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超危険!? アルトオーボエ湖を進め!!
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ジャイアントツリーは寛大だった。
その声は俺にしか届かず、スコルたちには聞こえないようだ。
どうやら、俺の女神の力を通してのみジャイアントツリーと意思疎通が図れるようだ。いったいぜんたいどうなっているんだか。
だが、おかげでジャイアントツリーに乗って移動することが叶った。
「す、凄いですラスティさん。どうやってこのジャイアントツリーさんを従えているんですか……!?」
「スコル。従えているんじゃないよ。お互い認め合ったというか……そんな感じだ」
「それでもです!」
そう褒められると照れるというか。
ハヴァマールやストレルカも尊敬の眼差しを向けてくるし。
「これでまずはアルトオーボエ湖を目指せる」
「やるな、ラスティ。君は不思議な力を持っているんだな」
最終的にイズアールからも感心を向けられた。
「たまたまさ」
「そんなわけあるかっ」
「詳しく話すと長いんだ。あとで話す」
「分かったよ」
無人島開発スキルや俺の召喚武器のことについては長くなるので、暇な時に話すことにした。
ジャイアントツリーの枝に乗って移動できるおかげで快適に過ごせた。
そうして移動していくこと半日。
危険なモンスターとの戦闘をスルーでき、酷道も突破できた。これほど簡単に進めるとは。ジャイアントツリーの力がなければ、もっと掛かっていたかもしれない。
そして、ついに『アルトオーボエ湖』に到着した。
湖は思った以上に広く、まるで大海原のようだった。いや、これは海かと錯覚してしまうほどにデカイ。こんな湖があったとは。
「こりゃ凄いな」
「……水が透き通っていますね!」
俺の隣でストレルカが目を輝かせていた。確かに、とんでもない透明度だ。泳いでいる魚や水草がハッキリと目視できるほどに。
この湖は水が綺麗だという証拠だ。
ともかく、ここまで到着できれば十分だ。
「ジャイアントツリー、助かったよ」
『――ウム。では、これにて……』
背を向け、ジャイアントツリーは帰っていく。
……さて、ここからが問題だ。
「城塞都市コーラングレはどこにある……?」
そう肝心のコーラングレの影も形もなかったのだ。スコルに視線を向けるが、彼女は動揺するだけだった。……分からないらしい。
「船が必要かもしれんな」
ボソっとイズアールがそうつぶやく。
「かもな。ここから先は歩いてはいけないし」
「大丈夫なのだ兄上。無人島開発スキルに不可能はないのだ」
「まさか俺に船を作れと?」
「まあ、本来は無人島の為のスキルなのだが、作る力は本物なのだ」
言われてみれば建造物だけでなく、机や椅子、棚といったものも散々作ってきた。防衛兵器だって製造できるんだ。造船だってできなくもないわけだ。
「そうだな。やってみる価値はあるな」
「その意気なのだ!」
幸い、俺のアイテムボックスには『木材』や『石』の材料は大量にある。これらを使えば船を作ることなど容易いだろう。
おし、やってみっか!
船のイメージを浮かべ、俺は無人島開発スキルを発動する。
主に木材を使用していく。
そして、小舟が…………む!?
「お、おい……ラスティ。これは船ではないぞ!」
そう叫ぶイズアール。
俺は完成した船ではないものに焦った。
「し、しまった!」
目の前に『イカダ』が出来てしまった。
やっぱり造船スキルでないとダメか。
そもそも俺に船の構造の知識がないわけでして……。
だが、一応これでも湖くらいなら、なんとかなりそうではある。
「でも、乗れそうではありますよ?」
商船の船長でもあるストレルカがそう言ってくれた。これはワンチャン乗れるかもしれないな。
「このイカダで試してみるか。俺が行く」
「気をつけてください。ラスティさん」
「ああ、スコル」
イカダを湖に着水させた。すると浮かび上がっていた。あとは俺が飛び移るだけ。
ジャンプしてイカダへ。
見事に着地して飛び乗ることに成功!
『バコオオオオオオオオオオオオォォォン!!!』
イカダの底から“なにか”現れ、イカダは呆気なく粉砕された。ちょ、せっかく作ったのに……!
「うああああああああああ!?」
な、なんだあああああああああ!?
湖に沈む前に俺はジャンプして陸地へ戻っていく。その時、湖の底から大型モンスターの姿が現れた。
巨大な水飛沫を上げ、これまた大きなアリゲータータイプのモンスターが出現。
ま、まて……こんなバカでかいワニがいるとか聞いてない!
その声は俺にしか届かず、スコルたちには聞こえないようだ。
どうやら、俺の女神の力を通してのみジャイアントツリーと意思疎通が図れるようだ。いったいぜんたいどうなっているんだか。
だが、おかげでジャイアントツリーに乗って移動することが叶った。
「す、凄いですラスティさん。どうやってこのジャイアントツリーさんを従えているんですか……!?」
「スコル。従えているんじゃないよ。お互い認め合ったというか……そんな感じだ」
「それでもです!」
そう褒められると照れるというか。
ハヴァマールやストレルカも尊敬の眼差しを向けてくるし。
「これでまずはアルトオーボエ湖を目指せる」
「やるな、ラスティ。君は不思議な力を持っているんだな」
最終的にイズアールからも感心を向けられた。
「たまたまさ」
「そんなわけあるかっ」
「詳しく話すと長いんだ。あとで話す」
「分かったよ」
無人島開発スキルや俺の召喚武器のことについては長くなるので、暇な時に話すことにした。
ジャイアントツリーの枝に乗って移動できるおかげで快適に過ごせた。
そうして移動していくこと半日。
危険なモンスターとの戦闘をスルーでき、酷道も突破できた。これほど簡単に進めるとは。ジャイアントツリーの力がなければ、もっと掛かっていたかもしれない。
そして、ついに『アルトオーボエ湖』に到着した。
湖は思った以上に広く、まるで大海原のようだった。いや、これは海かと錯覚してしまうほどにデカイ。こんな湖があったとは。
「こりゃ凄いな」
「……水が透き通っていますね!」
俺の隣でストレルカが目を輝かせていた。確かに、とんでもない透明度だ。泳いでいる魚や水草がハッキリと目視できるほどに。
この湖は水が綺麗だという証拠だ。
ともかく、ここまで到着できれば十分だ。
「ジャイアントツリー、助かったよ」
『――ウム。では、これにて……』
背を向け、ジャイアントツリーは帰っていく。
……さて、ここからが問題だ。
「城塞都市コーラングレはどこにある……?」
そう肝心のコーラングレの影も形もなかったのだ。スコルに視線を向けるが、彼女は動揺するだけだった。……分からないらしい。
「船が必要かもしれんな」
ボソっとイズアールがそうつぶやく。
「かもな。ここから先は歩いてはいけないし」
「大丈夫なのだ兄上。無人島開発スキルに不可能はないのだ」
「まさか俺に船を作れと?」
「まあ、本来は無人島の為のスキルなのだが、作る力は本物なのだ」
言われてみれば建造物だけでなく、机や椅子、棚といったものも散々作ってきた。防衛兵器だって製造できるんだ。造船だってできなくもないわけだ。
「そうだな。やってみる価値はあるな」
「その意気なのだ!」
幸い、俺のアイテムボックスには『木材』や『石』の材料は大量にある。これらを使えば船を作ることなど容易いだろう。
おし、やってみっか!
船のイメージを浮かべ、俺は無人島開発スキルを発動する。
主に木材を使用していく。
そして、小舟が…………む!?
「お、おい……ラスティ。これは船ではないぞ!」
そう叫ぶイズアール。
俺は完成した船ではないものに焦った。
「し、しまった!」
目の前に『イカダ』が出来てしまった。
やっぱり造船スキルでないとダメか。
そもそも俺に船の構造の知識がないわけでして……。
だが、一応これでも湖くらいなら、なんとかなりそうではある。
「でも、乗れそうではありますよ?」
商船の船長でもあるストレルカがそう言ってくれた。これはワンチャン乗れるかもしれないな。
「このイカダで試してみるか。俺が行く」
「気をつけてください。ラスティさん」
「ああ、スコル」
イカダを湖に着水させた。すると浮かび上がっていた。あとは俺が飛び移るだけ。
ジャンプしてイカダへ。
見事に着地して飛び乗ることに成功!
『バコオオオオオオオオオオオオォォォン!!!』
イカダの底から“なにか”現れ、イカダは呆気なく粉砕された。ちょ、せっかく作ったのに……!
「うああああああああああ!?」
な、なんだあああああああああ!?
湖に沈む前に俺はジャンプして陸地へ戻っていく。その時、湖の底から大型モンスターの姿が現れた。
巨大な水飛沫を上げ、これまた大きなアリゲータータイプのモンスターが出現。
ま、まて……こんなバカでかいワニがいるとか聞いてない!
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