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大金持ち!! 金貨の入った宝箱
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薄汚れた“謎の地図”をアイテムボックスから取り出す。ブレアに見せると、確かに自分が記したものだと断言した。どうやら、この浜辺からそう遠くない場所らしい。
そこへ歩いて向かっていく。
「――って、ここって!」
驚いた。
俺もだけど、皆も愕然としていた。なぜ、こんな場所に宝箱が眠っているのだと――信じ難かったからだ。
逆に、ブレアも目を白黒させていた。
「な、なんでこんな場所に“屋敷”が建っているんだ!?」
「これは俺の家だ。ていうか、その“庭”だな」
そう、俺の家の庭にお宝は眠っているらしい。こんな場所にあったのかよ。物凄く身近な場所すぎて意外すぎた。今まで金貨を背に寝ていたとはな。
「お、お庭にお宝があったなんて……」
「俺もビックリだよ、スコル。ここは浜辺とのアクセスも良いから適当に選んだ場所だったんだけど、まさか海賊が宝箱を埋めていたとは」
そんな事もあるもんだ。
とにかく、宝箱を掘り起こす。
俺はゲイルチュールを手にし、指定された地面を掘っていく。
「その武器は?」
ブレアが興味深そうに聞いてきた。
「これは俺の相棒さ。この通り、サクサクっと土が掘れるし、材料として入手も出来る」
「ほぅ、珍妙なアイテムだな。私の部下にアイテムコレクターがいるが、そんな武器は聞いた事がない」
俺もそんなアイテムコレクターなんてヤツを始めて耳にした。共和国にしかいない職業だろうか。それとも単なる趣味かな。
集中して掘り進め、落とし穴ほどの深さになると“ガンッ”と固い金属に当たった。これが宝箱っぽいな。でも、金属? 普通は木製じゃないのか。
とにかく、俺は宝箱を取り出した。
そこには見事な銀色の宝箱があった。
「これか。なんか豪華な宝箱だな」
「そうれもそうさ。チタニウムで強固に作られているからな」
「チタニウム製か。そりゃスゲェ……」
だから金属音がしたのか。
宝箱の鍵は、掛かっておらず俺はそのまま蓋を開けた。すると、ピカピカと金色の輝きが周囲を照らす。うぉ、まぶし!
「おぉ、数え切れぬほどの金貨でございますな、ラスティ様」
驚嘆するアルフレッドは、金貨を一枚摘まんだ。それを本物か偽物か鑑定してくれた。
「どうだ、アルフレッド」
「……ええ、これは間違いなく本物の『ベルリオーズ金貨』でございます。この数からして、小国の国家予算はありますな。一生どころか三世代は悠々自適に人生を謳歌できますな」
「「「おぉ!!!」」」
俺もスコルも、そしてブレアも同調して声を上げた。すげぇ、そんな額が埋まっていたのかよ。これで一気に金持ちだ!
と、言っても半分こだからなぁ。それでも十分だけど、これで他国との取引も出来るかもしれない。少なくとも、これから向かうボロディンではお金が必要になる。丁度良かったな。
「ブレア、約束通り半分でいいよな」
「私は共和国の姫だからな、約束は必ず守る」
固い握手を交わし、金貨を分け合う事にした。良かった、ブレアが良いヤツで。まあ、共和国の姫という立場もあるし、傾いている国を助けたい一心なのだろう。帝国が繁栄するより、よっぽど良い使い道だ。
そこへ歩いて向かっていく。
「――って、ここって!」
驚いた。
俺もだけど、皆も愕然としていた。なぜ、こんな場所に宝箱が眠っているのだと――信じ難かったからだ。
逆に、ブレアも目を白黒させていた。
「な、なんでこんな場所に“屋敷”が建っているんだ!?」
「これは俺の家だ。ていうか、その“庭”だな」
そう、俺の家の庭にお宝は眠っているらしい。こんな場所にあったのかよ。物凄く身近な場所すぎて意外すぎた。今まで金貨を背に寝ていたとはな。
「お、お庭にお宝があったなんて……」
「俺もビックリだよ、スコル。ここは浜辺とのアクセスも良いから適当に選んだ場所だったんだけど、まさか海賊が宝箱を埋めていたとは」
そんな事もあるもんだ。
とにかく、宝箱を掘り起こす。
俺はゲイルチュールを手にし、指定された地面を掘っていく。
「その武器は?」
ブレアが興味深そうに聞いてきた。
「これは俺の相棒さ。この通り、サクサクっと土が掘れるし、材料として入手も出来る」
「ほぅ、珍妙なアイテムだな。私の部下にアイテムコレクターがいるが、そんな武器は聞いた事がない」
俺もそんなアイテムコレクターなんてヤツを始めて耳にした。共和国にしかいない職業だろうか。それとも単なる趣味かな。
集中して掘り進め、落とし穴ほどの深さになると“ガンッ”と固い金属に当たった。これが宝箱っぽいな。でも、金属? 普通は木製じゃないのか。
とにかく、俺は宝箱を取り出した。
そこには見事な銀色の宝箱があった。
「これか。なんか豪華な宝箱だな」
「そうれもそうさ。チタニウムで強固に作られているからな」
「チタニウム製か。そりゃスゲェ……」
だから金属音がしたのか。
宝箱の鍵は、掛かっておらず俺はそのまま蓋を開けた。すると、ピカピカと金色の輝きが周囲を照らす。うぉ、まぶし!
「おぉ、数え切れぬほどの金貨でございますな、ラスティ様」
驚嘆するアルフレッドは、金貨を一枚摘まんだ。それを本物か偽物か鑑定してくれた。
「どうだ、アルフレッド」
「……ええ、これは間違いなく本物の『ベルリオーズ金貨』でございます。この数からして、小国の国家予算はありますな。一生どころか三世代は悠々自適に人生を謳歌できますな」
「「「おぉ!!!」」」
俺もスコルも、そしてブレアも同調して声を上げた。すげぇ、そんな額が埋まっていたのかよ。これで一気に金持ちだ!
と、言っても半分こだからなぁ。それでも十分だけど、これで他国との取引も出来るかもしれない。少なくとも、これから向かうボロディンではお金が必要になる。丁度良かったな。
「ブレア、約束通り半分でいいよな」
「私は共和国の姫だからな、約束は必ず守る」
固い握手を交わし、金貨を分け合う事にした。良かった、ブレアが良いヤツで。まあ、共和国の姫という立場もあるし、傾いている国を助けたい一心なのだろう。帝国が繁栄するより、よっぽど良い使い道だ。
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