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凶悪マーダースライム出現!
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シベリウスに俺のこと、島のこと、神聖王国ガブリエルとの対立を話した。
「――というわけさ」
「マジかよ。ていうか、初めて聞いたわ!!」
取り乱すシベリウスは、頭を抱えていた。
「話さなくて悪かったな」
「いや、いいけどさ。じゃあ、口調も変えた方がいいかな」
「ん? 口調?」
「前に別れた後に騎士団長に聞いたんだよ。お前がもう第三皇子ではないってな。だから、一般人として……親友として接していたわけさ。
皇帝になるかもっていうのも未だに信じられないよ」
「ああ、敬語はいいよ。堅苦しいし」
「そうか。言っておくけど僕はラスティ、君の味方だからな」
なんだか念を押された。
でもいいか、コイツとは長い付き合いなのだから。
「あのあの、ラスティさん。これからどうしましょうか?」
俺の服を引っ張るスコル。
みんなも俺の指示を待っているようだった。この場所に留まっていても仕方がないな。
「あのラファエルという男が去った方角へ行ってみよう」
方針を口にすると、ストレルカが納得してくれた。
「そうですね。あの男の向かう方向にニールセンがいるでしょう」
「ああ、俺が先頭を行く。みんなはついてきてくれ」
荒れ果てた大地を突き進む。
空気は淀んでいるんし、視界もそれほど良いわけではない。まるで魔界みたいだ。
ここが帝国とは思えないほどに風景が変わってしまっている。
いったい、なにをしたらこんな地獄になってしまうんだ……?
* * *
先へ進めば進むほどモンスターも出現した。そういえば、この辺りは本来は荒野フィールドか。
アルフレッドに聞いたことがある。
帝国の国境には、かなり強いモンスターが生息しているとか。だから、聖騎士を常駐させて討伐させているって。でも今は戦時中だ。そんなことをしている暇はないから、モンスターがうろついているはず。
気を付けないとな。
「ちょ、兄上! なにか出てきたのだ!!」
言ったそばからハヴァマールが叫んだ。モンスターが出たらしい。
目の前に現れたのは、マーダースライムだ。全身がドス黒で武器に大きなハサミを持つ。赤色で不気味だ。
[マーダースライム]
[属性:闇]
[種族:念]
[詳細]
殺人スライム。
掃除屋とも名高い、最強種のスライム。凶器のハサミは『ブルート』。非常に高い念属性攻撃力を持つ。武器は破壊できない。
なんてこった、これは厄介なモンスターが現れた。
「ラスティ様。ここはわたくしもサポートいたします! オケアノス、アクアナイトを召喚しなさい!」
手を翳すストレルカは、場にアクアナイトを三体召喚した。本来なら、三十、五十は余裕で出せるアクアナイトだが、今はこれが精一杯だろうな。
島国を守るために、向こうでも召喚中だからな。
水の塊の人型が現れ、水属性の剣を構えた。
まずは様子見でアクアナイトに任せてみよう。
「ストレルカ、頼んだ」
「ありがとうございます。では、お行きなさい……アクアナイトたち!」
命令を下すストレルカ。
それに従うアクアナイトは、素早い動きでマーダースライムへ接近した。……なんて俊敏なんだ。
アクアナイトの移動速度は、馬を超えているのか。
マーダースライムに接近するアクアナイトは、アクアソードを振るって敵にダメージを与えた。
おお、これはやったか……!?
そう思ったのも束の間。
マーダースライムのハサミが襲い掛かり、アクアナイトは真っ二つに切断されてしまった。って、ウソ~?!
「え……わたくしのアクアナイトが!! そんな!!」
驚愕するストレルカは、その場にへたりこんだ。そりゃ、ショックだろうな。自慢の召喚モンスターが一撃でやれるとかさ。
「仕方ない。こうなったら俺が……」
「僕も手伝う。いい加減に案山子になるのも飽きた」
「シベリウス……おう。一緒に戦おう。スコルやエドゥ、ハヴァマールも力を貸してくれ!」
「「「おお~~~ッ!!!」」」
あのマーダースライムを足して前進する!
「――というわけさ」
「マジかよ。ていうか、初めて聞いたわ!!」
取り乱すシベリウスは、頭を抱えていた。
「話さなくて悪かったな」
「いや、いいけどさ。じゃあ、口調も変えた方がいいかな」
「ん? 口調?」
「前に別れた後に騎士団長に聞いたんだよ。お前がもう第三皇子ではないってな。だから、一般人として……親友として接していたわけさ。
皇帝になるかもっていうのも未だに信じられないよ」
「ああ、敬語はいいよ。堅苦しいし」
「そうか。言っておくけど僕はラスティ、君の味方だからな」
なんだか念を押された。
でもいいか、コイツとは長い付き合いなのだから。
「あのあの、ラスティさん。これからどうしましょうか?」
俺の服を引っ張るスコル。
みんなも俺の指示を待っているようだった。この場所に留まっていても仕方がないな。
「あのラファエルという男が去った方角へ行ってみよう」
方針を口にすると、ストレルカが納得してくれた。
「そうですね。あの男の向かう方向にニールセンがいるでしょう」
「ああ、俺が先頭を行く。みんなはついてきてくれ」
荒れ果てた大地を突き進む。
空気は淀んでいるんし、視界もそれほど良いわけではない。まるで魔界みたいだ。
ここが帝国とは思えないほどに風景が変わってしまっている。
いったい、なにをしたらこんな地獄になってしまうんだ……?
* * *
先へ進めば進むほどモンスターも出現した。そういえば、この辺りは本来は荒野フィールドか。
アルフレッドに聞いたことがある。
帝国の国境には、かなり強いモンスターが生息しているとか。だから、聖騎士を常駐させて討伐させているって。でも今は戦時中だ。そんなことをしている暇はないから、モンスターがうろついているはず。
気を付けないとな。
「ちょ、兄上! なにか出てきたのだ!!」
言ったそばからハヴァマールが叫んだ。モンスターが出たらしい。
目の前に現れたのは、マーダースライムだ。全身がドス黒で武器に大きなハサミを持つ。赤色で不気味だ。
[マーダースライム]
[属性:闇]
[種族:念]
[詳細]
殺人スライム。
掃除屋とも名高い、最強種のスライム。凶器のハサミは『ブルート』。非常に高い念属性攻撃力を持つ。武器は破壊できない。
なんてこった、これは厄介なモンスターが現れた。
「ラスティ様。ここはわたくしもサポートいたします! オケアノス、アクアナイトを召喚しなさい!」
手を翳すストレルカは、場にアクアナイトを三体召喚した。本来なら、三十、五十は余裕で出せるアクアナイトだが、今はこれが精一杯だろうな。
島国を守るために、向こうでも召喚中だからな。
水の塊の人型が現れ、水属性の剣を構えた。
まずは様子見でアクアナイトに任せてみよう。
「ストレルカ、頼んだ」
「ありがとうございます。では、お行きなさい……アクアナイトたち!」
命令を下すストレルカ。
それに従うアクアナイトは、素早い動きでマーダースライムへ接近した。……なんて俊敏なんだ。
アクアナイトの移動速度は、馬を超えているのか。
マーダースライムに接近するアクアナイトは、アクアソードを振るって敵にダメージを与えた。
おお、これはやったか……!?
そう思ったのも束の間。
マーダースライムのハサミが襲い掛かり、アクアナイトは真っ二つに切断されてしまった。って、ウソ~?!
「え……わたくしのアクアナイトが!! そんな!!」
驚愕するストレルカは、その場にへたりこんだ。そりゃ、ショックだろうな。自慢の召喚モンスターが一撃でやれるとかさ。
「仕方ない。こうなったら俺が……」
「僕も手伝う。いい加減に案山子になるのも飽きた」
「シベリウス……おう。一緒に戦おう。スコルやエドゥ、ハヴァマールも力を貸してくれ!」
「「「おお~~~ッ!!!」」」
あのマーダースライムを足して前進する!
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