336 / 342
新たな拠点にて
しおりを挟む
都心から飛び立ち、海に近い森に降り立った。
ここなら資源も豊富だ。
シャイネンドラゴンから降り、無人島開発スキルを発動。簡単な家を建てた。
「ほいっと」
「おぉ~、さすがラスティさんです!」
目を輝かせるスコル。
「一瞬で立派な家が完成したのだ。凄いのだ」
ハヴァマールも家を見上げる。
「島国ラルゴでも建てられている立派な民家ですね。素敵です」
懐かしさを覚えているのか、ストレルカは感激していた。
「中もフルセットだ。机や椅子、本棚やキッチンも全てある」
トイレや風呂も完備だ。
ずっと住むことも可能なレベルにしてある。
おかげで材料の大半を消費してしまったが、しばらく聖戦に参加することを考えると、やり過ぎということはない。
それに、足りなければこの周辺には沢山の木材や石がある。
取りにいけばいいのさ。
さっそく家の中へ。
城よりは狭いが、かつて俺が島国ラルゴに設置した家と同等の快適さがある。
「なんだか懐かしいです」
「そうだろう、スコル。あの時の家をモデルにしている」
「海も近いですし、環境も似ていますね!」
「うん。ここなら変わらず生活できる」
リビングに入ってソファに腰掛けた。
ストレルカが紅茶を作ってくれるようなので、待つことに。
「やっと落ち着けるのだ、兄上」
「ああ。なかなか疲れたな」
「しばらく休むのだ。明日には次の試練もあるし」
「神器かー。そういえば、人なんだっけ」
「そうなのだ。ルサルカさんはすでに発見済みなのだ」
そうだ。島国ラルゴにはルサルカさんが住んでいる。あとは、イズアールとオラトリオか。
イズアールはどこかで聞き覚えがあるような気がする。でも思い出せない。いったい、どこで聞いたっけ……?
あとオラトリといえば、現在、ルドミラがオラトリオ大陸の最北端・城塞都市コーラングレへ向かっている。
ん~、関係はありそうで分からない。
なくはないだろうけど、その人物がいるか不明だ。
「ルサルカさんはいいとして、他の二人をどう探すかだな。他の人たちも血眼になって探すだろうし」
「さて、どうだろうな」
「どういう意味だ、ハヴァマール」
「普通、神器が人だとは思わぬのだ」
「……それもそうだな」
「大半の者が神器をアイテムを思い込んでいるだろう。だから、そう簡単には見つけ出せない。集まらない。聖戦とはそういうものだ」
情報戦でもあるということか。
だが、幸いにも俺たちはルサルカさんと出会って彼女が神器の名を冠する者だと知った。ハヴァマールの情報もあって、かなりリードしている。
しかし、油断はできないだろう。
神器を“人”だと知っている者は、僅かながらにいるはずだから。
「お紅茶淹れました」
キッチンからストレルカが戻ってきた。
良い匂いの紅茶とお菓子。
少し頭を休めるか。
ここなら資源も豊富だ。
シャイネンドラゴンから降り、無人島開発スキルを発動。簡単な家を建てた。
「ほいっと」
「おぉ~、さすがラスティさんです!」
目を輝かせるスコル。
「一瞬で立派な家が完成したのだ。凄いのだ」
ハヴァマールも家を見上げる。
「島国ラルゴでも建てられている立派な民家ですね。素敵です」
懐かしさを覚えているのか、ストレルカは感激していた。
「中もフルセットだ。机や椅子、本棚やキッチンも全てある」
トイレや風呂も完備だ。
ずっと住むことも可能なレベルにしてある。
おかげで材料の大半を消費してしまったが、しばらく聖戦に参加することを考えると、やり過ぎということはない。
それに、足りなければこの周辺には沢山の木材や石がある。
取りにいけばいいのさ。
さっそく家の中へ。
城よりは狭いが、かつて俺が島国ラルゴに設置した家と同等の快適さがある。
「なんだか懐かしいです」
「そうだろう、スコル。あの時の家をモデルにしている」
「海も近いですし、環境も似ていますね!」
「うん。ここなら変わらず生活できる」
リビングに入ってソファに腰掛けた。
ストレルカが紅茶を作ってくれるようなので、待つことに。
「やっと落ち着けるのだ、兄上」
「ああ。なかなか疲れたな」
「しばらく休むのだ。明日には次の試練もあるし」
「神器かー。そういえば、人なんだっけ」
「そうなのだ。ルサルカさんはすでに発見済みなのだ」
そうだ。島国ラルゴにはルサルカさんが住んでいる。あとは、イズアールとオラトリオか。
イズアールはどこかで聞き覚えがあるような気がする。でも思い出せない。いったい、どこで聞いたっけ……?
あとオラトリといえば、現在、ルドミラがオラトリオ大陸の最北端・城塞都市コーラングレへ向かっている。
ん~、関係はありそうで分からない。
なくはないだろうけど、その人物がいるか不明だ。
「ルサルカさんはいいとして、他の二人をどう探すかだな。他の人たちも血眼になって探すだろうし」
「さて、どうだろうな」
「どういう意味だ、ハヴァマール」
「普通、神器が人だとは思わぬのだ」
「……それもそうだな」
「大半の者が神器をアイテムを思い込んでいるだろう。だから、そう簡単には見つけ出せない。集まらない。聖戦とはそういうものだ」
情報戦でもあるということか。
だが、幸いにも俺たちはルサルカさんと出会って彼女が神器の名を冠する者だと知った。ハヴァマールの情報もあって、かなりリードしている。
しかし、油断はできないだろう。
神器を“人”だと知っている者は、僅かながらにいるはずだから。
「お紅茶淹れました」
キッチンからストレルカが戻ってきた。
良い匂いの紅茶とお菓子。
少し頭を休めるか。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
448
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる