無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

桜井正宗

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スキルで拠点を作ろう

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 冒険者が続々と到着していた。
 次第に大規模戦闘になり、俺の設置した壁を上手く利用して戦っていた。その後は分からない。

 俺たちはシャイネンドラゴンに乗って戻っていく。

 ドヴォルザーク帝国の街へ戻り、レオポルド騎士団の付近へ降り立った。

 到着っと。


「お疲れ様です、ラスティさん」
「おう。スコルも支援ありがとな」
「いえ、わたしは何も……」
「そんなことはないさ」

 しかし一番乗りで、帰りも一番で帰れるとは幸先が良いな。

「兄上、余は疲れたのだ……」

 ハヴァマールは、くた~と倒れていた。
 ずっと緊張しながらドラゴンを操っていたんだ。大変だったろうな。

「分かった。ハヴァマールは休んでくれ」
「そうするのだ。余はしばらくここで待つのだ」

 直ぐに眠ってしまうハヴァマール。
 ここなら大丈夫だろう。

 ドラゴンの飼育係である騎士アルトゥールもいるし。

 スコルとストレルカを連れ、世界ギルドへ向かう。

 さすがに冒険者が出張っているせいか、かなり閑散としていた。

 やはり、それなりの人数が参加しているんだな。

 世界ギルドへ向かい、俺はお姉さんに申告した。


「メテオドラゴンの討伐を完了した」
「えっ! もうですか!?」

 お姉さんは信じられないと、目を白黒させた。

「ああ、証拠はある」

 拾ってきた収集品・メテオドラゴンの爪を見せた。
 するとお姉さんは納得していた。

「これは確かにメテオドラゴンの爪。討伐完了おめでとうございます!!」

 よし、聖戦の第一関門を突破。


「次は神器集めだっけ?」
「ええ。二次試練は明日となります。今日のところはお休みください」
「なるほどね。分かった」


 直ぐに受けられるわけじゃないらしい。
 俺たちはギルドを後にして、外へ。


「これからどうしましょうか?」
「うーん、ストレルカの家は無理だからな」
「はい……すみません」
「謝る必要はない。こうなったら、俺の無人島開発スキルで家を建てよう」

「「その手がありましたね!!」」


 スコルもストレルカも手を鳴らす。
 そう最初から家を作ってしまえば良かったんだ。

 一度騎士団へ戻り、ハヴァマールと合流。

 我が妹にも事情を説明した。


「――というわけだ」
「名案なのだ! 兄上の作る家なら不便はないしな。帝国も近いし、物資もなんとかなるのだ」

 そんな話をしていると騎士アルトゥールが豪快に笑った。


「ははは! それは凄いですね。ですが、この付近に家を建てれば帝国が黙っちゃいないです」
「だよなぁ」
「そこでシャイネンドラゴンに乗り、少し遠くに作ればいいのではないでしょうか」

「貸してくれるの?」

「いいですよ。さきほど無事に帰してくれましたし、信用しています。それに、ラスティ様。あなたは上級監督官シベリウス様のご友人。ならば問題ありません」


 それはありがたい。
 ならば、シャイネンドラゴンを借りて少し離れた場所に家を作ろう。

 また借りれることになり、ハヴァマールにドラゴンを操ってもらうことに。


「少し寝て元気になったし、任せるのだ!」


 よーし、少し飛んでもらい、いい場所があればそこに家を作る! しばらくは拠点にして聖戦を進めよう。
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