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島の状況と新たな武器

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 驚いた。武器が強化されるだなんて。
 俺の武器というか、つるはしは『+5ゲイルチュール』となった。単純に攻撃力が上がっただけでなく、獲得できる材料も増え、アイテムボックスの重量もパワーアップ。

 これは大きなプラス。
 こんなに強化されれば、無人島のレベルアップも容易よういだろう。

「良かったですね、ラスティさん!」

 交渉してくれたスコルに感謝だな。

「お、おう。これで仕事もはかどるよ。スコル、そして、ハヴァマール。感謝する」


 礼を言うと、二人とも顔を赤くして照れていた。なんか二人とも俺以上に嬉しそうだな。……よく分からんが、これで『材料』集めに集中できる。

 出掛ける前に『島』の状況を確認しておこう。


 [無人島][Lv.7]
 [開発状況]
  沼 Lv.1
  小屋 Lv.1
  家 Lv.1
  湖 Lv.1
  キャンプファイヤー Lv.1
  温泉 Lv.2

 [防衛設備]
  トゲトゲバリケード×30

 [所持アイテム]
  木材×63
  石×121
  土×27

 [武器]
  +5ゲイルチュール

 [食料]
  サザエ×3
  イノシシの肉×21
  ラズベリー×19


 ワークテーブルまでは後『3』レベル。
 もう余裕だろう。

 当面は『小屋』と『家』を強化していく。小屋は食糧の備蓄に使う倉庫代り。家は、当然ながら本拠地。生活する場所だから、モンスターや海からやってくる敵に対し、守れるような頑丈な家でなければならない。


 いや、危険はそれだけではない。

 自然も脅威・・・・・だ。


 台風や津波、潮風による風化、噴火だってあるかもしれない。備えあれば何とやら。あらゆる局面を想定しておくべきだ。


「よし、担当を決める。俺、スコルで材料集め。ハヴァマールとアルフレッドで食糧集めだ」

「わ、わたし、ラスティさんと一緒でいいんですか!?」


 まるで太陽のように顔を輝かせるスコルは、とても嬉しそうだった。そんなに喜ばれるとは思わなかったな。


「もちろんだ。良いだろ、ハヴァマール」
「兄上の意向には逆らわんよ」


 微妙な顔でハヴァマールは同意。なんだ、その本当に微妙な顔。


「アルフレッドも良いか」
「もちろんでございます。今や聖騎士ヨハネスとその部下から拝借はいしゃくした片手剣の『カタナ』と『ライトニングレイピア』がありますからね」


 その詳細を見せて貰った。


 [+7カタナ]
 [攻撃力:100]
 [効果]
  異国の武器。刃毀はこぼれしないよう強化されている特殊なカタナ。攻撃対象に、低確率で状態異常【沈黙】を与える。


 [+8ライトニングレイピア]
 [攻撃力:380]
 [効果]
  ドヴォルザーク帝国の宝剣。
  風属性が付与されている。
  使用者の攻撃速度を向上させる。
  風属性の物理・魔法攻撃時、ダメージを大幅にアップする。


 やっぱり、聖騎士だけあって上等な武器を所持していたんだな。それが今やアルフレッドの武器となった。ある意味、武器入手に役立ったな、アイツ等。

 それにしても『ライトニングレイピア』は宝剣か。これは凄いな。俺も使ってみたい気がするけど、アルフレッドに使って貰う方が良いだろう。

 俺には『ゲイルチュール』がある。
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