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大賢者スキル『ソウルテレキネシス』
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てっきり刀の方を抜くかと思ったが、いきなり本命っぽいな。いや、こっちがサブ武器なのか……?
身長ほどある剣を俺に向けるグランツ。
明確な敵意を感じ、俺は戦うしかないと悟った。
「分かった。けど、ここは人が多い。少し離れよう」
「いいだろう。お前の指定する場所で戦ってやる」
街から離れ、浜辺へ向かった。
ここなら誰かを巻き込む心配もない。気兼ねなく戦える。
「エドゥ、いざとなったら街を守ってくれ」
「分かりました」
隅にエドゥを待機させ、俺はさっそく万能つるはし・ゲイルチュールを召喚した。
握りしめて構えた。
「……それがラスティ、お前の武器か」
「そうだ。俺は召喚武器を扱う」
「なるほど、元第三皇子がここまで成長していたとは。だが、私の実力には到底及ばない。このバスタードソードをただの剣と思わないことだ」
グランツは構え、剣に魔力を込め始めた。
……なんだ、異様な雰囲気だ。
これは今までにない力を感じる。
「ラスティ様! 彼は特殊なスキルを使います! ご注意を!」
珍しくエドゥが声を荒げた。
特殊なスキルだと?
確かに、なんだか今までとは違う。
ならば先制攻撃あるのみか――!
「なら先にいかせてもらう! 飛べ、サンダーブレイク!!」
風属性をまとわせ、俺はゲイルチュールから魔法を放った。
バリバリと稲妻がグランツ目掛けて飛んでいく。
まずは様子見だが、果たして……。
「ほう、洗礼された美しい雷だ。だが、それだけだ……。私の“重力”が圧倒する」
バスタードソードを上から下へ叩きつけるようにするグランツ。剣から紫色の波動が広がり、俺のサンダーブレイクを地面に押し付けた。
な、なんだ……!?
見えない“何か”が俺の魔法スキルを圧殺しようとしている。
確か、グランツは“重力”と言っていた。そんな、まさか!
やがて、サンダーブレイクは押しつぶされて消滅した。
「嘘だろ……!」
「これが私の属性にして特性。グラビティだ」
「グラビティだと」
「聞きなれないだろうな。当然だ。このスキルは我が家系に代々伝わる秘術なのだ。ずっと表に出ることはなかった」
聖戦となった今、隠す必要もなくなった――というわけか。
「けど、潰されなきゃいいだけだろ!」
「今度はこちらからいく」
再びバスタードソードを向けてくるグランツは、地面を軽く蹴ると突進するかのように突っ込んできた。
コイツ、身軽すぎるだろ。
まさか重力の影響か。
俺はゲイルチュールをヴェラチュールに変えて応戦。
槍となった武器でガードするが――。
『ゴォオオオオオオオオオオオ……!!!』
物凄い“重さ”に俺は押しつぶされそうになった。
「なッ」
「驚いたか、ラスティ。私のグラビティを乗せればこれほどの重力を生み出せるのだ。お前はもう潰されるしかない!」
このままでは圧殺される。
弾き返すしかない!
けど、重力を相手にしたことはない。こんなモンどうやって押し返せばいいんだ……!
焦っているとエドゥのテレパシーが脳内に入ってきた。
(ラスティ様、私の力をお使いください)
(エドゥ! ソウル系スキルを俺も使えるのか!?)
(ええ、私と繋がっていますから)
そりゃ助かった!
なにかしらの方法でエドゥは、俺と繋がっているらしい。詳しくは後だ!
となれば、これしかない。
「ソウルテレキネシス!!」
俺は、エドゥの十八番とも言えるスキルを発動した。これは相手を突き飛ばしたり、押さえつけたりなど行動止めることができる。なんなら闇属性攻撃も可能という万能スキル。
「!? ぐああああああああああああッ!」
おかげでグランツのグラビティを押し返すことができた。さすがのグランツもこれには想定外だったようで、かなり弾かれて飛んでいった。
浜辺をゴロゴロと転がっていく。
こうなったら隙を与えず攻撃を続けていく!
身長ほどある剣を俺に向けるグランツ。
明確な敵意を感じ、俺は戦うしかないと悟った。
「分かった。けど、ここは人が多い。少し離れよう」
「いいだろう。お前の指定する場所で戦ってやる」
街から離れ、浜辺へ向かった。
ここなら誰かを巻き込む心配もない。気兼ねなく戦える。
「エドゥ、いざとなったら街を守ってくれ」
「分かりました」
隅にエドゥを待機させ、俺はさっそく万能つるはし・ゲイルチュールを召喚した。
握りしめて構えた。
「……それがラスティ、お前の武器か」
「そうだ。俺は召喚武器を扱う」
「なるほど、元第三皇子がここまで成長していたとは。だが、私の実力には到底及ばない。このバスタードソードをただの剣と思わないことだ」
グランツは構え、剣に魔力を込め始めた。
……なんだ、異様な雰囲気だ。
これは今までにない力を感じる。
「ラスティ様! 彼は特殊なスキルを使います! ご注意を!」
珍しくエドゥが声を荒げた。
特殊なスキルだと?
確かに、なんだか今までとは違う。
ならば先制攻撃あるのみか――!
「なら先にいかせてもらう! 飛べ、サンダーブレイク!!」
風属性をまとわせ、俺はゲイルチュールから魔法を放った。
バリバリと稲妻がグランツ目掛けて飛んでいく。
まずは様子見だが、果たして……。
「ほう、洗礼された美しい雷だ。だが、それだけだ……。私の“重力”が圧倒する」
バスタードソードを上から下へ叩きつけるようにするグランツ。剣から紫色の波動が広がり、俺のサンダーブレイクを地面に押し付けた。
な、なんだ……!?
見えない“何か”が俺の魔法スキルを圧殺しようとしている。
確か、グランツは“重力”と言っていた。そんな、まさか!
やがて、サンダーブレイクは押しつぶされて消滅した。
「嘘だろ……!」
「これが私の属性にして特性。グラビティだ」
「グラビティだと」
「聞きなれないだろうな。当然だ。このスキルは我が家系に代々伝わる秘術なのだ。ずっと表に出ることはなかった」
聖戦となった今、隠す必要もなくなった――というわけか。
「けど、潰されなきゃいいだけだろ!」
「今度はこちらからいく」
再びバスタードソードを向けてくるグランツは、地面を軽く蹴ると突進するかのように突っ込んできた。
コイツ、身軽すぎるだろ。
まさか重力の影響か。
俺はゲイルチュールをヴェラチュールに変えて応戦。
槍となった武器でガードするが――。
『ゴォオオオオオオオオオオオ……!!!』
物凄い“重さ”に俺は押しつぶされそうになった。
「なッ」
「驚いたか、ラスティ。私のグラビティを乗せればこれほどの重力を生み出せるのだ。お前はもう潰されるしかない!」
このままでは圧殺される。
弾き返すしかない!
けど、重力を相手にしたことはない。こんなモンどうやって押し返せばいいんだ……!
焦っているとエドゥのテレパシーが脳内に入ってきた。
(ラスティ様、私の力をお使いください)
(エドゥ! ソウル系スキルを俺も使えるのか!?)
(ええ、私と繋がっていますから)
そりゃ助かった!
なにかしらの方法でエドゥは、俺と繋がっているらしい。詳しくは後だ!
となれば、これしかない。
「ソウルテレキネシス!!」
俺は、エドゥの十八番とも言えるスキルを発動した。これは相手を突き飛ばしたり、押さえつけたりなど行動止めることができる。なんなら闇属性攻撃も可能という万能スキル。
「!? ぐああああああああああああッ!」
おかげでグランツのグラビティを押し返すことができた。さすがのグランツもこれには想定外だったようで、かなり弾かれて飛んでいった。
浜辺をゴロゴロと転がっていく。
こうなったら隙を与えず攻撃を続けていく!
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