402 / 476
街の被害甚大!! カオスコボルトを止めろ
しおりを挟む
街中に溢れかえったモンスターの群団は、大暴れ。武器で物理攻撃あるいは魔法スキルを発動してメチャクチャにしていた。
なんてことを!
怒りが爆発した俺は、複数のサンダーボルトを一斉に放ちモンスターの頭上に落とした。
凄まじい轟雷が嵐のように吹き荒れる。確かな手応えを感じた。
「今日も一段と激しいですね、ラスティさん!」
拍手をするスコル。そんな褒められると照れるな。
元々はハヴァマールから教わった風属性スキル。あれから更に磨きも掛かり、スキル練度もかなり上昇。火力はマックスに近い状態となった。
一般モンスターなら、まず一撃だ。
なので雑魚は蹴散らすことができた。
「よし、半分は消し飛ばした。あとは強いモンスターが残っているな」
「わたしも戦います」
と、スコルは聖属性魔法スキル『ホーリークロス』を放ち、十字の光をモンスターに浴びせた。高火力のダメージを与え、一瞬で浄化する。さすが聖女の力。
逃げ惑う人々や、転んでモンスターに襲われそうになった子供も救出。
「では、自分も」
エドゥが動き出す。大賢者の力を久しぶりに見られるな。
「頼む」
微笑むエドゥは右腕を伸ばして「ソウルテレキネシス!」と叫ぶ。深緑のオーラが広がると、高レベルのモンスターを一撃で粉砕した。
つ、強ぇ……! さすが大賢者様だぜ。
おかげでかなりモンスターを減らせた。残るは一体。ボスモンスターだ。
「あの禍々しいコボルトはなんだ……!?」
闇のオーラを纏う巨大なコボルト。目つきが悪魔のように赤く、不気味だ。しかも、手に持つ『鈍器』で一軒家を薙ぎ払っていた。
な、なんだあの武器。すげぇトゲトゲだ。
モンスターの詳細が飛んできた。
[カオスコボルト]
[詳細]
取り巻きを持たない単独ボス。
巨大で危険なコボルト。鈍器は『パルチザンメイス』。この攻撃力は凄まじく、受けると大量出血する場合があり非常に危険。
体力が危険域に達した場合、バーサーク状態となり狂暴性を底上げする。
「ハヴァマールさんからモンスター解析スキルを教わりました」
淡々と経緯を教えてくれるエドゥ。なるほどね、いつの間にか伝授を受けていたのだな。
しかし、カオスコボルトとはな。かなり凶悪そうな見た目をしているが、その通りだったか。今も尚、建物を破壊しまくっているし。止めないと被害が拡大するばかりだ。……クソ。
+10覚醒ヴェラチュールに変え、俺は武器の形態と攻撃力を高めた。これでいくしかない。
スコルの支援スキルを受けながらも、俺は更に火力を上げた。
『…………ッッ!』
カオスコボルトは膨大な魔力に反応し、俺の方を振り向く。ぐ、ぐぅ……なんて殺気だ。あんなのが『呪符』から召喚されるとはな。
ズシンズシンと重苦しい足音を響かせながら、こちらに向かってくる。
俺は+10覚醒ヴェラチュールを投げつけた。
「いっけえええええッ! ヴェラチュール!」
光と闇を包む槍は、カオスコボルトの腹部目掛けて飛んでいく。しかし、ヤツはパルチザンメイスで防御した。
お、おい……マジかよ!
「ラスティさんのあの武器を受け止めるだなんて……」
ありえない光景にスコルがそう声を漏らす。俺もビックリした。まさか+10覚醒ヴェラチュールを受け止めるモンスターがいるとは。
ボスモンスターとはいえ、これは驚きだ。
しかし、俺はまだ本命のスキルを発動していない。
「大丈夫だ、スコル。この槍の真価はこれにある……! ダークエネルギー発動!」
これで更なる火力アップ。ほとんど全てのステータスも大幅に上昇。火力だけではない、速度やクリティカルなどなど様々な補正が急上昇した。
もはや神の雷となった+10覚醒ヴェラチュールは、カオスコボルトの鈍器を破壊。そのまま腹を貫いた。
『グアァァァァァ…………!』
雄叫びを上げ、カオスコボルトはついに撃沈。撃破した。
これで全部倒したぞ!
なんてことを!
怒りが爆発した俺は、複数のサンダーボルトを一斉に放ちモンスターの頭上に落とした。
凄まじい轟雷が嵐のように吹き荒れる。確かな手応えを感じた。
「今日も一段と激しいですね、ラスティさん!」
拍手をするスコル。そんな褒められると照れるな。
元々はハヴァマールから教わった風属性スキル。あれから更に磨きも掛かり、スキル練度もかなり上昇。火力はマックスに近い状態となった。
一般モンスターなら、まず一撃だ。
なので雑魚は蹴散らすことができた。
「よし、半分は消し飛ばした。あとは強いモンスターが残っているな」
「わたしも戦います」
と、スコルは聖属性魔法スキル『ホーリークロス』を放ち、十字の光をモンスターに浴びせた。高火力のダメージを与え、一瞬で浄化する。さすが聖女の力。
逃げ惑う人々や、転んでモンスターに襲われそうになった子供も救出。
「では、自分も」
エドゥが動き出す。大賢者の力を久しぶりに見られるな。
「頼む」
微笑むエドゥは右腕を伸ばして「ソウルテレキネシス!」と叫ぶ。深緑のオーラが広がると、高レベルのモンスターを一撃で粉砕した。
つ、強ぇ……! さすが大賢者様だぜ。
おかげでかなりモンスターを減らせた。残るは一体。ボスモンスターだ。
「あの禍々しいコボルトはなんだ……!?」
闇のオーラを纏う巨大なコボルト。目つきが悪魔のように赤く、不気味だ。しかも、手に持つ『鈍器』で一軒家を薙ぎ払っていた。
な、なんだあの武器。すげぇトゲトゲだ。
モンスターの詳細が飛んできた。
[カオスコボルト]
[詳細]
取り巻きを持たない単独ボス。
巨大で危険なコボルト。鈍器は『パルチザンメイス』。この攻撃力は凄まじく、受けると大量出血する場合があり非常に危険。
体力が危険域に達した場合、バーサーク状態となり狂暴性を底上げする。
「ハヴァマールさんからモンスター解析スキルを教わりました」
淡々と経緯を教えてくれるエドゥ。なるほどね、いつの間にか伝授を受けていたのだな。
しかし、カオスコボルトとはな。かなり凶悪そうな見た目をしているが、その通りだったか。今も尚、建物を破壊しまくっているし。止めないと被害が拡大するばかりだ。……クソ。
+10覚醒ヴェラチュールに変え、俺は武器の形態と攻撃力を高めた。これでいくしかない。
スコルの支援スキルを受けながらも、俺は更に火力を上げた。
『…………ッッ!』
カオスコボルトは膨大な魔力に反応し、俺の方を振り向く。ぐ、ぐぅ……なんて殺気だ。あんなのが『呪符』から召喚されるとはな。
ズシンズシンと重苦しい足音を響かせながら、こちらに向かってくる。
俺は+10覚醒ヴェラチュールを投げつけた。
「いっけえええええッ! ヴェラチュール!」
光と闇を包む槍は、カオスコボルトの腹部目掛けて飛んでいく。しかし、ヤツはパルチザンメイスで防御した。
お、おい……マジかよ!
「ラスティさんのあの武器を受け止めるだなんて……」
ありえない光景にスコルがそう声を漏らす。俺もビックリした。まさか+10覚醒ヴェラチュールを受け止めるモンスターがいるとは。
ボスモンスターとはいえ、これは驚きだ。
しかし、俺はまだ本命のスキルを発動していない。
「大丈夫だ、スコル。この槍の真価はこれにある……! ダークエネルギー発動!」
これで更なる火力アップ。ほとんど全てのステータスも大幅に上昇。火力だけではない、速度やクリティカルなどなど様々な補正が急上昇した。
もはや神の雷となった+10覚醒ヴェラチュールは、カオスコボルトの鈍器を破壊。そのまま腹を貫いた。
『グアァァァァァ…………!』
雄叫びを上げ、カオスコボルトはついに撃沈。撃破した。
これで全部倒したぞ!
1
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……

追放された魔女は、実は聖女でした。聖なる加護がなくなった国は、もうおしまいのようです【第一部完】
小平ニコ
ファンタジー
人里離れた森の奥で、ずっと魔法の研究をしていたラディアは、ある日突然、軍隊を率いてやって来た王太子デルロックに『邪悪な魔女』呼ばわりされ、国を追放される。
魔法の天才であるラディアは、その気になれば軍隊を蹴散らすこともできたが、争いを好まず、物や場所にまったく執着しない性格なので、素直に国を出て、『せっかくだから』と、旅をすることにした。
『邪悪な魔女』を追い払い、国民たちから喝采を浴びるデルロックだったが、彼は知らなかった。魔女だと思っていたラディアが、本人も気づかぬうちに、災いから国を守っていた聖女であることを……

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる