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新章
第87話 レベル投げ:武器レベルアップ
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気合で『レベル投げ』を拳から放ち、そのままクレスクントの顔面を殴った。先程の聖槍がヤツを鈍らせていた。おかげで拳が見事に命中する。
「ぐぉぉぉぉお!!!」
俺は続けてレベル投げを放ち、聖槍とクリティカルさえ乱発した。これで押し切る。せめて、フルク達を逃がすまでは――!!
「うおぉおおおッ!!」
「おのれええええ、アウルム!! 小癪な真似をおおおおおッ!! この程度で私を倒せると思ったら大間違いだ!! 言っただろう、貴様には代償を支払って貰うとな!!」
――ブンッと魔剣が俺の頬を掠める。なんとか回避し、後退。距離を取った。あっぶねぇ……あと少しで頸が飛ぶ所だったぜ。
「ふざけんな、何が代償だ。お前はなんの為に俺の村を滅ぼしたんだ!!」
「いいだろう、冥土の土産に教えてやる。サフィラス伯爵さ……あのお方の偉大な計画だよ!」
「ま、まさか……!」
「ほう、その顔は知っているようだな。そうだ……次期魔王計画【ファクシミリ】なんだよ。この計画は遥か昔から始まっていてね、その実験がお前の村だったんだよ」
クレスクントはニヤリと笑い、魔剣を低く構えた。ヤツめ、あの大量出血でまだ動けるのか……。いや、それより俺の村が実験? ……クソ、そんな事の為に滅ぼされたのかよ。父さんも母さんも……村の皆も。許せん、絶対に許せん。
「それで、お前も次期魔王ってわけか?」
「いや、私は魔王ではないよ。魔王因子を持つだけさ。だから、これほどの力を持っている。これはな、皇帝陛下公認でもある研究だったんだ。私はただ、それに助力しただけでね、見返りに魔王因子を受け取り、この偉大な力を得た」
「……なんだって」
驚いていると、クレスクントの腹部が再生していく。まさか本当に魔王の力を……あれでは実質、魔王じゃねえか!
「そうか、ならお前は魔王だ。俺にとっての天敵であり、宿敵だ。クレスクント、お前を魔王と認定し、勇者として倒す」
「……クク、クハハハハ、フハハハハハハッ!! この私を魔王!? この帝国の騎士である私を魔王と呼ぶか!! それも悪くない……私は子供の頃、魔王に憧れていた頃もあった。それは光栄だ!! 光栄の極みだ!! 勇者とこうして対峙できるのだからな!!」
狂気に塗れながらも、クレスクントは向かってくる。……まずいな、俺は左腕を失っている。止血はしているけど、それでもキツイ。だけど、それでも……諦めるわけにはいかないんだ。
汗を垂らし、次の行動をどうするべきか熟考を重ねていると、背後から大声が聞こえた。EXダンジョンの方からだ。
「主様ー!! EXダンジョンの武器庫からS級の剣を二本持ち出しました。勝手ながら申し訳ございません!! 罰は後ほど如何様にも!!」
マルガが二本の剣を投げる。
向こうは遺跡で、階段もかなりあって段差が物凄くある。だから剣が宙を舞って、俺の元へ飛んでくる。俺はその二本をキャッチして、構えた。
「こ、これは……S級の聖剣・インペラトル!! ……マルガ、お前は最高のメイドだ!!」
「はん、なんだそのS級のナマクラは!! その程度で私の魔剣を……」
目の前にクレスクントが……魔剣を振り下ろしてくる。SSSSS級とS級とでは、違いがありすぎる。だが、俺には【レベル投げ】がある。
これを使う時がきた。
魔王軍十万の討伐結果で習得した『レベル投げ:武器レベルアップ』を使う。それと勇者本来のスキルを!!
「レベル投げ:武器レベルアップ!!」
[レベル投げ:武器レベルアップ]
[詳細:全種類の武器レベルを最大値『99』までアップさせる。リミットブレイクは【覚醒】状態でのみ可能]
俺は即『+99聖剣・インペラトル』を作り上げた。この時点で聖剣のレアリティもアップし、暫定的にSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS級となった。攻撃力は本来のものと合わせて『15600』だ。
――更に。
『エンチャント:バーサーク!!!』
聖剣の刃が血のような真っ赤に染まる。かなりの魔力を消費するが、攻撃力と攻撃速度を10倍にする。つまり、現時点で『156000』の攻撃力が俺にはある。
「これでえええええええええッ!!」
クレスクントの魔剣を打ち砕き、俺はそのまま体へ切りつけた。
「な……なんだとぉぉぉぉぉォ!? ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああッ!!!」
ドンっと空高く舞うクレスクントの体。俺はそのままトドメを刺そうと思ったのだが、またもEXダンジョンから大声が聞こえた。
「アウルム様!! これを!」
今度は、カルニから何かが投げられたので、それを受け取った。なんだ、この小さいの。
「って、こ、これは……マジかよ」
俺の手には、まだ発動していない『硫酸の落とし穴』があった。手にすっぽり収まるコンパクトな銀色の板。これを地面に設置すると自動で魔法陣が広がり、そこへ落とし穴を展開、硫酸を流し込むという仕組みだった。
やるしかねぇな!!
クレスクントの落下地点に設置完了。俺は後退した。そして、クレスクントが落ちて来て、そのまま『硫酸の落とし穴』のポイントへ。
「―――ナ!?」
ボトンとヤツが落ちた。やっぱり有効なのか……魔王因子であろうとも、罠によって魔王と判定されたのだ。さすが、デウス・エクス・マキナの最新トラップ。
「よし……!」
「うああああああああああああああ……!!」
沈みゆくクレスクント。
もう硫酸によって融かされて……?
「これで……む!?」
「ぐぉ……このような罠を仕掛けてくるとは……キサマ、勇者として恥ずかしくないのかぁ……!!」
「村を襲ったお前に言われたかねぇよ!! とっとと落ちやがれ、アホンダラ!!」
しがみついているクレスクントの手を足で踏み潰し、そのまま落とし穴に蹴り落した。
「馬鹿なああああああああああああああああああああ、うあああああああああああああああああああああああああああああああああ…………!!!」
ドボン……と、硫酸に落ちる憐れな騎士。体がじゅわじゅわ融けていく……不思議となんの感情も湧かなかった。
更に、俺は落とし穴の罠を解除した。
これでもう二度とクレスクントは現れない。因みに解除した場合は、どこかの亜空間だか次元の裂け目だかに取り残されるらしい。
「ふぅ……。なんとか倒したな、ここまで苦戦したのは久しぶりだが……守れて良かった」
背後から声がして、振り向く。
「主様ぁぁぁん!!」
「アウルム様……」
マルガもカルニも無事だった。良かった、二人とも無事で……おや。
「アウルムさん……ごめんなさい。わたし、なんのお役にも立てなくて……って、わぁ!? 左腕どうしたんですか!!」
どうやら、フルクも目を覚ましたようだ。状況がまるで理解できていないようだったけど、俺の左腕を見て青ざめていた。
「あー、さっきの戦闘で持ってかれた」
「大丈夫、あたしがアウルム様の左腕を回収しておきました。まだ繋げられます」
俺の左腕を差し出してくるカルニさん。何気に凄いな。けど、助かったぁ……これであとはフルクの治癒で。
「フルク、治癒を頼む。君の聖女の力なら、なんとか、くっ付けられるだろう?」
「……え。は、はい……うぅ」
グロ耐性がないのだろう、フルクは今にもまた気を失いそうだった。おいおい、それは困るぞ。
「すまんが、頑張ってくれ」
「だ……だいじょうぶです。これ以上はご迷惑お掛けできませんし……いきますよ。グロリアスヒール!」
目を閉じ、俺の左腕に対し念じてくれる。奇跡の治癒魔法が見事に俺の左腕をくっ付けてくれて、しかも傷ひとつ残さず治療してくれた。痛みもなくなった。
「……すげぇ。やっぱり、フルクは奇跡の聖女なんだ。ありがとう、おかげで命拾いした」
「いえ、わたしなんて……」
「落ち込むな。フルクは体調が悪かったんだから、仕方ないのさ。そうだろう、マルガ、カルニ」
二人も納得して頷く。
「そうです。フルク様は体調不良だったのですから、気にしてはダメです。それよりお屋敷に戻りましょう」
マルガがそう言ってくれて、フルクも安心したようで落ち着きを取り戻した。……あぁ、腕が戻って本当に良かった。今は被害もそれ程なく、無事であった結果を喜ぼう。
「ぐぉぉぉぉお!!!」
俺は続けてレベル投げを放ち、聖槍とクリティカルさえ乱発した。これで押し切る。せめて、フルク達を逃がすまでは――!!
「うおぉおおおッ!!」
「おのれええええ、アウルム!! 小癪な真似をおおおおおッ!! この程度で私を倒せると思ったら大間違いだ!! 言っただろう、貴様には代償を支払って貰うとな!!」
――ブンッと魔剣が俺の頬を掠める。なんとか回避し、後退。距離を取った。あっぶねぇ……あと少しで頸が飛ぶ所だったぜ。
「ふざけんな、何が代償だ。お前はなんの為に俺の村を滅ぼしたんだ!!」
「いいだろう、冥土の土産に教えてやる。サフィラス伯爵さ……あのお方の偉大な計画だよ!」
「ま、まさか……!」
「ほう、その顔は知っているようだな。そうだ……次期魔王計画【ファクシミリ】なんだよ。この計画は遥か昔から始まっていてね、その実験がお前の村だったんだよ」
クレスクントはニヤリと笑い、魔剣を低く構えた。ヤツめ、あの大量出血でまだ動けるのか……。いや、それより俺の村が実験? ……クソ、そんな事の為に滅ぼされたのかよ。父さんも母さんも……村の皆も。許せん、絶対に許せん。
「それで、お前も次期魔王ってわけか?」
「いや、私は魔王ではないよ。魔王因子を持つだけさ。だから、これほどの力を持っている。これはな、皇帝陛下公認でもある研究だったんだ。私はただ、それに助力しただけでね、見返りに魔王因子を受け取り、この偉大な力を得た」
「……なんだって」
驚いていると、クレスクントの腹部が再生していく。まさか本当に魔王の力を……あれでは実質、魔王じゃねえか!
「そうか、ならお前は魔王だ。俺にとっての天敵であり、宿敵だ。クレスクント、お前を魔王と認定し、勇者として倒す」
「……クク、クハハハハ、フハハハハハハッ!! この私を魔王!? この帝国の騎士である私を魔王と呼ぶか!! それも悪くない……私は子供の頃、魔王に憧れていた頃もあった。それは光栄だ!! 光栄の極みだ!! 勇者とこうして対峙できるのだからな!!」
狂気に塗れながらも、クレスクントは向かってくる。……まずいな、俺は左腕を失っている。止血はしているけど、それでもキツイ。だけど、それでも……諦めるわけにはいかないんだ。
汗を垂らし、次の行動をどうするべきか熟考を重ねていると、背後から大声が聞こえた。EXダンジョンの方からだ。
「主様ー!! EXダンジョンの武器庫からS級の剣を二本持ち出しました。勝手ながら申し訳ございません!! 罰は後ほど如何様にも!!」
マルガが二本の剣を投げる。
向こうは遺跡で、階段もかなりあって段差が物凄くある。だから剣が宙を舞って、俺の元へ飛んでくる。俺はその二本をキャッチして、構えた。
「こ、これは……S級の聖剣・インペラトル!! ……マルガ、お前は最高のメイドだ!!」
「はん、なんだそのS級のナマクラは!! その程度で私の魔剣を……」
目の前にクレスクントが……魔剣を振り下ろしてくる。SSSSS級とS級とでは、違いがありすぎる。だが、俺には【レベル投げ】がある。
これを使う時がきた。
魔王軍十万の討伐結果で習得した『レベル投げ:武器レベルアップ』を使う。それと勇者本来のスキルを!!
「レベル投げ:武器レベルアップ!!」
[レベル投げ:武器レベルアップ]
[詳細:全種類の武器レベルを最大値『99』までアップさせる。リミットブレイクは【覚醒】状態でのみ可能]
俺は即『+99聖剣・インペラトル』を作り上げた。この時点で聖剣のレアリティもアップし、暫定的にSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS級となった。攻撃力は本来のものと合わせて『15600』だ。
――更に。
『エンチャント:バーサーク!!!』
聖剣の刃が血のような真っ赤に染まる。かなりの魔力を消費するが、攻撃力と攻撃速度を10倍にする。つまり、現時点で『156000』の攻撃力が俺にはある。
「これでえええええええええッ!!」
クレスクントの魔剣を打ち砕き、俺はそのまま体へ切りつけた。
「な……なんだとぉぉぉぉぉォ!? ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああッ!!!」
ドンっと空高く舞うクレスクントの体。俺はそのままトドメを刺そうと思ったのだが、またもEXダンジョンから大声が聞こえた。
「アウルム様!! これを!」
今度は、カルニから何かが投げられたので、それを受け取った。なんだ、この小さいの。
「って、こ、これは……マジかよ」
俺の手には、まだ発動していない『硫酸の落とし穴』があった。手にすっぽり収まるコンパクトな銀色の板。これを地面に設置すると自動で魔法陣が広がり、そこへ落とし穴を展開、硫酸を流し込むという仕組みだった。
やるしかねぇな!!
クレスクントの落下地点に設置完了。俺は後退した。そして、クレスクントが落ちて来て、そのまま『硫酸の落とし穴』のポイントへ。
「―――ナ!?」
ボトンとヤツが落ちた。やっぱり有効なのか……魔王因子であろうとも、罠によって魔王と判定されたのだ。さすが、デウス・エクス・マキナの最新トラップ。
「よし……!」
「うああああああああああああああ……!!」
沈みゆくクレスクント。
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「これで……む!?」
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「村を襲ったお前に言われたかねぇよ!! とっとと落ちやがれ、アホンダラ!!」
しがみついているクレスクントの手を足で踏み潰し、そのまま落とし穴に蹴り落した。
「馬鹿なああああああああああああああああああああ、うあああああああああああああああああああああああああああああああああ…………!!!」
ドボン……と、硫酸に落ちる憐れな騎士。体がじゅわじゅわ融けていく……不思議となんの感情も湧かなかった。
更に、俺は落とし穴の罠を解除した。
これでもう二度とクレスクントは現れない。因みに解除した場合は、どこかの亜空間だか次元の裂け目だかに取り残されるらしい。
「ふぅ……。なんとか倒したな、ここまで苦戦したのは久しぶりだが……守れて良かった」
背後から声がして、振り向く。
「主様ぁぁぁん!!」
「アウルム様……」
マルガもカルニも無事だった。良かった、二人とも無事で……おや。
「アウルムさん……ごめんなさい。わたし、なんのお役にも立てなくて……って、わぁ!? 左腕どうしたんですか!!」
どうやら、フルクも目を覚ましたようだ。状況がまるで理解できていないようだったけど、俺の左腕を見て青ざめていた。
「あー、さっきの戦闘で持ってかれた」
「大丈夫、あたしがアウルム様の左腕を回収しておきました。まだ繋げられます」
俺の左腕を差し出してくるカルニさん。何気に凄いな。けど、助かったぁ……これであとはフルクの治癒で。
「フルク、治癒を頼む。君の聖女の力なら、なんとか、くっ付けられるだろう?」
「……え。は、はい……うぅ」
グロ耐性がないのだろう、フルクは今にもまた気を失いそうだった。おいおい、それは困るぞ。
「すまんが、頑張ってくれ」
「だ……だいじょうぶです。これ以上はご迷惑お掛けできませんし……いきますよ。グロリアスヒール!」
目を閉じ、俺の左腕に対し念じてくれる。奇跡の治癒魔法が見事に俺の左腕をくっ付けてくれて、しかも傷ひとつ残さず治療してくれた。痛みもなくなった。
「……すげぇ。やっぱり、フルクは奇跡の聖女なんだ。ありがとう、おかげで命拾いした」
「いえ、わたしなんて……」
「落ち込むな。フルクは体調が悪かったんだから、仕方ないのさ。そうだろう、マルガ、カルニ」
二人も納得して頷く。
「そうです。フルク様は体調不良だったのですから、気にしてはダメです。それよりお屋敷に戻りましょう」
マルガがそう言ってくれて、フルクも安心したようで落ち着きを取り戻した。……あぁ、腕が戻って本当に良かった。今は被害もそれ程なく、無事であった結果を喜ぼう。
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