だが、船があんなことになって……! クソォ! お頭に殺される……」
意外と素直に認めるな。
コイツから情報を引き出せるかもしれないな。
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