無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

桜井正宗

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大魔法【ラストジャッジメント】

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「さあ、どうするラスティ。魔王になれば聖戦に勝てるぞ」

 親父は、俺を誘惑してくる。そうだな、グランツに勝てるかもしれない。悪くない話だ……と、言いたいところだが。

「断る」
「……なんだと?」
「断ると言った。親父、俺は魔王にならない」

「なぜだッ! このままでは負けるのだぞ! 魔王にならなくてどうする!」
「親父の轍を踏んでたまるか。俺は俺のやり方で世界を変える」

 皇帝になったとしても、俺は支配なんてやり方はしない。自由がいい。緩いスローライフが送れればそれでいいんだよ。

 だからこそ――。


「――そうか。では、お前をこの“冥界の狭間”から出すわけにはいかんな」
「なんだと!?」

「このままお前は永遠を生きるのだ。この私と共にな」


 ふざけんな。俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ。……いや、これは死よりも性質が悪い。このまま永遠なんてヤバすぎるだろ。

 諦めない。俺は諦めないぞ。

 スコルやハヴァマール、ストレルカ……アルフレッドやルドミラ、エドゥにテオドール……他のみんなとまだ俺は過ごしたいんだ。

 だから!!


「+10覚醒ヴェラチュール!!」
「なに? そんな槍ごときで何ができる……!」

「一か八かだ。いけええええええええ!! ラストジャッジメント!!」


 この場所ならこの“専用スキル”を使っても大丈夫なはず! あまりに危険すぎるから、瀕死になる前には解除していたが、今はその時。
 俺はある意味では“瀕死”の状態。発動条件はぴったりのはず。



 [+10覚醒ヴェラチュール]
 [物理攻撃力:35000]
 [魔法攻撃力:35000]
 [効果]
  この世の開闢を導く大いなる槍。
  この武器は破壊されない。
  任意スキル【ダークエネルギー】を発動すると三分間全てのステータスが100%上昇する。
  攻撃速度と移動速度を10倍増加させる。
  武器装備時、三分間の無敵時間が発生する。
  装備者の三回までの自動リザレクションが発生する。蘇生後、体力と魔力を全回復する。
  全種族に対する追加ダメージ100%。追加クリティカル攻撃が発生。攻撃命中時、対象は全ての状態異常に掛かる。
  装備者の体力が瀕死になった場合【ラストジャッジメント】スキルを強制発動させる。この大魔法は、大量の彗星を降らす無属性攻撃であり、あらゆる生物を大量絶滅させる効果がある。発動させたくない場合、装備を解除すること。



「や、やめろ……ラスティ! この“冥界の狭間”を破壊する気か!!」
「ったりめえええだああああああああ!!!」


 異界の空から巨大な『彗星』が落ちてくる。
 これで冥界を潰して俺は元の世界に戻る……!


『ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………!!!!!』


 彗星が落下するや、とんでもない規模の破壊が起こって一瞬で視界が真っ白に。


「…………ぐっ! ああああああああああああああああああああ…………」


 ・
 ・
 ・


 空から落ちていく感覚。
 俺は……落下しているのか!?


「ははははは! 勝った! 俺が勝者だ!! ラスティをぶっ殺したぞ!!」


 あれは……グランツ!
 ということは俺は今、城塞都市コーラングレの上空にいるのか。もう直ぐで着地する。地面に衝突する前に俺は槍を投げた。


「サンダーボルト!!」

「!?」


 俺の声に振り向くグランツ。生きていたことが信じられないようでビックリしていた。

「グランツ、まだ終わっちゃいないぜ!」
「なぜ生きている!! ありえん! 俺の奥義は……第六天魔王煉獄殺は……必中攻撃であり、絶対に避けられん! なのに、なぜ!!」

「知るか!!」

「…………ぐっ! ならばもう一度!」


 先にグランツを叩きのめす。
 冥界の狭間でなぜか発現したスキル、それを使う――!

 槍をそのままに、俺はグランツ目掛けてブン投げた。


「これで、最後だあああああああああッ! エンデュランス!!!」


[エンデュランス]
[専用スキル]
 魔力消費量:100%。
 攻撃レンジ:極大
 物理・魔法攻撃100000%。
 すべての種族に100000%の追加ダメージ。
 すべての属性に100000%の追加ダメージ。
 すべてのサイズに100000%の追加ダメージ。 
 弱点属性に100000%の追加ダメージ。
 すべての属性を付与する。
 この攻撃を防ぐことはできない。
 この攻撃を無効化することはできない。
 対象にあらゆる状態異常を付与する。
 対象がボスモンスターの場合100000%追加ダメージ。
 このスキルは味方には当たらない。
 この攻撃は100回繰り返す。
 対象は特大ノックバックする。
 対象はしばらくの間、転送・転移できない。
 装備をすべて強制的に解除する。
 装備をすべて強制的に破壊する。
 対象の所持アイテムを最大10個まで破壊する。
 対象は回復アイテム使用不可能になる。
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