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たいまつ作成スキル
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闇の中からヒューヒューと風が吹いている。奥が見えないほど深いのか。こりゃ、驚いた。無人島にこんな洞窟があるとはな。
「こんな事なら、スコルとアルフレッドを連れてこれば良かったかな」
ぼそっとつぶやく。
「はい、なんでしょうか!?」
「うわッ!!!」
いきなりスコルが返事をする。
どこから生えてきた!!
しかも、アルフレッドもいるし。
「すみません、ラスティ様。なにやら胸騒ぎがしたもので……」
「だからってなぁ。まあいいや、この怪しげな天然洞窟へ入ろうと思っていたんだよ。俺ひとりでは心もとないのでな、二人とも力になってくれ」
スコルもアルフレッドも頷く。
ダンジョンともなれば人手が多い方が良い。なにより回復アイテムのない状態だ。危険しかない。スコルがいれば『ヒール』が貰え回復が容易い。
「ラスティさん、食糧なら『ラズベリー』をたくさん採っておきましたから!」
どさっと大量のラズベリーを差し出すスコル。めっちゃ採ってるー! アルフレッドの助力もあったんだろうな。凄い数だ。
「またかよっ! まあ、甘酸っぱくて美味いけどな。一応、体力も少量回復するし」
俺は、ラズベリーを『35個』手に入れた。その内の『5個』を食べた。……うん、美味い。瑞々しくも酸味がたまらん。なんだかんだクセになりつつあった。
これはこれで悪くない。どうやら、ラズベリーは島の森中に自生しているようだし、たくさん採っても一日経つだけで元通りのようだった。すごい生命力というか自然のパワーは侮れないな。
アルフレッドにも分け与え、体力を万全にして貰った。……さて、いよいよ『洞窟』へ入る。中は、イノシシモンスターの『セーフリームニル』が巣にしている可能性もあるだろうな。
一歩ずつ確実に進んでいくが、まるで一方通行の地獄へ進んでいる気分。風が冷たいし、水滴もポタポタと頭上に落ちてくる。
「……ひゃッ!」
スコルの頭にも命中したようで、びくっと体を震わせて悲鳴を上げた。更に、アルフレッドも――
「にょぉ!?」
にょぉって……そんな驚き方せんでも。にしても、どんどん光が減って薄暗くなっていく。これでは視界不良。先へ進むのは困難だ。
「……そうか、たいまつが必要だったな」
「ラスティ様、こんな事もあろうかと、この私が『たいまつ』を作っておきました」
バッと立派な『たいまつ』を取り出すアルフレッド。まてまて、どこから取り出した。アイテムボックスから?
「これ、どうしたんだよ」
「実は私には『たいまつ作成スキル』がございまして……。騎士時代の名残なのです」
「マジかよ。そんなスキルがあるのか」
「ええ、帝国はあらゆる国と戦争をしておりましたので。夜間の戦いともなると灯りが必要だったわけです」
納得。アルフレッドは戦力として重宝されていたわけだな。
さっそく『たいまつ』に火を灯そう。
まずは、たいまつを地面に置いた。それから、ゲイルチュールの穂先を岩に叩きつけ、その摩擦で火花を散らした。それは見事成功し、発火。たいまつが燃え上がった。俺のステータスが高いおかげで楽勝だったな。
これで視界は良好だ。
「こんな事なら、スコルとアルフレッドを連れてこれば良かったかな」
ぼそっとつぶやく。
「はい、なんでしょうか!?」
「うわッ!!!」
いきなりスコルが返事をする。
どこから生えてきた!!
しかも、アルフレッドもいるし。
「すみません、ラスティ様。なにやら胸騒ぎがしたもので……」
「だからってなぁ。まあいいや、この怪しげな天然洞窟へ入ろうと思っていたんだよ。俺ひとりでは心もとないのでな、二人とも力になってくれ」
スコルもアルフレッドも頷く。
ダンジョンともなれば人手が多い方が良い。なにより回復アイテムのない状態だ。危険しかない。スコルがいれば『ヒール』が貰え回復が容易い。
「ラスティさん、食糧なら『ラズベリー』をたくさん採っておきましたから!」
どさっと大量のラズベリーを差し出すスコル。めっちゃ採ってるー! アルフレッドの助力もあったんだろうな。凄い数だ。
「またかよっ! まあ、甘酸っぱくて美味いけどな。一応、体力も少量回復するし」
俺は、ラズベリーを『35個』手に入れた。その内の『5個』を食べた。……うん、美味い。瑞々しくも酸味がたまらん。なんだかんだクセになりつつあった。
これはこれで悪くない。どうやら、ラズベリーは島の森中に自生しているようだし、たくさん採っても一日経つだけで元通りのようだった。すごい生命力というか自然のパワーは侮れないな。
アルフレッドにも分け与え、体力を万全にして貰った。……さて、いよいよ『洞窟』へ入る。中は、イノシシモンスターの『セーフリームニル』が巣にしている可能性もあるだろうな。
一歩ずつ確実に進んでいくが、まるで一方通行の地獄へ進んでいる気分。風が冷たいし、水滴もポタポタと頭上に落ちてくる。
「……ひゃッ!」
スコルの頭にも命中したようで、びくっと体を震わせて悲鳴を上げた。更に、アルフレッドも――
「にょぉ!?」
にょぉって……そんな驚き方せんでも。にしても、どんどん光が減って薄暗くなっていく。これでは視界不良。先へ進むのは困難だ。
「……そうか、たいまつが必要だったな」
「ラスティ様、こんな事もあろうかと、この私が『たいまつ』を作っておきました」
バッと立派な『たいまつ』を取り出すアルフレッド。まてまて、どこから取り出した。アイテムボックスから?
「これ、どうしたんだよ」
「実は私には『たいまつ作成スキル』がございまして……。騎士時代の名残なのです」
「マジかよ。そんなスキルがあるのか」
「ええ、帝国はあらゆる国と戦争をしておりましたので。夜間の戦いともなると灯りが必要だったわけです」
納得。アルフレッドは戦力として重宝されていたわけだな。
さっそく『たいまつ』に火を灯そう。
まずは、たいまつを地面に置いた。それから、ゲイルチュールの穂先を岩に叩きつけ、その摩擦で火花を散らした。それは見事成功し、発火。たいまつが燃え上がった。俺のステータスが高いおかげで楽勝だったな。
これで視界は良好だ。
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