391 / 472
第391話 究極の闇スキル
しおりを挟む
何が『闇の勇者』だ。
ふざけやがって……!
海の底に沈んだ楽園『バテンカイトス』を取り戻す? じゃあ、俺たちの世界はどうなるっていうんだ。一方的に支配され、破壊されていく。
そんなのは間違っている!!
「天帝……お前を倒す」
「この俺を倒す? 面白い……絶対的な『闇』であるこの俺をどう倒すか……それはそれで興味がある」
薄ら笑いを浮かべる天帝。
この野郎、馬鹿にしてんな。
闇だかなんだか知らねえけどな、やってやるさ。こっちは俺ひとりではない。女神に聖女、エルフの聖戦士もいるんだぜ。負けるワケがない。
「……サトル! どうするの!」
「メサイア、お前たちは後方で支援と補助を繰り返してくれ。俺はヤツを叩きのめす」
「で、でも……あんたひとりで……」
「任せろ。俺は幾多の強敵を倒してきた男だ。負けはしない」
「……信じているわよ」
「ああ」
最初から全力で飛ばしていく!!
俺は【超覚醒・オートスキル】を自動・任意モードに変更。俺の意思でもスキルを扱えるようにした。もちろん、自動でもスキルは発動するし、任意攻撃も可能だ。
天帝は、あの小さき魔法使いを抱きしめていた。
「フォース。お前は見ていてくれ」
「で、でも……ユメ」
「俺は大丈夫だ。闇だからな」
「うん」
……あの二人はいったい、どういう関係なんだか。いや、惑わされるな。あの子は幻影だ。ならば……!
「天帝、お前はこれで沈め……!!」
俺は走り出し、一気に加速していく。
少しでも油断すれば、こっちがやれるのは明白。だからこそ、この大技でいくしかない。一撃で決める……!!!
感情を爆発させ、ただひたすらに、奪われた未来を取り戻すために『慨嘆』を高めていく。
『怒りと悲しみのエンデュランス!!!!!』
それは大いなる力となり、号哭を絶叫させ、絶巓に届く蒼白の閃光を穿つ。
「これが『理』……激しい怒りと悲しみを感じる。しかし、そこには『愛』がない。俺は愛を知った……だからッ」
天帝は表情を変える事なく冷静に、右手を向ける。ま、まさか……俺の最強技『エンデュランス』に対抗できる術があるというのか。そんな馬鹿な。
『ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール!!!!!!!』
俺の『エンデュランス』を遥に凌駕する広大な闇が感情の光を奪う。あ、ありえない……俺の技が消えていく!?
「まだよ、サトル……『覚醒オルクス』で補助するわ!」
「メサイア、ナイスッ!!」
「兄様、わたくしをお忘れですか!! グロリアスブレッシングとグロリアスアジリティです……!!」
「フォル!!」
「あたしも大魔法でお助けしちゃいます!! 愛のホーリーグレイル!!!」
「おぉ、リース!!
「仕方ないなぁ、理くん! 全シールドスキルぶっぱなすよー!」
「全部かよ、ベル!!」
全員の力が合わさり、俺の『エンデュランス』が闇を押し返す。
「……っ!!」
微かに天帝の顔がひきつる。
どうやら、押しているようだな!!
「諦めろ、天帝! お前の負けだ!!」
「諦めろ? ふざけるなあああああああああああああ!!」
初めて激昂する天帝は、更なる闇スキルを放ってきやがった。
『カー・ブラックホール!!!!!!』
まだ闇スキルがあんのかよ!!
一気に押され、劣勢となる。
このままでは……敗北濃厚。
けどな。それでもな、俺は……俺たちは諦めるわけにはいかないんだよ!! ヤツが【バテンカイトス】の名を語る神なら、俺は【アルクトゥルス】になってやる!!
神の涙『ティアドロップ』を取り出す……! ああ、ついにこの時がきちまった。ヤツと同等の力を手に入れるには、これしか方法がねぇだろッ!!
「うおおおおおおおおおおおお……!!!」
ふざけやがって……!
海の底に沈んだ楽園『バテンカイトス』を取り戻す? じゃあ、俺たちの世界はどうなるっていうんだ。一方的に支配され、破壊されていく。
そんなのは間違っている!!
「天帝……お前を倒す」
「この俺を倒す? 面白い……絶対的な『闇』であるこの俺をどう倒すか……それはそれで興味がある」
薄ら笑いを浮かべる天帝。
この野郎、馬鹿にしてんな。
闇だかなんだか知らねえけどな、やってやるさ。こっちは俺ひとりではない。女神に聖女、エルフの聖戦士もいるんだぜ。負けるワケがない。
「……サトル! どうするの!」
「メサイア、お前たちは後方で支援と補助を繰り返してくれ。俺はヤツを叩きのめす」
「で、でも……あんたひとりで……」
「任せろ。俺は幾多の強敵を倒してきた男だ。負けはしない」
「……信じているわよ」
「ああ」
最初から全力で飛ばしていく!!
俺は【超覚醒・オートスキル】を自動・任意モードに変更。俺の意思でもスキルを扱えるようにした。もちろん、自動でもスキルは発動するし、任意攻撃も可能だ。
天帝は、あの小さき魔法使いを抱きしめていた。
「フォース。お前は見ていてくれ」
「で、でも……ユメ」
「俺は大丈夫だ。闇だからな」
「うん」
……あの二人はいったい、どういう関係なんだか。いや、惑わされるな。あの子は幻影だ。ならば……!
「天帝、お前はこれで沈め……!!」
俺は走り出し、一気に加速していく。
少しでも油断すれば、こっちがやれるのは明白。だからこそ、この大技でいくしかない。一撃で決める……!!!
感情を爆発させ、ただひたすらに、奪われた未来を取り戻すために『慨嘆』を高めていく。
『怒りと悲しみのエンデュランス!!!!!』
それは大いなる力となり、号哭を絶叫させ、絶巓に届く蒼白の閃光を穿つ。
「これが『理』……激しい怒りと悲しみを感じる。しかし、そこには『愛』がない。俺は愛を知った……だからッ」
天帝は表情を変える事なく冷静に、右手を向ける。ま、まさか……俺の最強技『エンデュランス』に対抗できる術があるというのか。そんな馬鹿な。
『ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール!!!!!!!』
俺の『エンデュランス』を遥に凌駕する広大な闇が感情の光を奪う。あ、ありえない……俺の技が消えていく!?
「まだよ、サトル……『覚醒オルクス』で補助するわ!」
「メサイア、ナイスッ!!」
「兄様、わたくしをお忘れですか!! グロリアスブレッシングとグロリアスアジリティです……!!」
「フォル!!」
「あたしも大魔法でお助けしちゃいます!! 愛のホーリーグレイル!!!」
「おぉ、リース!!
「仕方ないなぁ、理くん! 全シールドスキルぶっぱなすよー!」
「全部かよ、ベル!!」
全員の力が合わさり、俺の『エンデュランス』が闇を押し返す。
「……っ!!」
微かに天帝の顔がひきつる。
どうやら、押しているようだな!!
「諦めろ、天帝! お前の負けだ!!」
「諦めろ? ふざけるなあああああああああああああ!!」
初めて激昂する天帝は、更なる闇スキルを放ってきやがった。
『カー・ブラックホール!!!!!!』
まだ闇スキルがあんのかよ!!
一気に押され、劣勢となる。
このままでは……敗北濃厚。
けどな。それでもな、俺は……俺たちは諦めるわけにはいかないんだよ!! ヤツが【バテンカイトス】の名を語る神なら、俺は【アルクトゥルス】になってやる!!
神の涙『ティアドロップ』を取り出す……! ああ、ついにこの時がきちまった。ヤツと同等の力を手に入れるには、これしか方法がねぇだろッ!!
「うおおおおおおおおおおおお……!!!」
0
お気に入りに追加
1,267
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
『自重』を忘れた者は色々な異世界で無双するそうです。
もみクロ
ファンタジー
主人公はチートです!イケメンです!
そんなイケメンの主人公が竜神王になって7帝竜と呼ばれる竜達や、
精霊に妖精と楽しくしたり、テンプレ入れたりと色々です!
更新は不定期(笑)です!戦闘シーンは苦手ですが頑張ります!
主人公の種族が変わったもしります。
他の方の作品をパクったり真似したり等はしていないので
そういう事に関する批判は感想に書かないで下さい。
面白さや文章の良さに等について気になる方は
第3幕『世界軍事教育高等学校』から読んでください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる