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冒険者ギルドで得た重要な情報
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自分の部屋へ久しぶりに戻ると、清潔で保たれていた。アルフレッドの仕事のおかげだ。不在の間もきちんとやってくれたんだ。
「ホコリひとつなく、ピカピカですね~!」
驚嘆の声を上げるスコル。俺自身も主として誇らしいというか、嬉しいね。
戻って直ぐにフカフカのベッドで安心して眠れる。ありがたいことだ。
「よーし、スコル。風呂入って飯食って明日に備えよう」
「はいっ!」
久々の城生活だ。……とはいえ、今日限定になりそうだけどな。
明日からクラウスを追わねばならないし、そのあとはドヴォルザーク帝国にも戻らなきゃならない。だから、今だけでも島国ラルゴを楽しまなくてはな。
少し前のように、みんな自由に生活を謳歌した。
そして次の日。
快眠を経て俺は起床した。同じ部屋、同じベッドでスコルはまだ眠っている。
寝かせておいてやろう。
俺はひとまず部屋を出た。
なによりも島国ラルゴの様子が気になった。かなり空けてしまったからな。
城内を歩いて外を目指す。誰かと会うこともなく、ひとり外へ。エドゥとも会わないとはな。こういう日もあるものだ。
外は快晴で、空気も澄んでいる。絶好の散歩日和だなぁ。
などと自然を感じていると街中に到着。
変わりない街並みが広がっていた。どうやら、モンスターの被害はないようだ。
早朝にして住人や冒険者が歩いていた。
ほ~、活気があるな。人口がまた増えたかな。
冒険者ギルドのトレニアさんに挨拶でもと思ったが、住人に気づかれてた。
「ラスティ様ではございませんか! 帰られていたのですね」「おやおやぁ、主様でねぇか。皇帝になったとか」「すごいよねえ! ついにドヴォルザーク帝国も手中に」「お久しぶりです、ラスティ様ぁ~」「わー、本物はじめて見たー」
気づいたら結構な人に囲まれてしまった。
俺は島民に挨拶を交わしていく。
「おはよう、みんな。しばらく空けてしまってすまない」
そう話すとその場にいる全員「大丈夫大丈夫」「平和で最高だよ、この島は」「構わんで~」などと、それほど気にしていない様子でよかった。
その場を去り、俺は冒険者ギルドへ。
中へ入るとトレニアさんが受付をしていた。俺の存在に気づくとこちらに駆け寄ってきた。
「ラスティ様! お久しぶりです」
ぺこりと丁寧にお辞儀するトレニアさん。顔を上げると嬉しそうに微笑む。
「久しぶり。聖戦、終わったよ」
「ご無事でなによりです。これからは島国ラルゴにいらっしゃるのですよね?」
「あー…いや、実は――」
今までのことをトレニアさんに話した。無論のことながら、驚いていた。ですよねえ。
「なるほど、今は元老院のことで大変なことになっているんですね」
「ああ。昨日はクラウスとディミトリーを追ってきたんだ。そのついでに島国ラルゴへ寄った」
「クラウスという名前には憶えがあります」
「なんだって!?」
マジかよ、トレニアさんがクラウスのことを知っているだなんて思いもしなかった。だけど、もし重要な情報ならヤツを見つけ出す手がかりになるかもしれない。
「今朝、ドヴォルザーク帝国から島国ラルゴに来たという冒険者から聞いた話です。その方は、ラルゴから少し離れた無人島で不思議な光を見たと言っていました」
「無人島で……?」
「ええ。気になって寄ったそうなのです。そこにはクラウス議員がいらしたようです。ですが、直ぐに姿を消して行方は分からなくなったとか」
もしかして、意外と近い場所にいるのか。
トレニアさんの情報のおかげで、範囲を絞れたかもしれない。この辺りにある無人島を探してみるか。
「ホコリひとつなく、ピカピカですね~!」
驚嘆の声を上げるスコル。俺自身も主として誇らしいというか、嬉しいね。
戻って直ぐにフカフカのベッドで安心して眠れる。ありがたいことだ。
「よーし、スコル。風呂入って飯食って明日に備えよう」
「はいっ!」
久々の城生活だ。……とはいえ、今日限定になりそうだけどな。
明日からクラウスを追わねばならないし、そのあとはドヴォルザーク帝国にも戻らなきゃならない。だから、今だけでも島国ラルゴを楽しまなくてはな。
少し前のように、みんな自由に生活を謳歌した。
そして次の日。
快眠を経て俺は起床した。同じ部屋、同じベッドでスコルはまだ眠っている。
寝かせておいてやろう。
俺はひとまず部屋を出た。
なによりも島国ラルゴの様子が気になった。かなり空けてしまったからな。
城内を歩いて外を目指す。誰かと会うこともなく、ひとり外へ。エドゥとも会わないとはな。こういう日もあるものだ。
外は快晴で、空気も澄んでいる。絶好の散歩日和だなぁ。
などと自然を感じていると街中に到着。
変わりない街並みが広がっていた。どうやら、モンスターの被害はないようだ。
早朝にして住人や冒険者が歩いていた。
ほ~、活気があるな。人口がまた増えたかな。
冒険者ギルドのトレニアさんに挨拶でもと思ったが、住人に気づかれてた。
「ラスティ様ではございませんか! 帰られていたのですね」「おやおやぁ、主様でねぇか。皇帝になったとか」「すごいよねえ! ついにドヴォルザーク帝国も手中に」「お久しぶりです、ラスティ様ぁ~」「わー、本物はじめて見たー」
気づいたら結構な人に囲まれてしまった。
俺は島民に挨拶を交わしていく。
「おはよう、みんな。しばらく空けてしまってすまない」
そう話すとその場にいる全員「大丈夫大丈夫」「平和で最高だよ、この島は」「構わんで~」などと、それほど気にしていない様子でよかった。
その場を去り、俺は冒険者ギルドへ。
中へ入るとトレニアさんが受付をしていた。俺の存在に気づくとこちらに駆け寄ってきた。
「ラスティ様! お久しぶりです」
ぺこりと丁寧にお辞儀するトレニアさん。顔を上げると嬉しそうに微笑む。
「久しぶり。聖戦、終わったよ」
「ご無事でなによりです。これからは島国ラルゴにいらっしゃるのですよね?」
「あー…いや、実は――」
今までのことをトレニアさんに話した。無論のことながら、驚いていた。ですよねえ。
「なるほど、今は元老院のことで大変なことになっているんですね」
「ああ。昨日はクラウスとディミトリーを追ってきたんだ。そのついでに島国ラルゴへ寄った」
「クラウスという名前には憶えがあります」
「なんだって!?」
マジかよ、トレニアさんがクラウスのことを知っているだなんて思いもしなかった。だけど、もし重要な情報ならヤツを見つけ出す手がかりになるかもしれない。
「今朝、ドヴォルザーク帝国から島国ラルゴに来たという冒険者から聞いた話です。その方は、ラルゴから少し離れた無人島で不思議な光を見たと言っていました」
「無人島で……?」
「ええ。気になって寄ったそうなのです。そこにはクラウス議員がいらしたようです。ですが、直ぐに姿を消して行方は分からなくなったとか」
もしかして、意外と近い場所にいるのか。
トレニアさんの情報のおかげで、範囲を絞れたかもしれない。この辺りにある無人島を探してみるか。
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