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仲間と共にドヴォルザーク帝国へ
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お城へ戻ると、早々にアルフレッドが駆けつけてきた。
「坊っちゃん! いえ、ラスティ様……どこへ行かれていたのですか」
「すまん、アルフレッド。街の様子を見に行っていた」
「聖戦、ですね」
「ああ、ついに始まったからな。島国ラルゴからも、かなりの人数が参加するな」
「なんと……大変なことになりそうですね」
目を細め、心配するアルフレッド。
こちらはともかく、帝国の方はもっと大変なことになっているだろうな。早く様子を見に行かないと。
「とりあえず、全員を大広間へ集めてくれ」
「分かりました」
俺はスコルを連れて二階の大広間へ。
しばらくすると、みんなが集まってきた。
「兄上、おはようなのだ」
「おはよ、ハヴァマール」
眠そうに目を擦る我が妹。
俺の隣の席に座った。
「おはようございます」
上品に挨拶をするストレルカは、今日も美しく可憐だ。
「うぃ~っす」
気怠そうに入ってくるグランツ。そういえば、いたっけな。忘れていた。
最後にアルフレッドも扉前で待機。
これで全員だな。
「よく集まってくれた」
「ちょっと待って下さい、ラスティ様」
「ん、どうしたストレルカ」
「ルドミラ様たちの姿が見えないのですが……」
「その件だが、ルドミラ、エドゥ、テオドールは古代魔導兵器の破壊任務についた。今朝、旅立った」
「「「「「ええッ!?」」」」」
俺以外の全員が驚いていた。
「そうだったんですね」
「あ、スコルにも話していなかったな。そうなんだ」
勇者パーティは、世界の危機を守るためにオラトリオ大陸の最北端・城塞都市コーラングレへ向かったと説明した。
「城塞都市コーラングレ……まさか!」
「ハヴァマール、心当たりがあるのか」
「当然なのだ。余が天界で世界を見守っていた時……その光を一度だけ確認した。エルフの国の近くに落ちたと思った」
「なんだ知っていたのか」
「さっき思い出したのだ」
「さっきかよ!」
てか、ハヴァマールも長寿だったな。俺よりずっと昔を知っているんだ。まあ、そもそも俺がオーディンの息子らしいからなぁ。実感ないけど。
「んで、どうするんだよ」
グランツが乱暴な口調で俺に視線を送る。コイツはなんでいちいち高圧的なんだか。それに、いつまで居座るつもりなんだか。
「どうするって、決まってるだろ。これからドヴォルザーク帝国へ向かう」
「ほう……ついにか。じゃあ、これからは敵だな」
「聖戦に参加するんだな」
「当然だ。この俺が皇帝になるんだからな」
「そうか、がんばれ」
適当にエールを送った。
どうせ敵になるなら、これくらいの扱いで十分だろう。
「あの、よろしいですか」
「なんだい、ストレルカ」
「わたくしは参加するつもりはないですが、ラスティ様のサポートならしたいです」
「助かるよ。確か助け合うのは問題ないはずだ」
「では、そのように」
スコルとハヴァマールも俺の支援に回ってくれることになった。
これで大体決まったかな。
そう思っていると扉前で話を聞いていたアルフレッドが歩み寄ってきた。
「ラスティ様、私はお城を守ります」
「そうだな。留守番を頼む」
「聖戦は険しい道になるでしょう。どうか、お気をつけて」
「皇帝になるつもりはなかったんだが……」
「まだ迷われているのですね」
「ああ。俺は島国ラルゴの主。代理がいればいいんだがな……」
「相応しい人物がいれば良いのですが」
結局発見には至らなかった。
この分だと俺がなるしかないかもな。
グランツが自分がなってやると自分を指さしているが、スルーだ。
さて、そろそろ行くか。
「みんな。冒険者ギルドへ向かい、ドヴォルザーク帝国へ転移してもらう。行くぞ」
全員立ち上がった。
久しぶりにドヴォルザーク帝国へ向かい『聖戦』に参加だ――。
「坊っちゃん! いえ、ラスティ様……どこへ行かれていたのですか」
「すまん、アルフレッド。街の様子を見に行っていた」
「聖戦、ですね」
「ああ、ついに始まったからな。島国ラルゴからも、かなりの人数が参加するな」
「なんと……大変なことになりそうですね」
目を細め、心配するアルフレッド。
こちらはともかく、帝国の方はもっと大変なことになっているだろうな。早く様子を見に行かないと。
「とりあえず、全員を大広間へ集めてくれ」
「分かりました」
俺はスコルを連れて二階の大広間へ。
しばらくすると、みんなが集まってきた。
「兄上、おはようなのだ」
「おはよ、ハヴァマール」
眠そうに目を擦る我が妹。
俺の隣の席に座った。
「おはようございます」
上品に挨拶をするストレルカは、今日も美しく可憐だ。
「うぃ~っす」
気怠そうに入ってくるグランツ。そういえば、いたっけな。忘れていた。
最後にアルフレッドも扉前で待機。
これで全員だな。
「よく集まってくれた」
「ちょっと待って下さい、ラスティ様」
「ん、どうしたストレルカ」
「ルドミラ様たちの姿が見えないのですが……」
「その件だが、ルドミラ、エドゥ、テオドールは古代魔導兵器の破壊任務についた。今朝、旅立った」
「「「「「ええッ!?」」」」」
俺以外の全員が驚いていた。
「そうだったんですね」
「あ、スコルにも話していなかったな。そうなんだ」
勇者パーティは、世界の危機を守るためにオラトリオ大陸の最北端・城塞都市コーラングレへ向かったと説明した。
「城塞都市コーラングレ……まさか!」
「ハヴァマール、心当たりがあるのか」
「当然なのだ。余が天界で世界を見守っていた時……その光を一度だけ確認した。エルフの国の近くに落ちたと思った」
「なんだ知っていたのか」
「さっき思い出したのだ」
「さっきかよ!」
てか、ハヴァマールも長寿だったな。俺よりずっと昔を知っているんだ。まあ、そもそも俺がオーディンの息子らしいからなぁ。実感ないけど。
「んで、どうするんだよ」
グランツが乱暴な口調で俺に視線を送る。コイツはなんでいちいち高圧的なんだか。それに、いつまで居座るつもりなんだか。
「どうするって、決まってるだろ。これからドヴォルザーク帝国へ向かう」
「ほう……ついにか。じゃあ、これからは敵だな」
「聖戦に参加するんだな」
「当然だ。この俺が皇帝になるんだからな」
「そうか、がんばれ」
適当にエールを送った。
どうせ敵になるなら、これくらいの扱いで十分だろう。
「あの、よろしいですか」
「なんだい、ストレルカ」
「わたくしは参加するつもりはないですが、ラスティ様のサポートならしたいです」
「助かるよ。確か助け合うのは問題ないはずだ」
「では、そのように」
スコルとハヴァマールも俺の支援に回ってくれることになった。
これで大体決まったかな。
そう思っていると扉前で話を聞いていたアルフレッドが歩み寄ってきた。
「ラスティ様、私はお城を守ります」
「そうだな。留守番を頼む」
「聖戦は険しい道になるでしょう。どうか、お気をつけて」
「皇帝になるつもりはなかったんだが……」
「まだ迷われているのですね」
「ああ。俺は島国ラルゴの主。代理がいればいいんだがな……」
「相応しい人物がいれば良いのですが」
結局発見には至らなかった。
この分だと俺がなるしかないかもな。
グランツが自分がなってやると自分を指さしているが、スルーだ。
さて、そろそろ行くか。
「みんな。冒険者ギルドへ向かい、ドヴォルザーク帝国へ転移してもらう。行くぞ」
全員立ち上がった。
久しぶりにドヴォルザーク帝国へ向かい『聖戦』に参加だ――。
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