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古の王家の白銀 魔法剣と魔法盾
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魔剣ヘルシャフトを軽快に振り回すナハトは、黒炎を何度も連発していた。
対してシックザールは『白銀の世界聖書』のディスペルを使い、ナハトの魔法スキルを無効化。
これではキリがないな。
それに、ナハトの魔力にも限界があるだろう。このままではジリ貧だ。
「ナハト・クライノート。馬鹿の一つ覚えだな」
「ぐっ……!」
「貴様はまた敗北したいらしいな!」
シックザールはあざ笑いつつも素早く移動する。あれが“枢機卿”の動きか? いや、違う。本当の姿がアレなんだ。
ナハトは、シックザールのことを『星帝』と言っていた。
星帝とはなんだ?
いったい、あの男は何者なんだ……!
いや、考えているヒマはない。
ナハトと共に戦うんだ。
「聖槍グングニルッ!」
大魔法出力の槍を投げつける俺。
「……ラスティ! 貴様も学ばんな。例え大魔法であろうともディスペルによって掻き消えるのだ!」
聖槍グングニルが到達する前に消失。くそう、ディスペルで無効化されるか!
魔法で編んでいるスキルもダメだ。
ならば『無人島開発スキル』でいくしかない。
石の在庫はある。
「落石ッ!」
「なに……空から無数の石だと!!」
雹のように激しく落下してくる石。これは『物理』なので無効化は出来ないハズ!
「言っておくが、それは本物の石だ! 魔法ではないぞ!」
「くそっ、くそっ! 小癪な真似を!!」
さすがのシックザールも、俺の物理的な攻撃を対処できていなかった。やはり、無人島開発スキルで対処する方が良さそうだ。
「ナイス、ラスティ!」
「いや、ナハトが引き付けてくれているおかげだ。引き続き頼む!」
「……ああ! 今度こそシックザールの息の根を止める。そして、アイファを救う!」
凄まじいスピードで突撃するナハトは、魔剣ヘルシャフトを振るう。対してシックザールは白銀の世界聖書のページの中から『銀の剣』を取り出していた。
な、なんだありゃ……!
「古の王家の白銀剣!」
白銀の剣なんて初めてみた。どうやら魔法剣のようだな。
それを構えるシックザールは、ナハトを超える速度で動き剣を交えていた。……おいおい、マジかよ。
野郎、剣技スキルも高いのか。
あれは明らかに聖職者の動きではない。
まるで騎士のような……。
「またその剣か!」
「そうとも。ナハト、貴様を圧倒し……勝利した最強の魔法剣だ。そして、これが『古の王家の白銀盾だ」
今度は魔法盾を取り出していた。これでは魔導騎士だな。
いや、考えている場合ではない。
俺は即座に無人島開発スキルで『大砲』を一門設置。
「くらえッ!」
「ぐっ、ラスティ貴様!」
ドォンと砲弾が発射。
物理攻撃なので、さすがのシックザールも焦っていた。
だが、古の王家の白銀盾で守りに徹していた。あれで防げるのか――?
見守っていると、砲弾は魔法盾に直撃。防がれた。
……ダメか!
あの盾は物理攻撃を防ぐのか。
なるほど、物理を防御する唯一の盾ってワケか。
「ラスティさん、わたしも戦います!」
「スコル! そ、そうだな……三人で力を合わせるしか。――いや、スコルは誰でもいいから呼んできてくれ!」
「解かりました! みなさんを連れてきます!」
ここはドヴォルザーク帝国。みんながいる。みんなの力を合わせれば、あのシックザールを倒せるはずだ。
「聖女スコルをどこへ逃がす気だッ!」
猛スピードで駆けてくるシックザールを俺は阻んだ。
「やめろ」
「……ッ! ラスティ、お前程度の男が私に敵うと?」
「お前が何者か知らんし、企んでいることも知ったこっちゃない。だがな、ここは俺の世界だ。俺の国なんだ。好き勝手させてたまるか! 落とし穴!」
シックザールの足場に『落とし穴』を展開。ヤツは深淵の中へ落下した。
「ぐうううううううう!? ラスティ貴様あああああああああああ!!」
深い深い落とし穴だぜ。とくと味わえ!
対してシックザールは『白銀の世界聖書』のディスペルを使い、ナハトの魔法スキルを無効化。
これではキリがないな。
それに、ナハトの魔力にも限界があるだろう。このままではジリ貧だ。
「ナハト・クライノート。馬鹿の一つ覚えだな」
「ぐっ……!」
「貴様はまた敗北したいらしいな!」
シックザールはあざ笑いつつも素早く移動する。あれが“枢機卿”の動きか? いや、違う。本当の姿がアレなんだ。
ナハトは、シックザールのことを『星帝』と言っていた。
星帝とはなんだ?
いったい、あの男は何者なんだ……!
いや、考えているヒマはない。
ナハトと共に戦うんだ。
「聖槍グングニルッ!」
大魔法出力の槍を投げつける俺。
「……ラスティ! 貴様も学ばんな。例え大魔法であろうともディスペルによって掻き消えるのだ!」
聖槍グングニルが到達する前に消失。くそう、ディスペルで無効化されるか!
魔法で編んでいるスキルもダメだ。
ならば『無人島開発スキル』でいくしかない。
石の在庫はある。
「落石ッ!」
「なに……空から無数の石だと!!」
雹のように激しく落下してくる石。これは『物理』なので無効化は出来ないハズ!
「言っておくが、それは本物の石だ! 魔法ではないぞ!」
「くそっ、くそっ! 小癪な真似を!!」
さすがのシックザールも、俺の物理的な攻撃を対処できていなかった。やはり、無人島開発スキルで対処する方が良さそうだ。
「ナイス、ラスティ!」
「いや、ナハトが引き付けてくれているおかげだ。引き続き頼む!」
「……ああ! 今度こそシックザールの息の根を止める。そして、アイファを救う!」
凄まじいスピードで突撃するナハトは、魔剣ヘルシャフトを振るう。対してシックザールは白銀の世界聖書のページの中から『銀の剣』を取り出していた。
な、なんだありゃ……!
「古の王家の白銀剣!」
白銀の剣なんて初めてみた。どうやら魔法剣のようだな。
それを構えるシックザールは、ナハトを超える速度で動き剣を交えていた。……おいおい、マジかよ。
野郎、剣技スキルも高いのか。
あれは明らかに聖職者の動きではない。
まるで騎士のような……。
「またその剣か!」
「そうとも。ナハト、貴様を圧倒し……勝利した最強の魔法剣だ。そして、これが『古の王家の白銀盾だ」
今度は魔法盾を取り出していた。これでは魔導騎士だな。
いや、考えている場合ではない。
俺は即座に無人島開発スキルで『大砲』を一門設置。
「くらえッ!」
「ぐっ、ラスティ貴様!」
ドォンと砲弾が発射。
物理攻撃なので、さすがのシックザールも焦っていた。
だが、古の王家の白銀盾で守りに徹していた。あれで防げるのか――?
見守っていると、砲弾は魔法盾に直撃。防がれた。
……ダメか!
あの盾は物理攻撃を防ぐのか。
なるほど、物理を防御する唯一の盾ってワケか。
「ラスティさん、わたしも戦います!」
「スコル! そ、そうだな……三人で力を合わせるしか。――いや、スコルは誰でもいいから呼んできてくれ!」
「解かりました! みなさんを連れてきます!」
ここはドヴォルザーク帝国。みんながいる。みんなの力を合わせれば、あのシックザールを倒せるはずだ。
「聖女スコルをどこへ逃がす気だッ!」
猛スピードで駆けてくるシックザールを俺は阻んだ。
「やめろ」
「……ッ! ラスティ、お前程度の男が私に敵うと?」
「お前が何者か知らんし、企んでいることも知ったこっちゃない。だがな、ここは俺の世界だ。俺の国なんだ。好き勝手させてたまるか! 落とし穴!」
シックザールの足場に『落とし穴』を展開。ヤツは深淵の中へ落下した。
「ぐうううううううう!? ラスティ貴様あああああああああああ!!」
深い深い落とし穴だぜ。とくと味わえ!
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