84 / 101
新章
第84話 レベル投げ:レベルアップ
しおりを挟む
カルニの監視特化使い魔ドクトル・パーガーノールムの映し出す映像に注目していると、草原の大地を駆ける魔王軍が俺の国に接近して来ていた。
「一気に押し寄せて来やがったか」
数十の魔導砲が自動でモンスターの軍勢に向く。魔力をチャージすると、一気に放射が始まった。
魔導砲から赤い波動が一斉に飛び出し、魔王軍を蹴散らしていく。どんどん蒸発して、塵となって、次から次へとモンスターが襲来して来た。だが、魔導砲は直ぐに魔力をチャージ。ぶっ放した。
「わぁっ……凄い……」
映像に魅入るフルクは感動さえしていた。俺もだが、これは凄すぎるな。さすがデウス・エクス・マキナの兵器。今の一瞬で100~200体は倒しただろう。
「しかし、数が多いですね。このままでは、魔導砲でも追い付かないです」
カルニの言う通り、モンスターの勢いが上がっていた。やはり、まだ魔導砲が足りないか。だが、その前に『硫酸の落とし穴』が大量に設置してあった。あと少しで魔王軍がそこに到達する。
「くるぞ。落とし穴だ」
国を囲うように設置しまくってある落し穴。そこにモンスターの大群が押し寄せ、トラップが発動する。見事に落とし穴が発動し、そこへ落ちていくゴブリンやオーク。
穴の奥にある硫酸によって、ジュワァッ……と融けてしまった。……すげぇ威力だ。モンスターが一瞬でドロドロ。
「えげつねえ! けど、効果は抜群だな。やったな、アウルム」
「ああ、ユウェンス。あれはコストも安いし、かなりお買い得だ。しかも、モンスターにしか反応しないトラップ。で、更にあの先も落とし穴だらけだからな、飛び越えてもその先は落とし穴ってわけさ」
「ほう! そりゃスゲェ!」
――さて、ここまでは順調だった。
魔導砲の攻撃によって、敵の数もどんどん減っていた。落とし穴に落ちていく憐れなモンスター達。これで勝利は目前かと思えた。
「あ……超巨大なゴーレムが落とし穴に落ちずに向かって来ています。しかも、魔導砲のダメージもあんまり効いていないようです……」
「そうだな、フルク。くそっ、ゴーレムは耐久力が高いからな。しかも、なんだあの超合金っぽいゴーレム……!」
落とし穴があの超合金ゴーレムには、無効化されていた。多分、足がデカすぎるからだ。落とし穴のサイズを上回っていた。そもそも、巨体すぎる。
あんなモンも魔界にいるのかよ。
「どうなされます、アウルム様。このままでは、あのゴーレムに攻められますよ。壁も破壊される可能性が」
「……あぁ、このままでは拙いな」
まさか、魔導砲も落とし穴も突破するヤツがいるとはな。けど、これは想定内だ。ゴーレムのような耐久力の高いヤツが出現する可能性は見据えていた。
ここで俺の出番というわけだ。
「アウルムさん?」
「フルク、君がくれた【レベル投げ】を使う」
「レベル投げをですか? でも、あの大群では対処しきれないかと……」
不安げに俺を見つめるフルクだが、俺は知っていた。この能力なら打開できるとな。
「実は、最近になって『レベル投げ:レベルアップ』を習得した。レベルダウンは覚えていて、モンスターのレベルを下げたりするんだが、このレベルアップは一時的に相手のレベルを上げられるし、しかも防衛設備のレベルも上げられるんだ」
防衛設備にはレベルがあった。
例えば、今放たれてる『魔導砲』は『Lv.1』だった。このレベルが高いほど火力もアップする。Lv.1につき1000の攻撃力があるので、Lv.2になれば攻撃力2000となる。
見ようと思えば設備の詳細も見られる。
[魔導砲]
[詳細:マキナの開発した魔導兵器。強力な魔導レーザーを放ち続ける]
[Lv.1]……攻撃力1000、有効レンジ+50
[Lv.2]……攻撃力2000、有効レンジ+50
[Lv.3]……攻撃力3000、有効レンジ+50
……以下略。
だから、俺の【レベル投げ】を使い『レベルアップ』の効果を使えば、一時的にだが魔導砲のレベルを上げられ、火力もアップできるってわけだ。
[レベル投げ:レベルアップ]
[詳細:対象のレベルを『1』アップする。何度でも使用可能。持続時間は固定で10分。防衛設備のレベルも上げられる]
「そ、そっかぁ……アウルムさんのレベル投げで、防衛設備のレベルを上げるんですね! 凄い。そんな方法があったなんて」
くれた本人が驚いていた。効果の詳細までは知らないらしい。けど、他の皆も唸っていた。
「素晴らしいです、アウルム様。テレポートならお任せください」
「おう、カルニ。じゃあ頼むわ」
テレポート使えたんかい。さすが元魔王の秘書って所かね。俺は、ユウェンスにフルクを任せた。
「ああ、こっちは任せておけ。フルク様も必ず守る」
「頼んだぞ、ユウェンス」
フェルスにも手振って、俺はカルニにお願いした。すると、彼女は俺の右手に恋人繋ぎ。大胆すぎるっていうか、この必要あるのか!?
「……あー、なんだ。カルニさん」
「ええ、なんでしょう」
「手、すっげー絡めて来てるけど」
「テレポートするのですから、これくらいは当然です。さあ、魔導砲の前へ行きますよ。モンスターの大群も目の前でしょうから、気を引き締めて参りましょう」
そんなこんなでテレポートを開始した。
◆
「――おぉ……」
パカッと目を開けると、目の前にはモンスターの軍勢。魔王軍だ。だが、魔導砲と落とし穴で苦戦している。ただ、巨大ゴーレムだけは進軍を続け、かなり近い位置だ。
「まずいですよ、アウルム様。もう目前です。直ぐに魔導砲のレベルアップを」
「ああ、今直ぐに発動する。レベル投げ:レベルアップ開始!!」
ブンとレベル投げを投げまくり――『魔導砲 Lv.35』にしてやった。すると、攻撃力が明らかにアップして、魔導レーザーの大きさも単純に五倍ほどになった。
「――――きゃっ!!」
驚いたカルニが抱きついてくる。
俺もビビった。なんだこの魔導砲の威力。バケモンだ……あの巨大超合金ゴーレムを一撃で粉砕し、瓦礫の山にしていた。
「……す、すげぇ。自分でやっておいてなんだが、これ程とはな。レベルアップは使えるな」
「さ、さすがアウルム様です」
「この調子で他の魔導砲もレベルアップしよう。カルニ、テレポートを頼めるか」
「もちろんです。あたしは、アウルム様の秘書ですから」
背後から抱きつかれ、かなり密着しているが、まあヨシとしよう。これは、カルニなりの愛情表現と受け取っておく!
――俺は、その後も魔導砲のレベルを上げ続けた。
そして、時は経ち……魔王軍十万の軍勢を壊滅させた……!
「一気に押し寄せて来やがったか」
数十の魔導砲が自動でモンスターの軍勢に向く。魔力をチャージすると、一気に放射が始まった。
魔導砲から赤い波動が一斉に飛び出し、魔王軍を蹴散らしていく。どんどん蒸発して、塵となって、次から次へとモンスターが襲来して来た。だが、魔導砲は直ぐに魔力をチャージ。ぶっ放した。
「わぁっ……凄い……」
映像に魅入るフルクは感動さえしていた。俺もだが、これは凄すぎるな。さすがデウス・エクス・マキナの兵器。今の一瞬で100~200体は倒しただろう。
「しかし、数が多いですね。このままでは、魔導砲でも追い付かないです」
カルニの言う通り、モンスターの勢いが上がっていた。やはり、まだ魔導砲が足りないか。だが、その前に『硫酸の落とし穴』が大量に設置してあった。あと少しで魔王軍がそこに到達する。
「くるぞ。落とし穴だ」
国を囲うように設置しまくってある落し穴。そこにモンスターの大群が押し寄せ、トラップが発動する。見事に落とし穴が発動し、そこへ落ちていくゴブリンやオーク。
穴の奥にある硫酸によって、ジュワァッ……と融けてしまった。……すげぇ威力だ。モンスターが一瞬でドロドロ。
「えげつねえ! けど、効果は抜群だな。やったな、アウルム」
「ああ、ユウェンス。あれはコストも安いし、かなりお買い得だ。しかも、モンスターにしか反応しないトラップ。で、更にあの先も落とし穴だらけだからな、飛び越えてもその先は落とし穴ってわけさ」
「ほう! そりゃスゲェ!」
――さて、ここまでは順調だった。
魔導砲の攻撃によって、敵の数もどんどん減っていた。落とし穴に落ちていく憐れなモンスター達。これで勝利は目前かと思えた。
「あ……超巨大なゴーレムが落とし穴に落ちずに向かって来ています。しかも、魔導砲のダメージもあんまり効いていないようです……」
「そうだな、フルク。くそっ、ゴーレムは耐久力が高いからな。しかも、なんだあの超合金っぽいゴーレム……!」
落とし穴があの超合金ゴーレムには、無効化されていた。多分、足がデカすぎるからだ。落とし穴のサイズを上回っていた。そもそも、巨体すぎる。
あんなモンも魔界にいるのかよ。
「どうなされます、アウルム様。このままでは、あのゴーレムに攻められますよ。壁も破壊される可能性が」
「……あぁ、このままでは拙いな」
まさか、魔導砲も落とし穴も突破するヤツがいるとはな。けど、これは想定内だ。ゴーレムのような耐久力の高いヤツが出現する可能性は見据えていた。
ここで俺の出番というわけだ。
「アウルムさん?」
「フルク、君がくれた【レベル投げ】を使う」
「レベル投げをですか? でも、あの大群では対処しきれないかと……」
不安げに俺を見つめるフルクだが、俺は知っていた。この能力なら打開できるとな。
「実は、最近になって『レベル投げ:レベルアップ』を習得した。レベルダウンは覚えていて、モンスターのレベルを下げたりするんだが、このレベルアップは一時的に相手のレベルを上げられるし、しかも防衛設備のレベルも上げられるんだ」
防衛設備にはレベルがあった。
例えば、今放たれてる『魔導砲』は『Lv.1』だった。このレベルが高いほど火力もアップする。Lv.1につき1000の攻撃力があるので、Lv.2になれば攻撃力2000となる。
見ようと思えば設備の詳細も見られる。
[魔導砲]
[詳細:マキナの開発した魔導兵器。強力な魔導レーザーを放ち続ける]
[Lv.1]……攻撃力1000、有効レンジ+50
[Lv.2]……攻撃力2000、有効レンジ+50
[Lv.3]……攻撃力3000、有効レンジ+50
……以下略。
だから、俺の【レベル投げ】を使い『レベルアップ』の効果を使えば、一時的にだが魔導砲のレベルを上げられ、火力もアップできるってわけだ。
[レベル投げ:レベルアップ]
[詳細:対象のレベルを『1』アップする。何度でも使用可能。持続時間は固定で10分。防衛設備のレベルも上げられる]
「そ、そっかぁ……アウルムさんのレベル投げで、防衛設備のレベルを上げるんですね! 凄い。そんな方法があったなんて」
くれた本人が驚いていた。効果の詳細までは知らないらしい。けど、他の皆も唸っていた。
「素晴らしいです、アウルム様。テレポートならお任せください」
「おう、カルニ。じゃあ頼むわ」
テレポート使えたんかい。さすが元魔王の秘書って所かね。俺は、ユウェンスにフルクを任せた。
「ああ、こっちは任せておけ。フルク様も必ず守る」
「頼んだぞ、ユウェンス」
フェルスにも手振って、俺はカルニにお願いした。すると、彼女は俺の右手に恋人繋ぎ。大胆すぎるっていうか、この必要あるのか!?
「……あー、なんだ。カルニさん」
「ええ、なんでしょう」
「手、すっげー絡めて来てるけど」
「テレポートするのですから、これくらいは当然です。さあ、魔導砲の前へ行きますよ。モンスターの大群も目の前でしょうから、気を引き締めて参りましょう」
そんなこんなでテレポートを開始した。
◆
「――おぉ……」
パカッと目を開けると、目の前にはモンスターの軍勢。魔王軍だ。だが、魔導砲と落とし穴で苦戦している。ただ、巨大ゴーレムだけは進軍を続け、かなり近い位置だ。
「まずいですよ、アウルム様。もう目前です。直ぐに魔導砲のレベルアップを」
「ああ、今直ぐに発動する。レベル投げ:レベルアップ開始!!」
ブンとレベル投げを投げまくり――『魔導砲 Lv.35』にしてやった。すると、攻撃力が明らかにアップして、魔導レーザーの大きさも単純に五倍ほどになった。
「――――きゃっ!!」
驚いたカルニが抱きついてくる。
俺もビビった。なんだこの魔導砲の威力。バケモンだ……あの巨大超合金ゴーレムを一撃で粉砕し、瓦礫の山にしていた。
「……す、すげぇ。自分でやっておいてなんだが、これ程とはな。レベルアップは使えるな」
「さ、さすがアウルム様です」
「この調子で他の魔導砲もレベルアップしよう。カルニ、テレポートを頼めるか」
「もちろんです。あたしは、アウルム様の秘書ですから」
背後から抱きつかれ、かなり密着しているが、まあヨシとしよう。これは、カルニなりの愛情表現と受け取っておく!
――俺は、その後も魔導砲のレベルを上げ続けた。
そして、時は経ち……魔王軍十万の軍勢を壊滅させた……!
10
お気に入りに追加
894
あなたにおすすめの小説

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる