38 / 62
みんなと一緒に添い寝
しおりを挟む
あれから、時間は流れて食事へ。
クリフォードのお手製料理をいただいた。どうやら、彼は聖騎士ながらも料理が大得意らしい。イノシシモンスター『グリンブルスティ』の肉を使った牡丹鍋という、見た事もない料理を味わった。
僕もヨークも、みんな風変わりな料理に夢中になった。
「――美味かったぁ」
「はい、こんなお鍋は初めてでした!」
ヨークは満腹になったのか、幸せそうに笑みをこぼしていた。スイカも同様。食べ過ぎたようで倒れていた。
「お酒も美味しい。これは上等なシャンポンだ」
アサシンさん、またお酒。
好きなんだなぁ。
クリフォードとすっかり仲良くなって、酒を酌み交わしていた。いつの間にあんな親しい仲になったんだ!?
「まさか、ヘンリーくんにこんな美人で、お酒の味の分かる暗殺者の仲間がいたとはね」
「まあね。アサシンさんも大切な仲間だよ」
「そうか、美しい女性が多いんだな」
あんまり気にしたことがなかったけど――そういえば、そうだな。納得しながら、もちもちゼリーのデザートをいただいた。
* * *
大浴場で汗を流し、そのまま部屋へ戻った。風呂では、ヨークたちに囲まれた大事故イベントがあったけど……忘れよう。
あれは天国のような地獄のような、なんとも言えない時間だった。……とはいえ、みんなの裸を目と脳に焼き付けてしまった。しばらくは興奮で寝れそうにないかも。
部屋にあるだだっ広いベッドに身を預けると、ヨークとスイカ――そして、アサシンさんも寝そべってきた。というか、添い寝してきた。
「み、みんな……その、良い匂いがするし、柔らかい」
ヨークは僕にべったり。
スイカはお腹に乗って来るし、アサシンさんも身を寄せてくる。……こんなの寝れないって。
「ヘンリーさん、おやすみなさーい」
ヨークは、あくびをして既に瞼を閉じていた。はやっ!
「あたしも寝ますぅ」
スイカも! たった三秒で寝やがった!
「では、私もぉ……すぅ」
アサシンさんは、お酒が回っているせいもあるのか一秒も立たずに眠った。みんな、寝るの早い!!
僕は寝れないよぉぉぉ……。
くぅ、これは参ったな。
まさか、女の子に囲まれるなんて思わなかった。寝れるか分からないけど、僕は必死になって睡眠に集中した。
* * *
――朝を迎えた。
僕は結局、ほぼ一睡もできず起床した。それもそうだ、ヨークたちの寝息とか、たまに触れる肌とか、胸の感触とか……いろいろあって僕は寝れなかった。
あんなの無理だ。
お風呂の件といい、ベッドといい……このままだと僕、死んじゃうよぉ(泣)
だけど、今日はガヘリスを探すために『酒場・ボンボヤージュ』へ向かわねば。ウェイクフィールドへ降り立ち、ヤツを倒す。それが最大の目的だ。
ホワイトポーションを飲み、疲労とか緊張、寝不足を解消した。これで少しはまともに動けるはずだ!
クリフォードと合流して、酒場・ボンボヤージュへ向かう。
クリフォードのお手製料理をいただいた。どうやら、彼は聖騎士ながらも料理が大得意らしい。イノシシモンスター『グリンブルスティ』の肉を使った牡丹鍋という、見た事もない料理を味わった。
僕もヨークも、みんな風変わりな料理に夢中になった。
「――美味かったぁ」
「はい、こんなお鍋は初めてでした!」
ヨークは満腹になったのか、幸せそうに笑みをこぼしていた。スイカも同様。食べ過ぎたようで倒れていた。
「お酒も美味しい。これは上等なシャンポンだ」
アサシンさん、またお酒。
好きなんだなぁ。
クリフォードとすっかり仲良くなって、酒を酌み交わしていた。いつの間にあんな親しい仲になったんだ!?
「まさか、ヘンリーくんにこんな美人で、お酒の味の分かる暗殺者の仲間がいたとはね」
「まあね。アサシンさんも大切な仲間だよ」
「そうか、美しい女性が多いんだな」
あんまり気にしたことがなかったけど――そういえば、そうだな。納得しながら、もちもちゼリーのデザートをいただいた。
* * *
大浴場で汗を流し、そのまま部屋へ戻った。風呂では、ヨークたちに囲まれた大事故イベントがあったけど……忘れよう。
あれは天国のような地獄のような、なんとも言えない時間だった。……とはいえ、みんなの裸を目と脳に焼き付けてしまった。しばらくは興奮で寝れそうにないかも。
部屋にあるだだっ広いベッドに身を預けると、ヨークとスイカ――そして、アサシンさんも寝そべってきた。というか、添い寝してきた。
「み、みんな……その、良い匂いがするし、柔らかい」
ヨークは僕にべったり。
スイカはお腹に乗って来るし、アサシンさんも身を寄せてくる。……こんなの寝れないって。
「ヘンリーさん、おやすみなさーい」
ヨークは、あくびをして既に瞼を閉じていた。はやっ!
「あたしも寝ますぅ」
スイカも! たった三秒で寝やがった!
「では、私もぉ……すぅ」
アサシンさんは、お酒が回っているせいもあるのか一秒も立たずに眠った。みんな、寝るの早い!!
僕は寝れないよぉぉぉ……。
くぅ、これは参ったな。
まさか、女の子に囲まれるなんて思わなかった。寝れるか分からないけど、僕は必死になって睡眠に集中した。
* * *
――朝を迎えた。
僕は結局、ほぼ一睡もできず起床した。それもそうだ、ヨークたちの寝息とか、たまに触れる肌とか、胸の感触とか……いろいろあって僕は寝れなかった。
あんなの無理だ。
お風呂の件といい、ベッドといい……このままだと僕、死んじゃうよぉ(泣)
だけど、今日はガヘリスを探すために『酒場・ボンボヤージュ』へ向かわねば。ウェイクフィールドへ降り立ち、ヤツを倒す。それが最大の目的だ。
ホワイトポーションを飲み、疲労とか緊張、寝不足を解消した。これで少しはまともに動けるはずだ!
クリフォードと合流して、酒場・ボンボヤージュへ向かう。
1
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい
冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。
何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。
「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。
その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。
追放コンビは不運な運命を逆転できるのか?
(完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる