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解毒ポーション改
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シベリウスの腹部から血が滴っていた。
おい、ウソだろ……!
俺を庇ったのかよ。
「……ぐっ。ラスティ、無事か……」
「お前のおかげでな! てか、誰が!」
よく見るとディミトリーが短剣を魔法スキルで飛ばしていた。
浮遊する短剣……だと?
アレで自在に武器を操っていたってことか。
「チィ! 外したか!!」
「ディミトリーてめぇ! よくもシベリウスを!」
「はんっ。追い詰められた以上は、こんな姑息な手しかねぇんだよ」
「そうか、殴る」
「そんな時間はないと思うがな」
ニヤリと笑うディミトリー。なんだこの表情、気に食わない。
「どういう意味だ」
「シベリウスの背中に刺さった短剣には『猛毒』が塗られているんだよ。この意味が分からないお前ではるまい」
「なんだって!!」
シベリウスは倒れ、顔面蒼白だった。……おい、マジかよ!
くそう、ディミトリーの野郎、なんてことを!
「ははは! お前を仕留めることはできなかったが、上級監督官を殺れただけでもヨシとしよう……!」
この野郎、俺の親友になんてことを!
「シベリウス、すぐ助けてやるからな!」
「…………っ」
意識を失うシベリウス。まずい、あと数分も持たないぞ。
「無駄だ。ドラゴンも苦しむ猛毒だぞ!」
なんてものを塗りやがったんだ、この男。絶対に許せねえ! でも、先にシベリウスを助けねば……!
スコル達に頼もうにも距離がありすぎる。
なにか……なにか方法はないのか!!
ふと地面に視線を落とすと『ポーション』が落ちていた。
そうだ、ここはポーションダンジョン!
探せば『解毒ポーション』くらい落ちているはずだ。
俺は急いで周辺を探した。
「なにをする気だ、ラスティ! ……はっ、まさか解毒薬を!? させるかあああああ!!」
ディミトリーは察して俺を妨害してこようとするが、さすがの俺もブチ切れた。
「邪魔すんじゃねええええええ!!」
在庫限りの全部の材料『石』を使い、落石を起こしてディミトリーの頭上に落とした。
ガラガラと雨のように落ちる石。
「う、うあああああああああああああああ、なんだこりゃあああああああああああああああああああああ……!?」
ディミトリーを埋もれさせた。
コイツは置いておき、解毒ポーションだ!
探して探しまくった。
[解毒ポーション改]
[効果]
毒・猛毒を解毒し、回復する。
――あった!!
青い液体の入ったポーション。すぐに拾い上げ、蓋を開けてシベリウスに飲ませた。ここまで一分は掛かっていない。間に合うはずだ。
「飲め、シベリウス!」
「…………っ」
無理やり飲ませ、解毒を行った。
しばらくすると乱れていた息が安定し、顔色も微かによくなった。
地面に寝かせ、俺はスコル達を連れてきた。
「スコル! ヒールを頼む。シベリウスは『猛毒』を受けた」
「解かりました。すぐに治癒しますっ」
事情を察してくれるスコルは、すぐにヒールも施してくれた。これで死ぬことはないはずだ。……頼む!
祈っていると、シベリウスは目を開けた。
「ラスティ……」
「シベリウス!!」
「……助かった。礼を言う」
「いいんだ。お前に死なれちゃ困るからな」
「本当にすまん」
よし、なんとかシベリウスの救出に成功した。
俺は直ぐに鋼鉄チェーンを生成して、クラウスとディミトリーを確保した。これで今度こそ終わりだ……!
おい、ウソだろ……!
俺を庇ったのかよ。
「……ぐっ。ラスティ、無事か……」
「お前のおかげでな! てか、誰が!」
よく見るとディミトリーが短剣を魔法スキルで飛ばしていた。
浮遊する短剣……だと?
アレで自在に武器を操っていたってことか。
「チィ! 外したか!!」
「ディミトリーてめぇ! よくもシベリウスを!」
「はんっ。追い詰められた以上は、こんな姑息な手しかねぇんだよ」
「そうか、殴る」
「そんな時間はないと思うがな」
ニヤリと笑うディミトリー。なんだこの表情、気に食わない。
「どういう意味だ」
「シベリウスの背中に刺さった短剣には『猛毒』が塗られているんだよ。この意味が分からないお前ではるまい」
「なんだって!!」
シベリウスは倒れ、顔面蒼白だった。……おい、マジかよ!
くそう、ディミトリーの野郎、なんてことを!
「ははは! お前を仕留めることはできなかったが、上級監督官を殺れただけでもヨシとしよう……!」
この野郎、俺の親友になんてことを!
「シベリウス、すぐ助けてやるからな!」
「…………っ」
意識を失うシベリウス。まずい、あと数分も持たないぞ。
「無駄だ。ドラゴンも苦しむ猛毒だぞ!」
なんてものを塗りやがったんだ、この男。絶対に許せねえ! でも、先にシベリウスを助けねば……!
スコル達に頼もうにも距離がありすぎる。
なにか……なにか方法はないのか!!
ふと地面に視線を落とすと『ポーション』が落ちていた。
そうだ、ここはポーションダンジョン!
探せば『解毒ポーション』くらい落ちているはずだ。
俺は急いで周辺を探した。
「なにをする気だ、ラスティ! ……はっ、まさか解毒薬を!? させるかあああああ!!」
ディミトリーは察して俺を妨害してこようとするが、さすがの俺もブチ切れた。
「邪魔すんじゃねええええええ!!」
在庫限りの全部の材料『石』を使い、落石を起こしてディミトリーの頭上に落とした。
ガラガラと雨のように落ちる石。
「う、うあああああああああああああああ、なんだこりゃあああああああああああああああああああああ……!?」
ディミトリーを埋もれさせた。
コイツは置いておき、解毒ポーションだ!
探して探しまくった。
[解毒ポーション改]
[効果]
毒・猛毒を解毒し、回復する。
――あった!!
青い液体の入ったポーション。すぐに拾い上げ、蓋を開けてシベリウスに飲ませた。ここまで一分は掛かっていない。間に合うはずだ。
「飲め、シベリウス!」
「…………っ」
無理やり飲ませ、解毒を行った。
しばらくすると乱れていた息が安定し、顔色も微かによくなった。
地面に寝かせ、俺はスコル達を連れてきた。
「スコル! ヒールを頼む。シベリウスは『猛毒』を受けた」
「解かりました。すぐに治癒しますっ」
事情を察してくれるスコルは、すぐにヒールも施してくれた。これで死ぬことはないはずだ。……頼む!
祈っていると、シベリウスは目を開けた。
「ラスティ……」
「シベリウス!!」
「……助かった。礼を言う」
「いいんだ。お前に死なれちゃ困るからな」
「本当にすまん」
よし、なんとかシベリウスの救出に成功した。
俺は直ぐに鋼鉄チェーンを生成して、クラウスとディミトリーを確保した。これで今度こそ終わりだ……!
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