無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

桜井正宗

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英雄雷神ソーの大魔法・ライトニングボルテックス

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 俺には武器がなくとも、スキルによる攻撃も可能なのだ。


「なに構えているんだ、小僧!」「こんなゴミガキ、やっちまおうぜ」「ああ、ガキを殺して女を奪う!」「この島を奪うんだ!!」


 と、男達は俺の方へ襲い掛かってくる。
 ゲイルチュールは手元にないが、これで十分だ。


「落石!!」


 [落石][Lv.10]
 Level.5 :物理ダメージ 5000%


 さすがにLevel.10を使うと殺してしまうかもなので、Level.5に抑えた。なにもない空から子供のほどあるサイズの岩が落ちてきて、男共に命中する。


「ぎゃああ!!」「うあぁぁぁ、なんだぁ!!」「ぶあぁぁぁぁ!!」「な、なんで石がぁぁぁぁ!!」


 四人中二人は完全に埋もれた。
 だが二人はうまくかわしていた。
 くそ、手練れがいるようだな。

 そんな中、スコルが動き出し聖女のスキルを放った。


「ホーリークロス!!」



 [ホーリークロス][Lv.5]
 [魔法スキル]
 [効果]
  聖属性魔法攻撃を放つ。
  対象が闇属性もしくは不死種族の場合、ダメージが三倍になる。

 Level.1 :聖属性魔法攻撃 1000%
 Level.2 :聖属性魔法攻撃 1500%
 Level.3 :聖属性魔法攻撃 2000%
 Level.4 :聖属性魔法攻撃 2500%
 Level.5 :聖属性魔法攻撃 3000%



 ドゴォォォォと物凄い音がして、十字の光が一人に命中。見事に吹き飛ばした。てか、スコルすげぇ……!


「うあああああああああああああ!!」


 どこまでも吹っ飛んでいき、姿が見えなくなった。凄いな。


「スコル、いつの間にそんなスキルを!」
「えへへ。ラスティさんと一緒にいるとレベルアップしやすいので、最近はいろいろ習得したんですよ~」

「へえ! おかげであと一人だ!」


 ハヴァマールの方だが……俺が向かうよりも先に最後の男が動いていた。


「兄上、ここは余に任せるのだ!!」
「大丈夫か、ハヴァマール!」
「大丈夫なのだ。今こそ余の力を示すとき!」


 魔力を両手に溜め込むハヴァマールは、男と対峙。まさか、魔法スキルが使えたのか。――いや、そもそも俺に無人島開発スキルとか聖槍・グングニルとかくれたのはハヴァマール。なにかしら攻撃スキルがあっても、おかしくはない。

 妹を信じよう。


 相手の男は剣を振り上げ、ハヴァマールに向かっていく。


「こうなったら、銀髪の少女を人質に取ってやらああああ!!」

「余に触れていいのは兄上だけだ! 天壌無窮のゲートよ、我が望みに応え開門せよ――くらえ、ライトニングボルテックス!!」



 [ライトニングボルテックス][Lv.5]
 [魔法スキル]
 [効果]
  最強の英雄雷神ソーが扱っていた大魔法。膨大な魔力を消費し、風属性魔法攻撃を広域に落とす。
 スキルレベルが高いほど消費魔力も増大し、詠唱も長くなる。固定詠唱が50%存在する。このスキルは、攻撃対象を任意で選択もできる。その場合の消費魔力は10倍となる。

 Level.1 :風属性魔法攻撃 10000%
 Level.2 :風属性魔法攻撃 20000%
 Level.3 :風属性魔法攻撃 30000%
 Level.4 :風属性魔法攻撃 40000%
 Level.5 :風属性魔法攻撃 50000%



 空が真っ黒に染まると共に、ありないほど膨大な稲妻が落ちた。まてまて、いくらなんでも大規模すぎる。相手はひとりだぞ!?

 しかし、雷はズトンと男一人だけを狙い、命中させた。



「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!」



 あのスキルってレンジを指定できるのか。便利だなぁ。なんて感心していると男は倒れて、煙をあげた。

 これで全員を倒した。


「ハヴァマール、お前にこんなとっておきのスキルがあったとはな」
「ふふふ、必殺技は隠し持っておくものなのだ」

 妹の頭を撫で褒め称えた。
 スコルも撫でて欲しそうに視線を向けてきたので、俺は応えた。


「スコルもよくがんばった」
「ありがとうございます、ラスティさん。わたし、強くなりましたよ。もうか弱い女の子ではありません」
「うん、強い女の子は好きだ」
「えへへ……」


 俺は、直ぐにルドミラと合流。この事件を話して四人組を地下牢へぶち込んだ。

 調べによると、あの四人パーティは『神聖王国ガブリエル』からやってきた不法侵入者だった。……そうか、俺の島を狙い始めてきたってわけか。


 そうはさせないぞ、ニールセン。
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