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ギガマッスルバーサークポーション改
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アイテムボックスから石を取り出し、俺はゲイルチュールを振りかぶって飛ばした。
ガンッと金属音が響くと同時に、割れた石が魔弾となった。……これならどうだッ!
「いけええッ!」
「ふん、甘いな。ラスティ…!」
向こうはインビジブルウェポン(蛇腹剣)をブンッと鞭のように振るい、俺の遠投した石を振り払った。……クソ!
だが、ルドミラがマルクスの背後に回った。
敵であれ背後を狙うのは卑怯で、プライドが許さないかもしれない。しかしルドミラは元勇者。世界を救うためなら全力だ。
聖剣に魔力を込め、マルクスの背中を襲う。
「てやああッ!!」
「遅い……」
これまたインビジブルウェポンがグニャリと曲がったようで、それがルドミラの聖剣を弾く。なんて厄介な!!
「ならばこれでどうだッッ!!」
宙からイズアールの姿が。マジか! いつの間に空に飛んでいたんだ。けれど、これならマルクスを!
「ぬッ! イズアールか! 父親がどうなってもいいのか」
「取り返すために私は戦う!」
イズアールの魔法剣がマルクスの左肩に命中しそうになったが、避けられていた。そんな馬鹿な。あれを回避するだと……。
「このたわけがッ!!」
まさかの蹴りを入れ、イズアールを吹き飛ばす。
「ぐあああああああああ!!」
なんてジジイだ。あの身のこなし、本当に元老院議長なのか……。あんな強くて武闘派だったとは知らなかったぞ。
「ホーリークロス!!」
突如、マルクスの目の前で聖属性魔法が炸裂した。ヤツは爆発に巻き込まれ、吹き飛んだ。こ、これはスコルか!
「スコル!」
「わたしだって戦えます」
「そうだな、ナイスだ。スコル」
――しかし、なぜマルクスはあの『ホーリークロス』は回避できなかったんだ? 隙があって、たまたまなのか?
「やれやれ、ラスティ。ここは総力戦だろ」
「テオドール、なにか策があるのか?」
「エドゥも手伝ってくれる」
「エドゥが?」
うん、とうなずくエドゥ。二人の合わせ技ということか。
マルクスの攻撃を耐えつつも、テオドールとエドゥを見守った。すると、テオドールが錬金術師のスキルだろうか、試験管を取り出していくつもポーションらしきものを製造していた。
こ、これは……凄い生産スピードだな。
だけどテオドールはそのポーションを更に合成。え、合成できるの!? さすがトリプルジョブ。なんでもありだな。
「よし、これでポーションは完成だ。あとはエドゥに付与してもらう。頼んだ」
「了解」
短く返事をするエドゥは、大賢者のスキルを発動。それがポーションに付与され、青白く光った。……な、なにをしたんだ?
その詳細が直ぐに明らかになった。
[ギガマッスルバーサークポーション改]
[効果]
最上位の錬金術師のみ製造できる特別なポーション。
飲むと5分間だけパワーアップ。
筋力を10倍にする。
物理攻撃力および魔法攻撃力を10倍にする。
5分間、状態異常を無効化する。
体力が少し回復。
移動速度も若干上昇。
大きなケガも一度だけ治癒する。
精神力向上・運気上昇。
な、なんだこりゃ――!?
とんでもないアイテムだな、これは。
「それをみんなに飲ませろ、ラスティ。いや、まずは君が飲め」
「分かった!!」
俺はギガマッスルバーサークポーション改を受け取り、飲んだ。
うええええええ、まずっ……。
吐きそうになっていると全身がムキムキになり、筋肉質になった。うぉ!? もう効果が現れた。
「成功です、ラスティ様」
「ありがとう、エドゥ。それにテオドール!」
俺はすぐさまイズアール、ルドミラ、スコル、ストレルカ、ハヴァマールにポーションを配った。
しかし、飲んだのはイズアールとルドミラだけだった。
「……ラスティさん、わたしはマッスルになりたくありませんっ(泣)」
「スコル……。そうだな、女の子にこれはキツいな」
ルドミラは例外だけど。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そんな中、気絶していたイズアールが復活。雄たけびをあげていた。元気ですぎだろ。てか、筋肉モリモリだな。
「何事だ。あのポーションを飲んで急に筋肉質に……」
マルクスも驚いていた。
だが、そんな暇を与えないぜ。俺は直ぐにゲイルチュールで応戦。
「くらえっ!!」
「ぐ――――ぬぅん!?」
地面にクレーターが出来るほどの力を与えられ、マルクスが沈んでいく。
「こりゃすげえパワーだ!」
「な、なんだ! なぜこんな力が!!」
「テオドールとエドゥのおかげだ」
「こんなことがあってたまるか!! ラスティ、そこまでして聖戦を勝ちたいか! 皇帝になりたいか!!」
「ああ、お前を止める為なら俺は悪魔に魂を売ってもいい!!」
ついにゲイルチュールがマルクスの腕に命中した。届いた!!
「うおおおおおおおおあああああああああああああああああ!!!」
これでッ!!
ガンッと金属音が響くと同時に、割れた石が魔弾となった。……これならどうだッ!
「いけええッ!」
「ふん、甘いな。ラスティ…!」
向こうはインビジブルウェポン(蛇腹剣)をブンッと鞭のように振るい、俺の遠投した石を振り払った。……クソ!
だが、ルドミラがマルクスの背後に回った。
敵であれ背後を狙うのは卑怯で、プライドが許さないかもしれない。しかしルドミラは元勇者。世界を救うためなら全力だ。
聖剣に魔力を込め、マルクスの背中を襲う。
「てやああッ!!」
「遅い……」
これまたインビジブルウェポンがグニャリと曲がったようで、それがルドミラの聖剣を弾く。なんて厄介な!!
「ならばこれでどうだッッ!!」
宙からイズアールの姿が。マジか! いつの間に空に飛んでいたんだ。けれど、これならマルクスを!
「ぬッ! イズアールか! 父親がどうなってもいいのか」
「取り返すために私は戦う!」
イズアールの魔法剣がマルクスの左肩に命中しそうになったが、避けられていた。そんな馬鹿な。あれを回避するだと……。
「このたわけがッ!!」
まさかの蹴りを入れ、イズアールを吹き飛ばす。
「ぐあああああああああ!!」
なんてジジイだ。あの身のこなし、本当に元老院議長なのか……。あんな強くて武闘派だったとは知らなかったぞ。
「ホーリークロス!!」
突如、マルクスの目の前で聖属性魔法が炸裂した。ヤツは爆発に巻き込まれ、吹き飛んだ。こ、これはスコルか!
「スコル!」
「わたしだって戦えます」
「そうだな、ナイスだ。スコル」
――しかし、なぜマルクスはあの『ホーリークロス』は回避できなかったんだ? 隙があって、たまたまなのか?
「やれやれ、ラスティ。ここは総力戦だろ」
「テオドール、なにか策があるのか?」
「エドゥも手伝ってくれる」
「エドゥが?」
うん、とうなずくエドゥ。二人の合わせ技ということか。
マルクスの攻撃を耐えつつも、テオドールとエドゥを見守った。すると、テオドールが錬金術師のスキルだろうか、試験管を取り出していくつもポーションらしきものを製造していた。
こ、これは……凄い生産スピードだな。
だけどテオドールはそのポーションを更に合成。え、合成できるの!? さすがトリプルジョブ。なんでもありだな。
「よし、これでポーションは完成だ。あとはエドゥに付与してもらう。頼んだ」
「了解」
短く返事をするエドゥは、大賢者のスキルを発動。それがポーションに付与され、青白く光った。……な、なにをしたんだ?
その詳細が直ぐに明らかになった。
[ギガマッスルバーサークポーション改]
[効果]
最上位の錬金術師のみ製造できる特別なポーション。
飲むと5分間だけパワーアップ。
筋力を10倍にする。
物理攻撃力および魔法攻撃力を10倍にする。
5分間、状態異常を無効化する。
体力が少し回復。
移動速度も若干上昇。
大きなケガも一度だけ治癒する。
精神力向上・運気上昇。
な、なんだこりゃ――!?
とんでもないアイテムだな、これは。
「それをみんなに飲ませろ、ラスティ。いや、まずは君が飲め」
「分かった!!」
俺はギガマッスルバーサークポーション改を受け取り、飲んだ。
うええええええ、まずっ……。
吐きそうになっていると全身がムキムキになり、筋肉質になった。うぉ!? もう効果が現れた。
「成功です、ラスティ様」
「ありがとう、エドゥ。それにテオドール!」
俺はすぐさまイズアール、ルドミラ、スコル、ストレルカ、ハヴァマールにポーションを配った。
しかし、飲んだのはイズアールとルドミラだけだった。
「……ラスティさん、わたしはマッスルになりたくありませんっ(泣)」
「スコル……。そうだな、女の子にこれはキツいな」
ルドミラは例外だけど。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そんな中、気絶していたイズアールが復活。雄たけびをあげていた。元気ですぎだろ。てか、筋肉モリモリだな。
「何事だ。あのポーションを飲んで急に筋肉質に……」
マルクスも驚いていた。
だが、そんな暇を与えないぜ。俺は直ぐにゲイルチュールで応戦。
「くらえっ!!」
「ぐ――――ぬぅん!?」
地面にクレーターが出来るほどの力を与えられ、マルクスが沈んでいく。
「こりゃすげえパワーだ!」
「な、なんだ! なぜこんな力が!!」
「テオドールとエドゥのおかげだ」
「こんなことがあってたまるか!! ラスティ、そこまでして聖戦を勝ちたいか! 皇帝になりたいか!!」
「ああ、お前を止める為なら俺は悪魔に魂を売ってもいい!!」
ついにゲイルチュールがマルクスの腕に命中した。届いた!!
「うおおおおおおおおあああああああああああああああああ!!!」
これでッ!!
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