166 / 476
侵入者、現る
しおりを挟む
ダンジョンのことを皆に説明する。
「ダ、ダンジョンですか!」
「そうだ、ルドミラ。俺は今からダンジョンを作る。その為には材料となる『木材』、『石』、『土』が大量に必要なんだ」
「なるほど。では、開国の為に私達もお手伝いいたしましょう」
乗り気のルドミラ。エドゥやハヴァマール、ストレルカもうなずく。
「兄上、余も手伝うのだ!」
「分かったよ、ハヴァマール。エドゥとストレルカもいいんだな?」
エドゥとストレルカは「お任せください」と微笑む。ありがたい。人手が多い方が材料の収集も速いし大量だ。
俺、スコル、ハヴァマールのチーム。ルドミラ、エドゥ、ストレルカの三人チームで別れ、材料集めを開始した。
「それにしても、兄上」
「どうした、ハヴァマール」
「ダンジョンを作るとは意外だったのだ。そんな能力をいつの間に身につけていたのだ?」
「おいおい、ハヴァマールがくれた能力じゃないか」
「へ?」
俺は、無人島開発スキルに『ダンジョン開発』の項目が追加されていることを説明した。するとハヴァマールはどんどん顔色を青くした。
そんなの「知らない」と言わんばかりに震えたのだ。
「え、知らないのか?」
「し、知るワケないのだ。そんな追加効果なんて……うむむ、父上・オーディンは隠し事が大好きだったからな。余に秘密にしていた情報もあったのだろうな」
「そういうことか。とにかく材料を集めて開発を進めよう」
「分かったのだ」
俺は、スコルとハヴァマールを連れて『石』集めへ向かった。
* * *
石集めといえば、かつてストレルカの船が停泊していた場所がいい。あそこは崖になっていて、大岩も多い。石なら余裕で転がっている。
場所へ向かうと、スコルが声を上げた。
「ラスティさん、あれ!」
「どうした、スコル。って……え?」
海岸には、一隻の船が泊まっていた。
明らかにうちの船ではない。
「兄上、あれは冒険者の船なのだ。侵入者かも」
まさか、神聖王国ガブリエルか?
急いで船の方まで向かうが、人の気配はなかった。すでに上陸済みとはな。しかも、こっちには防衛設備をそれほど設置していなかった。
くそ、不法侵入されるとは。
周囲を回ってみるが、見つからない。
どこへ向かったんだ?
途中、泥になっている道へ入りかけて俺は気づいた。そこには複数の足跡があったんだ。森の方へ続いている。
「この足跡、二人――いや、三人はいるぞ」
「え……そんなにいるんですか」
「まあ、船で来たくらいだ。一人ってことはないよな」
スコルは不安気な顔をしていた。
ハヴァマールも気持ち悪がって震えていた。
「あ、兄上……ちょっと怖いのだ」
「ああ、直ぐに見つけて送還する。ここはもう俺の島だからな」
ゲイルチュールを構えながら、森の中へ進んでいく。背後にはスコルとハヴァマールがついてくる。守りながら歩かないとだから、慎重に行かないと。
植物を掻き分けて前進すると、人の気配があった。
俺は、背後の二人の動きを止めて――息を潜めた。
『この島すげぇな。めちゃくちゃ広い』『そうだな、こんな島があるとは思わなかった』『移民募集で明らかになったフロンティアか』
男が三人か。
一人目、太っちょの剣士っぽい。
二人目、痩せ型の宣教師かな。
三人目、魔法使いかな?
見た目は悪いけど、それなりのレベルはありそうな相手だ。下手に飛び出るとやられるかもしれない。
だが、これ以上の進入を許すこともできない。
『なあ、この島を俺たちのものにしようぜ!』『いいねえ、先住人がいるっぽいけど……まあ、男なら殺して女は生かして嫁にすればいいんじゃね』『そういえば、さっき洞窟の方で女を見かけた気がする。とびっきりな美人ばかりだった』
ルドミラたちの事だ!
くそ、このままでは襲われるのも時間の問題というわけか。それだけは絶対にさせない。
飛び出ようと思ったその時、背後に気配を感じた。
「きゃ!!」
「あ、兄上!!」
振り向くと、スコルとハヴァマールが人質に取られてしまっていた。しまった、四人目がいたのかよ。
「へっへへ。こういう時は狙われやすいからな、四人目を見張りにするんだぜ」
「くそっ!」
さっきの三人もこちらに気づいてやってきた。
「なにがあった、ブロー」「ん? ガキじゃないか。お、でも女の子もいるじゃん」「おいおい、エルフと銀髪の女かぁ! こりゃいい」
「スコルとハヴァマールに触れるんじゃねええええッ!!!」
ゲイルチュールを投げ飛ばし、四人目の男にヒットさせた。
「――へっ、こんなモン! って、重ぉぉぉおおお!!」
男はゲイルチュールの柄を掴もうとしたが、一緒に吹き飛んでいった。そりゃそうだ、その武器の重量は3000もあるんだぞ。
通常のアイテムが『1』なので、あの武器がいかに重いか分かる。普通の冒険者ではまず持てない。
スコルとハヴァマールを救出したが、三人に囲まれた。
「小僧!! よくも、ブローを!」「てめぇは何者だ!」「このガキを殺して女を奪うしかねぇよな!」
「俺のはこの島の主だ! 勝手な真似は許さん」
武器を拾っている暇はない。
ならば『無人島開発スキル』を行使する。
「ダ、ダンジョンですか!」
「そうだ、ルドミラ。俺は今からダンジョンを作る。その為には材料となる『木材』、『石』、『土』が大量に必要なんだ」
「なるほど。では、開国の為に私達もお手伝いいたしましょう」
乗り気のルドミラ。エドゥやハヴァマール、ストレルカもうなずく。
「兄上、余も手伝うのだ!」
「分かったよ、ハヴァマール。エドゥとストレルカもいいんだな?」
エドゥとストレルカは「お任せください」と微笑む。ありがたい。人手が多い方が材料の収集も速いし大量だ。
俺、スコル、ハヴァマールのチーム。ルドミラ、エドゥ、ストレルカの三人チームで別れ、材料集めを開始した。
「それにしても、兄上」
「どうした、ハヴァマール」
「ダンジョンを作るとは意外だったのだ。そんな能力をいつの間に身につけていたのだ?」
「おいおい、ハヴァマールがくれた能力じゃないか」
「へ?」
俺は、無人島開発スキルに『ダンジョン開発』の項目が追加されていることを説明した。するとハヴァマールはどんどん顔色を青くした。
そんなの「知らない」と言わんばかりに震えたのだ。
「え、知らないのか?」
「し、知るワケないのだ。そんな追加効果なんて……うむむ、父上・オーディンは隠し事が大好きだったからな。余に秘密にしていた情報もあったのだろうな」
「そういうことか。とにかく材料を集めて開発を進めよう」
「分かったのだ」
俺は、スコルとハヴァマールを連れて『石』集めへ向かった。
* * *
石集めといえば、かつてストレルカの船が停泊していた場所がいい。あそこは崖になっていて、大岩も多い。石なら余裕で転がっている。
場所へ向かうと、スコルが声を上げた。
「ラスティさん、あれ!」
「どうした、スコル。って……え?」
海岸には、一隻の船が泊まっていた。
明らかにうちの船ではない。
「兄上、あれは冒険者の船なのだ。侵入者かも」
まさか、神聖王国ガブリエルか?
急いで船の方まで向かうが、人の気配はなかった。すでに上陸済みとはな。しかも、こっちには防衛設備をそれほど設置していなかった。
くそ、不法侵入されるとは。
周囲を回ってみるが、見つからない。
どこへ向かったんだ?
途中、泥になっている道へ入りかけて俺は気づいた。そこには複数の足跡があったんだ。森の方へ続いている。
「この足跡、二人――いや、三人はいるぞ」
「え……そんなにいるんですか」
「まあ、船で来たくらいだ。一人ってことはないよな」
スコルは不安気な顔をしていた。
ハヴァマールも気持ち悪がって震えていた。
「あ、兄上……ちょっと怖いのだ」
「ああ、直ぐに見つけて送還する。ここはもう俺の島だからな」
ゲイルチュールを構えながら、森の中へ進んでいく。背後にはスコルとハヴァマールがついてくる。守りながら歩かないとだから、慎重に行かないと。
植物を掻き分けて前進すると、人の気配があった。
俺は、背後の二人の動きを止めて――息を潜めた。
『この島すげぇな。めちゃくちゃ広い』『そうだな、こんな島があるとは思わなかった』『移民募集で明らかになったフロンティアか』
男が三人か。
一人目、太っちょの剣士っぽい。
二人目、痩せ型の宣教師かな。
三人目、魔法使いかな?
見た目は悪いけど、それなりのレベルはありそうな相手だ。下手に飛び出るとやられるかもしれない。
だが、これ以上の進入を許すこともできない。
『なあ、この島を俺たちのものにしようぜ!』『いいねえ、先住人がいるっぽいけど……まあ、男なら殺して女は生かして嫁にすればいいんじゃね』『そういえば、さっき洞窟の方で女を見かけた気がする。とびっきりな美人ばかりだった』
ルドミラたちの事だ!
くそ、このままでは襲われるのも時間の問題というわけか。それだけは絶対にさせない。
飛び出ようと思ったその時、背後に気配を感じた。
「きゃ!!」
「あ、兄上!!」
振り向くと、スコルとハヴァマールが人質に取られてしまっていた。しまった、四人目がいたのかよ。
「へっへへ。こういう時は狙われやすいからな、四人目を見張りにするんだぜ」
「くそっ!」
さっきの三人もこちらに気づいてやってきた。
「なにがあった、ブロー」「ん? ガキじゃないか。お、でも女の子もいるじゃん」「おいおい、エルフと銀髪の女かぁ! こりゃいい」
「スコルとハヴァマールに触れるんじゃねええええッ!!!」
ゲイルチュールを投げ飛ばし、四人目の男にヒットさせた。
「――へっ、こんなモン! って、重ぉぉぉおおお!!」
男はゲイルチュールの柄を掴もうとしたが、一緒に吹き飛んでいった。そりゃそうだ、その武器の重量は3000もあるんだぞ。
通常のアイテムが『1』なので、あの武器がいかに重いか分かる。普通の冒険者ではまず持てない。
スコルとハヴァマールを救出したが、三人に囲まれた。
「小僧!! よくも、ブローを!」「てめぇは何者だ!」「このガキを殺して女を奪うしかねぇよな!」
「俺のはこの島の主だ! 勝手な真似は許さん」
武器を拾っている暇はない。
ならば『無人島開発スキル』を行使する。
0
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……

追放された魔女は、実は聖女でした。聖なる加護がなくなった国は、もうおしまいのようです【第一部完】
小平ニコ
ファンタジー
人里離れた森の奥で、ずっと魔法の研究をしていたラディアは、ある日突然、軍隊を率いてやって来た王太子デルロックに『邪悪な魔女』呼ばわりされ、国を追放される。
魔法の天才であるラディアは、その気になれば軍隊を蹴散らすこともできたが、争いを好まず、物や場所にまったく執着しない性格なので、素直に国を出て、『せっかくだから』と、旅をすることにした。
『邪悪な魔女』を追い払い、国民たちから喝采を浴びるデルロックだったが、彼は知らなかった。魔女だと思っていたラディアが、本人も気づかぬうちに、災いから国を守っていた聖女であることを……

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる