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第388話 最強のパーティで頂上を目指せ
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俺含め全員『Lv.10005』となってしまった。
恐るべし【超覚醒・オートスキル】だな。まさか、こんな力まで発揮できるとは……もう無敵すぎる。これなら天帝にも勝てるはずだ。
「よし、Lv.530000のゴーレムをぶちのめしつつ、先へ進むぞ!」
「そうね、ここでレベルアップしまくってやりましょう。まさか、天帝もこっちがレベルアップしまくって来るなんて思わないでしょうし」
「そうだな、メサイア。だから、お前の女神の力も頼りにしているぜ」
「ええ、任せてちょうだい!」
EXEXPの入手方法は【超覚醒・オートスキル】を発動してモンスターを倒せばいいらしいし、パーティを組んでいても勝手に入るから、俺だけ活躍しておけば皆に経験値が振り分けられるようだ。
なら、ほとんど俺が暴れるだけで良さそうだな。
「ところでさ~、シアもフォルちゃんもリースちゃんも雰囲気変わりすぎだよ~。今、何年経ってるの?」
「そういえば……ベルさん、ずっと眠っていたから。ちなみに、あれから一年半ですよ」
リースが答えてくれた。
それに対し、ベルは驚きのあまり腰を抜かしそうになっていた。
「えっ……一年半も経過していたんだ! たった一年半で、ここまで雰囲気変わるんだ。シアはあんまり変わって無いけど、フォルちゃんは髪型とか……おっぱいも大きいなぁ。リースちゃんは特に変化が顕著だね。そのお嬢様みたいな雰囲気、可愛い」
「えへへ……」
確かに、リースは変化が激しい。
フォルも随分と大人な女性に近づいている。だが、メサイアはほぼ変化ない。服装くらいか?
「ベルさん、わたくしのおっぱいは兄様の為に成長を続けているんです! なので、それは誉め言葉です!」
「それでいいのか、お前は」
フォルの頭に軽くチョップして突っ込むと、隣のメサイアが愕然としていた。ま、まさかちょっとショックを受けているのか?
「わ、私ってあんまり変わってない!?」
「う~ん、そうだね。シアは女神だし、変わらないのかも」
「ちょっと、ベル! むぅ」
「ごめんごめん。でも、なんだか胸は大きくなったかな」
「ほんと~!?」
おい、ベルのヤツさっきから胸の事しか言ってねーじゃん! まるでセクハラ親父だぞ。ベルの中身は親父なんだな、きっと。
「でさ、理くんは……」
「今度は俺か、ベル」
「うん。理くんは、ちょっとイケメンになった? なんか若々しいというか、歳を感じさせないというか」
「まあ、しばらく聖女になっていた期間もあるからな。乙女回路が実装されているんだ、俺は」
「えっ! 理くんって聖女になっていたの? うわぁ、凄い趣味だね」
「いや、引くなって。しかも趣味じゃねーし! あのスターゲイザーのせいで、俺は命を落としかけ……泣く泣く転生するしかなかったんだよ。なぜか聖女にな」
「まあ、知ってたけど」
「知ってたんかい!!」
「ヘデラ……だっけ。シアの作った『花の邸宅』で寝ていた時、いろいろ耳に入って来ていたからね。情報収集だけはバッチリ」
「なんだ、知っていたのかよ。まあ、だからこの世界に俺は二人いるんだよ」
「なんだか、そう聞くと気色悪いね!」
「笑顔で言うな!」
まったく、ベルは本当に変わらないな。このマイペースで淡々としたクールなところ。でもふざけた言動もあって――それが不思議と不快感はない。俺の従妹なせいだろうな。相性だけは良いんだろう。
「まあ、この塔の階段はまだまだあるし、先へ行くか」
「うん」
◆
代り映えしない螺旋階段を上がっていく。ナイトメアゴーレムもどんどん現れるが、その度に俺は【超覚醒・オートスキル】で反撃していく。おかげでレベルがどんどん上がっていく。
「サトル、私の女神スキル『覚醒オルクス』も使って補助しているわ。かなりの威力ね」
「ああ、助かってる。メサイア、お前はその女神スキルを続けてくれ。フォル、お前は支援に徹しろ。ベルは、リースを自慢のシールドで守ってくれ」
「任せて~」
――さて、何か見えてきたぞ。
頂上ではないけど、その前に扉があった。また何かあるのかな。どれ、休憩がてら寄ってみるか。
恐るべし【超覚醒・オートスキル】だな。まさか、こんな力まで発揮できるとは……もう無敵すぎる。これなら天帝にも勝てるはずだ。
「よし、Lv.530000のゴーレムをぶちのめしつつ、先へ進むぞ!」
「そうね、ここでレベルアップしまくってやりましょう。まさか、天帝もこっちがレベルアップしまくって来るなんて思わないでしょうし」
「そうだな、メサイア。だから、お前の女神の力も頼りにしているぜ」
「ええ、任せてちょうだい!」
EXEXPの入手方法は【超覚醒・オートスキル】を発動してモンスターを倒せばいいらしいし、パーティを組んでいても勝手に入るから、俺だけ活躍しておけば皆に経験値が振り分けられるようだ。
なら、ほとんど俺が暴れるだけで良さそうだな。
「ところでさ~、シアもフォルちゃんもリースちゃんも雰囲気変わりすぎだよ~。今、何年経ってるの?」
「そういえば……ベルさん、ずっと眠っていたから。ちなみに、あれから一年半ですよ」
リースが答えてくれた。
それに対し、ベルは驚きのあまり腰を抜かしそうになっていた。
「えっ……一年半も経過していたんだ! たった一年半で、ここまで雰囲気変わるんだ。シアはあんまり変わって無いけど、フォルちゃんは髪型とか……おっぱいも大きいなぁ。リースちゃんは特に変化が顕著だね。そのお嬢様みたいな雰囲気、可愛い」
「えへへ……」
確かに、リースは変化が激しい。
フォルも随分と大人な女性に近づいている。だが、メサイアはほぼ変化ない。服装くらいか?
「ベルさん、わたくしのおっぱいは兄様の為に成長を続けているんです! なので、それは誉め言葉です!」
「それでいいのか、お前は」
フォルの頭に軽くチョップして突っ込むと、隣のメサイアが愕然としていた。ま、まさかちょっとショックを受けているのか?
「わ、私ってあんまり変わってない!?」
「う~ん、そうだね。シアは女神だし、変わらないのかも」
「ちょっと、ベル! むぅ」
「ごめんごめん。でも、なんだか胸は大きくなったかな」
「ほんと~!?」
おい、ベルのヤツさっきから胸の事しか言ってねーじゃん! まるでセクハラ親父だぞ。ベルの中身は親父なんだな、きっと。
「でさ、理くんは……」
「今度は俺か、ベル」
「うん。理くんは、ちょっとイケメンになった? なんか若々しいというか、歳を感じさせないというか」
「まあ、しばらく聖女になっていた期間もあるからな。乙女回路が実装されているんだ、俺は」
「えっ! 理くんって聖女になっていたの? うわぁ、凄い趣味だね」
「いや、引くなって。しかも趣味じゃねーし! あのスターゲイザーのせいで、俺は命を落としかけ……泣く泣く転生するしかなかったんだよ。なぜか聖女にな」
「まあ、知ってたけど」
「知ってたんかい!!」
「ヘデラ……だっけ。シアの作った『花の邸宅』で寝ていた時、いろいろ耳に入って来ていたからね。情報収集だけはバッチリ」
「なんだ、知っていたのかよ。まあ、だからこの世界に俺は二人いるんだよ」
「なんだか、そう聞くと気色悪いね!」
「笑顔で言うな!」
まったく、ベルは本当に変わらないな。このマイペースで淡々としたクールなところ。でもふざけた言動もあって――それが不思議と不快感はない。俺の従妹なせいだろうな。相性だけは良いんだろう。
「まあ、この塔の階段はまだまだあるし、先へ行くか」
「うん」
◆
代り映えしない螺旋階段を上がっていく。ナイトメアゴーレムもどんどん現れるが、その度に俺は【超覚醒・オートスキル】で反撃していく。おかげでレベルがどんどん上がっていく。
「サトル、私の女神スキル『覚醒オルクス』も使って補助しているわ。かなりの威力ね」
「ああ、助かってる。メサイア、お前はその女神スキルを続けてくれ。フォル、お前は支援に徹しろ。ベルは、リースを自慢のシールドで守ってくれ」
「任せて~」
――さて、何か見えてきたぞ。
頂上ではないけど、その前に扉があった。また何かあるのかな。どれ、休憩がてら寄ってみるか。
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