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武器にスキルを強制付与!!
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ブン投げた槍は、ヨハネスの首元スレスレをかすめていった。
「よし、これでいい」
「よしィ? ラスティ、今のはどう見てもハズレだよな! その程度だったとはな!」
もちろん違う。
マインドに当てないために、わざと外したのだ。そう、俺は+10覚醒ヴェラチュールにスキルを付与していたのだ。
ヨハネスを痺れさせるためにな!
「油断したな、ヨハネス」
「お前こそな! こんな攻撃で――ぐっ!? ぐああああああああああああ!!」
ビリビリとヨハネスだけに電撃が走る。
俺が投げた槍には『ライトニングボルト』を付与していた。無人島開発スキルで無理やり付与したので、人間一人をビリっとさせる威力だったが十分だ。
電気ショックを食らい、ついにマインドを手放すヨハネス。俺はすぐに救出した。
「……あ、ありがとう」
「いいんだ。すぐにリアンのところへ戻れ」
「はい……」
マインドはリアンたちのもとへ戻った。
人質がいなくなった以上は、もう遠慮はいらないな。
+10覚醒ヴェラチュールを再び召喚し、俺は強く振りかぶった。
「お前は吹き飛べ! サンダーボルト!!」
「ちょ……やめ、ぎゃあああああばばばばばばッッ!!」
今度は槍が命中してヨハネスを吹き飛ばした。一瞬で空の彼方へ。
ちと本気を出しすぎたな。
米粒になったヨハネスは、どこかに落下したようだ。これでヤツは聖戦から脱落だな。
勝利を確信していると頭上に一瞬だけ剣のマークが現れた。
「これは……?」
「ラスティ。それは勝者の証。対人戦で勝った場合にのみ現れる」
冷静に教えてくれるリアン。なるほど、聖戦の仕様ってところか。これは知らなかったな。
「じゃあ、俺はヨハネスに勝ったってことか」
「そうだ。それと礼を言う。マインドを助けてくれてありがとう」
素直に感謝され、俺は妙な気分になった。
ついさっきまで敵だったのにな。
なんかやる気がでなくなった。
「礼はいいさ。それよりどうする。このまま戦うか?」
「……いや、我らサラマンダーはお前たちと同行する」
「なに?」
「君も言っていたじゃないか。元老院議長マルクスのことを」
「一緒に止めてくれるのか?」
「そうだ。マルクスは大量破壊兵器を手にしているのだろう。ヤツは聖戦の参加者であり、共通の敵には変わりない」
「知っていたのか」
「当然だ。ドヴォルザーク帝国からでもあの太陽のような光を目にできたのだからな」
古代魔導兵器インドラだ。
あの光が帝国からでも観測できたのか。それほどの規模だったってことだな。
「じゃあ、それまでは共闘ってことか」
「そういうことだ。当然、決着はつけることになるが」
「分かった。今はマルクスの排除が最優先だ。じゃ、よろしく」
手を伸ばすと、リアンは握手してくれた。これで決まりだな。
けれどイズアールはあんまり納得していなかった。
「どういうことだ、ラスティ」
「まあまあ、落ち着けって。聖戦も大事だけど、古代魔導兵器を止める方がもっと大切だ」
「それもそうだが。……分かった」
しぶしぶながらもイズアールは了承してくれた。
俺はそれからスコルたちにも事情を説明した。
みんな驚いていたが、俺の意見に賛同してくれた。みんな理解があって助かる。
先を急ぎたいところだが、少し休憩することに。
ティータイムといこう。
ここは俺の無人島開発スキルが役に立つ――!
「よし、これでいい」
「よしィ? ラスティ、今のはどう見てもハズレだよな! その程度だったとはな!」
もちろん違う。
マインドに当てないために、わざと外したのだ。そう、俺は+10覚醒ヴェラチュールにスキルを付与していたのだ。
ヨハネスを痺れさせるためにな!
「油断したな、ヨハネス」
「お前こそな! こんな攻撃で――ぐっ!? ぐああああああああああああ!!」
ビリビリとヨハネスだけに電撃が走る。
俺が投げた槍には『ライトニングボルト』を付与していた。無人島開発スキルで無理やり付与したので、人間一人をビリっとさせる威力だったが十分だ。
電気ショックを食らい、ついにマインドを手放すヨハネス。俺はすぐに救出した。
「……あ、ありがとう」
「いいんだ。すぐにリアンのところへ戻れ」
「はい……」
マインドはリアンたちのもとへ戻った。
人質がいなくなった以上は、もう遠慮はいらないな。
+10覚醒ヴェラチュールを再び召喚し、俺は強く振りかぶった。
「お前は吹き飛べ! サンダーボルト!!」
「ちょ……やめ、ぎゃあああああばばばばばばッッ!!」
今度は槍が命中してヨハネスを吹き飛ばした。一瞬で空の彼方へ。
ちと本気を出しすぎたな。
米粒になったヨハネスは、どこかに落下したようだ。これでヤツは聖戦から脱落だな。
勝利を確信していると頭上に一瞬だけ剣のマークが現れた。
「これは……?」
「ラスティ。それは勝者の証。対人戦で勝った場合にのみ現れる」
冷静に教えてくれるリアン。なるほど、聖戦の仕様ってところか。これは知らなかったな。
「じゃあ、俺はヨハネスに勝ったってことか」
「そうだ。それと礼を言う。マインドを助けてくれてありがとう」
素直に感謝され、俺は妙な気分になった。
ついさっきまで敵だったのにな。
なんかやる気がでなくなった。
「礼はいいさ。それよりどうする。このまま戦うか?」
「……いや、我らサラマンダーはお前たちと同行する」
「なに?」
「君も言っていたじゃないか。元老院議長マルクスのことを」
「一緒に止めてくれるのか?」
「そうだ。マルクスは大量破壊兵器を手にしているのだろう。ヤツは聖戦の参加者であり、共通の敵には変わりない」
「知っていたのか」
「当然だ。ドヴォルザーク帝国からでもあの太陽のような光を目にできたのだからな」
古代魔導兵器インドラだ。
あの光が帝国からでも観測できたのか。それほどの規模だったってことだな。
「じゃあ、それまでは共闘ってことか」
「そういうことだ。当然、決着はつけることになるが」
「分かった。今はマルクスの排除が最優先だ。じゃ、よろしく」
手を伸ばすと、リアンは握手してくれた。これで決まりだな。
けれどイズアールはあんまり納得していなかった。
「どういうことだ、ラスティ」
「まあまあ、落ち着けって。聖戦も大事だけど、古代魔導兵器を止める方がもっと大切だ」
「それもそうだが。……分かった」
しぶしぶながらもイズアールは了承してくれた。
俺はそれからスコルたちにも事情を説明した。
みんな驚いていたが、俺の意見に賛同してくれた。みんな理解があって助かる。
先を急ぎたいところだが、少し休憩することに。
ティータイムといこう。
ここは俺の無人島開発スキルが役に立つ――!
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