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2.モンスター討伐クエスト
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念のため、回復ポーションを渡した。
リーベに飲んでもらい、体力を回復。擦り傷も治癒した。
「気分はどうだい?」
「わっ、凄く楽になりました。味も美味しくて驚きました」
意外そうにリーベは俺を見つめる。
自分で言うのもなんだけど、宮廷錬金術師としての自信作だ。それに、渡したのはただの回復ポーションではない。
改良型の回復ポーションなのだ。
【改良型回復ポーション】
【詳細】
携帯性に優れ、重量も軽い。
体力を大幅に回復する。
軽度の傷を癒すことも出来る。
「そりゃ良かった。……あ、そういえば自己紹介がまだだったな」
「そうでした! お名前を聞いても?」
「俺の名はリヒト、リヒト・ヴァインロート。一応、ゴルト帝国の宮廷錬金術師だよ」
そう名乗ると、リーベはポカンとしながらも、やがて飛び跳ねていた。
「きゅ、宮廷錬金術師様……!?」
「驚きすぎだよ」
「だ、だって……凄いですよ。普通、外を出歩いていないですもん!」
そんなことはないけどね?
でも、お城でポーションの製造だとか研究ばかりしているけど。最近では、ホムンクルスを創造してみたりとかね。
「ともかく、俺はこの先にある『ヘルブラオ』という街へ向かう」
「ヘルブラオですか? わたし、右も左も分からなくて……」
「えっ、そうなの? 外の世界を歩いたことないの?」
そう聞くとリーベはコクンと頷いた。マジか。
元聖女っていうくらいだから……帝国にずっといたのかも。自由のない縛られた人生を送っていたのかな。
「はい。全くというわけではないのですが、小さな街や村、ダンジョンなどには立ち寄ったことがないんです」
「そうだったか。じゃあ、俺が案内するよ」
「お願いします」
ヘルブラオを目指すべく、俺はリーベを連れて草原を歩く。
広大な草原フィールドには、危険なスライムやゴブリンが生息する。十分に注意して進もう。
宮廷錬金術師である俺ですら、対応できないボスモンスターが出現する場合があるからな。
慎重に、気をつけて歩いていく。
リーベは楽しそうに俺の隣をついてくる。こうして誰かと一緒に旅に出ることになるとは思いもしなかった。正直、ひとりぼっちは寂しいと思っていたし、助かった。
こんな可愛いエルフなら大歓迎だ。
しばらく歩くと腰の悪そうなお婆ちゃんがいた。
「大丈夫ですか、お婆ちゃん」
「……おぉ、宮廷錬金術師様ですね」
「そうです。その大荷物運びましょうか」
「ありがとうねぇ~」
俺は近くの村まで荷物を運んであげた。家まで届けて感謝された。
さらに迷子の子供を発見。
隣の村から来た子らしく、親に忘れられていたらしい。その村まで向かい、親に引き渡した。泣きながら感謝された。
道中にゴブリンに襲われている女性がいた。俺は爆弾ポーションを投げて爆破。助けた。
「ありがとうございます、宮廷錬金術師様……!」
「いえいえ、帰り道をお気をつけて」
ふぅ、今日はやたら感謝されているような気がするが、嫌な事を忘れられていいな。
「あ、あの……リヒトさん」
「ん? どうした」
「凄いです! 人々を助けるなんて素敵ですっ」
「い、いやぁ……当たり前のことをしているだけさ」
なんだか照れくさくて、俺は誤魔化すように言った。
もちろん、今までもしないわけではなかった。
ゴルト帝国でも、俺は困っている人を見過ごすことはできなかった。そういう行いが評価され、いつしか俺は宮廷錬金術師に選ばれていたけどね。
「それでもです。元聖女として嬉しく思います」
「光栄だな。じゃ、これからもがんばろうっと」
「はい、わたしもお手伝いします」
寄り道はしたけど、夕刻までまだ時間はある。
再びヘルブラオを目指して歩き続ける。
やがて街が見えてきた。
空はすっかり茜色に染まり、今にも日が落ちそうだ。まずいまずい、早めに宿を取らないと。
お金は持ってきたから、しばらくは何とかなるだろう。
「到着っと」
「ここがヘルブラオ……わぁ、水がたくさん流れてます」
「うん、この街は“水色の街”とも言われているよ。あちらこちらに路上中央溝が続いているね」
「川のように流れていて綺麗ですね」
「ああ、でも以前は汚物が流れていたらしい」
「えっ!」
そう、もともと路上中央溝とは生活用水を垂れ流す為の溝。過去、管理がずさんだったせいで悪臭を放ち、酷い有様だったという。
だが今は違う。
街の意識も変化し、路上中央溝は観光の一部となった。この街の象徴的な存在となったのだ。
現在は生活用に使われることなく、下水が発達したようだ。凄い変化だな。
「安心して。今は清潔だから」
「よ、良かったです……」
安心したところで先へ進む。
空はいよいよ夜の色に変わろうとしていた。
ほどなくして宿屋を発見。建物の中へ入ると、受付には若いお姉さんがいた。
赤髪の明るそうな女性だ。
「いらっしゃいませー! あら、宮廷錬金術師様とエルフ様……珍しい組み合わせですねー」
「とりあえず一泊したい」
「ありがとうございます。銅貨一枚になります」
安いな。これなら連泊も出来そうだ。そう思いながらも財布を探すが――アレ? ウソ……ないぞ!?
懐をまさぐるが、なかった。ない、ない、ないッ!!
そんな!!
財布を落としたのか……?
それとも、忘れてしまったのか……。
なんにせよ、これでは一泊もままならない。
「……っ」
「お客さん、どうしました? あ、まさかお金がないんです?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
俺はいったんリーベに視線を合わせた。
するとリーベはなぜか照れて困惑していた。そんな場合じゃないって!
「な、なんでしょうか……」
「悪いんだが、リーベ。金を貸してくれ」
「え……」
「財布を落としたらしい」
「そ、それは大変です! 分かりました。今回はわたしにお任せくださいっ」
良かった。こんな時にリーベがいてくれて良かった。もし、一人だったら野宿確定だったぞ。
安心していると、リーベが固まっていた。
「ど、どうした?」
なぜかリーベは涙目になっていた。
ちょ、え……まさか!
「…………ないです」
「え」
「お財布がないです~~~!!」
「なにいいいいいい!?」
リーベ、お前もかいっ!!
いや、人のことを言えないけどさ。二人して財布を紛失するとは……終わった。野宿確定じゃないかっ!
絶望していると、受付のお姉さんが声を掛けてきた。
「あの~、宮廷錬金術師様」
「な、なんだい。お金ならないよ」
「もしよければモンスター討伐します?」
「討伐?」
「はい。実は、この宿はモンスター討伐キャンペーンを行っているんです。というのも、近くの森を占領しているコボルトが人を襲ったり、作物を荒らされたりで厄介なんです! 少しでも減らしていただけるとありがたいのです」
そういえば、ヘルブラオは水源が多いからコボルトが好んで住みつくという話を耳にしたな。なるほど、街が困っているわけだ。
「何体倒せばいい?」
「十体ですね。それで一泊可能です!」
「好条件だね。やるよ」
「では、討伐クエストを開始します。なお、死亡した場合の保証はできかねますので、予めご了承ください」
キラリンと笑顔でルール説明するお姉さん。なにげにシビアだな。けど、死ぬことはない。俺のポーションならな。
リーベに飲んでもらい、体力を回復。擦り傷も治癒した。
「気分はどうだい?」
「わっ、凄く楽になりました。味も美味しくて驚きました」
意外そうにリーベは俺を見つめる。
自分で言うのもなんだけど、宮廷錬金術師としての自信作だ。それに、渡したのはただの回復ポーションではない。
改良型の回復ポーションなのだ。
【改良型回復ポーション】
【詳細】
携帯性に優れ、重量も軽い。
体力を大幅に回復する。
軽度の傷を癒すことも出来る。
「そりゃ良かった。……あ、そういえば自己紹介がまだだったな」
「そうでした! お名前を聞いても?」
「俺の名はリヒト、リヒト・ヴァインロート。一応、ゴルト帝国の宮廷錬金術師だよ」
そう名乗ると、リーベはポカンとしながらも、やがて飛び跳ねていた。
「きゅ、宮廷錬金術師様……!?」
「驚きすぎだよ」
「だ、だって……凄いですよ。普通、外を出歩いていないですもん!」
そんなことはないけどね?
でも、お城でポーションの製造だとか研究ばかりしているけど。最近では、ホムンクルスを創造してみたりとかね。
「ともかく、俺はこの先にある『ヘルブラオ』という街へ向かう」
「ヘルブラオですか? わたし、右も左も分からなくて……」
「えっ、そうなの? 外の世界を歩いたことないの?」
そう聞くとリーベはコクンと頷いた。マジか。
元聖女っていうくらいだから……帝国にずっといたのかも。自由のない縛られた人生を送っていたのかな。
「はい。全くというわけではないのですが、小さな街や村、ダンジョンなどには立ち寄ったことがないんです」
「そうだったか。じゃあ、俺が案内するよ」
「お願いします」
ヘルブラオを目指すべく、俺はリーベを連れて草原を歩く。
広大な草原フィールドには、危険なスライムやゴブリンが生息する。十分に注意して進もう。
宮廷錬金術師である俺ですら、対応できないボスモンスターが出現する場合があるからな。
慎重に、気をつけて歩いていく。
リーベは楽しそうに俺の隣をついてくる。こうして誰かと一緒に旅に出ることになるとは思いもしなかった。正直、ひとりぼっちは寂しいと思っていたし、助かった。
こんな可愛いエルフなら大歓迎だ。
しばらく歩くと腰の悪そうなお婆ちゃんがいた。
「大丈夫ですか、お婆ちゃん」
「……おぉ、宮廷錬金術師様ですね」
「そうです。その大荷物運びましょうか」
「ありがとうねぇ~」
俺は近くの村まで荷物を運んであげた。家まで届けて感謝された。
さらに迷子の子供を発見。
隣の村から来た子らしく、親に忘れられていたらしい。その村まで向かい、親に引き渡した。泣きながら感謝された。
道中にゴブリンに襲われている女性がいた。俺は爆弾ポーションを投げて爆破。助けた。
「ありがとうございます、宮廷錬金術師様……!」
「いえいえ、帰り道をお気をつけて」
ふぅ、今日はやたら感謝されているような気がするが、嫌な事を忘れられていいな。
「あ、あの……リヒトさん」
「ん? どうした」
「凄いです! 人々を助けるなんて素敵ですっ」
「い、いやぁ……当たり前のことをしているだけさ」
なんだか照れくさくて、俺は誤魔化すように言った。
もちろん、今までもしないわけではなかった。
ゴルト帝国でも、俺は困っている人を見過ごすことはできなかった。そういう行いが評価され、いつしか俺は宮廷錬金術師に選ばれていたけどね。
「それでもです。元聖女として嬉しく思います」
「光栄だな。じゃ、これからもがんばろうっと」
「はい、わたしもお手伝いします」
寄り道はしたけど、夕刻までまだ時間はある。
再びヘルブラオを目指して歩き続ける。
やがて街が見えてきた。
空はすっかり茜色に染まり、今にも日が落ちそうだ。まずいまずい、早めに宿を取らないと。
お金は持ってきたから、しばらくは何とかなるだろう。
「到着っと」
「ここがヘルブラオ……わぁ、水がたくさん流れてます」
「うん、この街は“水色の街”とも言われているよ。あちらこちらに路上中央溝が続いているね」
「川のように流れていて綺麗ですね」
「ああ、でも以前は汚物が流れていたらしい」
「えっ!」
そう、もともと路上中央溝とは生活用水を垂れ流す為の溝。過去、管理がずさんだったせいで悪臭を放ち、酷い有様だったという。
だが今は違う。
街の意識も変化し、路上中央溝は観光の一部となった。この街の象徴的な存在となったのだ。
現在は生活用に使われることなく、下水が発達したようだ。凄い変化だな。
「安心して。今は清潔だから」
「よ、良かったです……」
安心したところで先へ進む。
空はいよいよ夜の色に変わろうとしていた。
ほどなくして宿屋を発見。建物の中へ入ると、受付には若いお姉さんがいた。
赤髪の明るそうな女性だ。
「いらっしゃいませー! あら、宮廷錬金術師様とエルフ様……珍しい組み合わせですねー」
「とりあえず一泊したい」
「ありがとうございます。銅貨一枚になります」
安いな。これなら連泊も出来そうだ。そう思いながらも財布を探すが――アレ? ウソ……ないぞ!?
懐をまさぐるが、なかった。ない、ない、ないッ!!
そんな!!
財布を落としたのか……?
それとも、忘れてしまったのか……。
なんにせよ、これでは一泊もままならない。
「……っ」
「お客さん、どうしました? あ、まさかお金がないんです?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
俺はいったんリーベに視線を合わせた。
するとリーベはなぜか照れて困惑していた。そんな場合じゃないって!
「な、なんでしょうか……」
「悪いんだが、リーベ。金を貸してくれ」
「え……」
「財布を落としたらしい」
「そ、それは大変です! 分かりました。今回はわたしにお任せくださいっ」
良かった。こんな時にリーベがいてくれて良かった。もし、一人だったら野宿確定だったぞ。
安心していると、リーベが固まっていた。
「ど、どうした?」
なぜかリーベは涙目になっていた。
ちょ、え……まさか!
「…………ないです」
「え」
「お財布がないです~~~!!」
「なにいいいいいい!?」
リーベ、お前もかいっ!!
いや、人のことを言えないけどさ。二人して財布を紛失するとは……終わった。野宿確定じゃないかっ!
絶望していると、受付のお姉さんが声を掛けてきた。
「あの~、宮廷錬金術師様」
「な、なんだい。お金ならないよ」
「もしよければモンスター討伐します?」
「討伐?」
「はい。実は、この宿はモンスター討伐キャンペーンを行っているんです。というのも、近くの森を占領しているコボルトが人を襲ったり、作物を荒らされたりで厄介なんです! 少しでも減らしていただけるとありがたいのです」
そういえば、ヘルブラオは水源が多いからコボルトが好んで住みつくという話を耳にしたな。なるほど、街が困っているわけだ。
「何体倒せばいい?」
「十体ですね。それで一泊可能です!」
「好条件だね。やるよ」
「では、討伐クエストを開始します。なお、死亡した場合の保証はできかねますので、予めご了承ください」
キラリンと笑顔でルール説明するお姉さん。なにげにシビアだな。けど、死ぬことはない。俺のポーションならな。
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